天から降りてきた夫リオレウスと黒炎王。
リオレイアと子竜たちは早速黒炎王に攻撃を開始する。
火竜と雌火竜、そして子供達の力で黒炎王を討つ事が出来るのか。
転倒した黒炎王の首元にリオレイアが噛み付くも、硬い甲殻に阻まれうまく噛み付くことができず、もがく黒炎王に振り払われてしまう。
そしてそのまま黒炎王が起き上がり、すでに起き上がっていたリオレウスと乱入したリオレイア、子竜達を睨むと、黒炎王は大きく咆哮した。
それは、黒炎王が傷つけられ、黒き怒りに目覚めた事を表していた。
黒炎王が風を切って飛翔した。そして空中で火竜達の方を向くと火球をいくつもあまり正確に狙いもつけずに撃ち始めた。
乱れ飛ぶ火球に翻弄されリオレイア達や子竜達は火球に何発か当たってしまう。
たいした傷にはならないが、子竜達に流れ弾が飛んだことがリオレイアの怒りに火をつけた。
リオレイアは子に逃げるよう指示し、咆哮する。
口元からは強く火が溢れ怒りの強さが表れている。
そしてリオレイアとリオレウスが飛び立ち黒炎王を狙ってリオレウスは火球をいくつも撃ち始め、リオレイアはまっすぐ突っ込んだ。
二つの攻撃された黒炎王は一旦高い方に逃げることで難をしのごうとした。
だが相変わらずリオレウスは黒炎王めがけ火球を撃ち続け、リオレイアは黒炎王を追っている。
なので黒炎王は今度は地面に向けて急降下した。
そして地面すれすれまで来て着地すると見せかけ、また飛び立つ。
まっすぐと飛んでいたリオレイアは地面に衝突しそうになって慌てて体勢を崩しなんとか着地したものの、隙を晒してしまう。
その隙を見逃さず、黒炎王はリオレイアに攻撃を仕掛ける。
しかしそれをリオレウスが許さない。
火球程度なら耐えると無視していたのだが、それにより後方から突っ込んでくるリオレウスに気づかなかったのである。
そのまま突進し黒炎王の尻尾に噛みつき、そのまま黒炎王本体に衝突する。
それにより不意を突かれた黒炎王は大きく担当してしまう。
リオレイアがしっかりと体制を整えると、リオレイアはまた首に噛み付いた。黒炎王はもがくも後ろではリオレウスが一旦尻尾から口を離し、そして少し空中に飛ぶと、黒炎王の翼めがけ踏みつけるように急降下する。
そして黒炎王の翼膜が足の爪と衝撃で傷つく。しかし、それによって飛べなくなるわけではない。
リオレウスやリオレイアはとても飛行能力が高く、翼膜に傷がついても飛行が可能で、黒炎王に至っては通常の火竜と同程度の飛行能力になるだけである。
しかし、飛行能力を削ごうとした火竜の判断は正しい。
プロのハンターが黒炎王を狩猟する依頼が出された場合、翼を早急に破壊し、閃光玉と呼ばれるアイテムにより飛ぶことを許さないと言う作戦がとられることが多い。
黒炎王は翼や首に傷をつけられ大きく悶えると、足で地面を蹴りながら回転し、勢いで二頭を振り払う。
そして黒炎王の怒りがさらに激化する。
まず始めに振り向くと、翼に傷をつけたリオレウスに攻撃を仕掛けた。
翼をなんとか使って空中に上がった後、足でリオレウスの頭を蹴りつける。
痛みによりリオレウスは少し後ずさる。
そして蹴った衝撃で次はリオレイアの方を向き、何発ものブレスを吐く。 リオレイアは避けるも、火球の一発一発が爆発を起こし、その衝撃でリオレイアは甲殻や鱗が焼ける火傷をしていく。
そしてついに避けきれず火球にもろに当たってしまう。
でリオレイアの背中の鱗が何枚も剥げかかっていることが
その威力を物語っている。
それに対してリオレウスは怒るも、黒炎王が瞬時に方向を変え、向かってきてブレスの体制に入ったのを見ると吠えるのを堪え、身構える。
しかし黒炎王はすぐにはブレスを吐かず力を溜め、吐き出した。
そのブレスは岩のような形状だった。
それは火山地帯の火薬岩と呼ばれる岩と似ており、着弾し熱気を放ち、しばらくすると大爆発を起こすものである。
初めて見るそのブレスに驚き、リオレウスは飛び退くも自分には当たらず落ちたのを見て安心するが、直後異様な熱気に驚き急いで飛び立つが間に合わず、岩は大爆発を起こしそれに巻き込まれてしまう。
そしてリオレウスが空中で姿勢を維持できなくなり、地面に落ちたのを見ると黒炎王は飛び、空中からブレスを何発も放ち、全てがリオレウスに当たり、大火傷を負う。
火に耐性がない生物ならとっくに死んでいたであろう。
そんな黒炎王に対し、リオレイアは飛び立ち、果敢に突進する。黒炎王は正面から足で受け止めて突き飛ばす。
リオレイアはすぐに体制を整えまた突進するも、今度は上に昇ることによりかわされてしまう。
そして黒炎王の反撃が始まる。
黒炎王が上から力を溜め、ブレスを吐く。
突進をかわされ、体制を整え振り向こうとするリオレイアに容赦なく先ほどの火薬岩のようなブレスを吐く。
そのブレスが不幸にも翼を貫き、体で受け止める形となり、地上に墜落してしまう。
そして、そのまま大爆発に巻き込まれてしまう。
リオレウスが咆哮する。妻の無事を祈る。しかし、リオレイアは動くことはなかった。
リオレウスは今までのどんな時よりも強く怒った。
リオレウスは黒炎王に向かい、豪炎が漏れる口で大きな声で咆哮した。
妻を殺された怒りに震え、全力を超えた力で豪火を操るリオレウス。その力はギルドにおいてG級と呼ばれる強力な個体に迫るものとなっている。
王の最後の戦いが始まる。