根絶少女   作:栗山飛鳥

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Ex.22「The Next Stage」

オウガ「ちーっす!!

響星学園1年! カードファイト所属、鬼塚オウガだぜ!!

使用クランはスパイクブラザーズ! よろしくな!」

 

アリサ「はい! そんなわけで、えくすとらに新レギュラー、鬼塚オウガ君が加わりました!

後はおなじみ、響星学園3年、天道アリサと!」

 

ミオ「響星学園2年、音無ミオでお送りさせて頂きます」

 

こっきゅん「我もいるぞ」

 

オウガ「? 何か聞こえねーっすか?」

 

アリサ「気のせい、気のせい! さっそくえくすとらを始めましょ!」

 

ミオ「今月のテーマは、4月に相応しいフレッシュなパック。The Next Stageです。

収録クランは、ロイヤルパラディン、ギアクロニクル、ネオネクタールですね」

 

アリサ「VRは5年前のカードのリメイクだから、フレッシュどころか懐かしいの分類なんだけどね!」

 

オウガ「んじゃ、さっそく始めるぜ!」

 

 

●ギアクロニクル 「クロノドラゴン・ネクステージ」

 

アリサ「帰ってきたネクステージ! 効果は割とそのまんま! クロノジェットもそのまんまなので、本当にそのまんま!」

 

ミオ「Gレギュレーションと、スタンダードの違いこそあれど、現環境でも活躍できるカードが、5年前から使えていたと考えると恐ろしいですね」

 

アリサ「ある意味、ギアクロらしいけどね。

5年前のカードが現代にタイムスリップしてきたとも考えられるし、本来5年後に登場するはずのカードが5年前から使えていたと考えてもロマンチック」

 

オウガ「で、その効果は具体的にはどんなんなんすか?」

 

アリサ「そうね。知らない人のために軽く説明しておきましょ。

アタック終了時に、ソウルから『クロノジェット・ドラゴン』に再ライド! ヴァンガードで2回攻撃できるうえに、2発目はクロノジェットのスキルのおかげで守護者すら使えないのよ」

 

オウガ「ヴァンガードで2回!? 守護者が使えない? マジすか、それ!?」

 

アリサ「ザイフリートとグレイヲンしか知らない鬼塚君には刺激が強すぎたみたいね」

 

ミオ「この後の反応も楽しみです」

 

アリサ「5年前との最大の違いは、クロノジェットがイマジナリーギフトを持っていることかな。

バトルフェイズ中に2枚目のフォースを獲得できるので、スタンダードでのギアクロの長所は踏襲しつつ、動きだしの遅さが改善されてるの」

 

ミオ「基本的に、これだけに超越していれば勝てる系のカードですが、相手がG3でなければ効果を発揮できないので、他のG4も入れておくべきでしょうか」

 

アリサ「そうね。クセの無いメタリカ・フェニックスか、展開力をカバーできる今弾収録の『時空獣 アイソレイト・ライオン』が候補かしら。除去で相手の速攻を牽制できて、ネクステージとは違う方向性でフィニッシャーにもなれるリベリオンも面白そう」

 

ミオ「自在にユニットを選べるのがギアクロニクルの長所ですから、ワンパターンにならない構築と戦い方を心がけたいですね」

 

 

●「アップクラッチ・ドラゴン」「アップストリーム・ドラゴン」「スチームメイデン メラム」

 

アリサ「過去に活躍したアイツらも帰ってきた! と思ったら、知らないヤツが混じってる!!」

 

ミオ「?」

 

オウガ「?」

 

アリサ「ああっ! 今のメンバーだと、このツッコミどころを分かち合えない! ユキー!! 帰ってきてー!!」

 

ミオ「思ったよりもユキさんロスが早かったですね。

では、私達だけで考察を続けましょうか」

 

オウガ「うす」

 

ミオ「この3ユニットは、アタックした時にCB1で、デッキの上から7枚見て、自分を除く他の2体のいずれか1体をレスト状態でスペリオルコールできます。運要素があるとは言え、ギアクロニクルの展開力をカバーできる優秀な効果です」

 

オウガ「けど、他にも色々書いてるっすね」

 

ミオ「はい。リアガードにこの3体が揃っている場合、レスト状態でコールされたユニットをスタンドさせることができます。展開したユニットをアタックに参加させることができるようになるので、速攻性も向上します。

アタックし終えたユニットを上書きすることで、3回以上の連続攻撃も狙えるようになります。アドバンテージは得られないため、積極的に狙っていけるプレイングではありませんが、このゲームでは、アドよりも攻撃回数が重要な状況も多々あります。覚えておいて損はありませんよ」

 

オウガ「了解っす!」

 

ミオ「試行回数が重要なので、『アップクラッチ・ドラゴン』をメインヴァンガードにしたギアクロニクルデッキも十分に組めそうですね。

もちろん従来のギアクロニクルに混ぜて、展開要員兼フィニッシャーとしても活躍してくれそうです。

ギャンブル要素さえ許容できれば、受けの広いカードなのではないでしょうか。

はっきり言って、作者は大好きなタイプのカードです」

 

 

●「スチームメイデン エンギルサ」

 

アリサ「使い捨て超越!!」

 

ミオ「要約すると、手札を1枚捨てることで擬似超越できるユニットですね。捨てるカードのグレード指定こそ無くなりましたが、エンド時のライド先にはG2を指定されています」

 

オウガ「クロノジェットとかと違って、2回目のフォースを得られなくなるってことっすね?」

 

ミオ「はい。相手ターンの受けも弱くなってしまいますし、次のターンにG3へライドできなければ、負けへ一直線です」

 

アリサ「だけど! G2にライドするメリットもちゃんとあるのよ。

モルドレッドや、ガンスロッド。暁・ハンゾウと言った、相手がG3なら本気出す系のユニットを相手にした時!」

 

オウガ「あ! さっきの『クロノドラゴン・ネクステージ』も、相手がG3でなければスキルが使えないとか言ってましたね!」

 

アリサ「そ。マッチング次第だけど、上手くいけば相手のデッキコンセプトは崩壊間違い無し。

他に使い方があるとしたらー……ソウルにクロノジェットさえいれば、クロノドラゴンに超越することで、G2にライドするデメリットを踏み倒しつつクロノジェットに戻れる!」

 

ミオ「む。根絶者相手には有効なプレイングかも知れませんね」

 

アリサ「総じて、特定の相手をメタった、クロノジェットデッキのサブヴァンガード候補ってところかな?」

 

 

●ロイヤルパラディン 「飛天の聖騎士 アルトマイル」

 

アリサ「ただでさえ強かったアルトマイルが更なる高みへ!

表のダメージゾーンが無いなら、G2のパワー……だけでなく、シールド値までパワーアップ!

ソウルにアルトマイルがいるなら、★までついてくる!

憎たらしいレベルで攻防一体のユニットね」

 

ミオ「前回のアルトマイルは、ダメージゾーンが全裏『だったらいいな』程度の重要度でしたが、今回はダメージゾーンが全裏『でなければ』というくらい、ダメージゾーンの管理が重要になっています。

また、ガード値の上昇は相手ターンで生きる効果なのですが、相手のアタックを受けた時点で効果が失われてしまいますので、ガードのタイミングもよく考えなければなりません」

 

アリサ「3点止めには強そうだね。自分は3点止め得意そうなクセして。

あとはダメージ5からもしぶとく戦えるし、逆境に強いというコンセプトがしっかり維持されているのは好感触かな」

 

オウガ「あの……もうひとつの起動能力もヤバいこと書いてる気がしてるんすけど」

 

アリサ「お。やっぱり昨今のVRの迫力にビビってるな」

 

ミオ「そうですね。G2の枯渇が早い前回のアルトマイルと違って、デッキとドロップゾーン、半々からG2を連れて来られる点は強化と言って差し支えは無いでしょう。

ですが、直接スペリオルコールする効果になったことで、リヴァーロを始めとする、手札からコールされた時に発動できる効果が使えなくなった。バニラG2を手札にストックしておくことができなくなった等の弊害もあります」

 

アリサ「あとは起動にソウルが必要になったのも難点かな。アルトマイルでは常にCBを消費できる体制が求められるけど、ソウルが無ければCBの消費も併せてできなくなっちゃう。

やっぱり、旧アルトマイルで必要なカードを手札とドロップに揃えつつ、飛天に再ライドが理想かな」

 

オウガ「うええー。考えることが多そうだぜ」

 

ミオ「そうですね。強そうなことは書いていますが、プレイ難度はロイヤルパラディンらしからぬ、かなり高い方だと思います。

その分、上級者が使えば驚異的な強さを発揮することも、容易に想像がつきます。

今後の環境において、台風の目になりそうなユニットですね」

 

 

●「スターライト・ヴァイオリニスト」

 

アリサ「アルトマイル軸の超最重要カード!! はっきり言って、これがなければ始まらない!

全G2にブーストと、後列インターセプトを与えるよ!

手札で飽和していたG2の使い道も、これで万事解決。むしろ、いくらあっても足りないくらい!」

 

ミオ「条件はもはやおなじみとなった、ダメージゾーンの全裏です。

アルトマイル軸は、もはやダメージが全裏でなければ機能しないとも言えるでしょう」

 

アリサ「そんな絶対必須なキーカードなんだけど、リアガードに1枚あればいいカードなので、投入枚数は少なめでオッケー! アルトマイルが、必要とあらばすぐに取ってきてくれるしね」

 

ミオ「基本2枚。なるかみやリンクジョーカーのようなバインド系の除去クランが環境で流行っている場合や、よっぽどの心配症でも、3枚あれば十分でしょう」

 

アリサ「それなのに、そんなヴァイオリニストを名指しでサーチするカードまで」

 

オウガ「『ホープソング・エンジェル』っすね」

 

アリサ「うん。大抵の場合、アルトマイルやリヴァーロで事足りるだろうから、デッキに入れる必要性は薄いだろうけど、ヴァイオリニストがアルトマイルにとってどれほど重要かを初心者に印象付けるためには必要な枠なのかもね」

 

 

●「奔流の騎士 エグフリス」

 

アリサ「唐突に登場したアルフレッドサポート!」

 

ミオ「めくる枚数こそ少ないものの、アルフレッドはデッキにスタンダードだけでも3種類入るので、ある程度はずれにくくはできそうですが」

 

アリサ「悪くはないけど、せっかく古いカードを強化してくれるのなら、もっと盛ってあげてよと言いたくなる微妙なカード!

いや、ノーコストでアド稼げるし、ライド事故も緩和できるし、優秀なんだけどね!?」

 

 

 

●ネオネクタール 『夢紡ぐラナンキュラス アーシャ』

 

アリサ「アーシャという名称で、自己強化できるようになったのが、まず偉い!

フォースⅠを選択して、花妖精が2体並べば、パワー33000の★2が3体!!」

 

ミオ「条件は『アーシャ』名称が3体いるだけでいいので、花妖精が1体しかいない盤面でも、適当なアーシャをリアガードに置くだけで、本体と花妖精の強化は可能です。

あえてフォースⅡをリアガードに置き、そこにアーシャを配置。あとはもう片方の列に花妖精を置くことで、★2を3ライン作ることもできますね」

 

オウガ「…………」

 

アリサ「お。もう言葉も出ないって感じね」

 

オウガ「アルトマイルの時も思ったんすけど、★ってこんな簡単に増やしていいもんなんすか?」

 

アリサ「ダメよ! ダメだったはずなんだけどね!? 今はもう色々としょうがないの!

あと、増やすわけじゃないけど、簡単な★は、スパイクも人のこと言えないわよ」

 

オウガ「マジすか」

 

ミオ「マジです」

 

アリサ「鬼塚君には、後でじっくりスパイクのお勉強をしてもらうとして、アーシャに話を戻しましょ。

こっちのアーシャにも、花妖精を増やせる手段はしっかり用意されているわね」

 

ミオ「生贄に捧げるユニットが1体減った代わりに、ソウルを1つ要求するようになりましたね」

 

アリサ「生贄とか言わないで!? シャドパラじゃないんだから!」

 

ミオ「むしろ、前回のアーシャはモロにダムド・チャージング・ランスでしたけど」

 

オウガ「まあ、命や魂を捧げて自分の分身を生み出すのなんて、黒魔術そのものっすけどね」

 

アリサ「鬼塚君まで!?」

 

ミオ「ネオネクタールにとっては3体も2体もさして難度は変わりませんので、実はソウルの方が重たいコストになるのかも知れません。よくて、相互互換と言ったところでしょうか」

 

アリサ「急に話を戻さないで!」

 

ミオ「1ターンに1回しか花妖精を生み出せない点も変わっていないので、除去に弱いという弱点もそのままです。短所を補強せず、ただただ長所を尖らせたという点は脳筋もといアーシャらしいと言えるのではないでしょうか」

 

アリサ「言い方!!」

 

 

●『メイデン・オブ・ホワイトカラー』

 

アリサ「……何か考えついた?」

 

ミオ「いいえ」

 

オウガ「俺にわかるわけないっす」

 

アリサ「……じゃ、次に行きましょうか」

 

オウガ「うす」

 

アリサ「ブシロードから送られてきた、ヴァンガードファイターへの挑戦状!!

誰もがまだ見ぬコンボを思いつき、彼女を禁止カード送りへするのはキミかも知れない!!

求む、天才のひらめき!!」

 

ミオ「それっぽいこと言って、ごまかすパターンですね」

 

 

●『桂花の乙女 アネルマ』

 

アリサ「えっと……花妖精はブーストされても、パワーはアーシャと同じになっちゃうわよね?」

 

ミオ「はい」

 

アリサ「花妖精でブーストしても、13000ブーストにしかならないわよね?」

 

ミオ「はい」

 

アリサ「え? 何のためにあるの、このカード? これも挑戦状?」

 

ミオ「1ドローしつつトークンを生み出す効果だけで、これまでのトークン生成カードを過去にするには十分なスペックかと」

 

アリサ「それもそうか!」

 

ミオ「アーシャと一緒に紹介されたというのが紛らわしかっただけで、件の効果もネオネクタールなら嬉しい効果ではないでしょうか。

例えば、アルボロスデッキなら、トークンを聖樹でブーストしてあげることもできますよね」

 

アリサ「そう考えると、盛りに盛られてるカードよね。要注目!!」

 

 

●オーダーカード 『知略の兵法 剛腕の章』

 

アリサ「今回のオーダーカードは怪しい雑誌!

CB3、SC3という重いコストを支払って、得られる対価は3枚ドローと、前列3体に+10000!

さて。このオーダーカード、どう使う?」

 

ミオ「まず2つの効果が噛み合っていませんよね。3枚ドローは序盤から中盤にかけて特に嬉しい効果ですが、パンプは相手を追い詰めた段階でより効果を発揮します。

3枚ドローして、即+10000されてしまうので、ドローする前からある程度展開ができていないとならない点も、デッキを選びます」

 

アリサ「うーん、そうよね。

それを踏まえて、使えそうなデッキはあるのかな?」

 

ミオ「真っ先に思いつくのはネオネクタールでしょうか。ネオネクタールは比較的コストを消費しなくても回せるデッキなので。

例えば、『メイデン・オブ・ピュアスプラッシュ』をフィニッシャーとしているデッキは、そのまま入れ替えられるのではないでしょうか。

トークンのパワーを補うという点では、序盤からのパンプもありがたいクランなはずです」

 

アリサ「なるほどね。他には?」

 

ミオ「全部私まかせですか?

……これもネオネクタールになってしまいますが、今弾の夢紡ぐアーシャとも相性はよさそうです。

花妖精とは微妙に噛み合っていないものの、夢紡ぐアーシャの項で説明した配置で、比較的容易に素早く全ライン★2にすることができるので……」

 

アリサ「あ! ガード強要ができれば、+10000のパンプも序盤から生きてくるわけね」

 

ミオ「はい。今回の例の場合は、パワー33000、★2を3ライン揃えつつ3ドローです。花妖精以外のアーシャはブーストもしてあげられますし、パワーはもっと伸ばせます。

ソウルチャージする手段があれば、これを相手がG2の間に組み立てることも可能です」

 

アリサ「じゃ、アーシャ以外にも、★を素早く全体に配ることのできるデッキなら採用できるかもね」

 

ミオ「モルドレッドや、ブルスパイクあたりでしょうか。特にスパイクもCBを使わない構築は難しくないですし、むしろスパイクでは稼ぎにくいアドバンテージをしっかり稼いでくれます」

 

アリサ「……まあ、3ドローと言えば聞こえはいいけど、剛腕の章を失っているから、アドで言えば+2止まりなんだけどね」

 

ミオ「盤面に居残るユニットがスキルを使うのとは、わけが違いますよね」

 

アリサ「新しいルールまでいっぱい作って、大々的に宣伝していた割には、ごく一部のデッキで採用できるかな?レベルのカードが続くわね、オーダーカードは。

このままクレイエレメンタル的な立ち位置に収まるのかしら」

 

 

●『夢の運び手 ベレヌス』 『ドキドキ・ワーカー』 『花園の乙女 マイリス』

 

アリサ「最後に取り上げるのは、もちろんこのカード達!」

 

ミオ「シールド値+30000の★守護者達ですね」

 

アリサ「デッキ構築論に一石を投じるカードなのは間違いないわね。VR勢よりもNext Stageの名に相応しいんじゃないかしら。

そんなわけで、各カード解説するより、★守護者が登場することによる環境への影響をここではお話したいと思いまーす!

まず、どんなデッキなら完全ガードを押しのけて採用できそう?」

 

ミオ「まず思いつくのは、プロテクトクランとのシナジーですね」

 

アリサ「完全ガードをゲーム外から手に入れる手段があるし、すでに完全ガードが飽和状態になってるクランも多いものね」

 

ミオ「特に、ダークイレギュラーズや、エンジェルフェザーと言った、1ターンに2度プロテクトを取得できるデッキとは相性がいいと思います。

あとは……すでに引トリガーを採用する意義の薄くなっているグランブルーでしょうか」

 

こっきゅん「呼んだか?」

 

アリサ「呼んでない!」

 

オウガ「……どちらさますか?」

 

アリサ「思ったよりリアクションが薄い!」

 

ミオ「こっきゅんさんの設定をよく知らないのもあるかも知れませんね」

 

アリサ「そう言う問題!?」

 

こっきゅん「我が名は『氷獄の死霊術士 コキュートス』。万物の死を司り、支配する、絶海の魔王なり」

 

オウガ「俺は鬼塚オウガ! 何だかよくわかんねーけど、よろしくな!」

 

こっきゅん「くくく。威勢のよい若造よ。その肉体が滅びた時には、汝の魂も我がコレクションに加えてやろうぞ」

 

オウガ「? おうよ!」

 

アリサ「よくわからない契約に、ホイホイ同意しちゃダメでしょ!」

 

ミオ「アリサさんの面倒見がよすぎて、お母さんみたいになってます」

 

こっきゅん「して、★守護者の話であったな。

確かに、引トリガーを採用しない構築が増え、プロテクトでもあるグランブルーとの相性は抜群よ」

 

アリサ「逆に言えば、守護者=引トリガーでもあるから、引トリガーを採用したいデッキでは、★守護者が採用しにくいのよね」

 

ミオ「現状のプロテクトクランは、ほとんどがアドバンテージを稼ぐ手段に長けているので、やはりプロテクト向きなカードではないでしょうか」

 

アリサ「そういう意味では、プロテクトの強化に繋げたいのかしらね」

 

こっきゅん「プロテクトⅡの強化には全く繋がっておらぬがな」

 

アリサ「もう完全に諦めたか、この前のエンジェルフェザーで、最低限の強化は果たしたと思いこんでるかのどちらかよね。

どうでもいいけど、この前のアニメのタツヤ君。ちゃんと計算したわけじゃないけど、プロテクトⅠの方が絶対に戦いやすかったわよね」

 

こっきゅん「対戦相手がよりにもよってクロノファングと、ヴァルケリオンであるからな」

 

アリサ「そりゃ、リューズも『プロテクトⅡでいいのだね?』とか親切に聞き返してくれるわ!」

 

ミオ「ちなみに作者も、あのセリフはいつかリアルで使ってやろうと企んでいるのですが、対戦相手が誰もプロテクトⅡを使ってくれないため、いまだに言えていないそうですよ」

 

アリサ「哀しいわね、それ!」

 

オウガ「で、★守護者の話はどうなったんすか?」

 

アリサ「そうだった! えっと、★守護者の登場には、もうひとつ環境を一変させるファクターがあってね……」

 

ミオ「★トリガーを16積みできるようになったことでしょうか」

 

アリサ「そう! ★守護者は4種類目のトリガーでもあるの。アクセルの速攻や、フォースⅡに★16積みは、割と環境にダメな方向で影響を与えるんじゃないかと心配していたんだけど……」

 

オウガ「だけど?」

 

アリサ「★16積み構築には、2つの重い枷がかけられてしまっているの。

ひとつは、治トリガーを採用できないこと。

ま、これは当たり前よね。トリガーが全部★になっているのだもの」

 

オウガ「うす」

 

アリサ「それに加えて、★16積みデッキでは完全ガードも採用できなくなるの!

★を16枚積むには、現状、★守護者が必須なわけだから」

 

オウガ「あ、なるほど!」

 

アリサ「治トリガーは20000ガードだし、20000ガードが30000ガードになっただけじゃ、さすがに大して変わんないでしょ?

まとめると、

・治トリガーによる回復の放棄

・完全ガード不採用

・総ガード値の減少

★トリガー16枚構築は上記の理由によって3段階防御力が落ちるわけ。★トリガーを増やして1段階攻撃力が上がったとしても、さすがに割に合わないんじゃないかしら。

たしかにアクセルもフォースⅡも速くて強いけど、完全ガードや治トリガーという保険があってこその強さだと思うわよ」

 

ミオ「ユキさんも、本来負けるべき場面で生き残ることができれば、それは追加ターンを得たと同じことだとおっしゃってましたね」

 

アリサ「ま、作者の論理でもあるわけなんだけどね。時に防御が最大の攻撃に化けるのも、ヴァンガードの面白いところね」

 

オウガ「じゃあ、★16枚構築でなくアクセルやフォースに採用する場合はどうなるんすか?」

 

アリサ「そうね。まず、完全ガードを切るっていうのは、今の環境なかなか難しいと思うのよね。

ちょうどさっきのアニメの話題でも出たように、クロノファングとか、ヴァルケリオンとか、完全ガードでなければ防ぐのが困難なアタックが一定数あるから。だからこそ、プロテクトと相性がいいという話にも繋がるわけだけど。

フォースやアクセルに★守護者を入れるにしても、1~2枚が限度じゃないかしらね」

 

オウガ「なるほど」

 

アリサ「完全ガードには、数値受けが厳しいアタックを防ぐ以外にも、もう一つ仕事があってね。

それは不要札を処理すること。

例えば、30000要求のアタックを完全ガードでG3を切って防いだ場合は2枚の消費。

もちろん、★守護者なら1枚で防ぐことができるから、この時点では圧倒的に★守護者の方がお得よね」

 

オウガ「そうっすね」

 

アリサ「けどゲームが進んで、手札に余ったG3を消費すること無くゲームが終わってしまったら? 実質、完全ガードで防いでいても結果は変わらないの。

結果論ではあるけどね。

けど、ギアクロみたいなG4を採用するデッキもあるし、オーダーなんてカードも登場したから、今後もガードに使えない不要札は増えていくと予想できるわ。

それらにコストという居場所を与えてあげられる完全ガードは、現時点でも見た目以上に効率がいいの。

だから、★守護者を多めに採用する場合は、不要札を処理できる手段が完全ガード以外にあるか、しっかり確認しておくこと!

具体的に言うと、手札交換ができるユニットを多めに採用するとかね」

 

オウガ「了解っす! 勉強になりました!」

 

ミオ「…………」

 

アリサ「ん? どうしたの、ミオちゃん」

 

ミオ「……その考え方でいくと、プロテクトクランの中では、メガコロニーは相性悪くありませんか?」

 

アリサ「そうなのよー!! G3を必要以上にかき集めて、それらを完全ガードで消費していくデザインだからね! プロテクトクランの中では、一番★守護者を生かしにくいクランじゃないかって思ってるくらいよ!」

 

オウガ「まあ、まとめると、プロテクトクランはまず試せ! 他のクランはデッキと相談! こんな感じっすね」

 

こっきゅん「うむ」

 

アリサ「何であんたが答えるのよ! 

ま、あと怖いのはインフレくらいね。

今でこそ+30000は、大抵のヴァンガードのアタックは凌げる数値だけど、超越のような、どんなクランでも超火力を叩きだせるシステムが登場してしまったら?

立ち位置はクインテットウォールに近いのかも知れないわね。期待値も似たような数値だし」

 

ミオ「ともあれ、非常に考察しがいのある面白いカードであることは間違いないようです」

 

オウガ「自分のクランで使えるようになるのが待ち遠しいぜ!」

 

 

●終

 

アリサ「鬼塚君、はじめてのえくすとらはどうだった?」

 

オウガ「いやー、面白いっすね! 俺も早く議論に参加できるようになりたいっす」

 

アリサ「緊張したとかじゃなく、面白いって言えるのは大物よねー。

大丈夫。鬼塚君なら、すぐ詳しくなれるよ」

 

オウガ「うす!」

 

こっきゅん「では、今宵はこのあたりで終幕と参ろうか」

 

アリサ「はいはい。それじゃ、まったねー!」

 

ミオ「さよな……オウガ「じゃあな!!」

 

アリサ「鬼塚君の声に、ミオちゃんの小さな声がかき消されてる!!」




今回はいいお知らせがあります。
本当は4月の本編のあとがきで書くべきで、すっかり忘れていただけなのですが。

根絶少女に全クランを登場させられるメドが立ちました。

実際は2クラン、まだどこで出すかは決まっていないものもあるのですが、そのクランだけ登場しないのも不自然なので、必ずどこかで出します。
出すからには、それなりに見せ場も用意するつもりです。
まだ登場していない、あんなクランや、こんなクランの登場を心待ちにしてくださっている方も、その時まで、どうか根絶少女をよろしくお願い致します。

次回、5月の本編は5月2日の公開を予定しております。
次もまた、スパイクに続き、根絶少女初登場のクランが顔見せします。
お楽しみにして頂ければ幸いです。
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