この素晴らしくあざとい後輩との冒険者生活はまちがっている。   作:水刀 言心

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第2回イチャイチャ回、完結編!

大変お待たせ致しました。

さぁ、次話以降はちゃんとお話を進めるぞー。

それでは、本編をお楽しみ下さい。


第13話 この後輩に素直な気持ちを!

 

 

 

 

 

「…………って、何だか良い話風にまとまりそうでしたけど、よく考えたら、わたしまだ先輩に返事してもらってません!」

 

 

…………チッ。気付きやがったか。

 

 

「しかし 返事って言ってもな。そもそもお前自身、恋愛感情かどうかすら疑ってるレベルの話なんだろ? じゃあさっきのアレは、厳密には告白とは呼べない。よって、俺にはいいえにしろNoにしろ、どの道返事のしようがない訳だが?」

 

「何でお断りしか選択肢にないんですかね!? というか、わたしだって結構恥ずかしいの我慢して話したんですよ? 何かリアクション、というか、先輩がわたしのことどう思ってるかくらい、聞かせてもらってもバチは当たらないと思うんですけど!?」

 

 

…………勝手に喋った癖に、と喉まで出掛かった言葉を飲み込む。

 

流石にそれを言ったら、いろはす泣かせちゃうだろうしな…………。

 

と言っても、一色をどう思ってるかなんて聞かれても。

 

 

「あざとい後輩。」

 

 

この一言に尽きるだろう。

 

俺がそう言った途端、体を起こし、上半身だけでこちらを振り返る一色。

 

そして、俺と目が合うと、彼女は半目でこちらを睨みつけ。

 

 

「やり直し。」

 

 

無情にも、そう通告してきた。

 

…………いや、まぁ今のは自分でもなかったとは思ったけどもね。

 

 

「何ですかあざとい後輩って!? それを言うなら、 先輩の方があざといじゃないですか!! とゆーか、せめて好きか嫌いかくらい聞かせて欲しいですぅ!!!!」

 

「いや、親に好き嫌いしちゃいけない、って教わってるから。」

 

 

苦し紛れにそう口にしたところ、一色はにっこりと満面の笑みを浮かべ、その両手を俺の頬に添える。

 

えっ!? 何!? これってまさか…………。

 

 

「…………今のわたしの筋力値なら、先輩のほっぺた引き千切るくらい、余裕そうじゃないですか?」

 

「やめて下さい死んでしまいます!」

 

 

一瞬でもときめいた俺がバカでした!

 

つーかこえぇよ!

 

毎度のことだが、何でめっちゃ笑顔なのに、そんな冷たい声出るんだよ…………。

 

 

「大体、好き嫌いしちゃいけないって、その理屈だと先輩、大体の他人が嫌いになっちゃうじゃないですか!? そんな理由で嫌われたら、わたし泣きますよ!? 先輩に捨てられたって、ギルドで泣き叫んでやります!!」

 

「しれっと恐ろしいこと口走ってんじゃねぇよ…………。」

 

 

同種族魅了スキルも相まって、この街の全冒険者から命を狙われる未来が容易に眼に浮かぶ。

 

 

「あー、分かった。今考えるから、ちょっと待て。」

 

「えぇー…………。それって今までわたしのこと、興味すら持ってなかったって事ですか…………?」

 

「ちっげーよ! どう言葉にするか考えるだけだ。俺は考えをまとめるとき、黙考で長考するタイプなんだよ。分かったら、少しの間話しかけんな。」

 

「酷い!?」

 

 

一色が何事か叫んでいたが、それを黙殺し、思考に没頭する。

 

考えるときは、考えるべきポイント抑えること…………しかし、思ってた以上に、平塚先生に影響されてんな、俺。

 

脇道に逸れかけた軌道を修正し、今回考察すべき要旨を選定する。

 

一色が求めている解答は、至ってシンプルだ。

 

要は好きか嫌いか。

 

ただそれだけの二択問題。

 

ならば、後は俺が一色の事を、その二択のどちらで認識しているかだ。

 

俺はすっと、瞼を閉じ、これまでの一色との交流を思い出すことにした。

 

 

『せーんぱいっ。』

 

 

まず脳裏に浮かんだのは、制服姿であざとい笑顔を浮かべた一色の姿。

 

スカートを翻し、カーディガンからちょこんと覗く白い指を伸ばし、俺に向かって手を振る姿だった。

 

 

『先輩っ♪』

 

 

次に思い出したのは、ピンク色のコートを着た、千葉に出かけた時の一色。

 

ぽてぽてと、歩きにくそうな靴で、俺の隣へと駆け寄り、あざとく袖を引く姿。

 

それからも順に、法衣を着た一色や、町娘風、パジャマ姿、ギルドの受付姿など、さまざまな場面の一色を思い出し…………って、何で俺は脳内で一色の1人ファッションショーを繰り広げてるんだ?

 

どうやら寝不足で、大分思考にガタがきてるらしい。

 

一旦頭を冷やそうと、俺は閉ざしていた両目を開く。

 

すると当然の事ながら、至近距離で俺を見上げる一色が目に入った。

 

…………あれ?

 

 

「せんぱい…………?」

 

 

潤む瞳で、こちらを見上げてくる一色。

 

この2日間で、この異常に近い距離感にもいくらか慣れてきたはずだというのに、その姿を目にしただけで、俺の心臓は早鐘の如く脈打ち始めた。

 

涙に濡れ、潤んだ黒目がちな瞳は、キラキラと宝石のように輝き、俺を呼ぶ為、小さく動いた花びらのような唇は、瑞々しい輝きを讃えながらも、不安げに小さく震えている。

 

その全てを、どうしようもなく、愛おしいと感じてしまっている俺がいた。

 

…………あ、あれ? 一色って、こんなに可愛かったっけ?

 

いや、元々見た目が可愛いとは思っていたが、こんな眼が覚めるほど美少女だったか?

 

この可愛さはともすれば、俺の中で不動の圧倒的可愛い第1位の座に輝き続ける、戸塚の地位を脅かしかねな…………。

 

 

「…………ふんッッ!!!!」

 

 

瞬間、俺は右の拳で、自らの顔面を真ん中から撃ち抜いた。

 

それはもう、一切の加減も躊躇もなく全力で。

 

 

「せんぱいっ!!!?」

 

 

目の前で繰り広げられた凶行に、悲鳴染みた声で俺を呼ぶ一色の声が聞こえるが、正直それどころではない。

 

 

「ふ、ぉぉぉおおおおおお…………!?」

 

 

痛い。痛過ぎる。洒落にならん。

 

多分、絶対、鼻の骨折れた。

 

自分の筋力値が高いってこと、完全に忘れてた。

 

意識を失わなかった事は、奇跡に等しい。

 

しかし、こうせざるを得ない理由があったのだ。

 

 

「ちょ、いきなり何やってるんですかっ!? ヒールっっ!!」

 

 

鼻血すら滴り始めた俺に、一色が夕食前に覚えたばかりの回復魔法をかける。

 

その効果は覿面で、たった一度で瞬く間に痛みが引き、血も止まった様子だった。

 

それでも、すでに出血してしまった血で顔の周りやら、抑えていた手やらは大惨事だが。

 

慌てて一色がベッドから飛び降り、部屋を出て、水を汲んだ桶とタオルを用意してくれたため、すぐにその惨状は片付いた。

 

 

「まったく、何でいきなりあんなことしたんですかっ!? 自分の攻撃力と防御力の差、理解してます!?」

 

「…………スマン、助かった。いや、寝不足のせいか、酷い幻覚が見えたんでな。目を覚まそうと思って。安心しろ。おかげでバッチリ目は覚めた。」

 

「そりゃそうでしょうねぇっ!?」

 

 

一色が怒鳴りつけてくるが、俺は耳を塞いで聞き流す。

 

…………だって、認める訳にいかんだろ?

 

少なくとも容姿が可愛い後輩が、自分に気があるかも知れない。

 

そう思っただけで、その後輩がいつもより可愛らしく見えてしまった、とか…………。

 

 

 

思春期の童貞かっ!?

 

 

 

…………あぁ、そういや思春期の童貞だったな俺。

 

だとしても、そんなに自分がチョロいなどと、エリートぼっちである俺が、認められよう筈がない。

 

つまるところ、これは必要な犠牲だったのだ。

 

…………死ぬ程痛かったがな。

 

そもそも、今朝方ルナさんから、一色に気があるかを聞かれ、俺はそれを鼻で笑ったのだ。

 

それをちょっと大好きだなんだと言われただけで、ころっと気持ちが傾くなんて、どれだけ鮮やかな掌返しだよ。

 

それに、こんな明らかに外部からの情報で歪められた感情を、本物とは言えないだろう。

 

それを伝えるのは、真剣に自分の感情と向き合い、素直に気持ちを打ち明けてくれた、一色に対する侮辱だ、と俺は柄にもなく、そんな事を考えていた。

 

 

「…………本当にもうっ、油断するとすぐに予想外の事をしでかすんですから。」

 

 

呆れたように溜息を吐きながら、一色は再び靴を脱ぎ、いそいそと俺が腰掛けているベッドへと上がってくる。

 

…………あ、埋め合わせの抱擁は継続なんですね。

 

最早諦めの境地でそれを受け入れようとしていると、不意に頭が温かい何かに包まれた。

 

…………はい?

 

 

「…………もう、こういう無茶しないで下さい。大好きだって言ってるじゃないですか。怪我なんてされたら、普通に心配するし、悲しいです。」

 

 

そして俺の頭上から降って来た一色の声で、俺はようやく自分の頭が、膝立ちでにじり寄って来た、彼女の胸に抱き締められている事に気付いた。

 

 

くぁwせdrftgyふじこlp!!!?

 

 

昨夜同様、声にならない悲鳴を上げる。

 

振り解こうにも、今にも泣き出しそうな一色の声に、それすらも躊躇われた。

 

結局、俺は一色が落ち着くまで、彼女の胸の柔らかさと、想像していたよりも固い女性下着の感触、そして、彼女の鼓動を感じながら、大人しくしている事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

しばらく経ってから、落ち着きを取り戻したらしい一色は、膨れっ面を隠そうともせず、胡座をかいた俺の正面に、ちょこん、とお姉さん座りだか女の子座りだかいう姿勢で腰かけた。

 

 

「次こういう事したら、治してあげませんからね? …………それで、考えはまとまったんですか?」

 

 

どこか拗ねたように、そう尋ねてくる一色に、心の中で、俺だってこんなのは二度とごめんだ、と悪態を吐く。

 

それはそれとして、俺は再び一色への返事、という問題に直面する。

 

おかげでやっはろー(意味深)しかけたリトル八幡とか、口から飛び出しそうな心臓とか、いろいろなものがいっぺんに沈静化した。

 

とはいえ、先程の痛みのおかげで…………というか、あんな目に遭わずとも、一色に対する俺の認識は決まっていたのだ。

 

この世界に転生する以前から、俺は恐らく一色 いろはという少女に好意を抱いていた。

 

…………勘違いの無いように断っておくが、決して恋愛的な意味では無い。

 

あくまで、一色の人と成りに好感を覚えていた、という話だ。

 

つまるところ、一色が求める答えに置き換えるなら、俺の気持ちは『一色の事が好き』ということになる。

 

問題は、それを素直に伝えるべきでは無い、という事だ。

 

先程の俺然り、相手が自分に対して抱いている感情というものは、容易に他者への認識を歪めてしまう。

 

好きだと言ってくる相手には好意的に、嫌いだと言ってくる相手には敵対的に接してしまうのが、人間という生き物の習性だ。

 

あそこまで真摯に、自分の感情と向き合い、答えを見つけようと足掻いている彼女に、それを強いるというのはあまりにも酷な仕打ちだ。

 

…………やはり、俺は存外チョロいのかも知れない。

 

この数分のやり取りで、こんなにも心を動かされ、心を許してしまっている。

 

彼女となら、求めていたものに、手が届くのでは無いか、などという根拠のない希望に、取り憑かれそうなくらいに。

 

…………それでも、そうあって欲しいと願うくらいは、許されるのでは無いか。

 

そんな押し付けがましい願望を込めて、俺は咳払いを1つ、意を決して口を開いた。

 

 

「まぁ、何だ…………少なくとも、嫌いじゃない事は確かだ。」

 

 

ここに至り、なお煮えきらない俺の台詞に、益々膨れっ面になる一色。

 

何か言おうと口を開きかけた彼女を、俺は右手を差し出して制する。

 

不安げに揺れる、彼女の双眸と目があった。

 

 

「…………お前がいてくれて、救われたとこもあるし、感謝もしてる。それにどうでも良いと思ってる奴のために、ああだこうだ考える程、俺はお人好しじゃ無い。だからきっと、俺にとってお前は…………。」

 

 

目を閉じ、深く、深く息を吸う。

 

…………しっかりしろ。せめてこれだけは伝えるんだ。

 

ヘタレそうになる自分に喝を入れ、俺はようやく、その言葉を口にした。

 

 

「…………大切、なんだと思う。」

 

 

正直に言えば、恥ずかし過ぎて死にそうだった。

 

それでも、今だけは彼女から目を逸らしてはいけない。

 

そんな気がして、不安げだったその表情を、じっと見つめる。

 

そんな俺の視線の先で、一色は一瞬、何を言われたのか分からなかったのか、呆然とした表情で固まっていた。

 

しかし、数瞬遅れてようやく言葉の意味を飲み込んだのだろう。

 

その目尻に、じわじわと涙を溜め、頬を見る見る紅潮させていく。

 

あ、ヤバい、泣く。

 

俺がそう思った瞬間。

 

 

「っっ…………!!」

 

 

何を思ったのか、一色は俺に向かって飛びついて来た。

 

咄嗟に受け止める事ができず、彼女諸共、ベッドに倒れ込む俺。

 

 

「ぐはっ…………!?」

 

 

…………おかげで、昨夜同様、妙な呻き声を上げてしまった。

 

混乱する俺を他所に、飛びついて来た一色は、俺を抱き締めた両腕に、ぎゅっと力を込め、肩を震わせながら、俺の胸板に顔を擦り付けて来る。

 

…………あ、あれ? 俺、何かマズイこと言っちゃった?

 

そんな不安に駆られ、どうフォローしたものかと、俺が頭を悩ませていると。

 

 

「…………ヤバいです。ヤバ過ぎです。」

 

 

不意に、胸元から、くぐもった一色の声が聞こえて来た。

 

 

「大好きな人に、大切って言われるの、こんなに嬉しいだなんて知りませんでした。ヤバいです。幸せです。幸せ過ぎて死にそうです…………!」

 

 

…………今まさにヤバいのはお前の語彙力だけどね。

 

どうやら肩を震わせていたのは、泣いていたからではなく、単に感極まって、どう振る舞えば良いか分からなかっただけだったらしい。

 

人騒がせな話だ。

 

眠気も相まってか、それとも混乱する出来事が、余りに立て続けに起こったせいか、いやに俺は冷静だった。

 

…………考えること放棄しただけとも言うか。

 

 

「つーか、大好きとか軽々しく言うなって言っただろうが。しかも、告白OKされたみたいな反応してるけど、違うからな? あくまで、恋愛感情とか抜きに、って話だからな?」

 

 

大切、という言葉一つで有頂天になっている様子の一色。

 

そんな彼女を落ち着かせるため、厳しいかも知れないが、敢えてそう事実を伝える。

 

しかし…………。

 

 

「いえもう正直そんな事どうでも良いというかさっきので全然いろいろOKというか今先輩に口説かれたら深く考えず即堕ちしちゃいそうなのでもういっそそうして下さいごめんなさい。」

 

 

すっかり幸せの絶頂にいる一色には、馬の耳に念仏だったようだ。

 

…………というか、最後のごめんなさい、言ってるだけで、完全に口説けって催促してるじゃねぇか。

 

あと、女の子が即堕ちとか言わない。

 

一色の感情を誘導させないよう、敢えて『好き』という言葉を避けた筈が、これでは余り効果がなかったのでは無いか?

 

思わず、溜息を零す。

 

 

「…………うー、分かってます。分かってるんですよ? でもでもっ、しょうがないじゃないですかぁ! 自分でも恋愛感情か分かんないし、先輩もそういう意味で言ってないって分かってるのにぃ…………! こんなに幸せな気持ち、どうして良いか分かんないですよぅ…………。」

 

 

俺の溜息に反応したのか、人の胸に顔を埋めながら、じたばたと足を動かし、行き場のない感情を持て余した様子の一色。

 

…………地味に痛いから、その辺で勘弁してもらえませんかね?

 

一頻り俺の上で暴れて周り、ようやく落ち着いたのか、不意に顔を上げる一色。

 

 

「せんぱいのばか…………あんな風に言われたら、もう恋愛感情かどうかとか関係なく、先輩から離れられなくなっちゃうじゃないですか。…………責任、取って下さいね?」

 

 

そして拗ねたような表情で、甘えるようにそう口する。

 

…………お前、俺にどんだけ責任取らせるつもりだよ。

 

 

「…………あ。そう言えばお前、生徒会とか葉山の事とかどうでも良かったって言ってたよな? じゃあ昨日のあれは何だよ? 俺恥かいて損したじゃねぇか。つーかその分の責任ノーカンだろ。」

 

「うっ、今頃それに気付きますか…………。ダメでーす。だって先輩が言ったんですよ? わたしが思ってる責任を果たすまで、って。男に二言はないですよね〜?」

 

「チッ! 厄介な奴に言質を取られた…………。」

 

「厄介とか、正直過ぎませんかね…………。」

 

 

そんなやりとりの後、再び俺の胸に顔を埋めた一色。

 

…………俺、いつになったら寝れるんだろうか?

 

正直、もうそろそろ限界なんだけど?

 

 

「…………先輩、ちゃんと約束通り、これからも一緒に居てくれますよね?」

 

 

睡魔と格闘している俺に、一色はそんな問いを投げかけて来る。

 

ベッドの感触と、彼女の温もりのせいで、ぼんやりとして来た思考の中、俺は思いつくまま、それに答えた。

 

 

「…………ああ。お前がもう飽きた、って言い出さない限りはな。」

 

「…………えへへっ。それじゃ、それじゃあせんぱいは、わたしを飽きさせないよう、頑張らなきゃですね?」

 

 

いやに幸せそうな声で、一色はそんな事を言い出す。

 

どんだけマウント取りに来るの、この後輩は?

 

呆れつつも、俺の眠気はいよいよ抗い難い領域に差し掛かり、目を開けていることすら出来なくなる。

 

…………ダメだ。もう、げんか…………。

 

 

「…………せんぱい、大好きですよ。」

 

 

一色の甘えるような、そんな声を聞きながら、俺の意識は、ようやく1日ぶりの睡眠へと堕ちていくのだった。

 

 

 

 

 

目が覚めたとき、どんな1日が始まるのか、それはいつだって、その時にならなければ分からない。

 

誰しもが同様に不安を抱え、それ故に、必死にその日を良くしようと足掻くのだ。

 

そんな先の見えない明日でも、きっと今日よりは良くなるのではないか。

 

何ら根拠のない、酷く漠然とした、淡い期待。

 

俺が数年ぶりに、そんなものを抱いたのは、きっと胸の上で、嬉しそうに微笑むこいつのせいなのだろう。

 

転生の際、残念ながらラブコメの神様には会えなかったが、もしいるのなら、是非いつか会ってみたいものだ。

 

そのときは、俺の青春ラブコメは、これで良いのか、と小一時間は問い詰めてやるとしよう。

 

 




最後までお読み頂き、ありがとうございます。

ようやく、今回のイチャイチャを書き終える事が出来ました。(灰)

いろいろとありますが、早速今回の言い訳をさせて頂きたいと思います。

もう溜まりに溜まり過ぎて、ね?


① 八幡の八幡
ド下ネタです。本当に申し訳ございませんでした。(土下座ぁぁぁ!!)

2人の体勢を考えていたら、どうしても気になってしまい…………。

いろはくらいの美少女を抱き締めてたら、そりゃそうなると思うのですよ。


② いろはすスパークリングストロング
何故ここでぶっ込んだのか、と方々から疑問に思われそうだな、と自覚しながら執筆しておりました。

おおよそは本編で描いた通り、いろはのカオスな心情故なのですが、やっぱりライバルの登場に焦るヒロインは可愛いと思ったのです。


③ いろはの想い
独自解釈、捏造のオンパレードです。申し訳ございませんでした。(土下座ぁぁぁ!!)

大体がこうだったら可愛いのにな、という作者の願望ですが、何か?(開き直り)

…………嘘です、ごめんなさい。

広い心で許して頂けると幸いです。


④ 八幡ご乱心
本来の八幡は、ここまでアグレッシブなダイナミック起床はやらないと思いつつも、いろはのチャームを解呪するには、これくらいのインパクトは必要かな、と。


⑤ 結局2人は両思いなの?
ご愛読、ありがとうございました。

水刀言心の、今後の活躍にご期待下さい!

…………いや打ち切りませんけどね?(笑)

結局のところ、2人は互いに意識し合っていることを確認したものの、関係はそんなに変わっていません。

敢えて言うなら、『先輩と後輩』だった関係が『先輩(後輩)以上恋人未満』になった、という感じです。

これ以上の進展は、今後にご期待下さい。


以上、今回の言い訳でした。

いつもたくさんのご感想、また誤字報告を頂き、誠にありがとうございます。

皆様のお声のおかげで、『10連休? 何それ美味しいの?』状態な過密スケジュールの中でも、日々の執筆に励むことが出来ております。

まるで話が進まず、申し訳ない限りの拙作ではございますが、今後とも是非ご愛読頂けると幸いです。

それでは、また次回の更新でお会いしましょう。
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