中央二次元描写世界管理会社   作:プット酢

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あらすじ

ディールとカテーナが、姫を見かける。



9 魔王と姫と最後に勇者

『道を歩いていたら、綺麗な人が歩いていた』さて、貴方ならどうする。

チラチラ見るとか、ナンパするとか口では言えるが実行するには多少の勇気がいる。

チラチラ見ていると気持ち悪がられたりするし、ナンパなんて、『君、カワウィ~ネ~』と口にしている、最近テレビで見ない(自分的に)人みたいにはいかない。

しかも、本当に綺麗な人に会うと近寄りがたい・・・。

芸能人のようなオーラが出ていても、テレビに出てないのでどんな人か、わからないからだ。

道では無いが、そんな状況に合っている。

 

『マーレの姫様だ・・・・』とカテーナが言っていた。

さすがお姫様、綺麗な人だ。

髪は水色に近く、目も同じ色のように見える。顔立ちは言わなくとも良い、しかし、胸が無い・・・、物凄くスレンダーだ。

ザンネーン。

まあ、綺麗だったので見とれていると、姫の方が気付き、近寄ってくる。

手を振り可愛く微笑み近づいてくる。癒されるな~、もう。

しかし、こんなシーンなら『胸が揺れる』というのもあっていいのに!

俺は神を恨むぞー、魔王だけど・・・。

そんなことを考えていると・・・。

ズザザザザー・・・。

・・何もないところで姫が転んだ。

・・・姫!姫が運動不足の奴とかがなる様なこと・・。

そんなことより、起こしてあげなきゃ、顔からいっていたもん。

「姫・・・大丈夫ですか?」

俺は、声をかけると同時に手を貸す。

「あ、ありがとうございます。ディール様」

少し苦笑いを浮かべ、礼を言うが恥ずかしそうにしている。

「・・・段差につまずいてしまいました」

言い訳をしようとするが、通ってきた道に段差なんて無い。

しかし、俺もこういう事よくあるので言わない。ホントよくある。

「気をつけてくださいよ」

「はい、・・・・痛った!」

姫が、小さな声で言う。足を擦りむいてケガをしていた。

「ケガしているじゃないですか!見せてください」

「カテーナ。血を止めるから包帯か何か、貰って来て」

「・・・・わ、わかった・・・」

カテーナは一度戸惑ったが、返事をして取りに行った。

とっさに、中学生時の保健委員だった癖が出てしまった。

しかし、どうする俺。普通なら水で洗って消毒をするが・・・ここ・・綺麗な水・・あるの?

「姫、ここにきれいな水ってある?出来れば飲み水とか」

「はい?・・あ、水筒持っています。これでいいでしょうか」

姫は、手元の袋を差し出した。

あ、ソレ水筒だったの!確かにマンガとかテレビとかで見たことあるけど、普通にしていたらワカラナイな。

「ありがとう、これ使いますね」

そう言って、キャップっぽいものを外す、ちょうどカテーナが戻ってきたので包帯を受け取った、準備万端。

「姫。少し、しみますよ」

断りを入れて、傷に水をかける。そして、包帯を巻いた。

「これで大丈夫ですよ。消毒もしたし、包帯も巻きました」

そう言って、手元から姫に目線を移す。

「・・・・////」

何故か、頬を赤くしている。よくわからないのでカテーナに目を移す。

「・・・・」

怖い顔をしていた。めちゃ睨んでくる。こわっ。

「え・・・なになに?」

なに?わからないけど黙っていちゃ。

「・・・・殺す・・・」

カテーナがいきなりの殺人予告。デジャヴった。

「え・・何!いきなり何!」

「私というものが、ありながら!!」

わあ、二回目、デジャヴ!てか、前にあったよ!

「え~・・・話が読めない・・・」

少し泣きそうになっていた。

「何やってんだ、お前ら・・・」

後ろから、聞き覚えのある声がした。振り返る。

黒騎士だった、この野郎さっきは逃げやがって!

「首なし!」

「なんだよ、お前、何、怒ってんの?」

「で、でぃーる・・・が・・・」

カテーナは、泣きそうである。

「何、ディールが何?」

「ディールが・・・姫に求婚した・・・わぁぁぁん」

「「!」」

「はあ?俺、求婚なんてしてないぞ!!!」

「したじゃん!姫に水かけたじゃん」

「「マジか(ソレか)!」」

やってしまった・・・なんだよ。もう!

「ディール・・・お前。記憶が無いのに、こういう事だけは、憶えてんのな」

「違う、違う、俺は姫の血を止めようと思って・・・・」

俺の弁解、届け。

「じゃあ、お前、知らずにやった・・・いや、憶えてなくてやっちまったんだな」

「そう!」

ヤッタ、通じた!コイツ頭いい。物理的には、頭無いけど。

「でも、もう遅いな・・・」

「は?なんで?」

別に、知らなかったから取り消しになっても・・・

「もう、姫が・・・」

黒騎士が、姫の方向を向く。つられて俺も。

「ふふ、ディール様にプロポーズされてしまいました・・///プレゼントまで貰らって・・///」

姫は、頬赤らめ、足の包帯を触っていた。

違うわ!てか、誰と会話してんの貴女は!

「ディール。ここは、もうあきらめろ・・・ここで、断ったら外交問題だ」

そういえば姫って、他の国の姫だった・・・・。しかも、最大の貿易国って言っていたし・・・。

「いやいや、それって最初からだろ!」

「まあ・・・話変わるんだが・・・」

「変えるな!!!」

空気読めない奴のすることだぞ、それ!

「いや、聞いたほうがイイ。てか、聞け」

「命令形かよ!」

あの~、俺って魔王でしたよね?・・・親友っていても、家臣と主の関係でしたよね?

「本気でやばいんだよ、聞け!」

黒騎士が、少し焦っているように見える。何か重要なことがあったようだ。

「何か・・・あったのか?」

黒騎士は、俺に近づいて、耳打ちをしようとする、持っている兜で。・・・そっちでしゃべっていたのかよ!

しかし、声が真剣な様子なので、ツッコミが出来ない。

「・・・『勇者』と名乗る奴が、近くの村を襲いこっちに向かっている・・」

「?!」

『勇者』というキーワードに耳を疑う。

しかも、こちらに来ると言っている・・・早すぎる。

この世界の事や、身内の事、魔王自身の事を知らずに『勇者』が来てしまうのが俺には、納得ができない。

「・・・村では、負傷者が、多く出ている。死んだ奴の確認は出来ていないが、おそらく・・・」

黒騎士は、口を閉じる。言いたくないのだろう。

しかし、俺は冷静だった。

「それで、今、勇者は?」

「ああ?・・・村から城下町に向かっているそうだ・・・何故それを聞く?」

俺には、とある『考え』が浮かんでいたからだ。

この世界化から出るためにとか、町の住民を助けたいとか、色々な願望や信念とかが出てきてその『考え』に至ったのだが、これを、思い浮かばせたのが、ディールの記憶なのか、元の俺の記憶なのかは、わからない。けど、その『考え』を実行してみようと自然に思えた。

俺は、その『考え』を実行するための掛け声になる、セリフを口にする。

 

「・・・俺が勇者を倒す」

 

 

 




 


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