根絶少女   作:栗山飛鳥

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EX.10「幻馬再臨」

アリサ「夏だっ! 海だっ! 水着だっ!! ヴァンガードっ!!

そんなわけで、今月の『えくすとら』は水着回! もちろん挿絵も描写も無し! 妄想でカバー!

みんな、ミオちゃんにかわいい水着を着せてあげてね!」

 

ミオ「遠慮します」

 

アリサ「で、ユキは何で浴衣のままなの?」

 

ユキ「私にそんなはしたない格好をしろと?」

 

アリサ「はしたなくないっ! いつの時代の人間よ!?」

 

コキュートス(こっきゅん)「無論、我も水着なり」

 

アリサ「だから誰にむけたサービスよ!? 気になるから、そこは論じてよ!」

 

ユキ「そんなことより、早くはじめましょう」

 

アリサ「おやー、何をそわそわしているのかなー?」

 

ユキ「うるさい。ほら、早くするわよ」

 

アリサ「はーい」

 

 

●シャドウパラディン

 

アリサ「今回もパックパッケージとなっているシャドパラから!

今弾のシャドパラを語るにおいて欠かせないのは、ツクヨミに負けじとばかりに上げてきたレアリティ!

モルドレッドVR!! マスカレードVR!!

エースはもちろん、そのサポートカードまでVRに設定するという鬼畜の所業!」

 

ミオ「モルドレッドなら多少奮発してもいいかなと考えていた作者が、レアリティ設定を見た瞬間に諦めていました」

 

ユキ「百年の恋も冷めるというやつねえ」

 

ミオ「次にクラレットソードが来る可能性が高いというのもあるらしいですが」

 

アリサ「マスカレードが、どんなシャドパラにでも入るような必須カードではないのが救いかなぁ」

 

ユキ「では、効果も見ていきましょうか。

モルドレッドは『ブラスター・ダーク』のコール時にギフトを与える効果」

 

アリサ「これすごいよねえ。フォースⅠを選べば、パワー30000や40000になってるブラスター・ダークがスタンドするし、フォースⅡを選べば、あっという間に3列クリティカル!

どっちのフォースとの相性も100点満点!」

 

ミオ「相手によって使い分けるのもそうですが、自分の手札と相談してもよさそうですね」

 

ユキ「フォースⅡは4つ目以降が無駄になってしまいますからね。

『ブラスター・ダーク』が2枚以下しかコールできそうにない場合は無難にフォースⅡを選んで、『ブラスター・ダーク』を毎ターン立て続けにコールできそうなら、フォースⅠを重ねて波状攻撃なんてことができるわね」

 

アリサ「シャドウパラディンにしては珍しく、生贄を必要としないのも魅力なんだけど……」

 

ユキ「アクアフォースのグローリーもそうなのだけど、クラン特有のコストや要件を排除してしまうのは、強いのでしょうけど面白みには欠けるわねえ」

 

ミオ「一応、マスカレードが申しわけ程度に生贄を要求していますが」

 

アリサ「払えなくても、『しょうがないなあ』って感じで許してくれる、ゆるい生贄だけどね!」

 

ユキ「RRRのG3である『デンジャーランジ・ドラゴン』も、そんなやさしいシャドウパラディンのひとりね」

 

アリサ「メインヴァンガードとして戦えなくもないけど、基本的にはモルドレッドのサブヴァンガードよね」

 

ユキ「書いてあることは弱くないんだけど、モルドレッドを使うなら前列は常に『ブラスター・ダーク』であって欲しいのもあって中途半端な印象ねえ」

 

アリサ「『これをヴァンガードにして遊びたい!』『モルドレッド軸は高すぎる!』という作者みたいな人は、『シャドウブレイズ・ドラゴン』のようなアドを稼げるG3を経由してみてね!」

 

ユキ「シャドパラは、頑なにVR以外でデッキを組ませようとしないわねえ」

 

ミオ「シャドパラと同時収録されている他のクラン、むらくもも、ダークイレギュラーズも、ペイルムーンも、デッキタイプが多いクランなのですが」

 

アリサ「何でシャドパラだけって感じよね。おかげで、エ―ディンとか、ダーマッドとか、イルドーナとか、作者の好きなG3が全然リメイクされないじゃないの!」

 

ユキ「さて。他に注目しているカードはあるかしら」

 

作者「『魔界城 エンデフォルト』!」

 

アリサ「そう! 魔界城がついにスタンダードに登場!! かつては魔界城デッキなんてのも組めたものだけど、人気が無かったもんで、しれっとリストラされたのかと思ったわよ」

 

ミオ「ちなみに魔界城は、エーディン軸の魔女と並んで作者が愛用していたシャドウパラディンでした」

 

ユキ「前回の魔界城はイロモノが多かったけれど、今回の魔界城は実戦級よ」

 

アリサ「魔界城は見た目の割にパワーが低かったけれど、今回は見てくれ通りのパワー+20000!!」

 

ミオ「要件は相手のダメージが5点であること。フォースⅡで4点止めをしていると難しいかもしれませんね」

 

アリサ「反面、フォースⅠでガンガン攻めるデッキには相性抜群! モルドレッドはもちろん、効果でダメージを与えるファントム・ブラスターだって!

ちなみに、エンデフォルトの意味は『終の砦』! そのまんま!」

 

作者「はっ! 次にクラレットソードが来るのなら、サブヴァンガードはトートヴェヒターになるのでは……?」

 

アリサ「夢を見るだけならタダだよね」

 

 

●ペイルムーン

 

アリサ「人気クランのシャドパラは、それが収録されるパックのシングル価格に大きな影響を与える。シャドパラのカードばかりが高くなって、他が安くなる一極化を引き起こすの。前回はグレイドールが頑張ったから二極化したけれど……」

 

ミオ「ふふん」

 

ユキ「なんでミオが偉そうなの……」

 

アリサ「けど、今回はそうはならない! 何故ならペイルムーンには、シャドウパラディンだろうと、モルドレッドだろうと対抗できる、大人気の花形スターが存在するから!!

その名も『銀の茨の竜使い ルキエ』!! スタンダードの舞台にて、華麗に再演(アンコール)!!!」

 

ユキ「むしろシャドウパラディンがいなければ、一極化の原因になっていたユニットよね」

 

アリサ「というか、かつてそうなったからね。彼女がいなければ、獣王は爆死じゃすまなかったわよ」

 

ミオ「効果は文句無しのフィニッシャーですね」

 

ユキ「この効果が更に、他の『銀の茨』と密接に関わってくるのだけれど……いちいち解説していたらキリが無いので割愛させて頂くわね」

 

アリサ「ここでやらずとも、他でいくらでもやってるだろうしねー」

 

ユキ「『銀の茨』は『銀の茨』でなければ使えないカードが多いから、ペイルムーンの汎用カードはどうしても少なくなるのだけれど……」

 

アリサ「その分、粒揃いな印象よねー」

 

ユキ「『ミラクルポップ・エヴァ』は、どんなデッキのサブヴァンガードにもなるし、メインとしても運用できる、受けの広い良作ね」

 

アリサ「ブレイクライド風のデザインも評価高いよねー」

 

ユキ「『銀の茨 ライジング・ドラゴン』は、『銀の茨』でありながら、『銀の茨』以外でも使える貴重なカードよ」

 

アリサ「『ゴールデン・ビーストテイマー』なら、条件は自然に満たせるわね。アクセルで+10000はでっかい! この後に+10000じゃすまないアクセルクランが控えてるけどね!」

 

ユキ「ふふふ……何のことかしらねえ」

 

ミオ「ナイトメアドールも強化されていますね」

 

アリサ「うん! ありすこそいたものの、メインヴァンガードが欠けていた状態だったからね。いよいよ本領発揮よ」

 

ユキ「そのヴァンガードとなる『ナイトメアドール きゃろる』は、相応のコストと条件を満たしての疑似スタンド。普通ねえ」

 

アリサ「ヴァンガードがスタンドすることを普通と言えるようになったのね、あたし達」

 

ユキ「年はとりたくないわねえ」

 

ミオ「本題に戻ってください」

 

ユキ「はいはい。そんな至って普通なヴァンガードのスタンド……なのだけれど、そこはペイルムーン。各種ナイトメアドールの効果が絡み合って、そこからの攻撃回数は書いてあること以上よ」

 

アリサ「アクセルサークルも増やせるから、次に繋がるフィニッシャーなのよね。アクセルⅡを選べば手札コストもタダ同然」

 

ミオ「対戦相手にとっては、まさしく終わらない悪夢ですね」

 

 

●ダークイレギュラーズ

 

ミオ「ダークイレギュラーズのVRは『深魔幻皇 ブルブファス』です。同名カードをソウルインすることに特化したヴァンガードですね。ダークイレギュラーズが毎ターンアドを取れるだけでも……」

 

アリサ「ちょっと待った!」

 

ミオ「どうしました?」

 

アリサ「コイツのビーム、細すぎない?」

 

ミオ「……はい?」

 

アリサ「いや、図体とビームの太さが明らかに釣り合ってないでしょ!

ブルブファスが10体くらい並んで一斉発射してる方が似合うくらいなんだけど!

『貴様は城ごと滅ぶがいい』とか言ってるけど、こんなんじゃ城なんて滅ぼせないよ!?」

 

ミオ「……相手を攻撃するビームじゃなく、ソウルチャージ光線なんじゃないですか」

 

アリサ「なるほど」

 

ミオ「もしくはアドビーム」

 

アリサ「納得した! ミオちゃん、天才!」

 

ミオ「自分で言っておいて無責任ですけど、あれで納得するんですね」

 

ユキ「もうアリサは無視して続けなさい」

 

ミオ「はい。ソウルにG3が2枚以上なら、リアガード1体のパワーと★を吸収できます。通常のクランなら厳しい条件ですが、ダークイレギュラーズなら、ましてやブルブファスなら造作もありませんね。とりあえず、魔王ですら手懐けられないとか嘯いている輩でも、ソウルチャージ光線の贄にしてしまいましょう」

 

アリサ「吸収したい相手リアガードって、どんなのがいるかなあ? そう都合よくアラクレギツネとは遭遇しないと思うけど」

 

ユキ「筆頭はフォースⅡサークル上のユニットかしら。それだけで★+2よ」

 

アリサ「フォースⅡに対するカウンターか! いいね!」

 

ユキ「あとは……プロテクトⅡサークル上のユニットね。パワー+5000がおまけでついてくるわ」

 

アリサ「また、プロⅡが何かのついでにいじめられてる!」

 

ミオ「フォースⅡサークル上の『魔界城 エンデフォルト』を吸収すれば、パワー+28000、★+2になりますね」

 

アリサ「城ごと滅ぼされる!!」

 

ユキ「絶妙なフラグ回収ねえ」

 

アリサ「え、ここまで狙ってフレーバーテキスト考えたのかしら? それならすごいけど、偶然ならもっとすごい!」

 

ユキ「相手ターンでもパワーを維持できるリアガードも増えているし、今後も思わぬ強化が見込めるかもしれないわね」

 

アリサ「★が増やせる味方が登場するだけで、さらに化けるはずだしね」

 

ミオ「ブルブファス以外のカードも、これまでのダークイレギュラーズを強化できるカードが目白押しです」

 

ユキ「RRRはどちらもダークイレギュラーズを支えた続けた往年の名ユニットよ。今回も末永い活躍が期待できそうね」

 

アリサ「デスアンカーや、ダンタリアン等のVR勢はもちろん、キューティクルだって強化できるよ!」

 

ミオ「ブルブファス自体がサブヴァンガード適正も高いですし」

 

ユキ「今のダークイレギュラーズは、人によってデッキの形が大きく変わってきそう。デッキを組むのが楽しそうなクランね」

 

 

●むらくも 「侍大将 HYU-GA」

 

アリサ「……え? クラン名の隣にユニット名があるんだけど、これって?」

 

ユキ「もちろん、むらくもは各カード考察していくのよ」

 

アリサ「ず、ズルい!!」

 

ユキ「ふふ。まあ、気になるカードだけよ」

 

アリサ「それ、ほとんどやるパターンでしょ!? グランブルーの時ですら作者は自重したのに!」

 

ミオ「コキュートス(ゲスト)は自重していませんでしたが」

 

アリサ「ええい! こうなりゃヤケよ!

むらくものVRは『侍大将 HYU-GA』!! って、誰よコイツ!! あんたは忍者でしょ!?」

 

ユキ「大将首討ち取ったり」

 

アリサ「大将はあんたでしょ!? 何よ、このツッコミどころ満載のカードは!!」

 

ユキ「名前もフレーバーテキストもツッコミどころしか無いけれど、これは今後のむらくもを1年は支える逸材よ」

 

ミオ「CB1で相手のグレードと同じグレードのカードを、山札から1枚スペリオルコールできます」

 

アリサ「基本的にはG3を山札から呼び放題ってことよね……この時点でとんでもないわ」

 

ミオ「そして、敵味方全員の名前が『侍大将 HYU-GA』になります」

 

アリサ「スキルまでツッコミどころ満載だった!!」

 

ユキ「大将首討ち取ったり」

 

アリサ「そりゃ、敵も侍大将だからね!?」

 

ユキ「『侍大将 HYU-GA』でブーストした『侍大将 HYU-GA』で『侍大将 HYU-GA』にアタック! 『侍大将 HYU-GA』の効果で『侍大将 HYU-GA』と『侍大将 HYU-GA』のパワーを+3000!

『侍大将 HYU-GA』のアタックが『侍大将 HYU-GA』の効果によりヒットしなかったので、CB1で『侍大将 HYU-GA』の効果を発動します。『侍大将 HYU-GA』をデッキから手札に加えます。

とか、やってみたいわ」

 

アリサ「ちょっと待てい! 何が起こったのかさっぱり分からん!」

 

ミオ「盤面が完全に把握できた人は作者と同類です。きっといい友人になれるでしょう」

 

ユキ「むらくも内では基本的なカードを使っているから、まだまだ初級よ」

 

アリサ「で、それはオモシロ盤面を作り出す以外に、何の役に立つの?」

 

ユキ「あらあら、勉強不足ねえ。さっき例に挙げたように、シジママルの+3000を好きなユニットに振れるようになっているじゃない」

 

アリサ「その例が分からんのよ!!」

 

ユキ「特に相性がいいのは『隠密魔竜 ダンゼツアナーク』ね。

ヴァンガードと同名のリアガードすべてに+5000! 山札からスペリオルコールされた時に自身を+5000する能力もあるG3で、全てが侍大将と噛み合っているわ。

もともと化ける素養はあったから注目していたユニットではあったのだけど、早い開花だったわね」

 

ミオ「つまり、全リアガードを+5000できるユニットを毎ターン山札から呼んでこられるわけですね」

 

アリサ「えっ、強っ」

 

ユキ「さっきから言っているじゃないの」

 

アリサ「あんたは『侍大将 HYU-GA』としか言ってないからね!?」

 

アリサ「……で、味方が侍大将になるメリットは分かったけどさ。敵を侍大将にしてどうすんのよ」

 

ユキ「『ブラスター・アロー』を含む『ブラスター』が6体いても、相手ユニットを指定できるようになるわね」

 

アリサ「そうそう。相手が『ブラスター』じゃなくなるからね……って、御大将しょぼっ!」

 

ミオ「疑問の答えは、侍大将のもう一つのスキルに隠されています」

 

アリサ「え、こいつまだスキルあるの?」

 

ミオ「G3のSB(ソウルブラスト)で、相手の同名がいるリアガードを全て山札に戻します」

 

アリサ「それって……」

 

ミオ「敵が全て『侍大将 HYU-GA』になっているなら、全体除去です」

 

アリサ「マジで?」

 

ミオ「マジです」

 

ユキ「むらくも使いとして本音を言わせてもらえるのならば、むらくむは除去する側でなく、除去に抗する側でいてほしかったのだけれど……」

 

アリサ「うわ、メオーマルのシングル価格がとんでもないことになってる」

 

 

●むらくも 「隠密魔竜 ヒャッキヴォーグ」

 

アリサ「稀代の叛逆者、ヒャッキヴォーグЯが! ついに! Яする以前の姿となってカード化!!」

 

ユキ「か、かっこいい……」

 

アリサ「ユキですら浮かれるレベルのイケ(メン)!!」

 

ミオ「その効果は、CB(カウンターブラスト)1と手札1枚のコストで、デッキからヒャッキヴォーグをスペリオルコール。ユニットが5枚以上いるなら、このユニットと同名ユニット全員に+10000ですね」

 

ユキ「特筆すべきは、リアガードでも効果が使える……つまり、分身も同じ効果が使えるのよ。分身が分身を呼ぶ、むらくものお家芸が、ついにスタンダード環境に戻ってきたわ」

 

ミオ「コストさえあれば、ヒャッキヴォーグにライドした時点で、前列にヒャッキヴォーグが4体並ぶこともあるわけですね」

 

ユキ「パワーもそれぞれ22000、32000、42000、42000よ」

 

アリサ「展開力と攻撃力を兼ね備えたデザインは、まさしくヒャッキヴォーグ!」

 

ユキ「『忍獣 メタモルフォックス』と相性がいいのも、ファンにとっては嬉しい点ね」

 

アリサ「ん? そう言えばパンプするのは『隠密魔竜 ヒャッキヴォーグ』じゃなくて『このユニットと同名』の味方なのよね」

 

ユキ「『侍大将 HYU-GA』の後に使えば、新たなヒャッキヴォーグ以外、全員+10000ねえ」

 

アリサ「おおう」

 

ミオ「新しいヒャッキヴォーグは出さないことも選べるので、盤面が整っているのなら、パンプ目当てでも使えますね」

 

ユキ「けれど、満を持して登場したヒャッキヴォーグが、侍大将の部下……足軽大将として終わるだなんて思って欲しくないわね」

 

ミオ「ヒャッキヴォーグをメインとして使うなら、シラユキとの組み合わせが強そうですね」

 

ユキ「どちらもコストが重くて息切れが早いけれど、コストを払う領域が別々なので共存できるのね。ヒャッキからシラユキにライドしても、シラユキからヒャッキにライドしても、高い攻撃力が持続できるわ」

 

ミオ「どちらもリアガードで効果を発揮する点もポイントです。両者のスキルを同時に使えば、アクセルクラン屈指のパワーでアタックすることができますよ」

 

 

●むらくも 「忍獣 スペルハウンド」

 

アリサ「意外と言えば意外。妥当と言えば妥当。ヒャッキヴォーグЯと相性のよかったお犬様がRRRに大出世!」

 

ユキ「今回もヒャッキヴォーグとの相性は抜群ね。SB2で分身して、分身と本体のパワーをヴァンガードと同じにするわ」

 

アリサ「けど、ヒャッキヴォーグは前列をヒャッキヴォーグで埋めちゃうことが多そうだけど」

 

ユキ「むしろ、そうしてしまわないためのカードかもね。ヒャッキヴォーグにライドしたとして、その効果で1体分身させて22000が2体。スペルハウンドをコールして、22000がさらに2体。前列に22000が4体並べば、中盤の攻撃力としては十分だし、デッキの中のヒャッキも、CBも温存できるでしょう」

 

ミオ「息切れの早いヒャッキヴォーグの持続力を、シラユキとは異なる方向性で高められるというわけですね」

 

アリサ「侍大将との相性はどうなのかなあ」

 

ユキ「実はメオーマルもダンゼツアナークもヴァンガードは+5000してくれないのよね。ヒャッキヴォーグはおいそれと使えるカードでは無いし、侍大将のパワーは基本12000と思っておけばいいわ」

 

アリサ「御大将弱っ!」

 

ユキ「細かいことは考えず、SB2で12000が2体展開できるというだけでも相当のものよ。ブラッディミストがCB1で9000と5000なんだから」

 

アリサ「あ、そっかあ」

 

ユキ「除去相手だと御大将だけじゃ展開が追いつかない可能性も高いし、入れない理由は無いと思うわよ」

 

ミオ「ヴァンガードのパワーは今後も上がっていくでしょうし、将来性があるのも魅力ですね」

 

アリサ「20枚くらい集めとかなきゃ!」

 

ユキ「もちろんよ」

 

アリサ「冗談で言ったのに!」

 

 

●むらくも 「セントラル・アレスター」

 

ユキ「これは作者の要注目カードよ」

 

アリサ「決闘龍のサポートカードなのに? 決闘龍でしか使えないんじゃないの?」

 

ユキ「V後列から攻撃できる効果は、決闘龍でなくとも適用されるのよ。V後列から攻撃してくるパワー9000の恐ろしさは……アリサならヤシャバヤシと言えば分かるでしょう?」

 

アリサ「ああ、そりゃ強いわね」

 

ユキ「ヤシャバヤシは登場時効果以外には、トリガーを祈るくらいしかできなかったけれど、今のむらくもはパンプや弱体化には困っていないわ。

侍大将デッキや、シラユキデッキなら、問題なく後列から攻撃を届かせることができるわね。

変わったところでは、MUSASHIデッキかしら。MUSASHIは性質上あまりブーストをつける意味が無いので、代わりにこれを置いておけば無駄が無くなるわ」

 

ミオ「決闘龍は言うまでもないですし、現状組めるむらくもデッキの多くと相性がいいわけですね」

 

ユキ「もう一つの魅力は、サーチのし易さね。

例えば、侍大将で先攻を取った場合、最初にデッキから呼べるカードはG2になるわけだけど、そんな時に呼んでくるG2の筆頭は、メオーマルかコレになると思うわ」

 

アリサ「御大将強い!!」

 

ユキ「ZANBAKUを決闘龍以外のデッキで、サブヴァンガードとして採用する意味もでてきたわ。例えば、シラユキデッキで先にZANBAKUにライドして、その効果で後列に『セントラル・アレスター』を配置。次のターンにシラユキにライドして連続攻撃とかね」

 

ミオ「盤面に1枚あれば十分なカードですから、サーチ手段が多いのはいいですね」

 

アリサ「ヴァンガードのパワーがインフレすればするほど、V後列っていうのは持て余しがちなポジション! そこを生かせるセントラルも将来性はなかなか高そうね」

 

 

●むらくも 「特務忍獣 ウィーズルレッド」「特務忍獣 ウィーズルイエロー」「特務忍獣 ウィーズルブルー」「特務忍獣 ウィーズルホワイト」

 

ユキ「さすがに『特務』はまとめていくわよ」

 

アリサ「むらくもに突如として現れた正義のニンジャヒーロー! その名も特務忍獣!!

聖域の魔の手から帝国を守るため、今日も隠密を続けるのだ!!」

 

ミオ「アリサさんのテンションがここだけ違うのですが」

 

ユキ「やらせておいてあげなさい」

 

ミオ「わかりました」

 

ユキ「『特務』はG1~G2で成る、むらくもの新名称ね。全体的に低レアリティな点もアクアフォースの『蒼翼』に似ているわね」

 

ミオ「G3が何であれ、デッキを乗っ取りかねない影響力も『蒼翼』に近いです」

 

ユキ「そんな『特務』に与えられた使命はG2速攻。

ウィーズルレッドにライドしてCB1と手札を5枚捨てるだけで、盤面が『特務』で埋め尽くされるわ。

前列に、ブルー、レッド、ブルー。

後列に、ホワイト、ホワイト、ホワイトと並べれば、パワー36000のラインが3つ!!!」

 

ミオ「次のターンにシラユキにでもライドできれば、ゲームが終わりそうですね」

 

ユキ「『特務』を後から補充できるマンダラロードも面白いわよ」

 

ミオ「ところでイエローは」

 

ユキ「忘れてあげてちょうだい」

 

ミオ「はい。『特務』の弱点は、レッドを引けない状況でしょうか」

 

ユキ「『特務』以外のカードは、手札交換に特化した構成にしてみるといいかも知れないわね」

 

ミオ「最速からは1ターン遅れますが、先攻なら確実にレッドを連れて来れる侍大将はどうでしょう?」

 

ユキ「いいわね。けど、レッドを出したターンはいいけれど、次のターンからは『特務』の名前が侍大将に消されてしまうので、何らかの対策が必須になるわね」

 

ミオ「次のターンにシラユキにライドするのが理想ですが」

 

ユキ「侍大将で『特務』デッキを組む場合なら、イエローを混ぜてもいいかも知れないわね。

前列に、ホワイト、レッド、侍大将、ホワイト。

後列に、ホワイト、イエロー、ホワイトと並べるの」

 

ミオ「相手ターンなら『特務』に戻りますし、速攻を終えた『特務』をインターセプトで処理していくわけですね」

 

ユキ「あと、ウィーズルホワイトは単体10000ブースト、ライドしてもパワー8000。『特務』以外のデッキでも、単体で採用価値のあるユニットよ。

上下に並べたら24000というパワーも、ソウコクザッパーの18000、シジママルの20000より高く、今弾に登場したサンジーと同じ数値よ」

 

ミオ「こうして見ると、わかりやすくインフレしていますね」

 

ユキ「ホワイトとブルーのみ採用した、準『特務』と言うべき構築も面白いのではないかしら。

総じて、無限の可能性を秘めた、面白いカテゴリに仕上がっているわね」

 

アリサ「今日も帝国の平和は守られた! ありがとう、僕らの特務忍獣!

だが、戦いはこれで終わりではない。

帝国がクレイを制するその日まで、彼らの孤独な戦いは続くのだ!

忍べ、特務忍獣! 隠れろ、特務忍獣!

グリーンはどうした!?」

 

 

●むらくも「口寄せの忍鬼 ジライヤ」

 

ユキ「ギガントード! ギガントードは!?」

 

アリサ「ジライヤのスキルはCB1でヴァンガードに+10000! パンプ値は大きいけど、ヴァンガード限定なのがネック!」

 

ミオ「ヴァンガードのパワーが上がっても、完全ガードされがちですしね」

 

アリサ「それをベニジシで牽制したりするのかな」

 

ミオ「他に思いつくのはスペルハウンドとのコンボですが」

 

アリサ「『セントラル・アレスター』をV後列に置く場合、ヴァンガードの攻撃力が下がりがちだから、それの補助に使えるのかも知れないけど」

 

ミオ「どうしてもコンボ寄りになってしまいますね」

 

アリサ「一応、手札交換もついてるから、カードを揃えるのは得意だけど……G1でV限定なのよねえ。

パンプはいらないから、どの領域でも手札交換できるようにして欲しかったかな」

 

ミオ「どっちつかずで損しているカードですね」

 

ユキ「ギガントードー!!」

 

 

●むらくも「忍妖 ダンガンニュードー」

 

アリサ「ブーストできるG3。ソウルに入ってドローもできるG3」

 

ユキ「書いてあることは悪くないのだけれど、サブヴァンガードとして扱いやすい強力なG3が多いむらくもでは物足りないかしら」

 

アリサ「ヒャッキ、シラユキ、マンダラロード……確かに充実してるわね」

 

ユキ「自らソウルになれるG3というのが一番の魅力かしら。今は侍大将くらいしかいないけれど、G3のSBを必要とするヴァンガードが増えれば活躍の場もあるかもね。理想はプラチナエイゼルのような『G3がソウルに2枚』という条件だけど」

 

アリサ「ダンゼツアナークも、1弾とんで出番が回ってきたわけだしね」

 

 

●むらくも「忍妖 キリフブキ」

 

ユキ「あら、完全ガードもやらせてくれるの?」

 

アリサ「いや。これを機に物申したいことが。

今回の完ガ全員、イラストアド高くない?」

 

ユキ「みんな女の子ですしねえ」

 

アリサ「コレクション性が高くて嬉しいような、デッキに入れられなくて悔しいような」

 

ユキ「むらくもは優秀なG1が多いので、G1の枠を増やしたいという意味で、引完ガが優先されるかしら」

 

アリサ「くっ!」

 

ユキ「『特務』デッキなら可能性はあるかも知れないわね。引トリガーが欲しいデッキではあるけども、★と(フロント)を12枚投入した前のめり構築もなくはないし、どうせレッドにライドするまでの手札は全て捨てることになるのだから、ライドして手札交換するのも悪くはないわ」

 

ミオ「ジライヤと合わせれば、ライド時に手札交換できるG1が8枚になりますね」

 

アリサ「キューティクルデッキに『アポーリング・スレッド』は絶対に入れたいんだけど……」

 

ユキ「諦めなさい。あれから引トリガーは絶対に抜けないわ」

 

アリサ「シャドウパラディンのは『魔女』だし、いずれ使える日が来るかもね」

 

 

●むらくも「忍妖 オーガスパイダー」

 

アリサ「オーガでスパイダーだけど種族はゴースト」

 

ユキ「ダートスパイダーはインセクト」

 

アリサ「それはともかく、メチャ楽しそうなんだけど、使えるのコレ?」

 

ユキ「むらくもはヴァンガードもリアガードもコストをガンガン使っていくから、大技は狙いにくいのよねえ。そのくせ、どこかのオオカミさんのせいで、まだまだカウンターチャージはもらえそうにないし」

 

ライト・アレスター「すまん」

 

アリサ「『特務』との相性はどうかな? 使うCBは1だけだし、G2の段階で大量展開しておいて、オーガスパイダーですぐ取り戻すの」

 

ユキ「『特務』を相手にした場合は、リアガードを潰してくる人も多そうだけど……」

 

ミオ「どこかのウルフのせいで、むらくもに3点以上の表ダメージを与える事を嫌う人もいますしね」

 

ライト・アレスター「すまん」

 

ユキ「けれど、面白そうというのは否定しないわ。しっかり考察してみましょう。

可能性があるとすれば、特務レッド→シラユキ→オーガスパイダーかしら。何らかでソウルチャージしていることが条件だけど。

一番良さそうなのはマンダラロードね。ギリギリオーガスパイダーのコストを阻害せず、事前に展開もできることから、7~8枚ドローも夢ではないかも」

 

ミオ「マンダラロードと相性のいいカードは、コストを使用しないものも多いですしね」

 

 

●むらくも「砕破の忍鬼 ミヤコ」

 

アリサ「ついに来た! むらくもの★2バニラ!!」

 

ユキ「アラクレダヌキではなかった……」

 

アリサ「そんな期待してたの!?」

 

ミオ「むしろ、ぬばたまの★2バニラ(G2)がアラクレダヌキになりそうです」

 

ユキ「まあ、これはこれで可愛らしいのでよしとしましょう」

 

アリサ「それはそれとして、実際にどうなの? 使えそう?」

 

ユキ「まず、侍大将との相性が抜群ね」

 

ミオ「ああ、なるほど」

 

アリサ「え、今ので理解できたの!?」

 

ミオ「はい。侍大将は先攻を取った場合はG2までしか呼べないパターンがあるのは説明した通りですが、そのタイミングでミヤコを持ってくるわけですね」

 

ユキ「正解よ。序盤に出したい、大量投入したくない、終盤に引きたくない、強力なブーストやパンプが欲しい。★2バニラのわがままが、侍大将デッキにピン挿しするだけで、全て解決してしまうのよ」

 

アリサ「すごいけど、これは御大将がすごいと言い換えたほうがいいかも知れないわね……」

 

ユキ「マンダラロードでばら撒くのも楽しそうよ。死にやすいのは気になるけれど、オーガスパイダーとの相性だって悪くは無いわね」

 

アリサ「本当にどんなデッキでも組めるわね、むらくもは!」

 

ミオ「まさしく変幻自在ですね」

 

ユキ「侍大将、マンダラ、ヒャッキ、シラユキの汎用性が途轍もないのよねえ」

 

 

●むらくも「忍獣 ブレイズンエイプ」

 

アリサ「さすがにアクセルクランに15000ガードのG1は入らないんじゃない?」

 

ユキ「『特務』なら入るわよ」

 

アリサ「えっ」

 

ミオ「後列はホワイト以外に無いと割り切るわけですね。場に出すことが無いのなら、ガード値が高い方が得という考え方です」

 

ユキ「その通り。除去にますます弱くなるから必須と言うわけではないけれど、選択肢としては十分ね」

 

 

●むらくも「万余の忍鬼 サンジー」

 

ユキ「最後の最後で隠し玉。パワーは7000だけれど、同名カードが1枚いれば+5000、2枚以上いれば+10000のブースト要員よ」

 

ミオ「侍大将なら、ほぼ無条件で17000として運用できますね」

 

アリサ「優秀なブースト要員まで揃っているのね、御大将は」

 

ユキ「侍大将以外では、マンダラロードでも使えそうね。この子はまだまだやれるわよ」

 

ミオ「むらくものG1は優秀なユニットが多いですが、素のパワーが7000のユニットも多い点には注意です」

 

ユキ「リグルバイターやウィーズルホワイトのような、パワー8000のユニットもバランスよく採用しましょうね」

 

 

●終幕

 

アリサ「結局、G0以外考察してるじゃないの!!!」

 

ユキ「うふふ……」

 

アリサ「誤魔化すな! メガコロの時も、絶対に同じことするからね!?」

 

ユキ「ふふふ、ご自由に……」

 

ミオ「成すべきことを成し遂げた人の顔をしていますね」

 

アリサ「なんかムカつくけど、まあいいや! ……ところでこっきゅんは?」

 

ミオ「この暑さで溶けてます」

 

アリサ「氷属性!!」

 

ミオ「別にこっきゅんさん本体が氷でできているわけでは無いと思いますが……」

 

アリサ「では、次回は9月の本編でお会いしましょー!!」

 

こっきゅん(溶)「さーらーばーだー」




『幻馬再臨』の発売から一週間空いておりますが、この文章は発売日前に書いています。
見当違いのことが書いてあっても、笑って許してくださいませ(挨拶)

そしてここからは実際にプレイした感想ですが、オーガスパイダーは割とガチでした。
マンダラロードと想像以上に相性がよかったです。
7枚ドローの快感はクセになりそう。
むらくもはデッキ構築からファイトまで全く飽きないですね。
無人島にデッキを1つ持っていくなら、むらくも一択です。

次回、9月の本編は9月1日前後に掲載する予定です。
9月からは、セリフが多かった割には名前も出なかった「彼ら」が、本格的に物語へと関わってきます。
さらに9月はメガコロあり、ヴァンガードエクスありと、盛り沢山の内容になりそうです。
楽しみにして頂ければ幸いです。
栗山飛鳥でした。




次回のメガコロはまさかのデッキデス!?
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