中央二次元描写世界管理会社   作:プット酢

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12 初めまして勇者

『勇者と魔王』。

一方的に良く言えば、『救世主と最悪』。

一方的に事実言えば、『侵略者と国王』。

しかし、これは・・・魔王が何もしてないことが条件だったりする。

でもこの『勇者と魔王』の関係は、国と国、人間と人間の問題であり関係の無い人には考えなくてもいいものだと思うが、関係ない奴はいない。

国王は、国の象徴。国は、人の集まり。

侵略者は、自分の考えを相手に押し付けるようなもの。

言ってみれば国同士が、自分の価値観を押し付け合っているカンジだ。

例えば、

『この国では、女が中心だから男に人権はない』と一方の国が主張しているとする。

しかし、もう一方の国は『男が中心だから、女には人権はない』と言った。

両方ともこれが普通で当たり前で正しくて正義で・・・だから分かり合えない。

魔王と勇者もこうなのだろうか・・・・

 

 

「ディール起きて。朝だよ~」

イラッとくるアホな声で目が覚める。何か変な夢を見た、確か俺が魔王になって・・・

「おはよう。ディール」

夢じゃねぇ。

起きた直後だから頭が働いていない。こんな時に、コーヒーが飲みたくなるのは俺だけだろうか。

「ねぇ、おはよう、おはよう!おはーよーうー!!」

俺を事実上2番目の許嫁さんが揺さぶってくる。反撃する気は、無い。というかそんなこともできないほど寝ぼけている。

「あ、ああ」

「おはようっ!」

「うるさい!」

耳元で言われたのでさすがに、言い返す。

「うう、ディール・・・おはよう言ってくれないの?」

子犬のような眼で俺を見てくる。仕方ない。

「・・・・おはよう」

「うん!おはよう!」

嬉しそうにニコニコしているカテーナ。うわぁメンドくせぇ。

「で、何しに来たんだ?わざわざ起こしに来てくれたのか?」

「違うよ、首無しに呼んで来いって言われた!」

「黒騎士が?俺になんか用があるって」

「うん!」

「なに?」

「勇者来たって」

「?」

・・・!えっ・・・マジかよ・・・。

「黒騎士のところ連れてけ!今すぐだ!」

俺は、慌てて立ち上がる。いきなりだったので立ちくらみもしたがそんな事より早く行かねば!

「わかった。コッチだよ~」

俺たちは走り出した。勇者の待つ部屋へ。

 

一方そのころ魔王城最上階では・・・

 

「おそいわーーーーーーー」

黒騎士が怒りの声をあげる。

「あいつ、言い出しっぺなのに遅れて居ないじゃねーか」

『勇者を倒す』と公言した張本人が来ていないのである。

準備をした黒騎士にとってはイライラすることである。

「何なのアイツ。もう勇者、下の階まで来ているのに!」

 

バンッ!!!

 

『魔王は居るかぁ!!!!』

 

扉を壊す勢いで開け、勇者が入ってきた。

「来ちゃったよ!」

「貴様が魔王か?」

「なわけあるかーーー!」

「・・・・!?・・なぜそんなに怒っているんだ・・・?」

「お前には、かんけいな・・・・あるけど!」

「・・・・魔王はどこだ」

勇者は、無理やり話を戻した。まあそうだよね。

「・・あ~それなんだけど・・もうちょい待っててくれない?」

「はぁ?」

勇者は、黒騎士の言葉に動揺を隠しきれない。国の王を殺しに来たはずなのに、王をかくまうどころか、呼んでいるとは思わなかったからだ。

「いいぞ(何かの罠なのか?・・・もう少し待って見極めなければ!)」

 

そして、ディールは・・・

 

「この部屋達の中のどれかから、繋がっているよ!」

カテーナが、無数にある扉の前で止まり、言う。

「・・・し、知らないのか・・?」

やばい、ヤバイ、遅れ・・・てる!

「・・クソッ・・こうなりゃ一つずつ開けてやる!」

ハイ、もうヤケです。

なんかこの緊迫感、運動会に遅刻した時に似ている。昔、寝坊して運動会の途中で登校したことがある。あ~、みんな、並んでリレーしていたな~。俺居ないのに。

「この部屋か!」

「違うよ」

「ここか!」

「違うよ」

「ここだな!」

「違うよ」

「ここかぁー」

運良く、四回目に開いた扉が・・・・アタリだった。

黒騎士と鎧を着た女が立っていた、髪は、黒くポニテをしている。たぶん、こいつは勇者だが黒騎士と会話をしている。

もしかしたら話し合いで解決できるのでは、ないのだろうかと思ったら・・・。

「だから、魔王は死んで代理が今いるわけだから、お願いだから帰ってくれ」

「(だからが、多い)その代理人とは誰だ!ソイツを倒す!」

「あー・・・その人もちょっと・・・今、居ないわ~・・」

「・・・じゃあ、この中で一番偉い奴倒すぅ」

もうヤケだな・・・勇者。俺もさっき、ヤケになっていたけど。

「今、ソイツ待って・・・・」

黒騎士がこちらに気付いたようだ。今回は、アレヲ被っている?・・『頭』って被るっていうのかな?わからないけど。

「・・・コイツだ。・・・コイツが一番偉い。だからこいつ倒してでもいいから帰ってくれ」

黒騎士は、俺の方を指さしそう言った

「魔王子を売ったぞこの騎士野郎が!」

「うるせぇ、テメェの考えた作戦を準備して待っていたのに、お前遅れて来ているだろうが!」

「それについては、ごめんなさい!・・・あと準備してくれてありがとう!」

「・・・・へへ、まあな」

ちょっと照れくさそうにする黒騎士。わかんないけど。

「・・・貴様本当に、この中で偉いのか?」

勇者が、疑問に思うのも無理はない。だって、コイツ(黒騎士)俺にタメ口だもんね。

「・・・おう、あと少しで、魔王になるんだ」

「では、今のうちに倒しておかねば!覚悟!」

そう言うと、勇者は剣を抜いた。

これから、魔王と勇者が始まる!・・・・・・かも。

 

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