幽霊を笑顔に!!【本編完結】   作:GTP

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お待たせしました。

今回はスマホからの投稿なので読みづらかったらすみません。

では、どうぞ!


7人目のハロー、ハッピーワールド!(上)

雄也視点

 

 

「お邪魔するわ!」

 

程なく弦巻さんがアパートに来てくれたので、部屋のローテーブルを囲んで作戦会議が再開した。

 

最初はバンドの人たちとの自己紹介だ。ちなみに、れい姉は部屋が狭くなってしまったので買い物に行ってる。

 

「え、えっと……亜矢毬(あやまり)高校一年の駒沢雄也です。4月に色々あって幽体離脱してしまったので、高校にはあまり行けてませんが……」

 

なんか湿っぽい感じになっちゃったよ……こういうの苦手なんだよね……って引きずっちゃダメだ!せっかく立て直してくれたんだから!

 

と、とりあえず、バンドのことを聞いてみよう…

 

「その、弦巻さん達のバンドってどんな名前なの?」

 

「ハロー、ハッピーワールド!よ!」

 

「ど、弦巻さんらしいね……」

 

思わずどストレートって言いかけてしまった…

 

「ええ!あたしたちは世界を笑顔にするために活動しているの!!」

 

「世界って、壮大すぎない……?」

 

「そんなの、やってみなくちゃわからないじゃない。」

 

目標が途方もなさすぎる……

 

「そういえば、駒沢君はこころとどこで知り合ったの?」

 

僕が困っているのを察してか、黒髪の人が声を掛けてきた。

 

「公園で一人ですごしてたら見つかって……次の日からは散々追っかけ回されてました……」

 

そういえばこの人、弦巻さんを迎えに来てた…

 

あー…こころが変なのはそういう…あ…あたしは奥沢美咲。同じ一年生だから敬語じゃなくて大丈夫だよ?」

 

一瞬遠い目をしいているのが妙に印象的だった……

 

「えっと、奥沢さんはバンドで何をやってるの?」

 

「ライブの手続きや準備のお手伝いかな。あとこころの鼻歌を基に作曲したりとか色々……」

 

それって凄い大変なんじゃ…なんか弦巻さんって急に歌い出したりしない?

 

「美咲の作る曲はとーっても素敵なのよ!」

 

「それにミッシェルを連れてきてくれるのはいつもみーくんだよね!」

 

「……」

 

弦巻さんとオレンジ髪の人に誉められ、照れくささからか顔を反らす奥沢さん。ミッシェルが誰かも気になるけどオレンジ髪の君は……

 

「北沢はぐみだよ!ハロハピではベースやってんだ!よろしくね、ゆーくん!」

 

「よ、よろしく……」

 

昨日あったばかりでゆーくんって…

 

「それでね!ふわふわしている先輩がかのちゃん先輩で儚い先輩が薫君だよ!」

 

あ、勢い余ってフライングしちゃった……というか儚い先輩ってなにさ……

 

「ふわふわって……あ、ドラムの松原花音です。二年生だけどかしこまらないで大丈夫だよ。よろしくね。」

 

松原先輩……なんか自分と近いものを感じるような……

 

「儚い先輩ことギター担当の瀬田薫だよ。よろしく。雄也。」

 

「よ、よろしくお願いします。なんか……役者さんみたいですね。」

 

最後は儚い先輩こと瀬田先輩。手を前に据えて軽く礼をする姿はとても凛々しかった。わざわざローテーブルから立ち上がってやることでは無いと思うけど……

 

「みたい、ではないよ。私は演劇部に所属しているからね。」

 

本当に役者さんだった…… ん、演劇部に?ということは……

 

「それなら、れい姉の後輩さんって……」

 

「あ、ああ、そうだよ。美麗さんには色々お世話になってね……儚い先輩だったよ……」

 

さっきまでの余裕のあった表情が一変、少し青ざめて冷や汗をかいている。この人、僕をみて気絶しちゃってたしきっと心霊絡みで何かあったんだよね……

 

あと、れい姉に儚げな所は多分無いと思います……あの人悪霊とかは力業でねじ伏せちゃうみたいなので……

 

ちなみに羽女演劇部は近々練習公演をするみたいで、主演は瀬田先輩だそうだ。招待されたけど若干入りづらい…僕男だし…

 

「これで……全員?」

 

「いいえ、まだミッシェルが自己紹介してないわ。」

 

弦巻さんがわくわくしている。さっきも話が出てたけど一体ミッシェルさんって誰なんだろう?まさかこのバンド、外国人もいるとか?

 

「え、待ってこころ。ミッシェル呼ぶの!?多分廊下につっかえると思うんだけど……」

 

ん!?ミッシェルさん廊下通れるか怪しい位太ってるの!?それだと下の人の迷惑になるんじゃ……

 

「きっとミッシェルなら大丈夫よ。」

 

「そーだよみーくん!ミッシェルだけ仲間外れは可哀想じゃん!」

 

「ミッシェルはハロハピの守護神だからね、きっと雄也も笑顔にしてくれるさ。」

 

「はーもうわかった……呼んでくるからちょっと待ってて……」

 

結局、弦巻さんと北沢さん、更に瀬田先輩に押し負けた奥沢さんはどこか諦めた様子でミッシェルを呼びに出ていった。松原先輩だけ苦笑いをしているように見えるのがますます謎だ。

 

ミッシェルさん……一体どんな人なんだろう……

 

「ぐえっ。」

 

そんなことを考えながらしばらく待っていると、玄関が開く音がして誰かの声がした。来たのかな?と思い向かってみると───

 

「くっ、熊!?」

 

ピンクのでっかい熊さんが玄関のドアにつっかえていた。

 

「「ミッシェルー!!」」

 

ビックリしている僕をすり抜けて弦巻さんと北沢さんが熊さんに突っ込む。突進&ハグの勢いでドア枠から外れて尻餅をつく熊さんだったが…

 

「うぐっ……こころちゃん、はぐみちゃん……助かったけどちょーっと痛かったよー……」

 

く、熊が喋った……!!

 

「地蔵通り商店街のミッシェルだよー。ハロー!ハッピーワールドではDJやってるんだー。よろしくねー。」

 

二人にどいてもらい立ち上がった熊さんが挨拶してくる。幻聴…じゃないよね?

 

というかあの商店街にこんな熊さんいたんだ。あまり行かないから知らなかったよ…

 

「こ、駒沢雄也です……よろしく……」

 

あれ?そういえば奥沢さんがいない。

 

「あ、あの……奥沢さんとすれ違いませんでした?あなたを呼んでくるって言ってたんですが……」

 

「あ~……美咲ちゃんとはちょっとはぐれちゃってねー……」

 

何故か奥沢さんのため息が聞こえた気がした。

 

 




ここまで読んでくださってありがとうございます。

雄也は今のところミッシェル=美咲というのが解ってません。晴れて3バカが4バカになりました。

あと、雄也の高校はいじめが横行してるようにもとられかねないため絶対にありそうにない高校名にしました。

次回はほぼ出来ているので明日投稿しようと思います。

P.S.前々回にあたるジバク霊のUAが前話を超えてて笑ってしまいました。たくさんのUAありがとうございます。
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