IS×DX~二番目は「背教者」の業を背負う者~   作:風森斗真

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てなわけで一気に後日談
理由はそこまで書くこともなかったってだけです
さっさとシャルロットとラウラも出したかったし


クラス代表対抗戦~後始末~

謎のISの襲撃により、パニックに襲われたアリーナの観客席だったが、勇人の咄嗟の判断とそれに協力した専用機持ちたちと生徒一名の的確な行動と指示により、数名の重軽傷者は出たものの、死亡者はゼロという数字だった。

だが、事件がすべて解決したわけではない。

 

まず、襲撃してきたISだが、驚くべきことに、このISは製造不可能と言われている無人機だった。

さらに言えば、コアナンバーも不明。

ここまでくると、調査を行っていた千冬には誰がこの事件に関与しているのか、すぐに察することができた。

 

――まったく、お前は何を考えているんだ?束……

 

彼女の脳裏に浮かんでいたもの。それは、ISの開発者であり、箒の実の姉、そして自分と一夏の幼馴染でもある天災的な天才、篠ノ之束のことだ。

おおかた、お気に入りである一夏の成長を促すためにこんなことをしでかしたのだろう。

はた迷惑もいいところだ、とため息をつきながら、ここ最近、何を考えているのかまったくわからなくなってきた束の想い、千冬はため息をつくのだった。

 

――お前のことだ、一夏のISデビューを華々しいものにしてやろうと画策してのことだろうが……そうはいかんし、わたしも構ってやることはできんぞ

 

心中で、ここにはいない幼馴染に告げながら、千冬は付近のデスクの上に置かれている二枚の転入届に視線を向けた。

そこに添付されている金髪の美少年(・・・)と銀髪の美少女の顔写真に、千冬は眉を顰め、再びため息をついた。

これからしばらく、また学園が荒れることになるのだろう。

そんな予感を覚えながら、缶コーヒーのふたを開けた。

 

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その後、結局、クラス対抗戦は中止となり、一夏と鈴音は観客の避難のための時間を稼いだとはいえ、命令無視をしてしまったため、三日間の奉仕活動と反省文十枚が罰則として課せられることになった。

千冬曰く、これでも軽くなった方、とのことだ。

 

一方、きつい処罰が下されたのは箒のほうだった。

さすがに、避難中の人間がいる可能性がある中で、攻撃が管制塔へ向かうような危険行動を咎めないわけにはいかなかった。

とはいえ、結果論ではあるが、一夏と鈴音が敵性ISを沈黙させるための一手を手助けしたことに変わりはない。

そのため、一週間の奉仕活動と反省文五十枚の罰則が科せられることになった。

 

なお、簪が学園のシステムにハッキングした件については、目的が避難のためであったことと、そもそも学園のドアシステムがハッキングされなければ行う必要がなかった行為であったことから不問ということになった。

さらに、生徒の一部では勇人に対する評価を改めるものも現れた。

その主だった生徒は、転倒したりパニックで動けなくなったりして避難が遅れてしまった生徒たちだったことは言うまでもない。

また、教師たちの間でも、緊急時に冷静に動けるその胆力と行動力を評価するものもいた。

もっとも、そんなことは本人は全く知るところではなかったのだが。

 

それはともかく。

 

事件から数日して、箒も無事に罰則から解放されたとある日の食堂に一夏と鈴音、箒だけでなく、勇人と簪、本音、セシリアもいた。

簪はともかく、勇人が食堂に顔を出すことは本当に珍しいことであったため、一夏はここぞとばかりに一緒に食べることを提案してきた。

一夏に思うところがあるため、遠慮しようとしていた勇人と簪だったが、本音とセシリアに連行される形でずるずると一緒の食卓を囲むことになった。

 

「にしても、意外だな。勇人が食堂に来るなんてさ」

「そういえば、そうだな……あまり人が多いところは嫌いだと思っていたが」

「……空腹に負けた」

 

生物の三大欲求に負けたことを素直に認め、そう返すと、簪以外の面々は腹を抱えて笑い出した。

笑われている当の本人は、その態度に苛立ちはするものの、どんな印象を抱かれているか自覚があったため、口に出せずにいた。

 

「い、いや、悪い……お前もちゃんと人間なんだなって思ったら、ついさ」

「まったくだ……正直、霞でも食べているのかと思っていた」

「……さすがにそれは失礼」

「まったくだ」

 

簪がむくれながら返す言葉に、勇人はため息をつきながら返し、食券を購入した。

ちなみに勇人が購入したのは牛丼、簪が購入したのはかき揚げうどん、セシリアは卵サンド、本音はナポリタンである。

本当は四人だけで食べたかったのだが、当然、一夏と一夏につられるようにしてやってきた箒と鈴音も一緒に食べることになり、その日の昼食は少しばかり賑やかなものになった。

 

だが、この時の七人はそのにぎやかで穏やかな時間が、更なる騒動が巻き起こる前の一時の平穏であることなど、気づく由もなかった。




月影勇人のロイス(本章終了時点)
(P/N、○は表側)

・ミカズチ(Eロイス)
・更識簪:○好意/恐怖
・更識刀奈:○恩義/恐怖
・布仏本音:○友情/無関心
・布仏虚:○恩義/無関心
・篠ノ之束:○興味/憤慨
・織斑一夏:庇護/○無関心→庇護/○食傷
・織斑千冬:○尊敬/食傷
・篠ノ之箒:興味/○無関心
・セシリア・オルコット:○感心/憐憫
・鳳鈴音:感心/○憐憫
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