やはり俺が部隊を率いるのは間違っている。   作:コノハアサシン

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書いては消してを繰り返したら時間がとても掛かってしまいました。
待っている人がいるかは分からないですけど、いたらお待たせしました。


第五話

 

「よし、これでラストだ。球拾ったら少し休憩しよう」

 

俺たちは今、戸塚のテニスの練習を手伝っている。この前の話からまだ3日しか経っていないのにもう許可を取れたのは戸塚が信頼されている証拠だろう。

 

驚いたのはそれだけではなく、戸塚が他の人達にも助っ人に来てもらっていたことだ。

この前、入部を断った奉仕部だ。俺が断った後に新しく部員が増えたらしく、偶然か必然なのか、その生徒は俺のロッカーにクッキーを入れていった女の子だった。

面倒な事に彼女は俺に見られている事に気付いていないので、お互いに容姿はもう知っているはずなのに、俺は彼女に対して初対面のふりをしなければならなかった。

 

昼休みは長くないから、クッキーの少女改め、由比ヶ浜と俺もお互い名乗りあうだけで特に会話をする事はなかった。

 

ただ、名乗りあうまえに「あ、ヒッキー」って言ったのは聞こえてたからな由比ヶ浜。

あと、ヒキタニって言ったの忘れてないからな戸部。

 

「あー、テニスやってんじゃん」

 

と、ボールも拾い終わり、休憩に入ろうとすると超有名グループ、葉山軍団がやってきた。

 

面倒な事になりそうだ。

 

「ねぇ、戸塚、あーしも遊んでいい?」

 

「み、三浦さん、でも、僕たち遊んでるわけじゃなくて…練習を…」

 

「え?何?聞こえないんだけど?」

 

「まぁまぁ、あんまケンカ腰になんないでさ」

 

戸塚を威嚇する三浦を葉山がなだめている。やはり面倒な事になった、これでは練習時間がなくなってしまう。どうしたものか……。

 

 

…………!

 

と、ここでアホ毛センサーが反応する。

いい事を思いついた……。

 

「それじゃあ、こうしないか。俺と戸塚でダブルスを組むからお前たちも代表二人選んでくれ。ゲーム(試合)をやろう、負けたら戸塚以外は元は部外者だからな、俺たちが出ていこう」

 

「比企谷君?あなた何を言って…」

 

「経験者の参加は?」

 

「戸塚だってテニス部員だからな、もちろんありだ」

 

「分かったじゃあ、準備してくるよ」

 

そう言って、葉山は三浦の方に向かっていった。

 

「比企谷君、あなた勝手に進めたのは百歩譲るとして、勝機はあるのかしら?由比ヶ浜さん曰く、三浦さんは県選抜に選ばれたこともあるらしいわよ。それに葉山君はそれなりに運動神経も秀でているわ」

 

「三浦については予想外だったし、具体的な勝機はないが、俺も運動はそれなりに自信があるからな、負ける気は無い」

「公式にテニスコートに入る許可を得ているのは俺たち三人だからな、悪いようにはならないだろう。ただ、万が一の時もあるだろう、その時には責任を取ってあいつらに土下座して戸塚の邪魔をしないように頼むさ」

 

「八幡、頑張ろうね!」

 

「葉山君たちを応援するぐらいなら、貴方達の方がマシね」

 

「私もゆきのんと一緒に応援するよ!」

 

「「葉山君〜頑張って〜」」

 

予想通り、葉山のカリスマ力のおかげで観客が増えてきた。

 

「八幡さん、大丈夫でしょうか……」

 

「勝てるよ、八幡なら」

 

「比企谷…お前、何をやってるんだ」

 

「おぉー、テニスやってんじゃん、俺もやりてぇ!」

 

うちの隊員二人と三輪と米屋がいるのは予想外だったが。

よし、うまくいってる。

 

恐らく、あの人混みの中にテニス部員も何人かはいるだろう、これで戸塚の頑張りを彼らに観てもらえる。後は勝つだけだ。

 

「それじゃあ、始めようか。俺と優美子と戸塚はテニスのルールは知ってるが、君は?」

 

「大丈夫だ、分かっている。時間もあるわけじゃないし、試合は3ゲームマッチのアド無しでどうだ?」

 

「分かった、それでいこう」

 

「八幡、テニスのルール覚えてたんだね」

 

「まぁな」

 

戸塚の手伝いをする事が決まって数日、図書館からテニスの本を数冊借りたり、ネットで調べたり、ボーダーのツテで借りたルールブックも読んだからな‼︎

今なら地区大会レベルの試合は支障無く審判をできる自信があるレベルだ!

 

と、心の中でドヤ顔をしても仕方がないのでコートに入り集中する。

 

ーーーーーーーーーー

 

テニスというのはかなりの上級者でもない限り地味な試合になる事が多い。

 

俺は今、全てのボールを3割ぐらいの力で確実に返している。

 

どんなにゆっくりとした球でも相手のコートに入れば負ける事はない。逆にどれだけ鋭い打球でも入れなければいけない枠に入らなければ相手のポイントになる。

 

「いけるっ!」

 

「隼人それはっ!」

 

浮いた球を無茶な体勢で葉山が打った球はこちら側のラインの1メートル外へ飛んでいった。

 

初心者ほど無茶な打ち方をして失点する事がある。そしてダブルスの場合それがペアへの精神的負担になる事もある。

 

「「あー葉山君惜しい!」」

「もう一回あれば入るっしょ!」

 

観客は大きな振りや球の勢いでそういう事を言うが、あれは初心者が何度やっても入るものではない。

 

観客の意外にも1ゲーム目は葉山のミスを起点にこちらがキープした。

 

2ゲーム目は三浦がサーバーのゲームで鋭いサーブが飛んでくる。

 

「八幡!」

 

「取れる!」

 

戸塚と俺はそれをかろうじて返してラリーを繋げて失点を避ける。

焦っている三浦が強く打ち込んでくるが、こっちは男子テニス部部員とボーダー隊員、簡単には決めさせない。

 

「戸塚ぁ!」

 

「決める!」

 

俺が繋げて、戸塚決めるパターンを繰り返して得点を増やし勝利した。

 

ーーーーーーーーーー

 

「あーし、次は負けないから」

 

三浦はそう言って去っていった。

 

また来る気かよ……と思ったが、テクニックなら俺よりも彼女の方が戸塚の練習になるかもしれないし、時々なら受け入れても良いかもしれない。

 

「戸塚、試合見てたぞ、頑張ってるじゃねーか今度から俺も行くよ昼練」

 

「戸塚先輩、カッコよかったです。僕も参加していいですか」

 

「みんな……もちろんだよ!頑張ろうね!」

 

テニス部員であろう生徒達が沢山戸塚に話しかけていた。

「あら、思ったより早く解決したわね」

 

「なんか複雑だね」

 

「そうね、私たちはあまり彼の力になれなかったから」

 

「多分元々、戸塚一人でも解決出来たことなんだよ、葉山グループ襲来で人が集まったから、部員に戸塚の熱意が伝わるのがちょっと早くなっただけなんじゃねぇの?知らんけど」

 

「そうなると、葉山君は私達より役に立ったということかしら?」

 

「そりゃそうさ、自分とこの評判下がるような事しに来て、戸塚の評価をひたすら上げて帰っていったんだぞ?戸塚本人を除けば今回1番の功労者とも言える」

 

「ふふ、それもそうね今回は心の中でほんの少しだけ彼を褒めてあげることにするわ」

 

俺たちは戸塚と部員にお礼を言われてテニスコートから出ていった。




テニス(スポーツ)って字にするの難しいですね。
テニスについて面白くて分かりやすいように書きたかったのですが無理でした。
力不足です申し訳ない。
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