『あっ、本題ですね、香月さん二次元で働きませんか?』
『・・・・・・・・・・は?』
終わり。
香月には、彼女の言っていることかよく理解できていなかった。
「二次元で・・・働く・?」
「はい、そうなのですよ~」
「ちょっと意味わかんないんですけど」
「ん~、説明めんどくさいんで見てもらったほうがイイですね~」
するとエミリーは、ペンのようなものを取り出した。
「香月さん、手出してください」
「えっ、ああ」
意味がわからないが、香月は、ポケットにかるく入れていた手を出した。
すると、エミリーに手をガシッとつかまれた。
「えっ、何」
「少し揺れるので、注意してください」
「はぁ、何がちょっと待って・・・」
エミリーは、聞く気もなかった。
次の瞬間、香月とエミリーは、マンガの中に吸い込まれた。
「重てーな、おい」
香月が下でエミリーが上になっている状態。
「す、すいません、着地失敗ですう~」
「それより、ここ・・どこ」
なんか、すっごーい近未来アニメで目にしたこと有るよう無いような情景が広がっていた。
60インチテレビのような大きな画面のモニターが無数にあるのだ、しかもこの空間は、香月の目では、確認できないほど広かった。
香月が、呆気にとられているところに、エミリーが一言。
「えーと、ここは、二次元の中です」
「・・・・・は?」
「正確には、二次元描写世界管理会社の中央局です。正式なこの局の名前は、中央二次元描写世界管理会社ですけどね~」
「二次元・・?ここが?」
「はい~」
発動、秘技『テキオーノーリョクー』
「はあ~、俺二次元来ちゃったかー」
「理解、早いですね~」
「まあ、そういう複雑環境の中で育ったからな」
「へー」
そして本題の話に戻る。
「で、俺にここでなにすればいいの」
「さっき、言ったじゃないですか~」
「ここで働くとかいうのか?」
「はい」
「で、何すればいいの?」
「ん~、説明めんどくさいので、うちの社長が書いた『新入生説明書』を読んでください」
香月は、渡された資料を読んだ。
この世界とこの会社の説明書
・やあ、こんにちわ、新入生の諸君。この世界のことは、知っているよね。
そう、二次元世界で~すぅ。
そして、この会社は、その二次元を管理するためにあるのデース(笑)。
お~と『二次元世界の管理って何すんだよ』とか思いませんでしたか~。
そうですよね~、思いますよねー、普通~。
具体的に言うとデスね~、物語の方向性を傾けないようにするという事
ナンデ~ス。
『はあ?』と思いましたか~。
たとえばですね~、主人公がハーレムだーとか、なんか深~い過去が
あるとか、かぶるでしょ。
だから、物語はかぶらないよーにしよ~うということデース。
終わり
※仕事内容は、後で通達しますので待機をお願いします。
やっぱ固いね~、美和ちゃーん~
あとがきしないで下さい社長。
「軽いな、社長」
読み終えた、香月の第一声は、ツッコミだった。
「わかりましたか~」
「ああ、大体な。ところで、俺の仕事内容ってなに」
「今から説明しますよ~」
そう言ったエミリーが説明を始めようとして、ホワイトボードを持ってきた。
「よいしょっと、今から説明しますよ~」
「ああ、よろしく」
「はい~、仕事内容は物語の中に入って主人公になってください」
「はあぁ?」
「具体的に言うと、物語の中に入って面白くしてください」
秘技『テキオーノーリョクー』
「はいはい、わかりました。帰りましょう」
「待ってくださ~い、本当のことなんですよ~」
「意味がわからん、しかもなんで俺なんだよ」
そういって香月は、脚にまとわりついてくるエミリーをはらった。
「判断基準ですね。それは・・・・」
「それは・・・」
「残念イケメンで、今のところものすごく不幸で、いなくなってもいいと思ってて、でも判断能力が特にないが、奇抜な考えを持っている、腐ったオタク野郎と言われても折れない心を持っている人、ですかね」
「死ねっ」
「ヒドい」
ま、あんな言われたら傷つくよね。
「お願いします、でないと殺さなといけなく・・・」
「なんか怖いので、やらしてもらいます」
なんか、凶器みたいなの構えて言うエミリーそして土下座をしながらお願いしている香月。
「合意えたところで、まず体験ですね~、勇者と魔王どっちが好きですか?」
「えっ、あ~俺ばい菌マンとか好きだったから、魔王かなー」
「はい、わかりました。やっぱり魔王ですね~」
「おい、やっぱりってなんだ」
「いや中二病のひとってそういうのじゃないですか~」
グサッと香月の心に何かがエグった。
「どうかしましたか?」
しかし、これで倒れる香月和志ではない。ここで、新たなる秘技を使った。
秘技『フクツーノーココーロ』
この秘技を使って、耐えた。
「ン~~、じゃあ話を進めましょうか、レディー」
「なんか~キャラ変わってませんか~。いいですけどじゃあ、あのイスに座ってください~」
「イス?」
そのイスは、10メートル先くらいにあった、だが最初の時には、モニターがあって見えなかった。
そしてなんか、洗脳するのみたいだった。
「イヤ、ムリ、アレは、ムリ!」
「そんなこと言わないで~ほい!」
「やめろぉーーーー」
エミリーに思いっきり押され、座ってしまった香月。
「スイッチおーん」
「ぎゃああぁぁーーー」
そして、香月の目の前は、真っ暗になった。