やはり俺が部隊を率いるのは間違っている。 作:コノハアサシン
よろしくおねがいします。
〜ボーダー本部付近警戒区域〜
4月の夕方
・・・・・
「次来るよ〜誤差2.01、バムスター3体だね、じゃあ八幡マンティスで一掃よろしく〜」
「なんで、技の指定までしてくるんだよ…白沢、生き残りの始末頼んだぞ」
「了解です」と白沢の返事が来るのと同時にバムスターの前まで走る。
狙いを3体の頭に向けて
無言の一閃
3体のバムスターに切れ込みが入る。
2体は倒れるが1体は生き残ってしまった。
「ちっ、1体残ったか」
が、直後に比企谷の背後から飛んできた弾丸がバムスターの顔に直撃する
「お疲れ様〜今日はこれで終了だよ〜、引き継ぎは風間隊によろしく」
御深の通信によると、比企谷隊の防衛任務はさっきので終わったようなので、白沢のいる所まで戻り声をかける。
「白沢、お疲れさん、さっきの射撃よかったと思うぞ」
「ありがとうございます!」
喜びながら白沢は俺に近づいてくる。
・・・・。
近い!あと近い!そんなキラキラした目で見ないでぇ。浄化されちゃうから。マジで。
そんな事を内心思いながら2人で風間隊の所まで行き、引き継ぎを行う。
「比企谷、学校はどうだ?」
「快適な単独生活を送ってますよ」
「お前が1人を望んでいるならそれでいいが、」
この時、風間さんはほんの少しだけ笑ったような顔をしていた……。
「数学はどうなんだ?」
ギクゥ‼︎
「えっ、えぇ、まぁ、ぼちぼちですよ」
「八幡さん、この前、「よしっ赤点回避だ」って言ってましたもんね」
白沢ぁぁ余計な事を〜
「ほう、最初は点数が1桁だった時があるほど酷かったからな、努力は認めてやる。が、赤点を取った時は覚悟しておくことだな」
風間さんが、ニヤリと笑う。
怖い、あと怖い、ほんと怖い
「ていうか、比企谷さん、前に練習相手になるって言ってたのにいつになったら模擬戦やるんですか?」
菊地原がため息を吐くように言ってきた。
「あぁ、そういえばそんな事言ってたな、悪かったよ菊地原」
「ほんとですよ、どうせ暇な日ぐらいあるでしょ?近いうちに相手してくださいね」
「おい、菊地原またそんな言い方を…、すみません比企谷さん」
「いや、今回は俺が悪いからな、歌川も気にすんな」
ーーーーーーーーーー
風間隊への引き継ぎも終わったので、本部に戻り、報告書を作成するために作戦室へ向かう
「うーす」
「八幡、奈利ちゃんおかえり〜」
比企谷隊はメンバー3人
比企谷 八幡(隊長・AT・高校2年生)
白沢 奈利(しらさわ なり)(SN・高校1年生)
御深 玲香(おみ れいか)(OP・高校2年生)
一応A級部隊だ。
「んじゃ、報告書書くか」
「「おー」」
報告書の提出は隊長がするものだが、作成には隊員全員で取りかかるのが比企谷隊の基本だ。
書き上げた報告書を提出して作戦室に戻ると2人は学校の課題をしていた。
「作文か、同じ学年の御深はともかく、白沢もあったのか」
「はい、内容は「高校生活に向けて」です」
「私たちも去年、同じ課題があったんだけど八幡は入院してたからなかったんだよ〜」
「あー、もう、あれから1年も経つのか」
「あの時はボーダー内も大騒ぎだったね〜」
「私、登校前に八幡さんが犬を庇って車に轢かれたって聞いたので授業が全然頭に入らなかったんですよ」
高校の入学式の日にはすでに中学校では授業が始まっていたらしい
「八幡さんもここで作文を書きませんか?」
「そうだな、俺も書くことにするよ」
「八幡は書ける事少なそうだね」
「そうだな、学校内ではボッチだし、ボーダーの活動が思い出としてはほとんどだからな、いっそのことリア充への批判でも書くか」
「やめときなよ〜、お説教のすえに更生を目的としてボランティア部的な所に入れられるかもよ〜」
「なんでそんなに具体的なんだよ……具体的過ぎて怖ぇよ」
超能力者なの?
「私が言いたいのは正直に書いた方がいいって事だよ〜」
「八幡さん、頑張りましょう!」
はぁ、
「とりあえず、真面目に書くか」
「「お〜」」
ーー結局、全員が作文を書き終えた頃には夜10時になりかけていた。
「八幡、夜も遅いから送ってほしいな〜」
「はぁ、御深の場合どうせ断ってもゴネるからな、さっさと支度してくれ。白沢も送っていこうか?」
「是非!お願いします!」
ーーーーーーーーーー
3人で夜道をしばらく歩き、1番近くにいる白沢を先に送り、御深の家へ向かう。
「ありがとう〜八幡、おかげで無事に家に着いたよ〜」
「近界民がくる以外はそんな物騒な帰り道じゃねぇだろ」
「まぁまぁ、細かい事は気にせずお礼はとりあえず受け取っといてよ〜」
「了承しかねるが、家に着いたんだし、俺はもう帰るぞ」
「は〜い、八幡、気をつけて帰るんだよ〜」
「了解、了解」
ーーーーーーーーーー
正直に言うと自分は学校内の友達が少ない。
おそらく、俺以外のほとんどの人間が沢山の友達と青春を謳歌しているだろう。
だが、おそらくそれは当然のことなんだろう。
俺が早々と下校し、仕事に行ったり、病院に通っている間に彼らは自分の地位を確立するためにいろんな生徒とコミュニケーションを取ったり、顔色を伺ったりする事で、自分を嫌々偽ってきたのだ。
・・・・・・・自分を偽ることで彼らが友達を作っているのならば何も言うことはない。
彼らと俺が交わることはこれからも無くて、俺は今いる数少ない友達と高校生活をこれからも送っていくのだろう。
ーーーーなぁ、比企谷、私が授業で出した課題はなんだったかな?
結局、お説教コースだった。
4/1修正
八幡の持病要素を無かったことにしました。