『く、これほどとは、あなどった・・・』
全身黒タイツの男が傷だらけでそういった。
『これで終わりだデス大マ王。エレキファイヤーキルブレイクーー』
髪が金髪でいかにもイケメン風の漢(おとこ)が、ながーい剣を振り下ろした。
つづく次号、展開はいかに・・・
「なんだこれ、なんでここで終わるんだよ」
とある男があきれ顔でそういった。
「あとなんだのネーミングセンスいかれすぎだろ、エレキファイヤーって電気なの、炎なのどっちになんの」
そうこの独りでなんかイっている男こそがこの物語の主人公である。
「あー、俺がクリスチャー(さっきのマンガの主人公)だったら必殺技にこんな中二病的な名前つけねーよ」
『本当で~すか~』
と、女の声が聞こえた。
「は・・・な、何ンだよ、今の変な声が聞こえたよーな」
『変な声じゃないですよ~ちょっとした、アニメボイスなだけですよ~』
「エッ、また聞こえた。いったいどこから聞こえてるんだ、まさか・・・スマホつけっぱなしだったとか」
『違いますよー、あなたの手元にあるじゃないですか~。そこから話してますよ』
「手元?」
手元をみるが、マンガしかない。
「えっと、マンガしかねーけど」
『そうですー。マンガから話してますよ~』
「はぁ?」
『あっ、話し難いんでそっちいきます、1メートルくらい離れてて下さい』
「えっ、あっ、はい」
なんか聞いていたほうがイイ感じだったので主人公は、めずらしくいうことを聞いていた。
そしたら、
マンガがひかりだした。
そして開いてるページから女の子が出てきた。
髪は白髪でポニーテールにしている、バストサイズはCかDなかなかだ、身長は、160くらいの美少女だった。
「はあああぁぁぁ‼なんだああぁぁ!?それえぇ!」
主人公は、アホみたいな顔でそういった。
「うるさいですよ~」
「あっ、すいません。・・・じゃなくて、なに、どういう事これ?」
主人公は、戸惑いをかくせなかった。というか、マンガから人出て来たら戸惑うよね、普通。
「えーと、香月和志さんですか~?」
「は、はい、香月和志です」
状況が、状況なので主人公テンパっている、あと、やっと主人公の名前でたね。
「年齢17歳、誕生日8月27日、カノジョいない歴=年齢の香月和志さんですか~」
「アレ、最後関係ないよね、そうですよ、カノジョできたことねーですよ悪いかーー」
この質問で緊張が和らいだのか、本調子にもどった香月。
「じゃあ、話しても良さそうですね~(アーよかった、間違えなかった~)」
「話してもって、というか、誰アンタ?」
「あ~、自己紹介まだだったね~、メンゴ、メンゴ~」
うわあ、軽いな。
「私、エミリーって言います、ご覧の通り、マンガ・・・いえ二次元から来ました~」
「に、二次元!」
「そうですよ~、二次元ですよ~、頭悪そうなのに、よく理解できましたね~」
「え、なんだって殴ってイイだってよし殴る」
「冗談、冗談ですから~、殴らないでください」
と、エミリーは、慌てたように言う。
「で、二次元から何しにきたの、お前」
もうめんどくさくなった、香月は秘技『テキオーノーリョクー』で話を進めた。
「あっ、本題ですね、香月さん二次元で働きませんか?」
「・・・・・・・・・・は?」
香月は、呆気にとられた。
そして、あのマンガのように、中途半端にここで終わる。