ダンガンロンパα   作:wild

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遅くなりました。今後は気を付けます。


プロローグ「ゼロから始まる学園生活」
プロローグ【ゼロから始まる学園生活】①


その巨大な学園は、都会のど真ん中にそびえたっていた…まるでそれが、世界の中心だと主張するように…

 …私立希望ヶ峰学園、現役の天才高校生を集め、人類の希望として育成するための国が認めた最高教育機関であり、卒業した生徒はその後の人生の成功を約束される、世界的に有名な学園。

 入学する生徒は、世界最年少で世界有数の研究機関に所属する超高校級の科学者や、大ブレイク中の高校生アイドルグループのセンターを務める超高校級のアイドル、高校生ながら陸上競技の最速タイムで、世界大会の選手やスカウトマンからも一目置かれる超高校級の陸上選手に、三ツ星レストランの副料理長を勤め、本人も三ツ星を取得した超高校級のシェフなど、ジャンルを問わず様々な天才が入学する…そんな学園の前に僕は立ち尽くしていた。

 情けない話、物怖じしてしまっており、なかなか学園の土を踏み込むことができずにいる…

 …といっても、僕こと一之瀬 拓也もちょっとだけ名の知れたゲーマーで、たまたま希望ヶ峰学園のスカウトマンの目に止まったことによりスカウトされた超高校級のゲーマーである。

 入学した動機は、毎日届く企業からのスカウトメールへのストレスや、ゲームをする自宅環境に限界を感じた時期に、希望ヶ峰学園の防音宿つき、最新設備でゲームやり放題&授業参加は個人の自由という条件を目にしてしまい、一時の感情で入学を決意してしまった。

 有名人ばかりの学校…悪い想像ばかりしてしまうし、僕は超高校級の人見知りでもあるので、同級生とは仲良くなれる自信もないなか、路頭に迷うこと三十分…

 結局、悩んだ末に開き直り、孤立したら元の高校に戻ってやり直そう!

そう思い僕は三十分以上眺めた大きな校舎の土に一歩踏みこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 …そこで、俺の記憶はぷっつりと切れた。

 頭が割れるように痛く、意識が朦朧となったときには既に地面に熱烈な口づけをしていた。

 今まで眺めていた空や校舎の色も段々と薄くなっていき、人生で一番不快な気分だった。

 急に意識を失うなんて、某ゾンビゲームの世界にでも迷いこんだのかと思わんばかりだった…

 そんな下らない事を考えている内に目の前が真っ暗になり、僕は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 …気がつくと、僕は薄暗い一面木製の教室の様な場所で倒れていた。

 頭痛がまだ残っていて、意識も朦朧…しかも、色の識別が判断しにくく、クラクラする…

 脳みそをシェイクされたらこんな感じになるのかとか、ゲームのキャラクターはこんな経験をしているのかという、特に意味のないことを考えているうちに僕は今の状況をよーく…よーく!観察し、状況を把握することにした。

 ここをどこかの教室だと仮定するならば、窓が張ってあったであろう場所に鉄板が張ってあり、意図の分からない監視カメラなどの、ウェブの脱出ゲームを彷彿とさせる設備が配置されており、同年代くらいの少年が眠るように隣で眠っている。

 …いやいや、意味が分からない!

 まるで、犯罪に巻き込まれたみたいなシチュエーションじゃないか!?

 そんな命の危機すら感じる異常事態に、僕の手は反射的にポケットに入ってるはずのケータイを取り出そうとする。

 …あれ?

 ない!?ケータイが無くなってる!?

 …益々不安になったのか呼吸が乱れる。胸の鼓動がうるさい。血の気が引いた。軽い吐き気もしていて、作業ゲーを連日徹夜している時よりも気持ち悪くかった。

 …大きく深呼吸して一旦落ち着こうとする。そうだ、命はある!手足も自由で外傷もない…それを今は喜ぼう…!

 大きく深呼吸すれば、この胸の鼓動も少しは落ち着くはずだ!

 

ーーーーーーーーーーーフーッーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ふっざけんな!?

 

 …僕ってこんなに大きな声が出るんだ。

 現状の理不尽な現実に対する不満を簡潔に、かつ誰に伝える訳でもなく大声で叫んでいた…

 

???「…うっ…なに?何事?」

 

 しまった、叫んだせいで隣で倒れてる人を乱暴に起こしてしまった…

 

一之瀬「…ごめんね、大丈夫?」

 

 冷静を装うが、すごくイライラしていた。

 多分、一人だったらこの場所をグチャグチャにしてヒステリックを起こしていたかもしれない。

 

???「…頭がめっちゃ痛いんだけど何事?君は誰?ここはどこ?」

一之瀬「僕も分からない。分からないけど、気づいたらここにいて、頭痛いし、喉痛いし、ケータイないし、誘拐だしもう本当に最悪な状況なのは間違いないよ。」

???「なにそれ(笑)…悪いんだけど、起こしてくれない?ちょっと体に力が入らなくてさ~。」

一之瀬「…いいよ、ついでにこの現状について少しだけ説明するね。」

 

 状況を説明しながら、今わかっていることを確認しよう。

 外との連絡手段を断たれ、監禁されてしまっている…そして、誘拐犯の目的も、今の正確な時刻も、そして私物も分からなくなってしまっていること。

 そんな非現実的な現実を聞いても、彼の様子は変わらず、至って冷静そのものだった…

 

???「なるほどね~、状況は分かったよ~。」

一之瀬「…あんまり驚かないんだね?」

???「ん~、希望ヶ峰学園の生徒なんだし、これくらいの事件は付き物なのかな~って思ってさ。」

一之瀬「…そんな馬鹿な。」

???「別におかしくはないでしょ?懸賞金のついてる生徒の一人や二人、絶対いると思うけどな~?」

 

 懸賞金がつく才能って物騒すぎるだろ…

 

一之瀬「…ん?君も希望ヶ峰学園の生徒なの?」

???「そうだよ♪僕も今年から希望ヶ峰学園に入学する新入生なんだけどさ~…君もそうなの?」

一之瀬「うん、僕もだよ…」

???「っていうことは、やっぱり希望ヶ峰学園の生徒だから誘拐されたんだよ~。」

一之瀬「…僕、この騒動が終わったら希望ヶ峰学園を自主退学するよ。」

???「そこまで思い詰めるんだね(笑)」

???「そうだ、こんな状況だけど自己紹介しておかない?」

一之瀬「この状況で!?」

???「いいからいいから♪」

???「俺の名前は六魅 楓!次世代を担う天才さ!よろしくね♪」

 

 六魅…楓?そんな名前の生徒、学校のスレの中に居たっけ?

 

一之瀬「そうなんだ、それで君はなんの才能の持ち主なの?」

六魅「…俺は超高校級の幸運だよ~♪」

一之瀬「…幸運?」

六魅「そ~、希望ヶ峰学園は毎年抽選で全国から一人、超高校級の幸運としてこの学校に入学させる制度があって…」

六魅「今年のその枠が俺ってこと。」

一之瀬「そ、そうなんだ…」

 

 …っていうことはただの一般人?天才なんて自己紹介するからすごい才能なんだと思ったんだけど、例外的な才能なんだな…

 

六魅「…それで、君の名前は?」

一之瀬「…僕は一之瀬 拓也…巷では超高校級のゲーマーって呼ばれてるよ。」

六魅「あ~、君が天才ソロプレイヤー"one"だったのか~♪」

一之瀬「え?僕のこと知ってるの?」

六魅「もちろん♪二年前から活動してる有名なソロプレイヤーでしょ?」

六魅「僕は君のファンだからね~、もちろん知ってるよ♪」

 

 ふぁ、ふぁん?僕にそんなのがあるのか…

 

六魅「おっけー、それじゃあ一之瀬くん行こうか♪」

一之瀬「うん…うん?え?どこに?」

六魅「とりあえずこの部屋を出ようよ、ここにいてもしょうがないよ♪」

一之瀬「いやいや、展開が早すぎてついていけないよ!?どいうことなの!?」

六魅「ここにいても危ないよ?犯人が戻ってきたりしたら、俺達じゃ対抗できないし…」

  「それに、部屋からでたらなにか武器みたいなのも見つかるかもよ?」

一之瀬「武器ってなにに使うのさ…」

六魅「まぁまぁ、取り敢えず出よ?ここから出てドッキリ番組でした~、っていう落ちかもしれないしさ~♪」

一之瀬「いや、ちょっと待ってよ!監視カメラがあるし無闇に動くのは危険だって!?」

六魅「大丈夫、大丈夫~♪俺の幸運を信じてよ♪」

 

 六魅くんの力は華奢な体つきに似合わず以外と力強く、嫌がる僕を引っ張りだすには充分だった。

 僕は彼に引き連れられ教室を後にすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 …瞬間、僕だけが横から来たなにかとぶつかった。

 瞬時に脳が理解してしまった…「あっ、オワタ」。

 早々に犯人と遭遇した…だから軽率な行動は危ないって忠告したのに…

 あ~思い返すとろくな人生じゃなかったなー。

 こんな時なのに思い出すのはソシャゲのログインとか、次のクラン戦のこととか…ゲームばっかりだな僕の走馬灯…

 あぁ、神様…来世はゲームに出てくる正統派主人公のような陽キャの高身長イケメンに生まれさせてください。

 …っていうか、もう怒鳴られるなり胸ぐら捕まれるなり、新しい展開があってもいいと思うんだけど?

 

 ???「…のせく…ん?」

 六魅「一之瀬くーん?」

 一之瀬「!?」

 

 目の前にあったのは六魅くんの顔…僕はまた地べたで寝てしまったらしい。

 

 六魅「大丈夫?頭から転んだから心配したよ~?」

 一之瀬「…」

 六魅「ごめんって~♪俺もまさか教室からでた瞬間に人と会うなんて思わなかったんだよ~。」

 

 やっぱり希望ヶ峰学園には、才能はともかく問題児しかいないのかもしれない…幸運の彼でこれとか先が思いやられる。

 六魅くんを睨み付けた後、彼の後ろで騒いでいる人物たちが目についた。

 

 奇抜な格好の少女「大丈夫なのですか!?いい加減に起きてください!」

 全身黒服の少年「…ん~?なに、ここはどこ?君はだれ?」

 奇抜な格好の少女「そのやり取りはさっきやりましたよね!?」

 一之瀬「…なに、あのこたち?」

 六魅「ん~、取りあえずそこの二人は犯人じゃなさそうだから大丈夫だよ。」

 

 …一人は奇抜な格好をした、ゲームやアニメの世界から飛び出したかのような魔女服を着こんでいる小柄な少女。もう一人は季節外れな赤いマフラーとピアスや腕の装飾品が特徴的な、全体的に暗い色の服装の少年…どちらも一見して見れば危険性は無さそうだが…

 

 一之瀬「‥根拠は?今の時代、高校生がこういう事件を起こしてもおかしくないでしょ?。」

 六魅「ま~、そうなんだけどさ~、彼等からはなんとなく危険な匂いがしないっていうか~。」

 六魅「それに~、俺より華奢な彼等が武器なしでここに来るのは違和感があるな~。」

 

 ‥そうなのだろうか?彼等がなにかしらの武道の達人だったり、特殊な暗殺術の心得がある以上、安心できないんだけど…

 

 全身黒服の少年「‥え~っと、取り敢えず君達は何者?この状況をどこまで知ってるの?」

 六魅「…俺たちも気づいたらここに拉致されてたんだ~。もしかしなくても、君たちも同じ感じ?」

 全身黒服の少年「拉致かどうかはわからないけど、俺達もさっきそこの教室で目が覚めたんだ。」

 全身黒服の少年「…希望ヶ峰に入学できると思ったのに…やっぱり俺は不運だな…」

 一之瀬「…えっと、君たちももしかして希望ヶ峰学園の生徒だったりするの?」

 奇抜な格好の少女「はい!そういえばまだ名乗っていませんでしたね。」

 奇抜な格好の少女「…んっん。」

 

 彼女は軽く咳払いをし、両腕をクロスさせると…

 

 奇抜な格好の少女「妾こそが魔王の眷属が一矢、超高校級の魔術師の左東 亜栖日様であーる!」

 

 …超高校級の魔術師?なにそのRPGゲームのキャラクター向けの才能…

 

 六魅「…えっと、左東 亜栖日さんで間違いないのかな?」

 左東「うむ、妾の真名は確かに左東で間違いないぞよ!」

 全身黒服の少年「…大丈夫?もしかして僕の代わりに頭うってたりとかしてない?」

 左東「ち、ちがうわぃ!?これは前回演じたキャラクターのプロフィールを私verにアレンジしただけですよ!」

 六魅「…彼女は超高校級の演劇部の左東さん…有名な劇団の売れっ子役者なんだけど…」

 六魅「役に入り込み過ぎると、キャラクターになりきったまま授業や街に繰り出す奇人って噂だよ~。」

 左東「ちょっと!?誰なのですかそのプロフィールを作った人は!この私が奇人だと!?」

 六魅「希望ヶ峰に乗ってたプロフィールを読み上げただけだよ~、文句は希望ヶ峰にいってよね~。」

 左東「…ふははは!妾の崇高さは低俗な平民どもでは計り知れんということだな(震)」 

 六魅「声、震えてるよ。」

 

 さっきまではまともな人だと思ったけど、この人も一癖あるタイプの人種だったか…

 

 全身黒服の少年「…じゃあ、次は俺が自己紹介するね。」

 六魅「うん、よろしく。」

 全身黒服の少年「俺の名前は黒波 晃。超高校級の不運で希望ヶ峰学園にスカウトされた、ただの凡人だよ。」

 

 …ん?超高校級の不運?

 

 六魅「…奇遇だね、俺は超高校級の幸運の六魅 楓だよ~。」

 黒波「う、うん…よろしく」

 一之瀬「ちょっと待って、希望ヶ峰は不運の才能で君をスカウトしたの?」

 黒波「…話せば長くなるんだけど、希望ヶ峰学園は超高校級の幸運と不運の才能を同時期に入学させることで、どちらの才能を研究すべきなのか…また、運とは不確定要素だけのものなのかを検証するために俺を入学させたらしいよ。」

 六魅「捕捉すると、希望ヶ峰学園は人の運は一定で平等な物なのか…はたまたその人個人の才能になり得るのかを研究してたんだけど…」

 黒波「…去年の夏に起きた飛行機のハイジャック事故って覚えてる?」

 一之瀬「え?まぁ、不思議な事故だったから覚えてるけど…確か被害者の一人だけが重態になった事故だよね?」

 黒波「その事故の被害者、俺なんだ。」

 

 …え?

 

 六魅「…他にも彼は未知の病気で生死の境をさ迷ったり、コンビニにいくと毎回強盗の巻き添えを受けてしまうような、極度の不運体質って噂だよ。」

 一之瀬「…え?今の全部彼の武勇伝なの?」

 黒波「そう、今のは全部が俺の体験談だよ…そして大きな事件の被害者に必ず名前が上がったことから、僕は不名誉ながら超高校級の不運として希望ヶ峰学園に入学することになったんだ…」

 左東「そ、そこまで酷い不運だったのですか…」

 六魅「…研究の話に戻るけど、希望ヶ峰学園はどうやら幸運の研究を保留にするのと同時に、今年は今までの研究スタイルから不運と幸運を同時に入学させることで、どちらの才能が上間るのか…はたまた相殺されて両方の才能の持ち主の運が丁度良くなるのかというのを研究するつもりらしいんだ。」

 一之瀬「…随分詳しいんだね?」

 六魅「これは希望ヶ峰学園公式の新入生の紹介スレに書かれてたことだよ~。」

 黒波「まぁ、俺の才能を良く思わない人も居るだろうしね…」

 左東「確かに一般の生徒の救済措置である幸運の入学を今年で打ち切って、しかも不運の生徒を入学させたらその説明を求める人は少なくないでしょうね…」

 一之瀬「…え?幸運を打ち切ったってどういうこと?」

 六魅「…もしかして、一之瀬くんってあんまり希望ヶ峰学園に興味なかった?」

 一之瀬「いや、スレの中でも目立った才能のクラスメイトのことは調べたんだけど、それ以外は特に調べなかったから…」

 六魅「…俺たちは希望ヶ峰学園の第100貴生になるんだけど、希望ヶ峰学園は幸運の卒業生を100人目で一旦打ち切って、過去の卒業生のデータを元に人の運勢についての研究を俺の卒業と同時に結果を出すっていう話が先々月に発表されたんだよ。」

 一之瀬「へー、そーなんだー?」

 

 …正直、人の運についての研究とかあんまり興味ないからどうでもいいんだけど、僕から聞いた手前口には出せない

 

 左東「…さて、それぞれの自己紹介はこんな感じでしょうか?」

 一之瀬「あ、僕がまだだけど…」

 黒波「…超高校級のゲーマー、一之瀬 拓也くんでしょ?」

 一之瀬「え?なんで知ってるの?」

 左東「ふっ、妾の第三の目が貴殿の頭のなかを意図せず覗いてしまっただけに過ぎぬ。」

 黒波「六魅がずっと名前呼んでたし、スレにでかでかと書いてあったからすぐ分かったよ」

 一之瀬「え?僕ってそんなに大きく書き出されてたの?」

 黒波「世界で戦う期待の新星、oneが希望ヶ峰学園に入学決定!名前は個人情報の流出を危惧し生徒にのみ開示!…っていうスレでかかれてたね。」

 

 …そんなの聞いてないぞ!?人の名前を勝手に横流しにするとか最近の学校怖すぎだろ!!

 

 六魅「そうじゃなくても、今の時代でゲームをやってて君の名前を知らない人は居ないんじゃないかな?」

 黒波「まっ、そーいうことで君は自己紹介しなくても大丈夫だよ。」

 

 …僕って知らないうちにそんなに有名人になってたんだ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ???「…おーい、そこに誰かいるのかー?」

 六魅「あれ?ねぇ、この声って…?」

 

 声のする方に顔を向けると、長髪の黒スーツの男性がこちらに小走りで向かってくる。

 

 ???「お前らも訳もわからないまま、ここに連れてこられたっていう状況か?」

 黒波「そうだよ~、お前らもってことは君もそうなんだよね?」

 ???「…俺もっていうか、俺達もっていうのが正しいな。」

 六魅「…俺達?」

 ???「あぁ、お前ら三人以外にもあっちには同じ状況の高校生が10人くらいいる。」

 左東「じゅ、十人もですか!?」

 六魅「…それって、もしかして全員希望ヶ峰の新入生の人達?」

 ???「あぁ、今年の新入生が全員拉致されたみたいだ。」

 

 新入生全員が拉致!?

 希望ヶ峰学園の生徒が全員拉致されたなんて、大事件じゃないか!?

 

 初音「それで皆でこの後のことを話そうとしたときに、そこの魔女っ子の大きな声がこっちにまで聞こえたから俺が様子を見に来たわけだ。」

 左東「ま、魔女っ子?私のことですか…」

 黒波「なるほど~、ちなみに聞く必要はないけど、名前を聞いてもいいかな?」

 ???「あっ、あぁ…」

 

 …なんか気にかかることでもあったのか?

 少し間があったような…?

 

 ???「俺を知らない奴なんていないと思うが、アイドルグループhurricaneのセンター兼リーダーの初音 順だ。これから三年間よろしくな!」

 

 日本で大ブレイク中の高校生アイドルグループのセンター…レスの中でも一、二を争うぐらいに騒がれてた芸能人であり、新入生の中で僕の近寄りがたい人物ランキングNo.1が彼だ。

 

 六魅「よろしく、俺は超高校級の幸運、六魅 楓だよ。」

 初音「…」

 黒波「あれ?どうしたの?」

 左東「ふっ、妾の凄まじいオーラに恐れ戦いてしまっているのだろう…」

 初音「…いや、やはり希望ヶ峰の生徒が相手だと、ちやほやされないな…とな。」

 

 は?

 

 初音「俺が挨拶したら大抵の女子は黄色い歓声で俺を向かえ、男子は嫉妬するのが性なのだが、同級生は皆遠慮せずに俺に話しかけるからな。」

 黒波「…まぁ、全員が各業界の有名人か、君の先輩と会ってるような人もいるぐらいだから、それは仕方ないんじゃないかな。」

 初音「いや、こういう普通の対応も嫌いじゃない。だが、中には俺の名前すら聞いたことのない生徒も居たからな…少しだけ自信がなくなった。」

 

 ゲーム廃人でテレビを見ない僕ですら彼を知っているっていうのに…知らない人は外国の人かなにかなのか…?

 

 初音「まぁ、俺の細かい自己紹介はここから出たらゆっくりするよ。まずはあっちにいる他のクラスメイトと合流しよう。」

 黒波「そうだね、俺の才能がいつ発動するかも分からないし、早く移動しよう。」

 六魅「…怖いこと言わないでよ(笑)」

 左東「それでは、初音よ!汝を妾の同期の元に導くナビゲーターとして任命する!」

 初音「…ナビゲートっていうほど遠い距離じゃないが?」

 左東「普通に返さないでください!こっちのノリに合わせてくれるかスルーしてくださいよ!?」

 初音「…それはすまない。」

 

 そんなこんなで、よく分からない状況なのは変わりないけど、過程はどうあれクラスメイトとの自己紹介をした。

 ゲーマー、幸運、不運、演劇部、アイドル…なんだこのパーティーは…




次回は二週間後の予定。
もしかしたらもっと早くあがるかも…?
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