一誠は救世主   作:ハラパンダ像

1 / 12
 この前、押し入れを整理していたら、昔TVでやっていたアニメのビデオが出てきて、運良くデッキも動くので、観賞したのが始まりです。



プロローグ

 

「……もう、誰も信じない。」

 

 

 

 一人の少年は、そう心で呟いた。

 

 

 

 とある雨の降る日、まだ7歳位の少年が道を歩いていた。

 

 少年はわからなかった。

 

 自分だけは何故、憎まれ何故、認めてもらえないのかと。

 

 少年には兄がいた。

 

 兄は何でも出来た頭が良く駆けっこではいつも一番、周りの人もお父さんもお母さんも兄がかわいいと思っているからだ。

 

 それに引き換え自分は頭はそんなに良くはないし、駆けっこはいつもビリ、周りや子供たちからもいつも馬鹿にさせていた。

 

 兄からも「お前なんか俺の弟じゃない。」と言われ、挙句の果てにお父さんとお母さんからも「お前なんかわたしたちの子供じゃない! 出ていけ!」とその言葉を前に少年の頭の中が真っ白になり、家を飛び出して少年は走り出した。

 

 そして、雨が降り雷が鳴り少年の小幅が段々小さくなり雷の光が少年の顔を照らして、その眼には、溢れん涙が止まらなかった。

 

 

 

 そして、少年はとある神社に辿りつき雨を凌ぐ為、神社の神に御参りしてから屋根に入らせてもらった。

 

 しかし、雨は凌げても体は満たされる事はない。

 

 

 

グゥ~

 

 

 

「お腹空いたな……」

 

 

 

 少年は家を飛び出して、半日以上も何も食べていなかった。

 

 少年は意識が朦朧とするなかで「神様って、本当に居るのかな?」と心の中でそう思った。

 

 そして、少年は束なった縄を見て立ち上がり、それを持って歩きだした。

 

 

 

「……ここがいい。」

 

 

 

 少年は小さな祠が祀られている池に辿り着いた。

 

 その回りには岩や木があり、木の枝も岩に乗れば、子供でも届きそうだった。

 

 そう、少年は首を吊るつもりだった。

 

 

 

「……これでやっと、悪い夢から覚めれるんだ。」

 

 

 

 そう言って、少年は木に縄を掛け輪を作り首にかけ最後に涙を流して。

 

 

 

「……神様がいるなら、こんな僕でも救ってください……。」

 

 

 

…っと、その時だった。

 

 

 

「何考えてんだ―――‼️」

 

 

 

 突然、後ろから声がして大柄な男が走って来て、左手で少年の背中を掴み首から縄を取り地面に降ろした。

 

 

 

「まったく、ガキが命を粗末にするんじゃねー‼️」

 

 

 

「ゴッホゴッホ……なんで……助けたんだよ……。」

 

 

 

「はぁ? お前が呼んだからに決まってるだろ。」

 

 

 

 その言葉を前に少年は「えっ?」と思考が停止した。

 

 

 

「僕が? いつ? おじさんを?」

 

 

 

「おじs、まあいいか、子供言う事くらい。 俺は須佐能ノ命いわゆる神様だ。」

 

 

 

「神様なの?」

 

 

 

 そうは言っても、とても神様には見えなかった。

 

 姿はまるで熊のように大きく毛ぶたくて服はボロボロの浴衣のようで、お腹も出ているのでとても神様には見えなかった。

 

 

 

「おじさん……本当に神様なの?」

 

 

 

「なんだよ! 俺を疑っているのか?」

 

 

 

「だって神様て、白い布みたいな服を着ていて杖を持って、白い髭を生やしているんじゃないの?」

 

 

 

「あははははは~こいつはいい! そりゃ~、いつの時代だ? 言っておくがそれは西洋の神であって、俺は日本の神だ!」

 

 

 

「日本の神様!」

 

 

 

「ところでお前! なんで首なんか吊ろうとしてたんだ?」

 

 

 

 少年は突然、現れた須佐能にすべてを話した。

 

 

 

「成程な~、捨てられたから死んでやると思ったわけか。」

 

 

 

 そう言って、須佐能は後ろを向き『ギュッ!』と拳を握りしめ「ふざけるなー!」と叫び、次の瞬間、目の前の岩を粉々にカチ割った。

 

 

 

「それでも家族かよー‼️ 小僧‼️ 今からそいつらに殴り込みだ‼️ 場所はどこだ⁉️」

 

 

 

「まってよ! おじさん!」

 

 

 

 少年は須佐能を止めるようと手をパァーにした。

 

 

 

「なんでだよ! お前等、家族なんじゃないのか?」

 

 

 

「殴り込み行ったからって何も変わらないよ。 そもそも僕と兄さんは違いすぎたんだ。 兄さんは優秀で僕は精々落ちこぼれだ。 お父さんもお母さんも僕より兄さんの方が良いに決まってるんだ。」

 

 

 

 地面に膝をつき両手をついて、目を逸らし暗い顔をして少年は須佐能に語りかけた。

 

 それを見ていた須佐能は又、拳を握りしめてこう言った。

 

 

 

「よし! 分かった! お前の人生、今日から俺が守る。」

 

 

 

「ど…どういう事。」

 

 

 

「簡単な話さ。 お前も神の仲間入りをするんだよ!」

 

 

 

 少年は須佐能が何を言っているか理解できず、10秒位してから立ち上がって話かけた。

 

 

 

「それって神様になれるってこと? でも、人間の僕がなれるの?」

 

 

 

「な~に、初めは神になるために修行をし力を付けてからだ。」

 

 

 

「本当に僕が神様なれるの?」

 

 

 

 …っと思ったらいきなり右膝で地面をつき、それを見いた須佐能は心配するかのように少年に駆け寄った。

 

 

 

「ど…どうした具合でも悪いのか?」

 

 

 

グゥ~

 

 

 

「じ……実は家を飛び出してから何も食べてないんです…」

 

 

 

「ぷっ! あははははは…はぁ…わかったわかった向こうの世界へ行ったら、うまい物腹いっぱい食わしてやるよ。」

 

 

 

 向こうの世界って、一体何!?

 

 

 

「その向こうの世界て天国の事? 僕、死んじゃうの?」

 

 

 

「ははは、おもしい小僧だな。 安心しろ、神々が住まう世界だ。 そういえば、まだ名前を聞いてしなかったな。 小僧、名前は?」

 

 

 

「僕は一誠です!」

 

 

 

 そう言って、一誠は須佐能と共に神々の住まう世界へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 此処は本来、主人公になるはずの一誠の住む兵頭家ですが、その家の一つ部屋から不気味な笑い声が聞こえてきます。

 

 

 

「ククク♪ やっと出て行ったな。 これでこの世界のヒロイン達はみんな俺のもんだ!」

 

 

 

 実は一誠の兄は異世界から来た神によって転生させてもらい、一誠から赤龍帝の力を奪い一誠の兄になったのだ。

 

 神に一誠の存在を消してもらおうとしたが、それは叶わず仕方なく邪魔な一誠を消そうと悪知恵を働かせ、ついに一誠を追い出すに成功した。

 

 

 

「交通事故で死んじまったがとんだ『棚からぼた餅』だぜ。 まさか『ハイスクールD×D』の世界に転生できるとはな。 これでリアスや朱乃やアーシア、他のヒロイン達はみんな俺のものだ!」

 

 

 

 とそんな事を考えている最低なクズは放って置いて、これは一誠が赤龍帝ではなく他の龍の力を得るお話です。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




すいません、なんか操作ミスで投稿されていなかったようで申し訳ありませんでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告