我が名はグラリモンド、アインズの片腕にして吸血鬼の神である   作:幽玄の鬼

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 皇帝ロールのグラリモンドに、アインズ様も乗っかる感じで魔王ロールがナザリックないでの素になります。まだカルネ村に訪れていないのでモモンガ呼びです。またプライベートでは砕けた感じでグラリモンドと過ごします。
 おまたせして大変申し訳ありません


ロールプレイ兼入念な情報共有&リハーサル(?)

 童貞であるモモンガにとってショッキングな行為を繰り広げていたグラリモンドとシャルティアは直ちに離れると、シャルティはもじもじし始め、グラリモンドは咳ばらいをする。

 

 モモンガとて病み上がりを甚振るつもりは全くなかった。しかし自分が死んでしまったのかと心配していた矢先にアレの光景だ。しかもモモンガの記憶が正しければ、グラリモンドは死獣天朱雀に並ぶギルドの年長者、つまり爺。シャルティアはどこからどう見ても幼女である。

 体型だけ見るならば成人と遜色ないが、モモンガとしては知りたくないギルメンの性癖を知ってしまった気分だ。つまり、

「グラリモンド・リオンクール・グルリスト皇帝よ、お前はロリコンだったのだな」

 

 アンデッドにも拘らず精神的に参ってしまったモモンガはそう呟くのが精一杯だったのだ。魔王口調で呟けただけまし、奇蹟と言える。

 

「―!?な、何を言う、モモンガよッ我らが纏め役!余は断じてロリコンではない。余の同族且つ余の爪先程度には強いシャルティアを気に入ってるだけで、…余は一体何を?」

 

 咄嗟に皇帝ロールで答える当たり流石はグラリモンドと言ったところだが、途中で何を言っているのか分からなくなり一旦言葉を切った。グラリモンドから見てシャルティアはかなり可愛い。

 性的嗜好がかなり似通ってるペロロンチーノが作ったNPCだけあってグラリモンドの好みにかなり近い。だから思わずいちゃいちゃしてしまったのだ、グラリモンドは悪くないったら悪くない。

 決してシャルティアを嫁にしようかななど少ししか考えていないのだ。

「グラリモンド様ぁ❤妾も、妾もグラリモンド様が大好きでありんすぅ❤」

 

 情欲に(まみ)れた姿を見て欲情などしてないったらしてない。だがグラリモンドはにやりとする。

「ほう、そうかそうか。シャルティアは余が好きか♪くふふふふふ、―ではなく骸骨ッ大事な事だからもう一度言うが、余は断じてロリコンではないぞ!」

 

 グラリモンドが何やら言っているようだがモモンガの耳に入らない。…まあ耳があるのかといわれれば断じて否だが、それはそれこれはこれである。モモンガですら皇帝称なしで呼べないのにシャルティアがごく当たり前の様に呼んでいる事実。これにモモンガは第二の衝撃を受けていた。思わず精神抑制が何度も何度も発動してしまった程だ。

 

 いち早く落ち着いたグラリモンドは、モモンガに手を差し出した。次に落ち着いたモモンガはその手を取る。

 モモンガの常時発動型特殊技術(パッシブスキル)負の接触(ネガティブ・タッチ)を切ったのか、それとも同士討ち(フレンドリーファイヤ)が禁止されているのか分からないが取敢えずダメージを負った感じはない。

「只今戻ったぞ、モモンガよ。我らが纏め役、死の魔王。余はすこぶる快調である」

 さて色々とどう事実の埋め合わせをしよう、そう考えながらグラリモンドはそう言った。

「よくぞ戻った、我らが皇帝よ。…先程は済まなかったな、色々と。だが私は嬉しいぞ」

 以外と皇帝ロールが楯についているようだなと思いながらモモンガは言った。そして伝言(メッセージ)を使う。

 

『もしもし、グラリモンドさん。聞こえますか?』

 伝言(メッセージ)がグラリモンドにしっかりと繋がったのを確認するとモモンガは声を掛けた。

 頭に糸が絡み付いたような妙な感覚に戸惑いながらも聞こえてきた声にグラリモンドは応える。

『…これは伝言(メッセージ)でいいんだよな?あと皇帝(カイザー)を忘れるなよ、骸骨。この敬称はお前達、仲間と勝ち取った俺の宝だ』

『さすがですね、カイザーグラリモンド…さん。ええ伝言(メッセージ)ですよ』

『やはり魔法と特殊技術(スキル)は思念により発動するのか』

 グラリモンドは納得する。そして、モモンガと情報のすり合わせをする事にする。ほんのちょっぴりだけ嬉しいことが聞けて思わずモモンガの頬は―骸骨であるが故存在しないが、緩んでしまう。

 

「ふん、余がロリコンではないと理解したのなら許そうぞ。して、モモンガよ。余に何があった?」

『こっちで細やかな情報のすり合わせをするぞ』

 伝言(メッセージ)と同時にグラリモンドはそう言った。モモンガは一瞬焦るがNPC達の手前、平静を装りつつ返す。

 

「あ、ああ。何階層守護者各位とアルべド、セバスを含めて情報の共有をしている最中に貴様が現れてな。血を呑ませてシャルティアに看病させた次第だ。勿論、第4、第8の守護者は除いたぞ」

『急に同時に喋らないで下さいよ。…こっちに来ているってことはインしたって事ですよね?体調の方はどうなんです?』

 

「成程、確かにあそこやアレらに何か不測の事態があれば、流石に余の手にも余るしな。階層守護者風情には敵わぬ話よ」

『リアルの事だよな?末期だぞ、末期。一応言っとくが戻る気ないからな。お前もだろうけど』

 

 グラリモンドの言葉にシャルティアとアルべドは体を震わせた。至高の御方に見捨てられるのでは、と邪推したからだ。恐る恐るアルべドが口を開いた。

 

「お、畏れ多くもカイザーグラリモンド皇帝閣下、不興を買うことを覚悟で申し上げます。もし私どもが目障りなら即座に仰ってください。速やかに自害します。ですのでどうか、どうかナザリックを去らない様にお願いいたします」

 

 そのアルべドの言葉にグラリモンドは思わず沈黙する。

『あまりそういうこと言わないでください。此奴ら忠誠心異常なまでに高いんで』

 

「…何、気にするでない。余とモモンガ、至高の41人は貴様らより圧倒的に強いだけの事よ。皇帝である余が手こずるやも知れぬのだ。貴様らに解決を求めるのが土台無理な話。この世の摂理というもの」

『そう見たいだな。シャルティアの様子からしてもしやとは思ったがな』

 

 グラリモンドは気まずい空気を払拭するために咳払いをした。

 

「ところでモモンガよ。これからナザリックについて語らいたいのだが、アルべドらがいても構わぬな?」

『モモンガは魔王ロールに不慣れと見える。ボロが出ない為にも丁度いい練習機会だと思うんだが?伝言(メッセージ)の方で今いる()()についての情報を共有しよう』

 

 グラリモンドの無茶ぶりにモモンガは内心、狼狽えたがアルべドとシャルティアがキラキラと目を輝かせている。何だか非常に断り辛い空気だ。しかもこちらの痛い所を的確に突いてくる。モモンガは仕方なく認める事にする。

 

「あぁ構わないさ。アルべドにシャルティアよ、お前達が我らの話し合いの場に居る事を許可する。だがカイザーグラリモンドよ、座る椅子がないがどうするのだ?」

 

 その言葉に何やらグラリモンドは笑みを深めた。

 皇帝神の絹高帽(カイザー・シルクハット)を頭から取るとグラリモンドは右手を帽子の中に入れ、見事な装飾の施された高級な、真紅のふわふわなクッション付きの椅子を取り出すと、それに腰掛けた。

 

 右腕を肘宛てにのせ頬杖を付き、足を組みなかなか堂々とした、皇帝然とした座り方である。流石は複合企業の役員であっただけある。モモンガは思わず見とれてしまった。シャルティア何て見とれるを通り越して濡れてしまっている。そんな中、グラリモンドは口を開いた。

 

「何、余も椅子ぐらい常に持ち歩いている。余が皇帝神の絹高帽(カイザー・シルクハット)には大抵の物が揃っておるわ。…そうだシャルティアよ。何故かは知らぬが急に身体が疼いてきた。血では無い事は確かなのだが揉んではくれぬか?」

 

 そう丁度何故かは分からないが急に身体が疼いてきたのだ。決してシャルティアに揉ませるために椅子を取り出したのではない。あくまで偶々である。

 

「畏まりんした、グラリモンド様ぁ❤このシャルティアにお任せでありんす♪」

 

 シャルティアが鼻息荒く気合充分に揉んでくれる事に期待したわけではない。頬を朱色に染め上げ艶やかな声音でグラリモンドにそう囁き、シャルティアはグラリモンドグラリモンドの身体を揉み始めた。

 時々艶めかしい声を挙げながら幸せそうな顔をして揉むシャルティアに、気持ちよさそうな顔をするグラリモンド。そして何故かこちらをじっと見つめてくるアルべドをモモンガは無視した。

 

「魔法は問題なく使えるのか?カイザーグラリモンドよ確かめてくれ」

『たぶん大丈夫だと思いますけど一応試してみてください。にしてもカイザーグラリモンド…さんは本当に優秀ですよね。起きて間もないのにいろんなことを把握してるなんて』

 

「…ふむ、魔法か。ちと待っておれ。試してみよう」

『…こんなの忌まわしい社会の成果だ。お前だって俺からしたら優秀だぞ。小卒でよくここまでギルドを支えてきたもんだ。…ここって何処だ。ユグドラシルではないんだろ?』

 

 グラリモンドは使えそうな適切な魔法を探し始める。ロール重視のため習得している魔法は思いのほか少ないが、そのぶんどれもが強力で癖が強い。

 その中から試し打ちにふさわしい尚且つこのような超密集体型でも使える魔法を探すのは中々に骨が折れる。

 

『まだ分かりません。けどユグドラシルではないのは確かです』

 

 ふむ、魔王ロールというか、俺に対する遠慮が無くなるにはまだまだ時間が掛かるっぽいな、グラリモンドはそう思いつつ、試し打ちに相応しい魔法を見つけた。同時に同士討ち(フレンドリーファイヤ)が解禁されたのかも分かる優れものを。

 

 成程、どうやら魔法も特殊技術(スキル)同様自分に備わっている力であり思うように使えるらしい。コンソールを介さない分使い勝手が上がったかも知れない。いやむしろ自由度が大幅に上がったと云うべきか。

 グラリモンドは指を鳴らすと同時に魔法を使う事にする。

 

 パチンと乾いた音が響くと、同時に無詠唱化した流血の焔(ブラッドシェッド・フレイム)が発動した。

 

 蒼い瘴気を纏う脈動する焔が宙に現れた。心臓の様にそれは脈動し微かだが鼓動のような音が聞こえてくる。そしてアルべドとシャルティアの口と耳から血が流れ出てきた。

『っげ、マジかよ』

 今回グラリモンドが使った魔法は第9位階に属し、吸血鬼のみが習得できる魔法で相手に出血というバッドステータスを与える魔法なのだ。だがここまで描写がリアルになるとはさしものグラリモンドも夢にも思わなかった。その光景に当然、モモンガは切れた。

 

「何をやっているんだッ爺!」

 モモンガの怒声にグラリモンドは慌てて魔法を消すと謝罪した。今思えばギルメンの作り上げたNPC達を実験台に使うなんて信じられない暴挙だ。グラリモンドは誠心誠意、謝罪の意を言葉に込めた。

 

「大変申し訳ない。我らが子らを傷付ける真似をしてしまってな。今のは皇帝である余にとって許されぬ暴挙。深く謝罪する。シャルティアよ、済まなかった」

『…同士討ち(フレンドリーファイヤ)が解禁されているっぽいな』

 

「許すとも我が友よ。今思えば貴殿に対して魔法を使えなどと言った私の方こそ悪かった。お相子だ。なぁアルべドにシャルティアよ」

 

 その言葉にアルべドとシャルティアは何度もしきりに頷いた。何ならシャルティアの方は濡れている位である。

 その様子に若干安堵するグラリモンドであったがその後に続いた言葉に恐怖する事になる。

 

「だがなグラリモンドよ。アルべドらは我らがアインズ・ウール・ゴウンの宝なのだ。二度と不用意に傷づける事がないように是非とも気を付けてくれ。次やったら日光に晒すからな」

 

 その後も会話は続き、これからについて入念なリハーサルもついでに行った。これで恐らくボロが出る事は無いだろう。

 モモンガが満足気に頷く中、今後軽はずみにNPC達を傷付けない事をグラリモンドは固く胸に誓うのであった。

 

(シャルティアに対する謝罪、どうしようか?嫌われたらどうしようか?)




 書きたいシーンがたくさんあるけど本作品が追いつかない。はぁ

アインズ・ウール・ゴウン万歳!!!!!
ナザリックとオーバーロードに栄光あれ!!
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