一誠は救世主   作:ハラパンダ像

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 どうも、ハラパンダ像で―――すぜぇ! 昨日、久しぶりに投稿しました。ここんところ仕事仕事で休みの日は、大抵ゴロ寝で終わるので、連休なら書けるのですがどういうわけか面倒になることが多いので、申し訳ありません。


グレイフィアとの出会い

空は紫、辺りは薄暗い森の中、周りには目付きの悪い狼の群れがこちらを見ている。一誠は今冥界の森の中にいた。

 

 

 

 

 

〈一誠side〉

 

 

 

 

 

 俺は冥界に来ていた。それは以前、魔王である一人の少女の出会いが切っ掛けであった。彼女との出会いで、それまで見ていた悪魔への視線が変わり、悪魔の中にも解り合える者が居れば、人間とも共存出来るかもしれないと思ったからだ。辺りにいる狼の群れを薙ぎ倒して先へ進と横から悲鳴が聞こえてきた。

 

 

 

「ん~ぅ 確かに、今悲鳴が聞こえたような?」

 

 

 

覇気で周りの気配を探り位置を確認しつつも、場所を特定し走り出すと数名の悪魔に囲まれた銀色の髪をして服がボロボロになって座り込んだ一人のメイドがいた。

 

 

 

「ハハハハハ ついに追い詰めたぞ!」

 

「わ 私をどうするつもりですか?」

 

「知れたことを聞くな!お前ら旧魔王の血を引いている者には死んでもらうのさ!」

 

 

 

旧魔王だと! それはつまりメイドは旧魔王派か? だとすると俺が出る幕は無いようだなと立ち去ろうとしたとき。

 

 

 

「ただ、その前に!」

 

ガシッ! ビリッビリッビリッビリッ‼️

 

「キャアアア―――‼️」

 

 

 

いきなり、悪魔の一人がメイドの服を掴んで、破り捨てメイドは悲鳴を上げるが、悪魔共はニヤニヤと笑っていた。

 

 

 

「見た時から分かっていたが、いい身体をしているなアンタ!」

 

「全くだ‼️ 殺してしまうのが、勿体無いくらいだ‼️」

 

「すまんがどうせ死ぬんなら、俺達の精処理(・・・)を手伝ってからにしてくれよ!」

 

「くぅ⋯⋯⋯」

 

 

 

悪魔共はニヤ付きながら必死に身体を隠しながら震えるメイドに近づくが、メイドの目は悪魔共を睨み付けるが、その瞳の奥には静かなる闘志があるような気がしてならなかった。

 

 

 

ドッカ‼️

 

「な 何者だー‼️」

 

 

 

気が付くと俺は悪魔共を蹴散らして、銀髪のメイドの前にいた。

 

 

 

「……ガ ガキ!」

 

「えっ? こ 子供?」

 

 

 

俺の姿に驚く悪魔とメイドは、思考が停止したように困惑するが徐々に俺に意識を向ける。

 

 

 

「おい、ガキ‼️ 大人の事情に首を突っ込むもんじゃねぇーぞ‼️ さっさと失せなー‼️」

 

「そうだ‼️ ぶち殺すぞー‼️ ガキィー‼️」

 

「何をしているの⋯……早く逃げなさい⋯…。」

 

 

 

完全に舐めきっている悪魔に俺を心配するメイドだが、これは考えるまでも無いな。

 

 

 

「オジサン達。寄って集って女性を苛めるのは良くないよ! 悪魔の誇りがあるなら、正当なやり方にしなよ!」

 

「はあ~正当も何も我等、新魔王派が正しいに決まっているではないか! 旧魔王派は自分達が魔王の血を引いているというだけで自分も魔王と言い張る始末だ。新魔王の方々は最早、戦いも戦争も無意味だと判断された。これのどこが正しくないと言うのだ!」

 

 

 

自信たっぷりに新魔王の言い文を威張り散らすが。

 

 

 

「だからって、メイド一人を持て遊んだ挙げ句に、殺していい理由にはならんだろう。」

 

「うるせぇー‼️ 新魔王派の我等が正しいのだ‼️」

 

「「「「「そうだ‼️」」」」」

 

 

 

その言葉に愕然となった。所詮、新も旧も悪魔だから期待するだけ無駄というわけか。危険をおかしてまで態々こんな所まで来たというのに。悪魔共は本性を剥き出しにして襲い掛かって来た。それなら、容赦はせん!

 

 

 

「ハァ―――‼️ 龍―神―丸―――‼️」

 

グゥオオオオオオオオオー!!

 

 

 

俺は異空間の中から一本の日本刀を取り出した。それは進歩界の異世界で託された『刀竜剣』だが、こちらの世界に持って来てしばらくすると西洋の剣から日本刀に姿を変えたのだった。そして、剣を天に掲げ叫ぶと金色の刀身から一筋の光の柱が天に登り空が急に暗くなり、雲から金色の黄金の東洋の龍が姿を現し、光の柱を中心に龍がうねり降りてくると龍に飲み込まれ、光に包まれると白と赤と青の鎧を纏い、金と赤の甲冑を被った龍神丸の姿に変身した。

 

 

 

「な 何なんだ、その姿は?」

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

 

 

変身した俺の姿を見て、悪魔共は動揺を隠せずにいた。

 

 

 

「形勢逆転かな?」

 

「た 只の虚仮威しであろう! そのようなはったりに騙される我々ではない……かかれ‼️」

 

 

 

動揺はしたものの直ぐ様、正気を取り戻って襲いかかるが、俺は手の平の中から赤い勾玉を出して叫んだ。

 

 

 

「超力変身! 獅子龍神丸!」

 

 

 

突如、緑の髪をなびかせた光の獅子の星神が現れ、光とともに包まれ鎧が金色に輝いた。

 

 

 

「超力! 獅子光龍拳!」

 

 

 

光の獅子の星神の力『獅子光龍拳』を放ち、悪魔共は灰と化したが一人はギリギリで交わすがダメージはあるようだ。

 

 

 

「貴様ー! こんなことをして、ただで済むと思うなよー‼️」

 

「ただで済まないのは、お前なんだよ‼️」

 

 

 

仲間を灰にされた事を恨みわめき散らすが俺は容赦しない。 鎧が元に戻り刀竜剣を両手で持ち上げ飛び上がり。

 

 

 

「必・サーツ! 刀・竜・剣ー‼️」

 

 

 

一撃必殺の技により悪魔は真っ二つになり吹き飛んだ。 そして、残った銀髪のメイドの所に行った。

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「………あ はい、助かりました……。」

 

 

 

助かったもののメイドの表情は沈んだままだった。

 

 

 

「あまり、元気がないようだが怪我が痛むのか?」

 

「いえ そうではないのですが申し遅れました。 私はグレイフィア・ルキフグスと申します。」

 

 

 

メイドは自己紹介を始めるので俺も名乗るか。

 

 

 

「俺の名は戦辺一誠だ!」

 

「い 一誠、戦辺一誠様ですね。」

 

 

 

随分、礼儀正しいメイドだな。 悪魔連中は口が悪いと思っていたが中には敬語を使う奴もいるんだな。

 

 

 

「別に『様』は付ける必要はないぞ⁉️」

 

「いえ 一誠様は私を助けていただいた恩がありますから!」

 

 

 

恩ねぇ~まあいいか。さて、事情を聞くとしようか。

 

 

 

「グレイフィアとか言ったな。お前は何であいつらに襲われてたんだ?」

 

「はい……それは…………」

 

 

 

グレイフィアは包み隠さず話した。自分が旧魔王派の血族である事、自分には姉と弟がいるという事、特にグレイフィアの姉は自分より優秀で誰からも慕われ両親や周りの人達は、姉と比較し自分の存在を認めてくれなかったそうだ。挙げ句の果てには弟ですら自分よりも姉がいいそうだ。

 

 

 

「私には……何処にも……居場所が無いのです……グスッ」

 

 

 

グレイフィアは自分の言い分を晒すと泣きじゃくる。 俺は目の前のグレイフィアにかつての自分を見ているような気がする。俺も昔は兄と比べられ親や周りから比較され、あるいは疎まれて育った事を自分の存在を誰かに見て欲しいかった認めてもらいたかった。そんな事を考えていると『忍者の異世界』で出会った友の事を思い出した。『絶対に!周りに自分の存在を認めさせてやろうぜ!』と友から言われた大切な言葉だと今でも忘れたことはなかった。

 

 

 

「グレイフィアと言ったな!お前、俺に着いて来る気はあるか?」

 

「え?」

 

 

 

突然の言葉に理解出来ないようなので、説明を付け加えた。

 

 

 

「このままで、悔しくはないのか? 自分という存在を誰かに認めさせたくはないのか⁉️」

 

「ですが、私には何も無いうえに、特別な力も無く自慢できるようなものもありませんから……。」

 

 

 

俺の質問に悲しげな表情で答えるグレイフィアに。

 

 

 

「俺がお前に力を授ける‼️ とは言っても修行して訓練もする上に簡単では無いがな。」

 

「ほっ………本当に私に⁉️」

 

 

 

自分にあてられた言葉に、その瞳から涙を流すグレイフィアはこちらを見ながら答える。

 

 

 

「本当だし冗談でもない! さあ、行くぞ! グズグズしてる余裕は無いんだぞ‼️」

 

「は はい‼️」

 

 

 

初めて自分のことを見てくれたことが嬉しかったのかは分からないが、グレイフィアは涙をぬぐって差し出す俺の手を取り走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

〈一誠sideout〉

 

 

 

 

 

 

 

ここから物語が始まると、一誠は薄々と感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




 剣の名前を登龍剣=刀竜剣にした理由は、日本刀の方がカッコイイと思った個人的なものです。【ワタル】が不在だから剣のイメージも刀にしようと思いまして。
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