根絶少女   作:栗山飛鳥

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Ex.14「神羅創星」

●序幕

 

ミオ「ミオです」

 

アリサ「アリサでーすっ!」

 

黒ユキ「そして、毎度おなじみユキどすぅ」

 

アリサ「なじんでないっ! あんたが登場するのは2回目!」

 

黒ユキ「まあまあ、そんなこと言わんと」

 

ミオ「というか、次の出番は1年後かそれより先と言っていた人が、どうして3カ月足らずで再登場しているんですか?」

 

黒ユキ「うふふ……ウチも、ぬばたまがこう立て続けに強化されるとは思わんかったわぁ」

 

アリサ「『天馬解放』の不自然な収録枚数を鑑みれば、予想はついたけどね」

 

黒ユキ「虐げられるのが当然と思ってしまうところが、ぬばたま使いのあかんとこですなぁ。

第1弾から登場して、2年以上放置された実績はダテやありまへんえ」

 

アリサ「今の状況がわからない読者の皆に解説しておくと、彼女の名前は『黒澤 ユキノ』

どうしてもマガツを使いたいユキが生み出した、ユキの第2人格よ」

 

黒ユキ「そろそろはじめましょか。えくすとら『神羅創星』編!」

 

アリサ「スタートぉ!」

 

 

●ジェネシス

 

アリサ「まずはパッケージのジェネシスから!」

 

ミオ「パッケージとなっているのは『震天竜 アストライオス・ドラゴン』です。

ウラヌスと同様の星域生成効果に、CB1でヴァンガードがフォースを得る効果、SB1で1ドローする効果を持っています」

 

黒ユキ「VRにしては手堅くまとまっとりますなぁ」

 

アリサ「けど、この前にトライアルデッキで戦った感想だけれど、星域デッキが欲しい点はしっかり捉えている印象よ。

毎ターン、安定してフォースを得られるのももちろんだけど、ドローは特に嬉しいわね。

というのも、攻撃力の高さに目をうばわれがちだけど、ヴァルケリオンの降臨ってディスアドなのよね」

 

ミオ「ターンエンド時にヴァルケリオンはデッキへ帰ってしまいますからね」

 

アリサ「ヴァルケリオンをコールすることで潜在的に発生するディスアドを即座に補ってくれるのは頼もしい!

欲を言うならSB3くらいで2枚ドローとかして欲しかったところだけど。

他のカードもソウルを使うし、ジェネシスとは言え、意外と厳しいのかな」

 

ミオ「星詠が増えることで、単純に安定性もアップしています。

新生ジェネシスも、いよいよ本領発揮ですね」

 

アリサ「脇を支えるのが『瑞光のポースポロス』に『戦巫女 ムツキ』! それぞれ星詠&ヴァルケリオンのサーチや、聖域の構築を安定させてくれるけど、困ったことに、どちらもヴァンガード専用。

ならばいっそのこと、この2種類だけ採用してみるのもアリじゃない?」

 

黒ユキ「最悪、Gアシストすることになってでも、どちらかにはライドできる寸法どすな」

 

アリサ「G5を投入する以上、どこかは歪めないとダメだしね」

 

ミオ「ヴァルケリオンをサーチできる『デピュタイズ・ベア』にも注目です」

 

アリサ「フォースを生成できるカードも、さらに増えたわね。ここまで増えたら、ライド時のフォースはリアガードに渡すのもいいんじゃないかな」

 

 

●エンジェルフェザー

 

ミオ「今回のエンジェルフェザーは、相手のダメージに着目しています。相手にダメージを与えることで強くなり、相手の表のダメージを参照し、相手リアガードをダメージゾーン送りにして除去します」

 

アリサ「ふーん。相手のダメージねえ……」

 

ミオ「?」

 

アリサ「『エンジェルフェザーは既存のカードと相性がいい!』」

 

ミオ「そんなこと書いてましたね」

 

アリサ「これ、真逆じゃない?」

 

ミオ「はい」

 

アリサ「コンプライアンス違反だー」

 

ミオ「そうですね」

 

アリサ「というか、相手の表ダメージを増やすって、とんでもないデメリットなんだけど!?」

 

ミオ「…………」

 

アリサ「と、とりあえず『フリージング・グランター』は優秀よね。腐っても除去だし、攻撃力も高い。

CB1消費するとは言え、メタトロン軸なら余裕で払えるコスト。

むしろ、これが優秀すぎて、わざわざエルゴディエルを軸に据える意味が無い!」

 

ミオ「やっていることは、ほとんど変わりありませんからね」

 

黒ユキ「『フリージング・グランター』以外には?」

 

アリサ「えっと、ライドされるだけでアドになる『ヘルスフル・インテンダント』とか、火力に特化した『ハイジーニスト・エンジェル』とか……」

 

黒ユキ「他には?」

 

アリサ「え、えーと……『機動病棟 フェザーパレス』とか『刻印の守護天使 アラバキ』とか」

 

ミオ「それ、再録ですよ」

 

 

●ノヴァグラップラー

 

アリサ「異常なまでの前トリガーの信奉者! それが今回のノヴァグラップラー!!

VRの『闘拳竜 ゴッドハンド・ドラゴン』からして、一文目に前トリガーの効果に+10000とか書いてるほど。

前列全員に+20000は、それだけでゲームエンド級! ……なんだけど」

 

ミオ「RRRの『フュージング・ストライカー』『光星戦士 シルバーフィスト』も前トリガーに+5000を上乗せします」

 

アリサ「これらが並べば、前トリガー1枚で前列が+30000とか+40000とか言いだしちゃう!

そして、ゴッドハンドのもうひとつの能力が、手札を1枚捨ててのトリプルドライブ! めくる数が多ければ前トリガーも引けるだろうという頭の悪さもとい潔さ! 嫌いじゃない! おまけに★までついてくる!」

 

黒ユキ「★まであるとなると、これはガードに神経使いそうやねえ」

 

アリサ「ゴッドハンド自体の攻撃力は大したこと無いんだけどね。前トリガー1枚で+20000のトリプルドライブとなると、最悪+60000もありえる。それも前トリガーだから2枚貫通や3枚貫通だって偶然に起こりえるのよ」

 

ミオ「ゴッドハンドのサポートは、これだけではありません。『ガントルーパー クレフテス』『パワードトルーパー シング』は、さらにドライブチェック数を増やしてくれます」

 

アリサ「この期に及んでドライブまかせ!」

 

黒ユキ「『敏腕整備士 スペカニック』まで再録されてはるし、引守護者も前トリガーに代えて、あとはめくれと言わんばかりやねえ」

 

ミオ「どうしてもギャンブルが嫌な人には『グリット・ベンガル』がオススメです。手札から前トリガーを直接デッキトップに置けますよ」

 

黒ユキ「手札が減るのも嫌やわぁ」

 

アリサ「わがまま言わないの!」

 

ミオ「他に注目しているカードはありますか?」

 

アリサ「そうねえ。あたしは『ソードトルーパー エクィ……うっ!」

 

黒ユキ「アリサはん?」

 

ミオ「どうしました?」

 

アリサ「ワレワレノオススメハ『アンノウン・アダムスキー』ダ」

 

ミオ「なるほど」

 

アリサ「ジグンノ サイキョウユニットデ エクストラアタックガデキル。コレハアズール・ドラゴンガ リアガードニ ナッタヨウナモノデアル。

スデニ エクストラアタックヲオエテ レストシタユニットデ サラニエクストラアタックヲ オコナウコトモデキル」

 

黒ユキ「アリサらしからぬ、冷静で的確な解説やわぁ」

 

アリサ「コレハ マチガイナク コンゴノ ヴァンガードニ エイキョウヲアタエル サイキョウカードデアル。ワレワレヲ タタエヨ カトウナ チキュウジン」

 

 

●ぬばたま

 

黒ユキ「さて、いよいよやね。まずは超絶イケ(メン)、暁・ハンゾウから! 解説よろしゅうに」

 

ミオ「はい。ぬばたまのVR『妖魔忍竜 暁・ハンゾウ』は、自分のG0を2体退却させることで、敵味方全てのリアガードを手札に戻します。

さらに相手は手札に戻したカードの数だけ手札を捨てなければなりません。

これは実質的に全体除去と……」

 

アリサ「……うっ!

そうねえ。あたしは『ソードトルーパー エクィテス』推しね。ゴッドハンドとは、また違ったアプローチで前トリガー強化に繋がってるわ。

今回のRRR勢と並べれば、VRとだって渡り合える可能性を秘めた良作。イラストも強くてカッコい……」

 

ミオ「……いつの話をしてるんですか?」

 

アリサ「えっ?」

 

黒ユキ「もうとっくにぬばたまの話ですえ」

 

アリサ「えっ、えっ!?」

 

ミオ「話を戻します。

主にゴールドパラディンのような手札を投げうって盤面を埋めるタイプのデッキにはめっぽう強く、デスアンカーを使うダークイレギュラーズのような盤面を空にしてターンを返すタイプのデッキは苦手な、有利不利がはっきりしているタイプのヴァンガードですね」

 

アリサ「うーん……けど、それって」

 

黒ユキ「お察しの通り。ゴルパラのようなタイプを苦手とし、ダクイレのようなタイプを得意とするジャミョウコンゴウとは、互いの弱点をカバーしあえる関係になっとるんどす」

 

アリサ「あのジャミョウコンゴウすら、ハンゾウのサブだったと言うの!?」

 

ミオ「味方をすべて手札に戻せる点も優秀です。ぬばたまには、実質コールするだけでソウルチャージできるツナマサや、非常に緩い条件でカウンターチャージできるサクラフブキが存在します。これらのユニットを使い回すだけで、次に紹介するトークンを生み出すユニットの使い勝手も上がり、ひいてはトークンを主なコストとするハンゾウも、さらに使いやすくなるでしょう」

 

黒ユキ「では、そのトークンと、それを生み出すユニットも紹介したらんとねえ」

 

ミオ「はい。RRRの『妖魔忍竜 ザンゲツ』『妖魔忍竜 クロギリ』、RRの『妖魔怪僧 ガミギョーブ』ですね」

 

黒ユキ「今弾のぬばたま、真の主役と言えますなぁ」

 

ミオ「これらが生成する『妖魔変幻』トークンは、アタックもブーストもできませんが、ガード値5000を持ち、後列からインターセプトできます。ハンゾウのコストになるのはもちろんですが、ガードの微調整にも役立ちます」

 

アリサ「支援に攻撃に万能なプラントトークンと比較すると、いかにもプロテクトのトークンって感じね」

 

ミオ「『妖魔忍竜 ザンゲツ』は、CB1でトークンを1体生みだし、ブーストを与え、パワーも+5000できます。

トークンを生成しつつ、そのトークンを戦力に変える。妖魔忍竜デッキのエンジンとなるカードです」

 

アリサ「さりげに1ターン1回の制限も無いのよね、こいつ」

 

黒ユキ「カウンターコストが続く限り、好きなだけトークンを生成しつつ強化できるわけやね。コストも重いように見えて、ミオが言うてたサクラフブキがおるさかい、見た目以上に回数は稼げるんよ」

 

アリサ「アタックされた時、トークンを身代わりにして手札に戻す効果まで持ってる!」

 

黒ユキ「キーカードだけに除去されたら嫌やし、相手としても狙いたいやろうけど、そうは問屋がおろしません。

さすがにスキルによる除去にはお手上げやけど、その場合はハンゾウで手札に戻してからコールしないのも手ぇどすな」

 

アリサ「で、でも、それだけのキーカード、引けなかったらマズいんじゃないの?」

 

黒ユキ「ぬばたまには手札交換のユニットが3種類ありおす」

 

アリサ「マジか」

 

黒ユキ「マジどす」

 

ミオ「サクラフブキ、ドレッドマスター、そして今弾で登場した『忍妖 ドドドメ』ですね」

 

黒ユキ「サクラフブキは半ば必須やけど、他のカードも組み合わせて、ザンゲツは確保できるようにしておきたいところどすな」

 

ミオ「続いて『妖魔忍竜 クロギリ』の解説をしていきましょう。

こちらはトークン生成に特化したカードで、SB2でトークン2体を生成します。自身は手札に戻るので、上書きになりにくい点が非常に優秀です」

 

黒ユキ「ソウルを補充する手段も、ツナマサを筆頭に、オボロザクラ、アオギタと、豊富どす」

 

アリサ「プロテクトだから再ライドもしやすいしね」

 

ミオ「『妖魔怪僧 ガミギョーブ』は、SB1と、このカードを手札に戻すことでトークンを1体生成。クロギリよりもさらに小回りが利きます」

 

アリサ「ジャミョウとハンゾウでG3はカツカツだけど、これなら1枚あれば使い回せるし、便利そうね」

 

黒ユキ「ぬばたま……というか、プロテクトらしからぬ連続攻撃を実現する『忍妖 ゴイノヒ』や『蛮行の忍鬼 アクラオー』にも要注目やね」

 

アリサ「何だかむらくもじみてきてるよねー。ユキがいたらヘソ曲げそう」

 

ミオ「目の前にいるんですけどね」

 

 

●終幕

 

アリサ「さすがにエンジェルフェザーはこれで終わらないわよね」

 

黒ユキ「さあ、どうやろね」

 

アリサ「相手のカウンターコストで支払えるスキルとか、登場する伏線よね?」

 

黒ユキ「作者はエンフェ使いやありはらへんし、使い手から見たら、ものすごく強いカードとか紛れているのかも知れまへんえ」

 

ミオ「対戦相手にはエンフェ使いがいるので、よくファイトはしているんですけどね」

 

アリサ「けど、どれだけ贔屓目で見ても、『スキャニング・オペレーター』だけは、RRとして何か書き間違ってるレベルでヒドイでしょ!?」

 

ミオ「ちょっと前には、味方リアガード全員をレストして、敵リアガード全員を+5000するRRもいましたけど」

 

アリサ「デメリットが無いだけマシだった!!」

 

黒ユキ「オチもついたところで、おひらきにしましょか」

 

ミオ「それではみなさん……」

 

アリサ「サラバダー」




むらくもやメガコロでやったような1枚1枚解説していく形式の方が書きやすいかも知れない。
栗山飛鳥です。

1枚ごとにオチを考えないといけないので、それはそれで大変なのですが。
オトせてないのもありますけど。
さすがにメガコロやむらくものような全カード解説も難しいので、スパイクやたちかぜでやったような、作者視点での注目カードのみとなりますが。

そんな未だに手探りな『えくすとら』ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

次回は11月2日前後に本編の更新としたいところではありますが、11月の第一週はプライベートが非常に忙しく、ひょっとすると9日前後の更新になってしまうかも知れません。
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