『あなたの***のサイズまで知ってるよ、この子』的なことを言った。
気まずい雰囲気というものは、俺は嫌いだ。
どんな雰囲気が気まずいかなのだが、例えば、『親しくもないのに家が近くでたまたま帰りが一緒だったとき』や『友達と一緒に遊んでいたらその友達の友達が来て一緒に遊ぶことになったが俺はこいつのこと知らなくて話を合わせるしかなかったとき』などだ。
付け加えると友達の友達は自分が知らなかったら他人であるという事だ。
それはともかく気まずい雰囲気とは誰しもが嫌がる雰囲気だろう。可能であれば無くなってほしいものだ。
まあ、俺はそんな願望がいつ叶うのかと今、思っている訳ですよ。
そうお察しの通り、今気まずい雰囲気である。前回、おじさんが変なことを言ったせいで、さっきから俺の許嫁様《カテーナ=リヴァイアサン》がうつむいたままだ。一応声掛けしてみようと思いますが成功するのかわからない。これが成功しなければ諦めよう。
「か、カテーナ・・・・大丈夫か?」
「あ、はい、大丈びゅです」
「いやいや、今、噛んだだろうが」
『大丈びゅ』ってなんだ?この人動揺しているぅ。やばいよ、話進まないよ~、誰か助けて。
(よんだーかな)
えっ、誰だ。頭の中で声がする。なんだ?
(あはあはは、僕は君の頭の中の天使だよ)
はぁ?なに?頭の中の天使ってなに?
(君の『善』を司る者だよ)
あああ、なるほどあれか、マンガとかに出てくる奴か。
(そうだよ。さっそく、本題に入るよ、僕の言う通りすれば、上手く気まずい雰囲気を無くせるよ)
本当か!わかった、やってやろうじゃない・・・・。
【待て】
あれぇ?また声もする。明らかに天使とは違う声だった。
【そいつに惑わされるな】
(うるさい、お黙り悪魔!)
あ、悪魔!?魔王(俺)の中に天使と悪魔?
【聞くんじゃない。魔王が天使の言うことを聞くもんじゃない】
(悪魔風情がそんな口をきくんじゃない!!)
【なんだと!】
(なに、やんのか)
【上等だ、コラぁ、表出ろや】
おい、お前らケンカすんじゃねーよ。
もういい、もういいから、俺一人で出来るから、帰れ。
(なにを言っているのです。僕に従い、正しいことをするのです)
【こいつが言う事が正しい訳ないだろ、俺の言う事を聞け】
うるせぇよ、お前らのことなんて聞く訳ないだろ。
おい、天使、お前は天界帰れ。悪魔は、消えろ。あと俺、今、魔王だからお前の目上の奴だぞ、敬語使え。
これ以上ごちゃごちゃぬかすなら、殺すぞ。
(【ごめんなさい】)
脅すと天使と悪魔は謝罪をして消えた。
何、この茶番。
あ、やばい、カテーナのこと忘れていた、とカテーナの方を向く。
特に変わった様子は無い。本当に何だったの。
やはりこんな雰囲気は、時間任せしかないみたいだな・・・・。
・・・・いや、何かしなければ何ともならない!ネバーギブアップだ。
「・・・カテーナ」
「ひゃ、ひゃい」
「初期から噛むな・・・あ、もう俺、気にしてないから」
「え、なななんのこと、わわ私、知らないよよよ」
「めっちゃ、動揺している!隠し通せて無いから、俺の***見たの!」
「あっ・・・えっ・・・ホント!・・・ホント?」
「驚いた後に疑問形使うな!」
あ~、もう、わかったこれだ。よし言ってやる。
「許嫁同士だから別にこういうのは・・・な」
「!・・・///」
うわ、超恥ずかしいー。なんで俺、臭いセリフしか言え無いんだろ。
そして許嫁様は、上機嫌になるのだった。
俺は、これからとある奴に会いに行く、もちろん扱いづらい許嫁も一緒だ。
この空白期間に色々と許嫁様に聞いたのだ。そしたら、好都合なことがわかった。
『おじさんより近くのところにいて、今日ここに着くって言っていたよ。あ、もう着いているかも』
とある奴とは、誰なのかと言いますと。俺にとっての親友的ポジションにいる、黒騎士である。
黒騎士のことを、カテーナに聞くとほとんど、『あの、首なし野郎』という事しか言わない。
たぶん、他の事も言っているはずだが悪口に聞こえるようなものだったので聞き流した。
「首なし野郎とは、どういう意味だ?」
「首がないんだ」
首がない?俺は、首をかしげる。
「えっ、首がないとかどういうこと?そのまんまの意味?」
「そだよ、首から上がないんだ。あの首なし野郎は」
その言葉が理解できなかった。ちゃんと聞けば理解できるが・・・この子の言い方では俺は理解できない。そんなに高スペックじゃないもん。
「会ってみたら思い出すと思うよ」
カテーナが初めていいことを言った。
「ああ」
俺は、二つ返事で了承した。あ、これって二つ返事って言うの?わからないがとにかく返事をした。
ある程度歩くと、廊下の先には扉があった。カテーナが壊したようなドアでは無く、いかにも扉だよって感じの大きな扉だった。
「ここだよ~」
カテーナは、そう言うと扉に近づき、扉を開けた。いや壊した。
「なんで壊したんだ!お前」
「邪魔だったから」
「邪魔って、扉やドアがある意味わかってねーだろ」
「えっ、これドアだったの!」
「はあ?!」
何こいつ。頭おかしいし、目も悪いとかヤバイじゃん!!!いや、これ目が悪いとかじゃないよね。でも、俺は優しいから許した。
あーあ、これ掃除しないといけないな・・・
「で、ここからどこ行くの?」
俺は、ドアの破片なんかを片付けて言った。
「わかんない」
「えー、どうすんだよ・・・・」
「おーい、ディールぅー」
俺の言葉を遮った大声。懐かしいような感じがするが聞いたことがない、ディール自身の記憶のせいだろう。
「首なし野郎だ!」
カテーナはそう叫んだ。ああ、やっぱり。
「首なしって、俺そういうモンだって言っているだろ」
駆け寄るとまず、ツッコミをする首なしさん。
「むずかしいこというんじゃない!」
「「難しくねーぞ(て)」」
あれ?カテーナってこんなに馬鹿だっけ?あ、馬鹿だった、ドアを考えなくぶち壊す奴だった。
「ほんとにバカだよな~」
首なし野郎こと黒騎士がカテーナを馬鹿にする、黒騎士はヨーロピアンな鎧を着ているが首がないのでヨーロピアンな兜は、被らず持っている。首の方は切れ目がぼやけて見えない。
こ、これモザイクじゃね。首にモザイクってなんかグロ。
あと、もう一つ気になることがあった。それは、黒騎士という名前なのに黒じゃない・・青だ。なぜ?
「ばかじゃないもん。ばかって言った方がばかだもん。ばーか」
カテーナが半泣きで言う。
「自分でバカって言っているぞ」
「あっ、ホントだ」
気付かなかったの!馬鹿じゃないの。あ、俺も馬鹿っていちゃった!
こんなことを言っている場合ではない。元の世界に帰るにはどうしたらいいかつきとめなければ、と思っていたりする。マンガの中に入りたいとか思っていた自分が嘘のようだった。
心の準備無しに望んだことが起きると普通の日常に戻りたかったりするんだな。
「首なし野郎、何しにきたの?」
カテーナは言った。わからないのかよ!
「はぁ?!お前が『ディールの記憶が無くなった~』とか言うから帰ってきたんだろうが!」
ですよね。黒騎士は、怒った口調で言った。顔が無いので怒っているかどうか、判断出来ないが多分怒っている。怒るよね普通。
「あ、そうだった」
「「はぁー」」
もういい。なんかこの人、最初よりおかしくなっている。いや人のことを知っていくと知らない一面とか出てくるのは当たり前なわけだから普通なのかもしれないな・・・はぁ・・・やっぱ普通な訳ない。
また間違えました、すいません。(投稿のことです)