中央二次元描写世界管理会社   作:プット酢

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15 勇者の目覚めと騎士のデレ

あなたは闘っている相手、もしくは闘うであろう相手がいきなり気絶したらあなたはどうしますか?

 

俺は、手当てをしてあげました。何をしていいか、わからなかったので・・・

 

「主君!なぜ自分を殺しに来た相手を、助けるのですか!!」

シーカ=スルトが怒っていた。それは、自ら仕えている主人が、自分自身で身を危険にしているからだ。これは、仕えている者にしてみれば、大変なことだった。

「いや・・・だって、人が困っていたら助けるのが・・・」

「何をおっしゃっているのですか!人間愛はいいですが、自分の身も案じてください!!」

シーカは半泣きになって、この前の出来事では出番のなかった、愛刀を振り回している。

何故、愛刀か、俺がわかるのかというと、まあ、あいつが自分で言ってきただけの事だったりするが・・・いや、これ関係無いな。ちょっ、危な!謝らないと、

「あ・・うん・・心配かけてゴメン」

「・・・・わかっているなら、いいですよ・・・もう・・」

涙をふき、一息ついたシーカは、まだ顔も真っ赤で半泣き状態、それほどまでにディール(今は俺)のことを思っているなんて・・・でも俺は、やらなきゃいけない。ぶっちゃけ、早く話進めたい!・・・

「でも俺には、やらなきゃいけないことがあるから」

「もう・・・主君・・わかりました。主君を止めることはやめます・・・そのかわり・・いつものしてください」

納得してくれ・・・いつもの?何ソレ?・・・もしかして、黒騎士が前に言っていたアレの事か・・・。いや・・違うかも・・

「・・・いつものってなに?」

「とぼけないでくださいっ!」

「はい・・・」

結局わからないな、具体的に。よし、黒騎士のアレでいこう。

「よし、やるぞ・・」

と、気合を入れる。そうしないと、恥ずかしいので、

「っじゃあ・・座りますね・・」

シーカは、そう言って鎧と鎧のブーツを脱ぎ俺の膝に座ってきた。着ている時より五センチくらい身長が低くなっている。膝に座ったシーカはリラックスして、俺に体を預けてきた。俺の胸がシーカの背中にあたる・・・すんげぇ恥ずかしい。

そこから、あああれれ・・・をを・・

 

「あらあら~何やっているのかな~」

 

聞いたことのある声だが、今は聞きたくなかった、黒騎士!

「き、貴様!ぬすみみみっか!」

「「言えてないぞ!」」

シーカは、秘密にしている事を見られ慌てている。その慌てている姿が、妙に可愛かった。

俺の膝に座った状態で黒騎士が来たので、驚いて俺の服にしがみついているのだ。

なんか、気の強い女の子がこんな格好していると・・・うん。どうも、Sです。

少し、シーカを見てニヤついていると黒騎士がここに来た本題を話してきた。

「まあ、別にお前らがいちゃつくのはいいとして・・・勇者が起きたぞ」

俺が頼んでいたのだ。『勇者が起きたら教えてくれ』と、

「わかった、すぐ行く」

そう言って、座っていたベッドから離れこの部屋を出ようとする。

「主君!また自分を殺そうとした奴に会いに行くのですか」

シーカは、やはり心配なのか聞いてくる。

「大丈夫だって」

「なりません!」

部屋から出ても止めようとしてくるシーカ。けれど、俺はそのまま黒騎士の後ろを歩き続ける。

「会いに行っても、別にいいだろ」

「なりません!主君を殺そうとした奴に会うなんて」

話をしていると、黒騎士が奥の扉に入っていく。俺たちも続いて入ると勇者が正面のベッドに座っていた。

「・・あっ、起きたのか・・・勇者」

声をかけるなり、勇者は驚き冷や汗をかいているように見える。

「大丈夫か?おーい」

声をかけても全然、反応を変えない。どうしたのだろうか。

(あの威圧・・アイツは・・魔王か・・・殺す!)

勇者は何かを考えているのか、めっちゃ、睨んできている。恐っ!

俺が、少し引いていると勇者が一瞬にして襲い掛かり、俺の上にまたがって首を絞めてきた。

だがしかし、今の俺(ディール)は魔族、しかも王族、人間の力で命を奪えるほど弱くない。

「死ね魔王!父と仲間の仇!」

勇者は力を入れたが、苦しくなかった。もう一度、を入れようとした勇者を黒騎士が、軽く跳ね飛ばす。人間の勇者にとっては、重い一撃だった。

「うぐっ・・」

「魔王じゃねぇよ、コイツは」

「そこかよ!」

思わずツッコミを入れる。その間にシーカが、勇者の首元に愛刀を突き立てていた。

「貴様、主君を!・・・殺す!」

そのまま、首をはねようとするシーカを止め、『話し合いで解決しよう』と進める。だが、主人に向けられた殺意を許すことができなかったようで、止まろうとしない。後『がるるr』と唸っている!

「おい、ディール!コイツ止めろ!」

「どうやって!」

黒騎士と俺でシーカの手元を押さえてはいるが、止まらない。カテーナに助けを求めようとアタリを探すと、先ほどまで勇者が眠っていたベッドで寝ていた。役に立たねぇ!

すると、黒騎士がある提案をしてきた。

「コイツが『フニァ』ってなることを言え!」

「『フニァ』ってなに!」

「コイツの力が抜けるようなことだ」

あ~、もうわかんねぇ!適当に言っちゃおう。

「そ、そんなことするシーカは、嫌いだ!」

小学生のケンカの悪口の様な事を言ってしまった。俺があまり人に悪口を言わないから出た言葉だった。べ、別に悪口言う相手がいないからじゃないよ~。俺の心が、やさ・・・いや何でもないです。

「主君・・・今なんと・・・」

シーカは驚愕している。こんなことで、驚くのかと思ったが予想以上に効いていた。

「しゅ、主君・・・あばばばばぁ・・・」

シーカは、いきなり泡を吹き倒れた。白目も向いている。

「大丈夫か!シーカ!」

シーカは、反応がない・・・

「シーカーーー」

俺は、正直こんなにもショックするとは思わなかった。イヤ、ホント。

 

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