五等分の花嫁 -上杉風子の場合-   作:悠魔

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話数調整ミスったので今回短いです。


シスターズウォー エキシビションマッチ

「一花、私ね……あの二人が一瞬にいるのを見て、いてもたってもいられず、気付いたら飛びついてた」

「!やっぱり、あの時ぶつかったのは二乃だったんだ」

「内心、三玖に変装したあんたを非難していたけれど……その私が三玖の邪魔をするんだもの、情けないわ……。

 あんたの気持ちが少し分かった。もしかしたら、タイミングが違えば立場も何もかも逆だったかもしれない」

「……………」

「偉そうなこと言ってごめんなさい」

「そんなことない……そんなこと……」

「ありがと。でも、同時に自分の愚かさにも気付けたの。……あんたもそうなんじゃないかしら」

「……うん。抜け駆け、足の引っ張り合い。この争いには何の意味もない。私達は敵じゃないんだね」

「これが最後だなんて言わないで。三玖に謝りましょう。きっと前より仲良くなれるわよ」

「……なんで?」

「私達にしては珍しく、同じ好きなものを話せるんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フー子ちゃんっ」

「!一花……」

「フー子ちゃんにも迷惑かけちゃったね。ごめんね」

「……えーと……。この映画村…Eコースはね、あんた達がバラバラに選ぶ可能性も含めて選んだの」

「え?」

「一花ならここに来ると思って。……どうせ皆んな来るんなら、三玖の行きたがってたところにすればよかったかもだけど」

「……な、なんで私なの?」

「その、……ごめん。言いすぎた、って言うか……あんたの言い分も聞かずに……

 ………その、反省してる」

 

「全く、その通りだよ」

「っ。スミマセン……」

「ていうか、私への謝罪と三玖のデートを纏めてするつもりだったの?それこそ最低だよ」

「確かに………スミマセン……」

「なーんて、ね」

 

 さよならと、ごめんねと、ありがとう。

 万感の思いで頬にキスをした。

 

「全部嘘だよ」

「────えっ?全部って」

 

 この胸に燃え上がった想いは、全て、儚い塵となって消えゆく。後に残るのは後悔と悲嘆だけだ。

 

「全部」

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

(全部……?てか、あのキスって……)

 

 まあ、いいか。

 土砂降りの雨は止んだ。

 きっと、雨が上がった後の土はより固くなることを信じて。

 

「はい、チーズ」

 

 五つ子達は、肩を寄せ合い眠っていた。

 

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

『ごめん、武田君。私、貴方とは付き合えない。………本当にごめん』

 

「そっか。フラれたか、武田」

「ああ。完膚なきまでにね。こっちが申し訳なくなってくるくらいに見事に深々と謝られたよ」

「……まっ、男はフラれて強くなるって言うしな。これもきっと、いつか良い思い出になるさ」

「……………」

 

「……だからさ、もう泣くなよ」

「……ぐっ、……、………泣くものか。だって僕は、ただ失恋しただけなんだから。明日からはまた、皆んなにとって、………いつものような日常が戻ってくる、それだけの話なんだから……っ!」

「………ハンカチいるか?」

「…………ありがとう」

「お前はよく頑張ったよ。だからもう、今日はゆっくり寝ろ」

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

 何時ぞやの、零奈と出会った公園。

 ここで彼女と会うのは二回目だ。今日は渡すものがあって、ここで待ち合わせた。

 

「これ、渡しておいてくれない?」

「え?何これ」

「誕生日のお返し」

 

 六人分のミサンガ。

 林間学校の時、らいはが作ってくれたのを真似して作ってみた。最初は修学旅行で写真でも撮ってアルバムを作ろうと思っていたけど、姉妹があんな状態になっていたから写真なんて無理だし、かといって頼める友達もいなかったし。

 前田君に頼もうと思ったけど高確率で武田君と遭遇するんだよね。

 

「ごめん、私お金なくてそんなものしか作れなくって……。それも決して上等な出来じゃないけど、まあ、ツマラナイ物ですがどうぞ」

「ううん、嬉しい。ありがとう。皆んなに渡しておくね」

「……てっきり零奈も京都で何かしてくるものだと思ってたけど」

「タ、タイミングが中々なくてね……」

 

 まああの時は他の姉妹のゴタゴタで混乱してたからね。

 にしても本当に分かんないな……。

 たぶん状況証拠から考えて四葉か五月なんだろうけど、カツラしてると本当に誰だか分かんなくなる。

 髪の長さとか、アクセサリーで判別はつくようにはなったけど、その前提条件を崩されるとちょっと無理だ。例えば二乃とか四葉は髪の長さも似てるし間違う時もまあまあある。

 

「ともかく。零奈、あんたには感謝してるよ。あの日、あんたに会わなければ私はずっと一人だったかもしれない。あんたのおかげで今の私がある。

 六年ぶりの京都、あっという間に終わっちゃったけど、将来的には良い思い出になる筈だって信じてるよ」

「…………」

「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝手な真似してごめんなさい。

 ──ですが、打ち明けるべきです。六年前、本当に会った子はあなただったと

 ──────四葉」

「ううん、これでいいんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に?」

 

 

 

 




さて次回から四葉過去編やるわけなんですが、要らないところはジャカジャカスキップしていこうと思います。主人公の風子の出番少ないですしね。

この度家の前で派手に転びまして、
右肩と左肘と右膝を怪我しました。なんで……?
どんな転び方したんや私……?コメントで体調の心配された矢先にこれだよ!
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