今回は短めですがはぐみ回の準備になっています
では、どうぞ
1/11:はぐみの動機を付け足し、タイトルもそれにあわせたものに修正しました。
美咲視点
「結構買っちゃったかな……」
羊毛でパンパンにふくれたビニール袋を満足感と罪悪感が混ざった気持ちで覗きこむ。
今日は土曜日、練習は午後からなのでその前に羊毛フェルトの材料を買いに来ていた。
「ニードルもちゃんとあるし……あ、母さんにお肉買ってきてって頼まれたんだった。」
お肉を買うならはぐみのお店かな。まだ時間はあるし早く家に帰れば羊毛フェルトの新作を作れるかも!
ということで北沢精肉店を訪ねると……
「それいいね!こころん!」
「ええ、素敵でしょ?」
エプロンを付けて店番をしているはぐみがこころと何か話している。
「あ、みーくんだ!いらっしゃい!」
はぐみが気づいた。またなんか嫌な予感がする……
「おはよ。お母さんに頼まれてお肉買いにきたんだけど、こころと何を話してたの?」
「あのね、こころんとコロッケパーティーの打ち合わせしてたんだ!」
「コロッケパーティーって……なんでまた急にそんなことを?」
「はぐみね、こないだの練習前にゆーくんと一緒に数字の宿題おわらせたんだよ。」
「なるほど宿題を一緒に……」
ってあれ?駒沢君って学校に行けてなかったんじゃ……
「ゆーくんね「その、僕もそんな自信ないけど……北沢さんが大変そうだから……」っていってはぐみが解らない所の答えを一緒に考えてくれたんだ。」
はぐみ曰く、二人であーでもないこーでもないと悩みながらなんとか練習前に宿題をおわらせられたらしい。もしかして彼、成績は悪くないのかな?
「それで何かしたくなった……と。」
「うん!」
満面の笑みを見せるはぐみ。だけど……
「でも、駒沢君ってコロッケとか食べるのかな?」
幽霊だとすり抜けるから食べれないんじゃないの?
「好き嫌いなら大丈夫だよ!うちのコロッケはおいしいから!」
「ええ!もし雄也がコロッケ嫌いでもきっと大好きになるわ!!」
違う、そういう話じゃない。
「味の問題じゃなくて、駒沢君って幽霊だよ?物を食べる事ができないかもしれないじゃん。」
「……あ!」
そうだった!という顔をするはぐみ。これ、なんだかんだで長くなりそうだな。フェルトはまた今度にしよう……
「────駄目みたい。」
スマホの通話を切って二人に伝える。
美麗さん曰く、物を食べるとか以前に嗅覚もないらしい。
「そんな……」
しゅんとなるはぐみ。
これだとあたし達がコロッケ食べてるのを駒沢君が見てるだけ。せっかくはぐみが考えてる訳だし、何もしないというのもなぁ……
「それなら、あたしにいい考えがあるわ!」
こころが何かを思いついたようだ、こういう時って大体とんでもないこと言うんだよね……
「あたし達でソフトボールのチームを作ってはぐみ達と試合をする。なんてどうかしら?」
こころが出す案にしては割と現実的だった。ただ問題が一つ
「でもこころん、ソフトボールって9人居ないとできないよ?」
そう、メンバーが足りないんだよね。
「それなら、一緒に試合に出てくれる人を探せばいいじゃない。」
いや最低でも5人は必要なんですけど……そもそもあたし達の知り合いで急にこんなお願してもOKしてくれる人なんているのかなぁ……?
と考えていると────
「はぐー!こころーん!美咲ちゃーん!みんなでなに話してるのー?」
元気一杯な声が響く。そうだよ…
ここまで読んでくださってありがとうございます。
本当は美咲回にする予定だったんですがすごい難航してしまって先にはぐみ回を持ってくることにしました。
補足ですが、雄也の成績は中の上~から上の下位です。
そして、今回のゲストは香澄でした。作者はポピパ推しなので割合多めになっています。