課題やら準備やらであわただしくなり、執筆の時間が取れずにいました。
それと設定を削除しました。
少し変更するのと最後にした方がいいんじゃないと思い、書き直しをすることにしました。
ついに第一層ボス、イルファング・ザ・コボルドロードを撃破した。
しばらく沈黙が続いたが一人の「やった」の声を皮切りにレイドメンバーの喜びの声がボスフロアに響いた。
「「「よっっっシャァァァァァァ!」」」
ハイタッチする人、拳をぶつけ合う人抱き合う人様々な反応をする人達がいた。
シュバ「ふぅ……終わった……?(まただ、ディアベルの最後を看取ってからの記憶がない)」
ユウキ「終わったんだよシュバルト!」
嬉しそうにユウキはシュバルトに飛び付く。
シュバ「うわぁ!」ドサッ
僕はは突然のことに対応できず倒れる。ユウキの髪が少しくすぐったくて、モゾモゾしている。
隣を見ればフィリアがテリーにハイタッチをしていた。
すると背後から大きな人影がゆっくりと近付いて来た。
振り替えるとソコには両手斧使いのエギルが立っていた。
エギル「……見事な指揮だったぞ。それに素晴らしい連携だった。congratulation、この勝利はあんたらのものだ」
シュバ「あなたが居なかったらまた犠牲者が出ていたかもしれない。だからお互い様さ」
エギルはそう言って拳を突き出す。
僕はその拳に自分の拳をコツンとぶつける。
その時だった。
「なんでだよ!」
突然そんな叫び声がシュバルトの背後で弾ける。半ば裏声のような、悲痛な叫びの主にプレイヤー全員の視線が集まる。
声の主はディアベル率いるシミター使いの男だった。
「なんでディアベルさんを見殺しにしたんだよ!」
彼の他にもC隊のメンバーが、顔をぐしゃぐしゃにして立っていた。
「ボスの使う技がわかっていて攻略本に載せていたなら、あの人が死ぬこともなかったんだ!」
血を吐くような叫びに、他のレイドメンバー達がざわめく。「そう言えばなんでだ?」「ベータテスターも僅かにしか知らないのに……」などの声が生まれ、徐々に広まる。
僕はその疑問に頭髪が印象的な男が答えると思ったが、違った。
金属をひっかくような金切り声で叫ぶ別のプレイヤーだった。
「オレ……オレ知ってる!あいつ元ベータテスターだからだ!ボスの攻撃パターンとか旨い狩り場とかほとんど知ってて隠したんだ!」
その言葉にシミター使いは更に憎悪を両目に滾らせ僕を睨む。そして何かを叫ぼうとしたとき、エギルのメンバーのメイス使いが冷静な声で言った。
「攻略本に記載されている情報はベータテストのだって書いてあっただろう?彼がベータテスターなんだから、知識も攻略本と同じなんじゃないか?」
するとシミター使いは納得いかないのか憎悪溢れる言ってはいけない一言を言った。
「あの攻略本が嘘なんだ……アルゴっていう情報屋が嘘の情報を書き込んで売ったんだ!あいつも元ベータテスターだから本当のことを言わないんだよ!」
ユウキ「君たちねぇ……」
テリー「ふざけるなよ……」
エギル「お前ら……」
僕も彼らと同じように何かを言おうとすると、キリトが後ろから無感情な声を出して僕達を制する。
キリト「元ベータテスター、だって?……俺をそこにいる素人と一緒にするなよ」
キリト?君は何を……言ってるの……
僕のそんな思いを他所に続ける。
キリト「いいか、よく思い出せよ。SAOの
キリトは『自分は最強だ』見たいなことを言った。
なんでだ……君は僕を庇う理由はないはずだ……それなのに何故?
「……なんだよ、それ……」
僕を糾弾した男が掠れ声で再び叫ぶ。
「そんなのチートじゃねえか!ただのチーターじゃねえか!」
すると周囲からチーターだのベータのチーターだ、という声が幾つも湧き上がり、それが混ざりあって《ビーター》という単語が生まれた。
もう無茶苦茶だチートはただデータを改ざんすることで、アインクラッドではチートなんて出来ようもない。出来てせいぜいバグを利用することくらいだろう。
キリト「《ビーター》……いいなそれ。これから俺は《ビーター》だ。元テスターごときと一緒にするなよ」
キリトはボスのドロップアイテムしかも
キリト「二層の転院門は、俺が
そう言ってキリトは玉座の後ろにある扉を開けて、奥へと進んでいった。
シュバ「みんなキリトの後を追うけどいいかな」
ユウキ「大丈夫だよ」
テリー「あいつには少し言いたいことがあるからな」
フィリア「あたしも彼に聞きたいことがある」
僕らは先に進んで行ったキリトの後を追う。すると後ろからC隊の一人が声をかけてきた。
「なんであいつの後を追うんだよ」
シュバ「何も知らない君達に一つ言っておく。キリトはベータテスターへのヘイトを全部自分で引き受けたそれだけだよ。彼は悪人ではない」
そう言って進んだ。後ろから後を追ってくる気配を感じたので振り向くとアスナもキリトを追いに来ていた。
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シュバ「キリト」
僕は目の前の黒衣の少年に声をかける。
キリト「なんで来たんだよ」
ユウキ「死ぬ覚悟があるやつはついてこいって言ったよね」
キリト「そうだけどさ……」
テリー「お前は一人で背負い込み過ぎだ」
フィリア「そうじゃないなんて言わせないよ」
キリト「……」
アスナ「なんでそんなことしたのよ。言いたい人は言わせておけばいいのに」
キリト「あのままだとベータテスターと初心者達との間に溝ができるからだ」
淡々とキリトは答える。その姿は少し寂しげだった。
シュバ「あんなことしたからパーティーに入れてくれる人は限られるね」
キリト「俺は元々ソロだからな。あまり問題にはならない」
シュバ「とりあえず突然だけど一つキリトとアスナに言わなければならないことが一つある。公言しないで欲しい」
キリト「わかった」
アスナ「いいわ」
シュバ「僕はこのSAOの製作に携わったことがある。因みに担当は・
その事実に二人は驚いた顔をすると、数秒固まり叫んだ。
キリト「じゃあソードスキル全部知ってるのか!」
アスナ「味覚エンジンなら料理スキルで何を調合したらいいとかわかるの!」
シュバ「そりゃあね。エクストラスキルの場所とか獲得方法は知らない。味だけだからわかりません」
さすがに二人に問い詰められるよね。エクストラスキルの獲得方法は晶彦さんしか完璧に知らない。僕はプレイヤーになるから聞かなかったんだ。
キリト「なら、これからのレイドリーダーシュバルトがやればいいんじゃ……」
シュバ「断る」
アスナ「なんで?」
シュバ「そういうのは慣れてないからね。僕は少数人数の指揮が限度だよ。小さなギルドくらいだろうし」
グループならまだしも、僕は集団の前に立つことは得意ではない。それに一応ギルドは創るつもりだ。
アスナ「キリト、エギルさんとキバオウから伝言がある」
キリト「へぇ……なんて?」
エギルならまだわかるけど、キバオウがねぇ……なんだろう想像がつかない。
アスナ「エギルさんは『二層の攻略も一緒にやろう』ってキバオウは……」
アスナは小さく咳払いして告げる。
アスナ「……『わいはわいのやり方でクリアを目指す』だって」
キリト「……そうか」
アスナ「それとあなたにお礼をしに」
キリト「……クリームパンとお風呂の?」
なんだよそれ……何があったか気になるけど、聞かないでおこう。知らぬが仏って言うし。
アスナ「それもあるけど……私……この世界で初めて目指すもの、追いかけたいものを見つけたの」
キリト「へぇ…………何?」
アスナ「内緒」
キリト「そっか……」
シュバ「さて……湿っぽい話はこの辺にして、一つ相談したいことがあります」
キリト「どうぞ」
シュバ「とりあえずギルドを設立したいのですが、キリトにアスナの二人をスカウトしたいです」
アスナ「あなたさっき言った『小さなギルドくらいだろうし』って設立するつもりだから言ったの?」
シュバ「それはまぁ」
ユウキ「ボク達も四人で話し合って決めたからね」
フィリア「せっかく知り合ってパーティーを組んでボス攻略も果たしたからね」
テリー「それでどうするんだ?」
キリト「そうだな……少し考えさせてくれ」
アスナ「私も」
シュバ「そっか。なら連絡ちょうだい……ってアスナとはフレンド申請してなかったね」
僕はそう言いながらアスナに申請する。彼女は少し戸惑いながらもフレンド登録をする。
その後アスナは下に降りて、キリトは階段を上る。
これからどうなるのだろうか、リーダーであるディアベルが死に、残されたプレイヤー達は。分裂、必至だろう。それを僕が気にしても致し方ない。
僕達は僕達で戦う。それでいいだろう。今はまだ。そんなことを考えながらキリトが登った階段を歩く。
次は第二層。この層にはエクストラスキルが二つある。過去に入手したあのスキルを手に入れよう。