ようこそ実力至上主義の教室へ×魔法科高校の劣等生 作:XxVENTUSxX
「納得できません。なぜ、お兄様が補欠なのですか。入試の成績はお兄様がトップだったじゃありませんか。本来なら私ではなくお兄様が……」
「深雪。ここではペーパーテストより魔法実技の方が優先されるんだ。補欠とはいえ良く一校に受かったものだと」
「そんな覇気のないことでどうしますか。勉学も体術もお兄様に勝てるものはいないと言うのに魔法だって本当なら……」
「深雪。それは、口にしても仕方の無いことだ。わかっていると思うが。」
「申し訳ございません。」
朝から兄妹で凄いことを繰り広げているな。いくらなんでも、初めての登校でこの光景は勘弁していただきたい。仲のいいことは構わないが公衆の面前と言っても今はオレしかいないが周りのことを考えてほしいな。
オレは目の前の兄妹から目を外して改めて校舎の様子を見た。
「それにしても大きい高校だな。」
これだけの施設を使用させるのだからさぞ良い生徒が育成されているのかと思えばそんなことはない。その実態は
「ねえ、あの子ウィードじゃない。」
「こんなに早くから補欠なのに張り切っているなんて。」
こんなもんだ。こんな学校だからこそたかが知れている。校内での差別意識がある高校なんてろくな高校じゃない。
こんなことを考えていると前から一科生の生徒が歩いて近づいてきた。
「新入生ですね。何かお困りのことでもおりますか。」
困っているも何も、この学校の残念さに浸っていたところだ。
「いえ、何でありません。」
CADか。まあ確かに魔法科高校の生徒ならばもっていてあたり前か。
「そうですか。私は、生徒会長を務めています。七草 真由美です。七草と書いてさえぐさと読みます。よろしくね。」
ナンバーズ。しかも、七草か。こんな高校に、この国の政治に影響を及ぼすことのできる家柄の人間がいるなんて。少しは、注意しておいた方がよさそうだな。
「オレは、綾小路 清隆です。」
「綾小路 清隆君。そう。あなたが…」
「会長!リハーサル始まりますよ。」
そういいながら走り寄ってきた
この人も生徒会のメンバーか。
「っあ、お話中でしたか。」
話を切り上げるのにはちょうどいいか。
「いえ。失礼します。」
今後はもう関わることはないだろうな。オレが望むのは平凡な学園生活なのだから。
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前半分に座っているのがブルーム、後ろ半分がウィード。もっと差別意識があるのは差別を受けているものか。
「残念だな。」
「隣に座っても構わないか?」
確か、朝の兄妹の兄のほうか。
「ああ」
それにしても、改めて見てみるとオドの量が凄まじいな。これで二科生とは、学校も見る目がないな。
「それで、何が残念なんだ。」
いきなり話しかけてくるか。オレにはできないことだな。
「いや、何。この学校の差別意識は差別されている側にあるんだなと。」
「お前も同じことを思っていたのか。」
「そこまで驚くことではないだろ。それにこんなところでする会話でもないな。」
「そういえば、自己紹介がまだだったな司波達也だ。」
司波達也か。確か、かなり前にどこかで聞いたことがある名前だと思うがまあそこまで気にしなくても大丈夫だろう。
「オレは、綾小路清隆だ。」
それからお互いに興味が失せたのか会話をすることはなかったが。
「あのー、お隣は空いていますか。」
っあ。オレに話しかけてきたのか。
「ああ、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
礼儀正しい人だな。まあ、これくらい普通なのかもしれないが。
「あのー、私。柴田美月と言います。よろしくお願いします。」
眼鏡ねえ。まあ、いろいろとあるんだろうな。特に、レンズに度が入っていないのならなおさら。
「ああ、綾小路清隆だ。」
「司波達也です。こちらこそよろしく。」
「私は千葉エリカ。よろしくね、司波君。綾小路君。」
「こちらこそ」。
元気よさそうな子だな。オレとしては苗字の方が気になるんだがな。
「それにしてもすごい偶然ね。」
「なんでだ?」
「だってさ、司波に柴田に千葉でしょ。なんだか語呂合わせみたいじゃない。」
「ほんとだ。」
「なるほど。」
「そうだな。」
司波。気持ちはわかるぞ。
「面白いでしょ。」
「うん。良く気づいたね。」
偶然ね。また、ナンバーズか。まさかな。
【それではこれから国立魔法大学付属第一高校入学式を始めます。】
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「司波君。綾小路君。これからホームルーム覗いていかない。」
「悪い。妹と待ち合わせをしているんだ。」
「妹?」
「あのー、妹さんてもしかして新入生総代の司波深雪さんですか。」
「ああ。」
「じゃあ、双子?」
「良く聞かれるが双子じゃないよ。俺が四月生まれで妹が三月生まれなんだ。それにしても良くわかったね。」
「ええ、雰囲気というかお二人のオーラはよく似ているいますから。凛としたあまざしがとても良く似ています。」
あー。また、面倒なことを。司波は確信したようだな。
「オーラの表情がわかるなんて本当に目がいいんだね。」
司波の雰囲気が変わったな。
「司波、その辺にしておけ。あまり、深く聞くことでもないぞ。」
「綾小路君。」
両目放射性過敏症。これ以上司波に警戒されるのも危険だな。ここはオレに注意を逸らすか。
司波に近づいて周りに聞こえない小さい声で
「あんまり相手を威圧しない方がいいぞ。秘密があるならなおさらな。」
いいタイミングで来たな。そろそろだな。
「お兄様」
「ん?」
「ん?」
「お兄様。お待たせいたしました。」
「早かったね。」
後ろに面倒なものまで引き付けてきたな。どうするかな。
「こんにちは、また会いましたね。綾小路。」
「ええ。」
「ところで、お兄様。早速デートですか?」
「?」
「?」
司波も司波で苦労しているんだな。
「そんなわけないだろ深雪。この二人はクラスメイトだよ。そういう言い方は失礼だろ。」
「っあ。申し訳ありません。はじめまして司波深雪です。」
「柴田美月です。こちらこそよろしくお願いします。」
「あたしは、千葉エリカ。エリカでいいわ。深雪って呼んでいい?」
「ええ。どうぞ。」
「えへへ、深雪って実は結構気さく。」
「深雪。生徒会の用は済んだのか。」
「っは。」
「大丈夫ですよ。今日はご挨拶させていただいただけですから。」
「っな。会長!」
「深雪さん。詳しいお話はまた日を改めて。司波君。綾小路君も。いずれまた、ゆっくりと。」
こうして生徒会長は去っていったが。帰り際にそばにいた男がとても不服そうにしていたな。いきなり面倒ごとになりそうでものすごく不安なんだが。
「申し訳ありません、お兄様。私のせいで」
「深雪、お前が謝ることじゃないさ。」
「お兄様。」
「お二人さん、そろそろ帰らない。」
「本当にそうだな。オレも少し予定があるから早く帰りたいな。」
「うんうん。」
柴田は顔を真っ赤にして大きくうなずいていた。
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今日も朝から憂鬱だな。まさか、生徒会長から声をかけられるなんて。周りの奴らがうらやましい。
「朝からそんなにぐったりしてどうしたんだ。」
「司波もそのうちわかるさ」
「綾小路がそうに言うとなんだか本当になりそうで怖いな。」
「ならないといいな。」
「なんの話してるの?」
「エリカか。おはよう。」
「おはよう。司波君と綾小路君。」
「おはよう。」
「それでなんの話してるの」
まあ、別に話さなくてのいいだろう。
「いや、司波にキーボードさばきが早いなということをな」
「そうなんだ。それにしても司波君早いね。」
「ああ、慣れるとこっちの方が早いんだ。」
確かになれると早いが、それまでが大変なのにずいぶんと簡単そうに言うな。
「凄いスピード。ああ、すまん。今時、キーボードオンリーは珍しいからな。ああ俺、西城レオンハルト。よろしくな。レオでいいぞ。得意な術式は、収束系の剛化魔法だ。」
「司波達也だ。俺のことも達也でいい。」
「OK達也。それで得意魔法は何よ。」
「実技は苦手でな魔法技師を目指してる。」
「なーる。頭良さそうだからなお前。」
「っえ!司波君、魔法技師志望なの。」
「達也、こいつ誰?」
「うーわ、いきなりこいつ呼ばわり。失礼な奴、モテない男はこれだから。」
「っな!失礼なのはてめえだろ。少しくらい面がいいからって調子こいてるんじゃねえぞ。」
「ルックスは大事なのよ。だらしなさと猛者男と取り違えているあなたにはわからないかもだけど。」
「っな!なにー。」
「エリカその辺にしとけ。予鈴が鳴ってるぞ。」
「そうね。綾小路君。」
「お前、綾小路っていうのか。よろしくな。」
「ああ、こちらこそ。」
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初めまして。これから週末に更新していくので暇なときに感想お願いします。