絶剣の少女と怪物狩りの少年   作:小説大工の源三

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スキル『モンスターハンター』

シュバルトside

 

アインクラッド第二層

 

僕は今あるエクストラスキルを入手するために、隠されている場所へ向かっている。

 

シュバ「そろそろ着くはずなんだけど……あった」

 

そこには古ぼけた小屋があり、注意して見ないと森に隠れて見つからない。

しかしβテストの時よく見つけたな僕は。

扉をギィ~と軋む音を立てて開けると、そこには両目にバンダナを巻き右腕は荒々しい爪後がついている年老いたNPCがいた。どうやらβテストとNPCは変わらないようだ。ただクエスト内容が変わってる可能性は捨てきれない。

 

「誰だ……もしや試練に挑む者か」

 

クエストフラグがたった。

 

シュバ「はい挑みます」

 

「ならリオレガスを狩猟してこい。場所は裏のの扉から出て山を登れば生息してる。それとそこにあるナイフを持っていきな」

 

そう言っておじいさんは眠る様に動かなくなった。

βテストは鳥竜種を十匹狩猟するだけで良かったが大型の竜を狩猟することに変更されていた。

 

 

 

─────────────────────────

 

あれから数十分、ようやく目的地に着きリオレガスが来るのを待つ。

翼が羽ばたく音がし空を見上げると蒼く硬い鱗に包まれた火竜が現れた。ネームは《Raoregas》HPゲージは表示されない。

まあ従来のモンハンもHPゲージは表示されてない作品が多いから納得だ。

地面に降り息を思い切り吸い込む。

僕は既に耳を塞ぎ咆哮に耐える準備をする

 

「━━━━━━━━━━ッ!」

 

とても大きな咆哮だ。これだけで吹き飛ばされそうだ。

 

シュバ「勝負だリオレガス!」

 

僕はアニールブレードを構える。

リオレガスは青い火球を三連続で吐き出す。

それをステップで避け、頭部切りつけるが硬い鱗が攻撃を通さない。

 

シュバ「かったいなぁ。やっぱり翼から部位破壊した方がいいか」

 

僕は一気にリオレガスの横まで走り、壁にジャンプ。さらに壁を蹴りリオレガスの上をとりそのまま落下の勢いを乗せて背中を串刺しにする。さらにおじいさんからもらったナイフで何度も刺したり抉ったりする。途中暴れ出すがしがみついて耐える。一定回数刺すとリオレガスは体勢を崩し倒れる。

ここぞとばかりに僕はリオレガスをソードスキルで滅多切りにする。

しばらくしてリオレガスの動きが鈍くなる。ようやく瀕死になったようだ。

尻尾を切断して多数の部位破壊をしたから瀕死になってないとつらかったけど。

すると別の方向から鳴き声が聞こえた。

 

シュバ「えっ嘘でしょ……」

 

後ろを振り返ると紫色の火竜が降りて来る。そしてリオレガスよりも大きい咆哮をする。その音に僕は壁にまで吹き飛ばされる。

 

シュバ「ガハッ……ティ◯レックスかよ……」

 

名前を見ると《Raoregas Alternative》リオレガス亜種のようだ。

亜種は紫色の火球を五連続で吐き出す。二発が僕に三発が通常種に当たり通常種が力尽きた。亜種が通常種倒したみたいだが素材は手にはいるようだ。

僕は装備が燃えているので二、三回転がり火を消す。

とにかくこいつも狩猟しないといけないな気がする。

 

シュバ「とにかくセオリー通り狩猟しよう」

 

すると突然翼で強風を起こす。

 

シュバ「ぐっ……うぁぁぁぁぁぁあッ!」

 

僕はまい上げられ亜種の足にわしづかみされ振り回される。回転して酔うことはないがそれでも気持ち的な問題で酔いそうになる。

 

シュバ「離せぇッ!このッ!」

 

僕は亜種の腹に剣を突き立てる。するとさらに暴れだし僕は投げ飛ばされ再び壁に叩きつけられる。

 

シュバ「ガハッ……パワーがおかし過ぎる……」

 

僕はポーションを飲みながら作戦を立てる。やつの行動パターンはランダム、だが一つの括りとして作られていてそこから場所、亜種がおかれている状況に応じて変化する。それがわかったから後は先読みしつつ追い詰めて、嵌める。

 

シュバ「こっちだ!」

 

僕は壁を蹴りまた背中に飛び乗る。

そして背中をナイフで何度も刺して体勢を崩そうとするが亜種は通常種よりも激しく暴れダウンを取られまいと抵抗する。

僕は背中から放り出されてしまう。

 

シュバ「くそッやっぱり逃げれば良かったか」

 

今さら毒づいても意味がない。

 

「━━━━━━━━━ッ!」

 

特大の咆哮僕は飛ばされないよう剣を地面に突き立て必死に耐える。

ポケットからピックを取り出し投げる。投擲スキルはないがピックそのもののダメージは入る。

ピックは亜種の口内へ呑み込まれ次の瞬間、暴れだした。僕の目論見通り喉に突き刺さる。

 

シュバ「これが最後のチャンス逃したら死ぬ!」

 

僕は亜種の喉筋目掛けて《ソニックリープ》を放つ。

僕の一撃は亜種の顎から喉筋を通り、腹部をそのまま通過して尻尾まで切り裂く。そしてポリゴンが砕け散る音を立ててリオレガス亜種は消えた。

 

シュバ「はぁっ……はぁっ……はぁっ……終わった?」

 

ドサリと僕はその場にへたり込む。

 

シュバ「だぁぁぁぁぁ!疲れたぁぁぁぁぁ!」

 

何?あれ?予想外過ぎるよ!突然亜種が出てきて、通常種焼き殺して、そのまま狩猟続行とかないよ!

 

シュバ「とりあえず報告しに行かないと」

 

僕はふらふらした足取りでさっきの小屋へ歩いて行った。

 

─────────────────────────

 

「どうやら狩猟……いや、亜種を狩猟してきたな」

 

僕が帰って来たのを振り返らずに判断する。しかも亜種を狩猟したことを把握していた。

 

「お前さんは儂の予想を上回る実力者のようだな。通常種だけなら渡さないつもりだったが亜種を狩猟したなら話は別だ」

 

そう言っておじいさんはあるものを棚から取り出してきた。

 

「こいつはクラッチクロー。移動や化け物どもにしがみつく時に使いな」

 

僕はクラッチクローを受け取りそのまま腕に装着する。

そしてスキル獲得画面が表示される。

 

シュバ「ようやく手に入った……」

 

スキル『モンスターハンター』

 

簡単に言えば歴代のモンハンのスキルが使用できる。

例えば毒無効や麻痺無効などのスキルを獲得して付け替えたりする。因みにスキル1つにつき熟練度100いるので最大一度に10個のスキルをつけれる。武器スキルを取らなくてもこのスキルに内蔵されているのでほとんどのソードスキルを使用可能。それぞれの武器に専用のソードスキル、狩技が使用できるが性能を上げるには一定回数使用して再び此処に戻る必要があるのが厄介ではあるが。

 

「お前さんにはまだ教えることがあるが今はその力をある程度使いこなしてからだ」

 

シュバ「わかりました」

 

「名乗るのが遅くなったな、儂はグラインガーだ。お前さんは」

 

シュバ「シュバルトです」

 

グラ「シュバルトまた来いよ」

 

シュバ「ええ、またいずれ」

 

 

─────────────────────────

 

タラン

 

シュバ「ようやく帰って来たー!」

 

キリト「どうしたシュバルト」

 

シュバ「キリトにアルゴどうしたのさ?」

 

キリト「実はな……」

 

キリトはアルゴに教えてもらった隠しスキルを獲得しに行くようだ。

そのスキルの名前は『体術』。簡単に言うと格闘スキルだ。

一応モンハンスキルには体術程ではないけど格闘攻撃時に少しプラス補正がかかる。

 

シュバ「とりあえずキリト頑張れ」

 

キリト「おう?」

 

体術スキルか……アルゴのひげペイントってもしかして体術スキルのひげ筆師匠が原因か?

まぁ聞く必要なないけどさ。

そのままテリーがとったけ宿屋に向かう。

 

シュバ「ただいま~」

 

ユウキ「お帰り!」

 

シュバ「出迎えご苦労」

 

ユウキ「どんなスキル獲得したの?」

 

シュバ「これだよ」

 

僕はユウキにスキルを見せて詳細を話す。

 

ユウキ「それ玄人向けのスキルだね……」

 

シュバ「おまけに死にかけたしさ……」

 

ユウキ「あまり無茶はしないでよ」

 

シュバ「わかってるよ」

 

テリー「戻ったぞ」

 

フィリア「ただいま」

 

「「お帰り」」

 

テリー「はぁ……もうあんなスキル獲得はやめだ……」

 

フィリア「ふふっでも可愛かったよ」

 

テリー「やめろ、恥ずかしい」

 

何があったんだ?

 

シュバ「テリー何があったのさ」

 

テリー「ひげ、体術」

 

シュバ「OK把握」

 

ユウキ「ちょっとボクわからないんだけど」

 

フィリア「実はね」

 

フィリアがことの顛末を話している間にテリーが僕の獲得したスキルを聞いてそれで1日が終わった。

 

       

─────────────────────────

 

次の日

 

僕はある店を探している。

モンスターハンター獲得クエストから戻ろうとしたときにグラインガーさんに教えてもらった場所で今回獲得した素材が使って武器を作ってもらえるらしい。

 

シュバ「確かここを右に曲がって行けば……あったけどなんだこれ扉があるけど鍛冶屋があるとは思えないんだけど」

 

僕が扉を開けるとそこには階段があったのだが、とても深く一層まで降りそうなくらいあった。

 

シュバ「とりあえず降りてみるか」

 

僕はその階段を降りる。想像通り深く降りきるとそこには赤い文字でアリストテレスの店と書かれていた。

 

シュバ「哲学者?」

 

 

アリストテレスと言えば自然科学の哲学者だったはず、名前は関係ないかもしれないけど。

 

「いらっしゃい話はグラから聞いとる。お望みの武器はなんだ?」

 

扉を開けるとそこには老人が座っており、その後ろには熔鉱炉が真っ赤に燃えている。

メニューが開かれる。

 

シュバ「えっとCアックスで」

 

アリ「あいよ」

 

僕はリオレガス種の素材とアニールブレードと店売りの盾を渡しアリストテレスはアニールブレードを熔鉱炉に放り投げる。

そして熔けて出てきたアニールインゴットをリオレガス種の素材とあわせて叩く、盾も同じように叩く。

 

アリ「レガスアックスだな。思う存分ふるいな」

 

シュバ「ありがとうございます」

 

アリ「おう、また来いよと言いたいところだが、儂が作ってやれる武器はそいつが最高峰だ。今後それより強いのが欲しいなら別の職人に頼め」

 

シュバ「はい」

 

この武器の性能を見てみると強化試行回数が20回、五層まで使える性能だ。

 

シュバ「一応アルゴにモンスターハンターのスキルを教えておこう。恨まれるのは怖い」

 

─────────────────────────

 

再び宿屋ロビー

 

するとアルゴが座っており、僕が帰って来るとこちらに手を振る。

 

アルゴ「ようシュバ坊、なんだ体術以外のエクストラスキルっテ」

 

僕はアルゴにモンハンスキルの詳細と入手方法と場所を伝える。

 

アルゴ「こいつハヤバいスキルだナ。オレっちもすぐに攻略本に載せとくヨ」

 

シュバ「よろしく」

 

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