イザナギは一誠にある一言を告げたことで場の空気が変わった。
「一誠!異世界へ行ってくれ!」
突然のことに一誠だけではなく、須佐能や天照と月読もショックを隠せなかった。
「ち、父上様!」
「なんだ?」
「異世界へ行けとは、何故ですか?」
「お前の為なんだ! 一誠!」
一誠は理由を聞くとイザナギはそう答えるが。
「一誠! ワシの見たところ、お前には素質があるからだ!」
「素質?」
「そうだ! ここへ来てまだ数ヵ月だというのに、お前はメキメキと腕をあげ須佐能の修行にも付いて行っておる。 お前の力を伸ばすという意味でも必要な事なんだ。」
「……、分かりました! 父上様!」
一誠とイザナギは父と息子との誓いの場で須佐能は少し寂しいようであった。
しかし、天照と月読は…
「「ちょっと、待ってください‼️」」
「ん? どうした?」
天照と月読が叫ぶとイザナギは反応した。
そして、二人は…
「イザナギ様、いくら何でもまだ早すぎます‼️」
「そうです! 一誠はまだ幼過ぎまし異世界に放り出すなんてあんまりです‼️」
天照と月読は一誠の事を心配してイザナギに抗議する。
「いいや、放り出すとは言っていないさ。 一誠はいずれ帰って来るさ!」
「「どういう事ですか?」」
「つまり、一誠に異世界に転移できる
イザナギの大間かな説明が通じたかはわからないが、それでも。
「ですが、やはり危険が突き舞う事には違いありません!」
「そうです。 イザナミ様も何とか言って下さい!」
「御黙りなさい‼️」
天照と月読がイザナミに助けを求めるといきなり、イザナミは二人に怒鳴り黙り込んだ。
そして、一誠も。
「母上様?」
「い…一誠! わらわだって辛いのですよぉ! 大事な息子を知らない世界に送り出さなければならないだなんて……」
イザナミは袖を目に当てて、一誠にまるで許しを請うかのように泣きながら話した。
「最初はわらわだって、これを聞いた時は胸が張り裂けそうになり反対したのです… でも、いずれ神になるであろう一誠には逞しく育ってほしいのじゃ… 本当の事を言えば、ずっと側においておきいたい…」
「母上様!」
「今は母上でなく、日本神話のイザナミとして言います! 異世界へ行き、そこで困っている人々や世界を平和にし、この世界へ戻って来なさい!」
「はい、イザナミ様!」
イザナミは涙を払い除け、日本神話の神イザナミとして一誠を説得したが、やはり天照と月読は駄々をこねているようで、その夜、二人は一誠の布団に潜入した。
しかも、裸で。
「あ……あの……何をしているんですか?」
「一誠との最後の夜かもしれないしぃ♪」
「私達の処女をもらってぇ~♪」
二人はそう言って、一誠を真ん中にして布団に入ると何やら入口から禍禍しい妖気のようなものが出ていることに築き、そこにはイザナミが。
「な~に~をやっているのだ⁉️ 貴様ら?‼️」
「「イザナミ様‼️ こ……これは‼️」」
暗闇から眼鏡を『キラッ』させなから現れたは、イザナミは口がつり上がりこっちを見ていた。
だが…
「み……見れば分かるではないですか? 夜這いですよ!」
「あ……あなたねぇー」
「ほーう、肝がすわったなぁー? お主!」
イザナミに怯えていた月読と違い、天照はイザナミに正面から向き合った。
「天照よ⁉️ いつからわらわにそういう口を聞くようになった⁉️」
「無礼を承知で言いますが、私は一誠が好きです!」
「な…なんじゃと?」
「わ…私もです!」
天照と月読は布団から飛び出し、裸のままイザナミに抗議した。
「貴様等、どういうつもりじゃ⁉️」
「そのままの意味ですよ! 私達は真剣なんです!」
「一誠が異世界へ行ってしまうと言われて黙ってられますか!」
二人は両手で拳を握り締めるとイザナミは鳴き始めた。
「グッスン………わ…わらわだって、一誠と別れるのがどれだけ辛いと思っている。 だから…せめて今日ぐらいはこの胸に『ギュッ』と抱き締めながら眠りたいのじゃ…」
その後、三人は話し合いで一誠を入れて四人で寝ることにしたのだった。
ちなみに、天照と月読は左右にイザナミは一誠を胸に抱いて仰向けになり真ん中になった。
首の下にたわわで豊満な胸に左右にもこれ見よがしにデカデカな胸が待ち構える。
それを見ていた一誠はこれから自分はおっぱいの世界に行くのかと不安だった。
翌日、再び一誠はイザナギと対話し、イザナギから異世界に行くための能力を与えられ、イザナミと天照と月読、そして須佐能も広間に集まっていた。
「一誠よ! これからお前は異世界へ行く訳だが、案内する人達を紹介するぞ!」
「人達?」
イザナギは一誠に異世界の案内人を紹介すると言い、そこへ着物を着た男女の二人が入って来た。
「はじめまして、拙者h…『カバだ!』だ…誰がカバだ⁉️ 拙者は
「アチシハ、ヒメコダ♪」
その二人の内の一人は、まるでカバが二足歩行しているようで髭を生やし、刀を腰に据えていた所謂侍だ。
そして、もう一人は背が低くえらいハイテーションな女の子だった。
「あなた達は異世界の人、何ですか?」
「左様、貴殿に我らの世界n…、しかし、見たところまだ子供、大丈夫でごさるか? イザナギ殿?」
異世界からやって来た志場理という侍は、一誠を見て少し不安になり、イザナギに相談したが当然である。
一誠はまだ幼い子供、誰だって不安になる。しかし。
「心配するな。 一誠の実力はワシが保証する。」
「そ…そうでござるか? ゴッホン、先程は失礼した許してほしい。 実は私達の世界は今、大変なんじゃ!」
「大変?」
侍は一誠に謝罪すると自分達の世界で起きている事を話した。
なんでも、
そして、志場理は一誠に一本の剣を渡した。
「あの~、これ何ですか?」
「それは進歩界に伝わる宝剣
「刀竜剣!」
「それには進歩界の勇者
「龍神丸?」
一誠は志場理から進歩界はその昔、神と魔族が争い創怪山に魔の手が襲い人々が苦しめられていた。
それを救ったのが勇者龍神丸だった。
しかし、魔族は倒された訳ではなく魔界に封印されただけだったのだ。
その時、勇者龍神丸も力尽き最後の力を剣に封印し死んだそうだ。
そして、年月が経ち魔界の封印が解け魔族が復活した。
それが志場理の言っている敵のようだ。
それを聞いて一誠は…
「僕は行くよ! 異世界だろうと宇宙の果てだろぉーと平和にしてみせる!」
こうして、一誠は決意を固めイザナギとイザナミ、天照と月読、それから須佐能の師匠に別れを告げ異世界へ旅立った。