中央二次元描写世界管理会社   作:プット酢

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14 私の人生

私の人生の、ほとんど『決断』という言葉は、使わなかった。いや・・・何回か使ったことはある。言葉の授業など程度だ、人生で使ったとは多分言わないだろう。

私は、5歳位には英才教育を受け、大体のことは一人で出来ていた。

貴族内では、『天才』と呼ばれていた。

よくわからなかった。教えられた事を実行しているだけだから。

しかし、私がどれだけ『天才』と呼ばれようと・・・私は『女性』だ。

これから結婚し、子を産み育て、夫となる人に人生をささげ死ぬ。『天才』と呼ばれようとこの未来は変わらないものだと疑わなかった。けど違った、人生すぐそうなるとは限らないという事だ。

私は父親が騎士だったことからか、剣術を教え込まれていた。覚えるのが早かった私はすぐに父の腕を超えた。父は、すごく喜んでくれたので、私もうれしかった。

しかし、それだけでは終わらなかった。父が王国最強の騎士だったから大騒ぎになったのだ。しかも父が『コイツより弱い婿は要らん!!』と婚約者達に言ったから余計ひどくなった。別にどうでも良かったけど。

それから5年間、私は結婚できていない。18にもなると結婚できる歳をとうに超えている。

そして、私は王国最強となった、特になろうと思ったわけでない。

それからは、とんとん拍子、すぐに騎士の仲間に入り、戦いに駆り出された。

すべて、父が決めていたことだ。だからといって不満はなかった。私には父に対してのNOは無い。ただ従うのみ、それしか知らないし、当たり前なのだから。

それなのに・・・父は死んだ。『  』の仲間であろう魔物にやられ死んだ。死体は、首から上が無かった。

こんな時に私のするべきことは一つしかなかった。復讐しかなかった。それしか知らなかった。

騎士の仲間も父と同じように旅の道中で死んでいった・・・。

一人また一人と死んでいくにつれ、私の復讐への執念は、強くなっていった。

『  』を殺すことしか頭になかったが、今思い返してみれば汚いことと思えるようなことも色々やっていた。窃盗、殺・・・これだけか・・・。

『  』を殺す、殺さないといけない・・・けどできなかった・・・走馬灯みたいなものを見ているという事は・・・私は死んだのだろう。あそこで、不意打ちをされるとは思わなかった。さすが『  』だ、卑怯な戦略にたけている。でもは『  』は死んだと言っていたな・・・これも戦略なのだろうか?わからない・・・。

この人生の中で私は流されて生きてきた、決まりごとのようなことをやっていたのに疲れた。もう・・・

『おき・・・・』

何だ?・・・何か聞こえる。なじみのない声だ。

『おき・・・ろ・・』

私のことを起こそうとしているのか。私は、死んでいるから無駄なことだ。

『おきろ・・・ん・・おきねぇな・・おまえ・・おこしてみろ・・・カテーナ・・・』

無駄なことなのに、まだつづけるのか・・・えっ・・カテーナって誰。

『じゃあ・・いくよ』

何?何か来るの?

『おきておきておきておきておきておきておきておきておきておきておきておきておきて』

頭の中を掻き回されるような振動とともに、連呼される『起きて』の声。

・・・・・。

「・・・・うっさーい!」

あまりにもうるさかったので柄にもない言葉遣いをしてしまった。

「お~、起きた、起きた。おーい起きたぞー、ディール」

私のことを、覗き込む二人。そして、私が起きたのを確認すると鎧の男(?)の方は、部屋を出て行った。この人たち誰?頭がもうろうとして、色々と思い出せない。

「・・・・だ・いじょうぶ?」

角の生えた女性、作り物なのか?・・・一応、返事をする。

「・・・はい・・・大丈夫です・・・」

「かよった!」

・・・かよ?・・・ほっとしているところを見ると多分、私のことを心配してくれているようだ。

ところで、私は、何をしていたの?私は、誰?なぜ寝ていたのだろう。

あっ、この人ならわかるかもしれない私のことを・・・・。

「あっ、あの・・・」

「?」

「わ、私は、なぜこんなところで寝ているのでしょうか?」

「わかん・・ない!」

即答!もう少し考えても・・・でもそれが本当なら、私は・・・どうしてココにいるの?

それと、ココどこ!

「わかない・・・!」

・・・?沸かない?お湯が?いや、お湯の話はしてない。

そう思っていると、その女性はいきなり何かの本を引っ張り出してきた。しかし、題名の方には、私には読めない文字で書かれている。

「・・・あなたの・・・もうしていることが・・わかりません!」

本に書いていることを読んでいるようだ・・・もしかして言葉が違うの!・・でもさっき出て行った人は、流調に喋っていたし・・ん~・・ああ、多分、言葉が違うのだろう。

私は、この状況から察して、無理やり納得した。

しかし、思い出せない。どうしたら・・・・

と思っていると足音が聞こえてきた。そして、私の真正面にある扉が開いた。

さっき出て行った鎧の男(?)が戻ってきたのだ。

「(おう、大丈夫だったか?カテーナ)」

「(首なしの方は、ちゃんとディール連れてきたの?)」

「(・・・あと少しで来ると思うぞ)」

・・・私のわからない言葉で会話している。やっぱり言葉が違ったのか。

女性の方が叫んで、何かを訴えているようだ。何を話しているのだろうか?

「(なんだよー、ディール来ないじゃん!)」

「(お前・・・話・・・やっぱ何でも無い)」

・・・わからない。私の事だろうか。

そんな様子を、見ているとまた扉の方から足音と話し声が聞こえてきた。

「(別に・・・いい・・だろ)」

「(なりません!・・主君を・・・殺そうとした・奴に会うなんて・・・)」

かすかに聞こえるが、何を言っているのか分からない。

そして、扉が開き二人入ってきた。最初に入ってきたのは、女性だった。何故か、赤い。その次に入ってきた人を見るなり、自分の体から冷や汗と鳥肌が立った。

私の記憶が一気によみがえり、この状況を把握した。その人は、口を開きこう言った。

「・・あっ、起きたのか・・・勇者」

 

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