自分の世界の状況や仕組みなどをある程度知った一誠は、グレイフィアからの話で悪魔世界の事情や天使や堕天使のことを思い知らされ、いつか向こうから牙を向いて来るのではないかと思い、このままではと悟り、それに対抗する組織を創ろうと決意を固め、再び異世界へ旅立ち組織創りに協力してくれそうな人材を探す事にした。
【魔導兵器と呼ばれる侵略者が世界を襲う異世界】で、人類は女性が殆んどで反撃の時を伺い、侵略者への対抗手段としてパワードスーツ・魔導装甲(ハート・ハイブリッド・ギア)を開発した。戦略防衛学園アタラクシアに通う女子生徒で彼女たちが装着する魔導装甲の能力は、飛行能力や攻撃武装を持ち魔導兵器と同等に戦えるようになっているようだが、扱うのが人間で敵は強者な上に敵は戦い方や戦略を熟知しているため蟻が象に挑むようなものだった。そこへ、一誠はやって来て人々に戦闘訓練を詰ませ、戦略の軍師を教育し周りの者達と共に、敵と戦い長きに渡る戦いに人類は勝利を収めた。そして、一番の功労者の一誠は人々から称えられ、別の異世界へ旅立つと言い出したら、彼に付いて行こうという者達もいた。
【謎の生命体の襲撃を受ける異世界】。対抗手段は未知の鉱石から造られた
そうして、一誠は自分の世界に戻り父イザナギ母イザナミに異世界と交流し、この世界で皆が協力出来る組織創りに協力してほしいと頼んだ。傍から見ると夢物語に聞こえるが一誠の眼は真剣そのものであった。イザナギもイザナミもお互いに顔を合わせ、ついに『わかった』と言ってくれたのだ。
それから、いろいろあったがたくさんの人達とも出会い、戦争地域の貧民街や生活の為に親に売られた子供を保護し、アジアの内戦で家を焼かれた人々や飢えに苦しむ者達と共に組織を創った。【異世界との共和ができる他種族共成機密機関】である。異世界の魔法や能力を持ちいれば、病気などで苦しむ人々を救えると考えていたのだ。回復薬や魔法で治らない病気も治せるから、生れつき体が弱かったり生きたくて生きられない人々をイヤという程見て来た一誠は、異世界の知識や科学者なら人間の体を良くしてくれるのではないかと考えていたのだ。こうして組織を拡大し世界だけでなく異世界にも支部を設けることにも成功し、闇の世界や裏の奴等からも敵視されているが、それにはちゃんとした対策用の人材や隠密も完備し、悪魔や堕天使のスパイからも洗脳や催眠で二重スパイにして、情報が漏れないよう万全なガードを固めていた。時間は経ち組織は世界各地に支部を設けて、砂漠の地下や雲の上にも外部から見えないように魔法で結界を展開した移動要塞を設立した。人員も自分の世界だけではなく、異世界から連れて来たエルフやドワーフに科学者や他にも多数の異世界人を招いた。そして、皆はこの世界の料理や酒、文化や学門に興味を覚え気に入っているようなのだ。特にドワーフはビールが大好きで、刀や日本の鎧に心奪われまくりであった。エルフ達はワインや日本酒の虜になりアウトドアやキャンプ道具などに興味がわき勉強し始めた。
次回は、いよいよ原作開始です。