中央二次元描写世界管理会社   作:プット酢

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あらすじ

香月の目の前は、真っ暗になった。しかし、ポケモンセンターには着いていない。どういう事だ。
もう俺のHP《普通常識ポイント》は、もうないんだぞ。

終わり


3 異世界に行こうよ

「・・・・・・・・・・は?、ここはどこだ」

(うーん、俺なんでこんなところにいるんだっけ。)

(あっ、そうか。魔王になるために、異世界に行くんだったなー)

(ということは、ここが、異世界か~)

 

香月和志もうとっくの昔に、『じょーしき』というもんは、壊れていた。

それは、当然のことだろう。マンガ読んでたら、二次元から美少女が出てきて二次元に連れてこられ、挙句の果てには、異世界に飛ばされたる、という事が現実に起きたからだ。

しかし、『じょーしき』が壊れたと言っても少しは残っている。

そして、今の現状はと言うと、全て黒一色の世界を自由落下しているのであった。

 

「しかし、なにもねーなー。本当にここで魔王やるの、俺」

【いいえ、まだ物語は、始まっていません】

「・・・?」

 

香月は、初音みくぽい声がした方向に、目線を向けた。

するとそこには、女性が立っていた、肌は白く、会社の制服のようなものを着ていた、そしてバストは、Eあたりでかなり大きい。髪型は、後ろにまとめてだんごのようにしていて、大人な雰囲気だった。

 

「あんた誰?」

【申し遅れました、物語の設定を説明させていただく、美和と申します】

 

聞いたことのある名前だった。しかしどこで聞いたのかは覚えていない。

色々聞きたいことがあるのだが、これをやるといつまでたっても本題にたどり着かなくなりそうなので、やめて話を進めた。

 

「手短に頼む」

【理解が早いのは、良いことです、わかりました。説明させていただきます】

【貴方にやっていただく役は、ディール3世という青年です。年齢は200歳前後、父のサタン100世が死に、魔王になっています】

「(あー、もうツッコミもめんどくさくなってきたなー)それで?」

【終わりです】

「えっ、もっと他にないのか?たとえば、そいつの人間関係とか。俺、そういうの知らないとやりにくいんだけど」

【確かにそうですが、そこは貴方が自分でカバーしてほしいのですね。でもまあ初めてなので、良いでしょう】

【では、ディール3世の記憶入れてすぐに話を進めるのと壱から説明していくののどちらが良いですか】

 

香月は少し迷った。しかし大丈夫だろうと思って、手っ取り早く済む方を選んだ。

 

「早く終わらせたいから、記憶の方で」

【わかりました。では、少し痛いので我慢してください】

 

そう言った美和さんが、自由落下しているはずなのに、物ともせず香月に近づいてきた。

そして、服の襟をつかみ、軽く抱き付きようにした体勢になり、手をおでこのアタリに持ってきた。もちろん、あのムネも体にあたっている。

 

「・・・・・・」

 

感激のあまり、香月は泣きそうになていた。だがその喜びは、長いものでは亡かった。

 

【いきます】

 

バチン

 

鈍い音がなった。その瞬間、陸上の走り高跳びのフォームで香月の体が後ろに飛んだ。そして、額に強い痛みが襲った。それだけでも辛い、しかしそこに追い打ちをかけるかのように、それは、来た。

頭の中に香月のとは別の記憶が入ってきた。

 

「・・・・ぃっ・・・た・ぃ・・ダ・・・・れ・・ノ・・」

 

何か言おうとするが、言葉にならない。別の記憶のせいだ。

その記憶には、色々な感情、記憶があった。

『悲しみ、母の死、父との関係、怒り、戦争、快楽、喜び、父からのDV、そして父の死、不安

・・・・・・・』

 

【ディール3世の記憶です。先ほど申し上げましたよ】

 

香月は、ディール3世になることが他人事では、無くなってしまった。それはそうだ。記憶を入れることによってディール3世の人生約200年を体験した様なものなのだから。

 

「おえぇぇ」

 

香月は嘔吐してしまった。耐えきれるはずがない、他人の苦痛を自分があじわうなど。あと汚物は自分にかかってしまった。

 

【大丈夫ですか?】

 

美和さんは心配しているようだが声のトーンが全く変わっていない。

 

「おい・・・心配してんのか・・・?」

【勿論です。でないと物語進みませんからね】

「ひどい!」

【大丈夫のようですね】

 

美和さんの冗談ぽい本音で苦痛となっていたものが取れたような気がした。

 

「こんなにきついなら言ってくれてもいいだろ」

【わかっていて選んだでは、ないのですか】

「・・・・」

 

香月は、何も言えなかった。確かに分かっていた。高を括っていたのだ。『どうせ俺よりは、苦労してないんだろ』と。だから、理解できなかったのだこんなにもディールの記憶が苦しいものなのが、それで、無意識のうちに別のものだと思えてしまったのだ。

 

「いや、まてよ。その前に最初の打撃はなんだったんだ?」

【それは、『デコピン』をしただけですよ】

「しただけって、なんで『デコピン』する必要があったんだよ、ほかに方法ないのかよ」

【ありますよ、パンチとかキック、キル、エルボー、サイドチェスト、カンダタストリング、ツバメ返し、カメ亀波・・・・・・接吻・・・・・とかですね】

「前の方は置いといて、今接吻て言いませんでしたか」

【はい、言いましたよ】

「次から、それでお願いしますー」

【はい、わかりました】

「ヨッシャァーーーーーーー」

 

香月は、もうほとんど苦痛は無くなっていた。美和さんは、意外にも縁の下の力持ちと言ったところではないだろうか。

 

【これで準備は、整いましたね】

「いや、所々記憶があまいなんだけど、しかも人の名前とかも憶えている節ないんだけどぉ、心の準備は出来てないんだけどぉぉぉ」

【だけど、だけど、五月蠅いです。名前の方はゲームみたいに上の方に浮かび上がっているので心配ありません、では、頑張って下さい】

 

そう言い放った美和さんは、何かわからないスイッチを押した。すると、自由落下していたはずの美和さんの体が止まった。

 

(これからどうなるの俺)

 

そう思った瞬間、少しの激痛と快感に襲われた。

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