絶剣の少女と怪物狩りの少年   作:小説大工の源三

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投稿が遅くなってしまいました
すみません


砕けた剣

そろそろ素材も貯まってきたことだし強化をしに行くかな。場所はアリストテレスさんとこでやったほうがいいと思うし。まぁなんとなくだけどね。

 

シュバ「こんばんは~」

 

アリ「おう来たかい少年」

 

シュバ「ええ、武器強化お願いします。回数は5回耐久2に鋭さ2、重さを1で」

 

メニューを見るとアニールブレイドが強化できない表示になっていた。

 

アリ「あいよ」

 

アリストテレスさんはレガスアックスを手に取りカンカンとハンマーを勢いよく振り下ろす。

 

アリ「そら、出来たぞ」

 

シュバ「ありがとうございます」

 

アリ「そうだ、お前さん亜種の素材は余っているんだろう?そいつを使えば剣一つ作ってやらんこともないが」

 

戦力を上げたいので僕は作ってもらう。

 

シュバ「お願いします」

 

アリ「おし!なら素材を寄越しな」

 

僕は素材を渡し、武器の製作を依頼する。

素材を受け取ったアリストテレスさんは鉄床(アンビル)を叩きしばらくすると武器が姿を現すが、なにやら不完全の形だ。

 

アリ「すまない未完成品になっちまった。何処かでこいつを研磨して叩き直さないとな」

 

手渡しで武器を手渡される。

刃はガタガタで柄も握れるような形をしていなくとても武器とは言えない。

昨日アックス以上の武器は作れないって言ってたから予想はしていたが。

ただ何かイベントがあるかと思ったので頼んだ。

これが後々強い武器になればいいけど。

 

シュバ「ありがとうございます」

 

アリ「おう。死ぬなよ」

 

僕は扉を開き階段を上がった。

 

─────────────────────────

 

僕が街に戻るとユウキ達がこちらに向かってくる。

歩く度にアホ毛がぴょこぴょこ揺れてかわいらしい。

 

ユウキ「ねぇシュバルト、これから素材を取りに行くんだけど手伝ってくれる?」

 

シュバ「いいけど。なら宿屋のストレージに荷物整理してくるよ」

 

ユウキ「わかった。二人にも伝えてくるね」

 

ユウキはそのままテリーとフィリアがいるところへ走る。

ここは鍛冶屋がないのだが最近プレイヤースミスが出てきたらしく、そこでユウキのアニールブレイドを強化するつもりだ。

ただあまり僕はプレイヤースミスを深く信頼していない。

β時代に騙されたという話が一時期流れ、NPCに頼んでいた。

ちなみにテリーは騙されたらしい。

その時のテリーはとても落ち込んでいたがある方法(・・・・)で取り戻し事なきことを得た。

その方法自体は広まりはしなかったが……

そうこう考えているうちに準備が終わり僕は背中にレガスアックスを背負いロビーで待機する。

 

フィリア「お待たせ~」

 

テリー「準備は万端だ」

 

ユウキ「それじゃあフィールドにレッツゴー!」

 

─────────────────────────

 

ユウキside

 

ボク達は今フィールドで武器の強化素材を取っている。

《昆虫種のの羽》、《昆虫種の針》、《強青猪の牙》、《化け野良狼の尻尾》だ。

昆虫種の素材はウィンドウワスプから、強青猪はブレンドボアで化け野良狼はワイルドウルフだ。

どれもボク達のレベルなら簡単に倒せる。でも油断すると足下をすくわれかねないから相手の動きをきちんと見る。それはシュバルト(竜翔)からこの世界で戦う時に教えてもらったことだ。

 

ユウキ「結構集まったかな?」

 

シュバ「かなり手に入ったね。しかもレアドロップがある」

 

シュバルトのストレージを見せてもらうと風切りの毒針と。

 

ユウキ「どんなものなの?」

 

シュバ「簡単に言うと確率で敵mobを一撃で仕留めれる代わりに攻撃力や与えるダメージが極端に低いんだ」

 

ユウキ「ドラクエにある毒針と同じだね」

 

シュバ「だね。まあ1ダメとかにはならないけどね」

 

かなりのネタ武器だ。ドラクエならかなり重宝する時期の武器だがアインクラッド(ここ)だとほとんど出番がないだろう。

 

テリー「どうした?」

 

シュバ「アインクラッド版毒針が手に入った」 

 

テリー「ネタ武器かよ」

 

シュバ「まぁ2つあるからいる?」

 

テリー「フィリアにやってくれ、俺じゃあ扱いきれない」

 

シュバ「そうだね、短剣スキルがあると確率やダメージがあがるみたいだし」

 

シュバルトはフィリアを呼びトレード画面を出し毒針を渡す。

 

フィリア「ありがと、使う機会がほとんどないと思うけど」

 

シュバ「同感、これ作った人に心当たりがあるけど……」

 

シュバルトは思い出すように遠くを見つめる。

 

シュバ「さてまだまだ時間がかかりそうだ。チャカチャカ集めよう」

 

ボクは再び剣を握り締めモンスターに向かって走る。

 

 

─────────────────────────

 

街についてボクは噂のプレイヤースミスの店に行き、強化してもらう。

だけどそのプレイヤーは「お買い物ですか?それともメンテナンスですか?」とあまり強化をしたくない様子だった。

何かあるのかな?

プレイヤーがボクのアニールブレイドを強化するために

ハンマーを振り下ろす、数回叩いているとボクのアニールブレイドが砕けた(・・・)

 

「すみません!」

 

ユウキ「え?あ、うん……」

 

「本当にすみません!強化分の手数料は全額お返ししますので……」

 

ユウキ「うん……」

 

「その……お詫びにスチールブレイドをお持ちになりますか?」

 

ユウキ「ううん……いいよ……」

 

ボクは何が何だかわからなくなって、フラフラと宿の方向へ向かう。

宿に着いたボクはシュバルトの部屋に行きノックをする。

 

シュバ『どうしたの?』

 

ユウキ「入っていい?」

 

シュバ『わかった』

 

ボクは扉が開いたことを確認するとシュバルトの胸に飛び込む。

 

シュバ「ユ、ユウキ?一体どうしたのさ」

 

ユウキ「砕けた……」

 

シュバ「え?」

 

ユウキ「ボクの剣が砕けたの!」

 

シュバ「なるほど、ユウキメニューを開いて」

 

ユウキ「うん……」

 

ボクはそのままシュバルトの指示通りメニューを操作する。

 

シュバ「それじゃあこの《コンプリートリィ・オール・アイテム・オブジェクタイズ》を押すんだけど、僕がこの部屋から出てから押してくれ」

 

ユウキ「わかった……」

 

シュバ「そしたら砕けたアニールブレイド(・・・・・・・・・・・)が出てくる」

 

そう言ってシュバルトは部屋を出る。

それを確認したボクは彼が指示したコマンドをタッチする。

すると突然アイテムがどっさりと出てくる。

 

ユウキ「ふぇ!?」

 

主に出てきたのは下着類そして服が山のように積みあがる。

 

ユウキ「シュバルトはこの中にボクの剣があるって言ったよね……」

 

ボクは山の中をごそごそと漁る。そして金属に触れた感触、それを引っ張り出すと手に握られていたのは先程破壊されたはずのアニールブレイドだった。

 

ユウキ「あった!あったよ!シュバルト!」

 

ボクは扉から飛び出しすぐ近くにいたシュバルトを部屋に引き込む。

 

シュバ「そ、それは良かったね……」

 

何故かシュバルトが顔を逸らす。少し考えてわかった。

ボクの背後には下着類などがあったからだ。

 

ユウキ「~~~~~~~~!」

 

バギィッ!

 

シュバ「ぐはぁっ!」

 

ボクはおもいっきり握り拳でシュバルトを殴った。

そしてシュバルトは扉を勢いよく開けて廊下の壁に激突する。

 

テリー「どうした!」

 

テリーが先程の音を聞いてこちらに走ってくる。

 

フィリア「何々!」

 

遅れてフィリアも到着し状況を把握する。そしてテリーがこちらを振り向こうとしたとき。

 

フィリア「テリー見ちゃダメェ!」

 

テリー「へ?『プスッ』ア"ア"ーー!イイッ⤴︎タァイ⤵︎目がぁー!」

 

フィリアの目潰しが炸裂。クリティカルで刺さりその場でもがく。

そして当事者のボクは

 

ユウキ「なんか二人ともごめん……」

 

 

 

 

 

 

 

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