我が名はグラリモンド、アインズの片腕にして吸血鬼の神である   作:幽玄の鬼

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 第2話です。シャルティアがグラリモンドをお世話します。少々独自解釈が入りますがご了承ください。
 グラリモンドがロリコンであると云う訳ではありません。シャルティアが好きなだけです。


吸血鬼の神の目覚め

 シャルティアは歓喜に打ちひしがれていた。先程の様な力を感じさせる肉体の時に自分の血を求めてくれた事に。

 真祖(トゥルーヴァンパイア)である筈なのに絶対に勝てないと、吸血鬼(ヴァンパイア)としての格と住む次元が違うという事を本能で悟らせたあの力の事を思うと非常に興奮してくる。

 

 モモンガのあの骸骨の身体も美しいが、グラリモンドのあの凶悪な姿も今の姿もどこか神々しさを感じさせるが圧倒的魅力を放っていた。

 

 人間の姿に戻った反動で昏睡していた時は、もの凄く取り乱し憔悴しきったシャルティアであったが、モモンガの言葉に幾分か冷静さを取り戻し、同族だからという理由で目が覚めるまでの至高の御方の身の回りの御世話という大役を任された。

 グラリモンドの住居自体が吸血鬼(ヴァンパイア)しか入れない様になっているのもあるが。

 

 内心小躍りしたいほど舞い上がっていたが、シャルティアはその感情を抑え込みグラリモンドの介抱に徹る事にする。まず手始めにシャルティアはグラリモンドの燕尾服を脱がしネクタイを緩めた。

 

 すると全身くまなく鍛え上げられた筋肉質な肉体が露になる。服は着ているがシャツが引き伸ばされ体型がよく分かる。細くもきりっとした凛々しい整った顔立ちをしており、ぼさぼさである筈の髪形もどこか優雅さを感じさせる。

 寝息を立てる度に逞しい大胸筋が上下する姿を見て、シャルティアの動かない筈の心臓はときめいた。

「はぁ、はぁ。とっても逞しい肉体でありんす。ああ素敵な美貌だし、素敵でありんす。…ごくり。―はっ!?いけんせん、粗相があったらいけないのに」

 

 怪しげな廓言葉に恍惚とした表情でシャルティアは呟いた。

 いつまでも見ていると、自分を抑える事が難しくなり何か粗相を起こしてしまいそうになるのでシャルティアは部屋の周りの掃除に専念する。

 

 勿論、至高の御方であるグラリモンドの些細な変化を聞き逃すまいと、意識の半分はグラリモンドに向けていた。

 

 だからこそシャルティアはグラリモンドの呼吸が変わったことに気が付いた。寝息から意思のある力強い呼吸に変化した。そして至高の御方は右手を何ども振っているではないか。

 

 

 

 そして次の瞬間、ナザリックに衝撃が走った。ナザリックに属する全ての吸血鬼(ヴァンパイア)が一斉に跪いた。己より圧倒的強者である頂上の存在の絶大なる気配がナザリック内に充満したのだ。

 

「グラリモンド様、御身体の調子はどうでありんすか?」

 

 

 

 

 

 

 

 グラリモンドは夢を見ていた。

 最初はモモンガとペロロンチーノ、そしてグラリモンドの3人でふざけまくった日常が内容だったが、急に場面は変わり真っ暗闇になった。

 

 何も見えない。ひどい咽の渇きと満たされるとは到底思えない飢えに苦しんでいた。霞む視界でグラリモンドはシャルティアを、自身が吸血するに足る強者が漂わせる芳醇な香りに意識全体が支配され―そしてモモンガに出会った。

 

 モモンガがそしてシャルティアが自分に呼び掛ける。

 

 

 そしてグラリモンドは一気に覚醒した。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()が自分の今の状態が異常であると訴えてくる。

 まず非常に柔らかい高級寝台で寝ているらしい。途轍もなく柔らかくそれでいて温もりのある至高の逸品であると言えよう。だがグラリモンドの記憶が正ければインはしたがまだ動いていない筈、ここが病院であるという可能性も無くはないが、ベッドの感触からしてまずないだろう。

 

 次におかしいのは感覚だ。全てがリアルすぎる。肌にまとわりつくような空気の感覚、この寝台の素晴らしい寝心地、内臓がしっかりと詰まっているような何とも言えない感触、ここがユグドラシルである事は間違いない筈だが感覚シュミレーションのクオリティが高すぎる。()()()()()()()()()。それに目を開けていないのに女性が、しかも吸血鬼(ヴァンパイア)が近くにいる事が勘とかそういうあやふやな物ではなくはっきりと分かる。

 

 そして何より極めつけは―、(に、匂いがある?)

 

 そう匂いがあるのだ。もしかしたら自分は寝ぼけていただけで実は病院というオチかも知れない。グラリモンドはそう思いながら目を開けた。しかし、目に飛び込んできたのはグラリモンドとして見慣れた光景だった。

 

 青く輝くシャンデリアやたくさんの絵画が飾られた壁、広大な大理石の床に真紅の絨毯が敷かれた、たかが王族の部屋何ぞ吹けば飛ぶような豪勢な造り皇帝が住むにふさわしい最高貴賓室だった。

 紛う事無きユグドラシル、グラリモンドの住む吸血鬼の間(ヴァンピル・フォンスウィッセン)が一角皇帝の寝室である。病院の寝室という線は消えた。

 

 そしてリアルでも電脳世界で無い事が判明した。匂いや感覚など理論上は現実と同等かそれ以上の精度で再現できるのだが、複合企業の統治による社会の秩序を守る為の電脳法で大幅に規制されている。複合企業の根底を覆しうるので、それはもう厳重に監査されている。

 匂いがあり尚且つ、ゲーム内と同じ光景が広がっているという事はすなわちここがグラリモンドが住んでいた現実とは違う、最悪ここが異世界であるという事だろう。

 

 現に今、グラリモンドはコンソールを出そうと奮起するが一切出ない。現実ではないがユグドラシルでもない。

 と、グラリモンドが思考を纏めていると、シャルティアが恐る恐るグラリモンドンに声をかけた。

 

「グラリモンド様、御身体の調子はどうでありんすか?」

 

 陶器のように白い肌と、幼い容姿に全く不釣りあいな大きな胸が特徴の美少女である。ところがどっこい大きな胸はパッドでペロロンチーノと共に考えた二人の考えた最強キャラクターなのだ。

 第1、第2、第3階層守護者である彼女が第9階層の一角にあるグラリモンドの自室居るという事は、やっぱりここが異世界だという事だ。

 

 シャルティアが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだから確実だ。不覚にもグラリモンドはシャルティアの憂いに満ちた表情を見てどきりとしてしまったのは秘密だ。

 

 やけに頭の回転がはやい、今日は妙に頭が冴えているなと思いつつ、グラリモンドはシャルティアに口を開いた。どうしても譲れない拘りがるのだ。それは―、

 

「余を如何と心得る真祖(トゥルーヴァンパイア)のシャルティアよ。余は世に犇めく吸血鬼の皇帝にして神なるぞ。グルリストというこの名も〈皇帝〉という称号も欠かすでない。だがシャルティアよ、此度の働き大義である。故に貴様に限り不問としよう」 

 

 

 柔らかく深みのある威厳に満ちた言霊が紡がれる。

 もともと役員であったからだろうか思ったより支配者としての言葉が出てほっとした。

 それに自分好みの子だ。格好も付けたい。常日頃の皇帝ロールが功をなしたのだ。

 

 シャルティアはグラリモンドの言葉に頬を染めつつ、答えた。グラリモンドの覇気を身に纏い堂々とした態度に胸を撃ち抜かれたのだ。

 

「も、勿体なきお言葉、嬉しく思いんす。グラリモンド様」

 

 グラリモンドは上半身を起こしキングサイズの枕に身を預けながら、シャルティアかわいいと密かに思っていたがそれは秘密だ。




グラリモンド・リオンクール・グルリスト〈皇帝〉のステータス紹介

「最強にして最恐なる吸血鬼の皇帝」

役職:至高の41人
   ナザリック地下大墳墓特別相談役
   夜の茶会(ナハト・ティザラモニティ) 亭主

住居:ナザリック地下大墳墓
   第9層吸血鬼の間(ヴァンピル・フォンスウィッセン) 皇帝の寝室
 
属性(アライメント):大罪級[-700]〈傲慢〉※レイススキルによる上限突破(課金ではない)

種族レベル
真なる吸血鬼の真祖(エルダー・トゥルーヴァンパイア)1位(ファースト)〈皇帝(カイザー)〉:15lv
古の吸血鬼の真祖(エンシェント・トゥルーヴァンパイア)公爵(プリスタ)-:15lv
新たなる吸血鬼の神祖(ニューバース・オールドヴァンパイアデウス):5lv

職業レベル
ヴァンパイアプリンス     :15lv
ナイトメアロード       :15lv
ヴァンパイアナイト      :15lv
ヴァンパイアモンク      :10lv
ダークネスプリースト     :5lv
カーディナルノクターンルーラー:5lv

[種族レベル] + [職業レベル]:計100lv
取得総計35lv 取得総計65lv


能力値(最大値を100とした場合の割合)
HP(ヒットポイント):97.5  
MPマジックポイント):92
物理攻撃:94
物理防御:92
魔法攻撃:93
魔法防御:99
総合耐性:100
特殊  :149(課金)

補足

 吸血鬼(ヴァンパイア)ロールを極めたある種のガチビルド(?)。ありあまる時間を活かして高難易度の種族クエストや種族イベントをクリアし通常では取得できない種族とクラスで構成されており平均値102というギルドでもぶっちぎりのキャラクターとなった。その性能はロールというおふざけにも拘らず凄まじいもので下手すれば、たっち・みーに匹敵するとも云われている。
 但しその徹底したロールの弊害は絶大な物で、日光を3分浴びると即死したり昼間だと5割しか力が発揮されない、血を2時間おきに呑まないと様々なデパフにかかるなどがありかなり癖の強いキャラとなったが本人は満足しているらしい。
 モモンガがアインズ・ウール・ゴウンの死の魔王ならばグラリモンドは吸血鬼(ヴァンパイア)の皇帝にして神と云える。ロリコン疑惑もあるが本人は必死に否定している。NPC達同様モモンガを過大評価している節がるが、本人自体は役員であったので賢い。



 いつか特殊技術(スキル)について解説しますね。また何故、皇帝やグルリストに拘るのかその理由もその内に。

 アインズ・ウール・ゴウン万歳!ナザリックとオーバーロードに栄光あれ!
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