モンスターの生態調査報告   作:白竜

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縄張りの巡回の途中巣から妻リオレイアの咆哮を聞きつけたリオレウス。
一体巣で何が起こっているのだろうか。


王と女王、それと蛙

リオレウスの耳に聞こえたリオレイアの咆哮

 

リオレイアとリオレウスはお互いを非常に大切にしていて、見捨てるようなことはない。更には巣には自分の子供もいる。

リオレウスは飛行中、身を翻し、巣へと飛んだ。

 

 

 

巣ではリオレイアが大型のモンスターと格闘していた。

大きく発達した顎、赤い外殻、強靭な脚力。

そんな特徴を持ったそのモンスターは鬼蛙テツカブラだった。

 

テツカブラ

通称鬼蛙。

両生種に属する大型モンスター。

強靭な脚力による跳躍力はまさに蛙のようだ。

だがその大きな顎により地面を掘り、戦闘の際は岩盤ごと巨大な岩を持ち上げ盾にしたり、大きな岩を咥えて噛み砕きその破片を敵に飛ばすなどの攻撃手段を持つ。

 

慣れない者にとってはその俊敏性や岩や顎を使った攻撃に翻弄され、非常に厳しい相手となる。

 

リオレイアは巣へと侵入したテツカブラに対し非常に怒っていた。

テツカブラが穴を掘っているとうっかり巣に出てしまったのだ。

 

すぐにリオレウスは敵を倒さんと空から襲いかかる。

崖に面した巣は空を飛べるリオレウス達にとっては戦いやすく守りやすい場だ。

 

リオレウスが急降下し爪によってテツカブラを切り裂かんとするが、テツカブラは大きく横に跳躍しそれを躱した。

 

間髪入れずリオレイアはテツカブラに向かって突進を始める。

大抵の生物はリオレイアの突進を躱そうとするのだがなんとこのテツカブラは岩盤ごと数メートルの岩を掘り返し立てる事により攻撃を防御せんとしたのだ。

 

リオレイアにとっては目の前に急に壁が現れたように見えていることだろう。リオレイアは急停止することを余儀なくされた。

 

その隙にテツカブラの側面に回り込んだリオレウスから火炎ブレスが飛んできた。

岩を掘り返したテツカブラはそれを避けることはできなかった、が、純粋な破壊力によって傷こそついたもののテツカブラに火はあまり効く属性ではなく大きく怯むことはなかった。

 

そして再びテツカブラは岩を掘り今度は口に咥えた。

リオレイアはリオレウスのブレスを受けている隙にリオレウスの反対側の側面へと回り込んだが、それを見たテツカブラはリオレイアの方を向くと咥えていた岩を砕いた。

 

直径1mほどもある岩の破片の多くがリオレイアに当たる。

これには陸の女王リオレイアとてその威力に怯んでしまう。

リオレイアが怯んだ際に岩に当たり立っていた岩は倒れて崩れてしまった。

 

怯んだリオレイアに対しテツカブラは異臭のする体液を吐きかけた。それを浴びたものはその異臭により持久力を大きく削がれてしまうのだ。

 

リオレイアはダメージと体液により疲労し火炎ブレスも吐くスタミナを残していなかった。

 

しかし、その様子を見たリオレウスが大きく吠える。このテツカブラはリオレウスを怒らせてしまったのだ。

 

空の王者リオレウス。その怒りは凄まじく、火炎ブレスや全身の力が大きく上がり、その怒りによる戦闘能力の上がり方は数あるモンスターの中でも最強クラスとさえ言われている。

 

リオレウスは後ろに下がりながら飛び始めた。

 

その怒りにテツカブラは少し怯むも、負けずに吠え返し怒りに燃える。その尻尾は大きくなり、棘は見えなくなる。

 

リオレウスはテツカブラに対し数発の火炎ブレスを撃ち込む。テツカブラは跳躍し避けようとするも焼けた先を狙った火炎ブレスに被弾してしまう。

 

怒りによって強力になった火炎ブレスをまともに食らったテツカブラは、いくら火があまり効かないとはいえ、かなりの破壊力に火傷とダメージを負ってしまい、そのダメージにテツカブラは大きく怯む。

 

リオレウスが一瞬で近づき、怒りによって炎が漏れ出す口によって噛み付く。

その高温の噛みつきによってまたも大きく負傷してしまうテツカブラだが、それを大きく横に転がることによって振りほどいた。

 

テツカブラは怒りによって更に素早くなった動きで岩を掘り出すとそれをそのまま飛行中のリオレウスに投げつけた。

 

急な攻撃であったためリオレウスは避けることができず被弾してしまいバランスを崩して地面に堕ちる。

 

そしてそれを見ていた疲労していたリオレイアが咆哮する。リオレウスが傷ついた事により怒りが疲労を凌駕したのだ。

 

テツカブラに向かって突進する勢いで走り寄るとそのままの勢いで横に回転し尻尾を叩きつけた。

その衝撃によりテツカブラは怯み隙を晒してしまう。

 

その隙の内に地面にいたリオレウスが再度飛び立ち火炎ブレスを撃ち込む。

が、それはダメージを与えようとしたものではなかった。

当然テツカブラは後ろに跳び回避する。 が

 

その横には既に滞空したリオレイアがいた。

 

リオレウスが吐いた火炎ブレスは隙を作るためのものだったのだ。

 

リオレイアに気づいたテツカブラ、だが既に遅かった。

リオレイアは空中で宙返り、その圧倒的な威力により尻尾の棘が突き刺さり毒を受け、更にテツカブラは横転させられてしまう。

 

そこにリオレウスが飛びかかり、爪で首筋を切り裂いた。

毒の影響もあり大量の出血を起こす。

溜まっていたダメージと合わせて間もなく動くこともできずテツカブラは息絶えた。

 

リオレイアとリオレウスは巣を守ることに成功し、更に沢山の肉を入手できた。

リオレウス達も傷は負ったが、結果的には勝利を収めることができた。

 

このように、いくら王者達とはいえ野生の生活は一筋縄では行かないようだ。

 

 

 




テツカブラのロックブラスト!
こうかはばつぐんだ!
このテツカブラは強すぎる気がしますけど実際こんぐらい強い気がするんですよね。
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