根絶少女   作:栗山飛鳥

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●登場人物

・音無ミオ
根絶者にディフライドされている無表情・無感情の少女。高校2年生。
使用クランはもちろん「リンクジョーカー(根絶者)」
根絶者としての本能からか、メサイアが苦手かつライバル視している。

・天道アリサ
いつでも元気いっぱい。明るく楽しいミオの先輩。高校3年生。
使用クランは「メガコロニー」
悪役のみならず、ダークヒーローも大好物。

・鬼塚オウガ
ケガが原因でアメフト部を引退。ミオに誘われカードファイト部に入部した高校1年生。
初心者だが、熱いハートの持ち主。
使用クランは「スパイクブラザーズ」

・藤村サキ
臆病で気の弱いメガネっ娘。ファイトは初心者だが、知識は深い高校1年生。
使用クランは「たちかぜ」

・山崎タツミ
かつてミオにヴァンガードの教えを受けた中学2年生。
使用クランは「かげろう」で、オーバーロードの強さに憧れを抱く。


Ex.26「銀華竜炎」

●序

 

アリサ「やってきました! 『銀華竜炎』の『えくすとら』!!」

 

ミオ「根絶少女では初となる、根絶者収録パックの『えくすとら』ですね」

 

オウガ「先輩も心なしか気合が入ってるっすね!」

 

ミオ「当然です。もちろん根絶者は全カードにコメントしていきますよ。

そんな根絶者が率いるリンクジョーカー以外の収録クランは……」

 

サキ「さらりとウソつかないでください!」

 

ミオ「そんなかわいい根絶者様が率いるリンクジョーカー以外の収録クランは、オラクルシンクタンク、ディメンジョンポリス、かげろう、となります」

 

アリサ「かげろう収録ということで、根絶少女作中のかげろう使いを、本日はゲストとしてお呼びしております!」

 

ミオ「む。それはもしかして……」

 

アリサ「1年生編の1月に登場! かげろう使いの少年ファイター! 山崎タツミ君でーす!」

 

タツミ「あ、その、はじめまして。1回しか登場していない僕が、こんなところにいてもいいのでしょうか?」

 

アリサ「当たり前でしょ! オーバーロードも収録されてるし、むしろタツミ君を呼ばずして誰を呼ぶのよ」

 

タツミ「それはそれとして、何でこの人、僕の名前を知っているんですか?」

 

ミオ「私達の練習風景を、ずっとストーキングしていたからですよ」

 

タツミ「何それこわい」

 

アリサ「ちょっと! 人聞きの悪いこと言わないでよ!」

 

ミオ「人聞きも何も事実だと思いますが」

 

タツミ「あ……ミオ、さん、は久しぶり、ですね」

 

ミオ「む。以前と話し方が違いますね。どうして敬語なのですか?」

 

タツミ「だ、だって! あの時は年上だなんて思わなかったから!」

 

ミオ「私はあなたのことを大切なお友達だと思っています。構わず、この前と同じように呼んでください」

 

タツミ「う、うん……! ありがとう」

 

オウガ「よくわかんねーけど、綺麗にまとまったところで、今日の『えくすとら』をはじめるぜ!」

 

 

●オラクルシンクタンク 『覇天戦神 スサノオ』

 

アリサ「オラクルが誇る破天荒男(はてんボーイ)、スサノオがついにスタンダードへと降臨!!

その効果は、まさに異常レベルのドロー! カードゲーマーの本能のままに引きまくれ!!」

 

サキ「擬似的にツインドライブを行う効果とでも言うのでしょうか。ソウルにG3があれば、その効果はトリプルドライブへとさらに強化されます」

 

ミオ「単なるクアドラプルドライブ、クインテットドライブとの違いは、1度目のチェック後に行動の機会があることですね」

 

タツミ「スサノオの効果で引いたカードをすぐさま展開できるし、引いたトリガー効果を考慮して戦略を立て直すこともできるよね」

 

ミオ「一方で欠点もあります。対戦相手からしてみれば、トリガーが途中で止まるので、3枚貫通や4枚貫通を考慮してガードをする必要は無いという点ですね。

そのため、プレッシャーにはやや欠ける印象です」

 

タツミ「とは言えオラクルだし、2度目のチェック前にまたデッキトップ操作もできるから、メリットの方が多そうだけどね」

 

ミオ「そうですね。他のクランの勉強もしているようで、精進は怠っていないようですね」

 

タツミ「へへ。まあね」

 

アリサ「こいつも割とコレオの立場を奪ってる系のカードなんだけど、そのコレオが大の天敵という不思議なカードなのよね」

 

サキ「山札の消費が激しいですからね。1枚でもデッキを減らされるのは嫌ですよ」

 

アリサ「意外とコレオって星骸に近いカードなのよね。周囲がインフレするほど自分も強くなるって言うか。

登場当初はそうでもなかったのに、1年もたたずして、コレオで軽く後押ししてあげるだけでデッキアウトするようなデッキが増えたような気がするわ」

 

 

●『流水の女神 イチキシマ』

 

アリサ「まさかのG2イチキシマ!! これは驚きのサプライズだわ」

 

サキ「イチキシマは、G環境で活躍していたGユニットですよね」

 

アリサ「そうよ。そのインチキ臭さから、作者の周囲ではインチキシマとまで呼ばれているわ。世間でも呼ばれてそうだけど。

あまりのインチキぶりから、『豊水尊神 イチキシマ』はヴァンガード史上初の使用禁止カードにまで指定されてしまったほどよ」

 

ミオ「では、今回のイチキシマは、今回もインチキシマなのか。注目の効果は……」

 

タツミ「カードの効果で公開された時、ヴァンガードに+10000する効果と、登場時、デッキの上を見て、ノーマルユニットなら+10000する効果、だね」

 

アリサ「……強いけど、イチキシマにしては地味じゃない?」

 

オウガ「ハードルが高い!」

 

アリサ「インチキシマなら、デッキの上がノーマルユニットなら+10000して、G0でガードできないくらい言ってた」

 

サキ「ま、まあ、若かりし(?)頃の姿ですし」

 

アリサ「こんなもんかー」

 

オウガ「このカードがあれば、スサノオの擬似ドライブでアタリを引く確率は大幅アップ! ノーマルユニットなので引いて即戦力になるのも嬉しいよな。

『日輪の女神 アマテラス』も似た効果を持っているので、フル投入すれば、デッキの中のアタリはトリガーを含めて最高24枚だぜ!」

 

アリサ「やっぱり、ちょっとインチキくさい!」

 

 

●『豊熟の女神 オトゴサヒメ』

 

アリサ「スタンダード環境になってから、『ソウルにG3がある時』を条件とするヴァンガードが多く登場したわ。

最近はちょっと落ち目だけど、そういったカードをサポートするために、本命ライドする前に経由し易い、ライドしてもアドバンテージを失わない『繋ぎ』となるユニットは重宝されがち。

このオトゴサヒメは、そんな繋ぎG3の中でも最高峰と言える良作よ!」

 

サキ「まずは重要なライド時の効果。CB1で2枚ドローです。プロテクトⅠを選択することで、手札はさらに1枚増えますね。

シンプルな効果に見えますが、ライド時に安定してアドバンテージを2枚稼げるユニットは、VRを含めても非常に限られています」

 

アリサ「とは言え、ここまでならオトゴサヒメは無難なG3止まり。オトゴサヒメを単なる繋ぎに終わらせないのが、もう一つの効果」

 

オウガ「手札を3枚捨てることで、前列ユニットに+20000して、本体には★+1するぜ!」

 

アリサ「そう! このオトゴサヒメはフィニッシャーも兼ねるのよ! メインヴァンガード以外でG3に求められる役割をギュギュッと凝縮した新世代のカードなの!

スサノオが凄すぎる上に性質も近いから、スサノオを押しのけての活躍は難しいけど、一昔前ならVRとだって渡りあえたカードじゃないかしら。

インフレによって誕生し、インフレに負けた悲運のカード!」

 

タツミ「スサノオデッキで、スサノオにライドできなかった場合のサブヴァンガードとしての採用はできるかも知れませんよ。どうしても運が絡むスサノオと違って、確実にユニットを強化できる点から、フィニッシャーとして運用できるシチュエーションもありそうです。

RRRの『日輪の女神 アマテラス』とは採用枠を十分に争える、面白いRRだと思います」

 

ミオ「ちなみに手札を3枚捨てる効果は、手札3枚以外の条件は無いので、相手がG2の序盤から使用できます。速攻デッキのメインヴァンガードとしての使い道もあるかも知れませんね」

 

アリサ「手札3枚捨ててるとは言え、さすがに+20000は大きいよねー」

 

 

●『神剣 クサナギ』

 

アリサ「オラクルの★守護者なんだけど、スサノオとの相性が抜群ね」

 

オウガ「引トリガーなんか必要としない圧倒的ドロー力に、毎ターンの再ライドが容易なプロテクトクラン! 使ってくれと言わんばかりっすね」

 

サキ「現状の★守護者の中では1歩抜きん出ている感じですね」

 

 

●『バトルシスター ぷらりーぬ』

 

アリサ「毎回1枚はあるデメリット付きのハイパワーコモン枠! 今回のパワーは23000! 登場するたびに下がっていくのは何で!?」

 

ミオ「そのくせ、今回は同型カードと比較してデメリットも大きいです。登場した時にデッキトップを見て、トリガーユニットでなければ退却します」

 

アリサ「盤面にすら出てくれない!」

 

ミオ「デッキトップ操作が得意なオラクルとは言え、常にデッキトップがトリガーというわけではありません。

一度登場さえすれば、退却することもなく、アタックも自由にできるとは言え、パワーの低さも相まって、『サベイジ・マーセナリー』や『銀彩の斬刃 タルエル』と比較すると、採用はやや躊躇うレベルかも知れませんね」

 

 

●ディメンジョンポリス 『黒装傑神 ブラドブラック』

 

アリサ「紅に染まる月の下、颯爽と現れたオオバリズム溢れる漆黒のヒーロー!!

え? 何コレ? カッコよすぎるんだけど? そんなに作者にディメポ使わせたいの?」

 

タツミ「ダークヒーロー好きには、名前から見た目までたまりませんよね!」

 

オウガ「CB1で前列全てのユニットに+10000! シンプルだけど効率はいいし、リアガードも含めた全体強化は、ディメポでは貴重だぜ」

 

サキ「注目はもう一つの効果ですね。アタックしたバトルの終了時、山札の上から7枚見て、G3を1枚手札に加えます。ここまでなら単なるアドバンテージですが……」

 

アリサ「相手がG3の場合は世界が変わる! 手札を2枚捨てることで、手札からG3を1枚選んでスペリオルライド! アドバンテージ獲得能力が、途端にアドを放棄した連続攻撃に早変わり!」

 

サキ「山札から公開したG3にライドする必要もないですし、公開できなくてもスペリオルライド自体は行える。そんな融通も魅力ですよね」

 

アリサ「ダイライナーの後だし、公開しなければスペリオルライドもできないと思いこんじゃいそうだよねー」

 

サキ「次にライドするブラドブラックを確保しつつ、本命にライドする動きは強そうですよね」

 

オウガ「そのライドするカードは何がいいんだろうな?」

 

アリサ「まず、ダークな見た目に違わず怪人・怪獣との相性が抜群ね!

反面、これまでに登場したヒーロー達は起動能力でしっかりお膳立てしてあげてナンボのユニットが多いから、相性はあんまりよくないのよね」

 

サキ「『爆音超獣 オーディオン』は、アタック時に2枚以上でしかガードできない制限を与えます。3枚ものソウルブラストが必要ですが、ブラドブラックは性質上ソウルが増えやすいです」

 

アリサ「特にオススメが『戦闘団長 グレギオ』ね。

登場時、相手がCB1を消費するか、自分が2体デッキトップから展開するかを相手に選ばせる効果なんだけど……その相手に選ばせる部分が曲者で使いにくかったのよね」

 

サキ「相手はされたくない方を選べばいいだけですからね」

 

アリサ「ライドフェイズにこの効果だと、どうしてもそうなっちゃう。ところがバトルフェイズとなると話が違う。バトルフェイズのスペリオルコールは連続攻撃と同義。それも2体。ブラドブラックならフォースⅠをリアガードに置いてることだってある。

そんな状況、9割以上の人がスペリオルコールなんて選ばないわ

つまり……」

 

オウガ「ブラドブラックでグレギオにスペリオルライドする=相手のダメージを1枚裏にする ってワケっすね」

 

アリサ「その通りよ! ダメージ裏だって嫌なものは嫌なもの。相手は表のダメージを欲しがって、本来ガードできる攻撃だってわざと受けにくる副次効果も期待できるわ。

もちろん、相手のダメージがすでに全裏なら連続攻撃は確定するし、グレギオは後列のユニットをガードに使える受けの能力も持ってるの。相手ターンに備えてライドしておく価値は十分にあるわ。

ほんと、ギフトが無くてもお釣りがくるぐらい」

 

サキ「今弾には怪人・怪獣以外にも相性のいいカードはあるんですけど……」

 

アリサ「それは次にとっておきましょ」

 

サキ「そうですね。あ、単純にパワーを追及するなら『次元ロボ ダイザウラス』も選択肢に入りますね」

 

オウガ「いやー、かっこいいだけじゃなく、面白いユニットだな。

さっきフォースⅠの話も出てたけど、イマジナリーギフトは何がいいんだろうな?」

 

アリサ「それよねー。はっきり言って、考察の放棄じゃなく『どっちでもいい』だと思うわよ。

ヴァンガードがスタンドするからVにフォースⅡを乗せても強いのは間違いないし、VにフォースⅠを乗せるなら、ヴァンガードのパワーを参照する効果にも手が届く。

グレギオのようにリアガードを主力にするなら、フォースⅠをリアガードにバラ撒けばいい。

ファイターの好み、デッキの構築、ファイトの状況。それらを考慮して好きに選べばいいと思うわ。

なんてったって、この自由さが、ブラドブラック最大の強みであり、面白さなんだから!」

 

サキ「どんなヴァンガードでも擬似的に2回攻撃ユニットにしてしまえる効果は、ダークイレギュラーズのデスアンカーを彷彿とさせますね。

あちらも、メインヴァンガードがどれだけインフレしても使われ続けそうなカードですが、ブラドブラックもそれに続くカードになりそうです」

 

オウガ「ブラドブラックと相性の悪いユニットは、基本的にはグレートダイユーシャとは相性がいいはずだしな!」

 

アリサ「そうよね。ディメポらしくディメポの穴を埋めてきた、今弾きっての怪作だわ。

イラストがカッコよすぎるとか、そんな作者の贔屓目抜きに強くて面白いカードだと思うから、みんなも使ってみてねー!」

 

 

●『鋼闘機 シンバスター』 『鋼闘機 ウルバスター』 『鋼闘機 ブラックボーイ』

 

アリサ「超越環境のカードが取りざたされる中、短い双闘環境を駆け抜けた鋼闘機達がまさかの復活!

何故だかFVまでブラックボーイ!」

 

ミオ「サキさんの言っていた、ブラドブラックと相性のいいカードがこちらですね」

 

サキ「はい! シンバスターは登場時にデッキからウルバスターをスペリオルコールすることができます。

そのウルバスターは登場時に相手リアガードを1体退却させ、このユニットのパワーを+10000させます」

 

アリサ「ディメンジョンポリスとしては、ライドするだけでアドを稼げる貴重なユニットね。コールしてくるユニットのパワーも文句無し。

メインを張るにはちょっぴり刹那的すぎるきらいがあるけれど、まさにその刹那を求めていたのがブラドブラック!」

 

サキ「ブラドブラックからスペリオルライドすれば、23000のヴァンガードと、20000のリアガードで追撃が可能です。もちろんフォースも生成されるので、実のところランダムで2体展開するグレギオよりも強いパターンも多くなりそうな気がします」

 

ミオ「一応、起動能力でガード制限もついていますが、制限としては弱い部類です。基本的にはブラドブラックとのコンボカードか、アドを失わないフォース持ちであることを生かしたサブヴァンガードとしての運用になるでしょう。

サブヴァンガードにする場合、ウルバスターはバニラになりがちな上、少数採用だとシンバスターにライドした時にはデッキにいない可能性があることには注意してください」

 

 

●『大宇宙勇機 グランギャロップ』

 

アリサ「ディメポとフォースⅡの相性が悪いと誰が言った! とばかりに登場した、フォースⅡ専用のディメンジョンポリスよ」

 

サキ「★の数だけグランギャロップは強力な効果を発揮していきます。

★2の場合は前列リアガードに+5000

★3の場合は前列リアガードにさらに+10000

★4の場合は前列リアガードに★+1

されます」

 

ミオ「フォースⅡと、起動能力で★3までなら難なく満たせますね。最後のひとつは、基本的に専用サポートの『宇宙勇機 グランボルバー』を利用することになります。」

 

サキ「『コマンダーローレル』や『次元ロボ ダイジャッカー』でも★は付与できますが、色々と相性が悪いんですよね」

 

アリサ「大量の★を集めて殴りかかるド迫力のグランギャロップだけど、なんと本体のパワーは13000からピクリとも動かない!」

 

オウガ「無迫力!!」

 

アリサ「幸い、ディメポはヴァンガードにパンプする手段には事欠かないから、それで強化しろっていうデザインなんだとは思うけどね。

グランボルバー引いてこい、ダイドラゴンも引いてこいって、ドローが苦手なディメポには、結構ムチャな要求なのよね。

アドの素であるCBは、グランギャロップが毎ターン消費してるのに。

いっそのことフォースⅠを選んで、ちゃんとした下地を用意してあげるもアリなのかも」

 

ミオ「★2の23000の時点で十分な脅威ですからね。少なくとも、★3の13000よりは強そうです」

 

アリサ「スキルの発動タイミング上、★トリガーは反映されない。

相手をダメージ5まで追い詰めても、パンプのためにCB1を消費して★を増やし続けなければならない。

サポートカードのグランボルバーすら、貧弱なグランギャロップでなく、すでにパンプをもらってる自分を強化する。

ムズムズするというか、融通が効かないというか、無駄が多すぎるというか、ツッコミどころ満載というか……あれだけ洗練されたデザインの、ブラドブラックの後にこれを出す!?

どう見ても、一発屋RR枠でしょ!」

 

サキ「インドラ扱い!?」

 

タツミ「だからって紹介順までRR枠にしなくても……」

 

アリサ「カード単体で見たら強くない。サポートありきっていう点は、クラレットソードにも通じるわね。強さも立ち位置もそんな感じになりそうな気がするわ」

 

ミオ「リアガードを安定して強化できるディメンジョンポリスが、ブラドブラックに続いて増えたのはいい傾向ですね」

 

アリサ「そうね。『ミラクル・ビューティー』のリアガードで30000という要求が、これで一気に現実的な数値になったものね」

 

サキ「『ミラクル・ビューティー』!?」

 

アリサ「ここで触れようと思ってたから、ブラドではあえて触れなかったけど、どっちも『ミラクル・ビューティー』と相性がいいのよ。怒涛の連続攻撃が楽しめるミラクル・ブラドや、★2のユニットをさらにスタンドできるミラクル・ギャロップ!

『ミラクル・ビューティー』は専用サポートもあって、今も面白いカードだから、色々と試して欲しいな

 

サキ「それにしても……パワーは低いのに当たれば一撃必殺って、いったいどんな攻撃なんでしょう?」

 

アリサ「剣に毒でも塗ってるんじゃないの?」

 

オウガ「卑怯!」

 

 

●『次元ロボ ダイアーム』 『次元ロボ ゴーファイヤー』

 

ミオ「今弾のディメポにおける隠れテーマ、『相手の手札が10枚以上なら~』勢です」

 

アリサ「いや、無理でしょ!?」

 

ミオ「言うと思いました」

 

アリサ「まず、そうならないように立ちまわるのが大前提でしょ」

 

オウガ「そもそも、舐めプでもしない限り、そうそう10枚とかいかない気もするんすけどね」

 

アリサ「さすがにスサノオなら油断すると達成されそうだけどね。

じゃあ、スサノオの手札が10枚になったとして、このカードは打開策になってくれるのかな?」

 

ミオ「ゴーファイヤーは、アタックした時に自身を+20000、★を+1します」

 

アリサ「いや、無理でしょ!?」

 

ミオ「ちなみにアタック時なので、アタック順を誤ると、ゴーファイヤーの攻撃時には相手の手札が9枚になっていることもあるでしょう」

 

オウガ「救えねえ……」

 

アリサ「そもそも、これだけ厳しい条件を満たして、条件を満たした『プラチナム・エース』とスペックがパワー4000しか違わないって言うのが悲惨なのよね」

 

オウガ「ダイアームはどうなんすか?」

 

ミオ「登場時に前列ユニットのパワー+30000です」

 

オウガ「割とマトモだった!」

 

アリサ「実際に打開策となるかは怪しいけど、何とかしてくれるかもと思わせる数値ではあるわね。いっそのこと、こっちもポンコツだったらオチにして綺麗にシメれたのに」

 

 

●オーダーカード 『水神護符 “呪浄渦洗”』

 

ミオ「ここで小休止。オーダーカードの考察です」

 

アリサ「誰でも使えるオーダーカード第3弾は怪しいお守り!」

 

オウガ「これを身につけるようになってから、お金も貯まって、綺麗な彼女もできて、人生ウハウハです!」

 

アリサ「そう、そんな感じ。

けど、見た目こそインチキ臭いけど、これの効果は本物よ!」

 

ミオ「その効果は、ユニット1体を解呪するか、スタンドさせる。それに成功すれば1ドローというものですね」

 

タツミ「やっぱりリンクジョーカーに呪縛された時や、メガコロニーにスタンド封じされた時に使えばいいんですか?」

 

アリサ「ふふふ。タツミ君、小学生のクセに考え方が古いわね」

 

タツミ「中学生です」

 

アリサ「今、対戦相手のユニットを呪縛する手段はリンクジョーカーには無いし、メガコロもスタンド封じをできるユニットはほんの僅か。その中でも使用率の高そうな『ステルス・ミリピード』には効果が無いという体たらく」

 

タツミ「じゃあ、何に使えばいいんですか?」

 

アリサ「簡単よ。自分で呪縛したりレストしたユニットを復活させればいいの」

 

タツミ「マッチポンプ!」

 

オウガ「やっぱインチキじゃね?」

 

アリサ「けど、この使い方は超便利なのよ。

本来は今弾に収録されているリンクジョーカーのユニットが呪縛状態で展開するユニットを解呪するオーダーとしてデザインされたんでしょうけど、リンクジョーカーはだいたいメサイアがまとめて解呪しちゃうのよね。

けど、根絶者や星骸がアド稼ぎのために『デスティ二-・ディーラー』なんかを採用している場合は? そんな時に役立つのが、この護符というわけ」

 

タクミ「な、なるほど」

 

アリサ「我らがメガコロとの相性も凄いわよ。スターグビートルで射出したユニットを、即座にスタンドさせることができるんだから。

『ウォーター・ギャング』に使ってやれば、その場で3枚ドロー!!」

 

オウガ「すげえ!」

 

アリサ「護符が加わったことで、スターグビートルもマシニング以外のデッキにグッと入れ易くなったわ。

おあつらえ向きにG3だから『マシニング・マンティス』や『マシニング・ホーネット』でも拾ってこれるのよ。

これまで同じ役割で採用されていた『強毒怪人 ヘルデマイズ』はG3であるが故に、スターグビートルと並べる場合は前列が空でなければならなかったけど、オーダーならその心配も無し!」

 

ミオ「オーダーの『場に残らない』という特性が、今回は生きたというわけですね」

 

サキ「メガコロニー以外では、獣神も面白そうですよね」

 

アリサ「エクストラアタックしたユニットをスタンドさせるのね。『獣神 ヴァーミリオンバード』でも似たことができるけど、あっちは融通が効かない場面もあるし、併用してみるのもいいかもね」

 

ミオ「今回紹介したカード以外にも、ユニットのレストを介したスキルは意外に多いものです。探してみると、自分のクランでも思わぬコンボが発見できるかも知れませんね」

 

 

●かげろう 「ドラゴニック・オーバーロード “The X”」

 

アリサ「ここからは後半戦!

今回のオーバーロードは “The X”が登場!! “The Яe-birth”はー?」

 

サキ「とばされちゃいましたね」

 

アリサ「ま、とりあえずここからはタツミ君がお願いね」

 

タツミ「は、はい!

“The X”はデッキに眠る全てのオーバーロードに成り変わることができる、驚異のワイルドカードです!」

 

アリサ「『過去の「ドラゴニック・オーバーロード」シリーズ『全ての能力が使用できる』強力カード』って、公式ページにも書いてたわね」

 

タツミ「けど、実際はジ・エンド一択だと思います!」

 

オウガ「なんだってー!?」

 

タツミ「その理由が、ジ・エンドの効果を強力にサポートするふたつのスキル!

ひとつは手札を数える際、手札を擬似的に0枚として扱えるスキルです」

 

サキ「手札4枚以下でないと発動できないジ・エンドのスキルが、いつでも発動できてしまうわけですね」

 

タツミ「ふたつめが、相手のヴァンガードがG3以上なら、ドライブが0以下にならないというスキルです」

 

オウガ「ジ・エンドがスキルを2回使ってもドライブ+1のままってことだな」

 

タツミ「ちなみに、ソウルにオーバーロード必要という条件も、コストの名目でソウルにオーバーロードが置かれるので達成されます。

オーバーロード系統最大の弱点であった初動の遅さが、これで解決されました」

 

オウガ「とんでもねーな」

 

タツミ「最終的に“The X”は、ツインドライブ→シングルドライブ→シングルドライブのアタックを毎ターン行える脅威のユニットになります。

一方でザ・グレートは、魅力の一つであったネオフレイムをドロップゾーンから復活させる効果が、タイミングの関係上使えません。アドバンテージを得られないばかりか、安定してネオフレイムを並べることも厳しくなりました。

ジ・エンドと併用する場合、ジ・エンドを選んだらバニラになってしまうネオフレイムを採用しなければならない点も難しいですね」

 

アリサ「どうしても“The X”でザ・グレートを使いたい場合は、ザ・グレートに特化した方がよさそうね」

 

タツミ「はい。先に“The X”にライドすれば、ソウルにG3が無くともザ・グレートのスキルを即時使えるようになるので、一応、ザ・グレートとしても強化になるとは思います。

もちろん、自前でネオフレイムは引いておく必要がありますが」

 

サキ「もともと“The X”はジ・エンドと双闘するカードだったので、多少ジ・エンド寄りになるのは仕方ないのかも知れませんけど……」

 

アリサ「何よー! 公式ページの宣伝文句は嘘っぱちじゃないの」

 

ミオ「あくまで『シリーズ全ての能力が使用できる』としか書いていないので、嘘ではないかと」

 

オウガ「『全ての能力で戦える』とは言ってないすね」

 

アリサ「サギくせー」

 

サキ「けどこれって、『過去の』オーバーロードどころか、『未来の』オーバーロードまで使えちゃいますよね」

 

アリサ「そうよね。今後登場するオーバーロードは、ソウルにオーバーロード云々の制限は無意味になるし、実質どんなオーバーロードも8枚体制にできるから、ライド事故の危険性も大幅に緩和されるわね。

これからのオーバーロードは“The X”ありきで調整されるのか、あえて“The X”では使いにくいデザインにされるのか……」

 

タツミ「次の “The Legend”にも注目ですね!」

 

アリサ「“The Яe-birth”は!?」

 

 

●『ドラゴニック・ブレードマスター “双焔”』

 

アリサ「かげろうからはVRが2体も! ズルい!」

 

ミオ「G2をVRにしたシャドウパラディンよりはマシかと」

 

アリサ「それもそうね!」

 

サキ「よく見ると、“紅焔”ではなく“双焔”なんですよね」

 

アリサ「そう! 今後、スタンダードで2種類目のストライダーを出す時は名前を変えてくれるのかも。やっぱり、前と何もかもが同じじゃ味気ないし。些細なことだけど、粋な計らいよね」

 

タツミ「そんな“双焔”のスキルですけど、基本的にはスタンダードのブレードマスターを踏襲しています。

まず、手札を2枚捨てることで幻焔・トークンをスペリオルコールします。

トークン生成の条件にドーハとギャランを必要としなくなったので、最低限やりたい動きを確実に行えるようになりました。

ソウルにG3も必要なくなったので、速攻性も上がり、複数ターンに渡った使用も簡単になってますね」

 

アリサ「この時点で、前のブレードマスターを軽く追い抜いてる印象よねー」

 

タツミ「もちろん、ドーハとギャランとのコンビネーションも健在です!

ドーハとギャランがいるなら、相手ユニットを全て退却!

そして、相手リアガードがいないならこのユニットと幻焔・トークンを+10000させる永続能力が適用されて完成です!」

 

アリサ「うわあ。もはや、旧ブレードマスターが上回ってる部分が、★+1しかないじゃない」

 

タツミ「できることは同じなのに、やり方に差がありすぎるので、わざわざブレードマスター8枚で組む必要は無いのかも知れないですね。

今弾で相性がいいG3は『オッドネスアーダー・ドラゴン』ですが、必須というほどでもないので、好みのカードを入れればいいと思います。」

 

オウガ「今弾にはブレードマスターのサポートカードも収録されているよな?」

 

タツミ「はい! ブレードマスター……というか、厳密にはドーハとギャランのサポートですけど。

『ドラゴンダンサー ファージャ』は、単純にドーハとギャランが揃いやすくなるので必須カードですが、『ドラゴンダンサー ソージャ』は、コストもかかり、トリガー率を下げてしまう副作用もあるので、使いどころが難しそうです。

……かげろうのVRはこんな感じだけど、参考になったかな?」

 

ミオ「はい。とても分かりやすかったです。成長しましたね、タツミさん」

 

タツミ「……へへへっ」

 

 

●『ドラゴンナイト ジャンナット』

 

アリサ「かげろうの★守護者ね。

意外とこれ、かげろう……というかオバロでは入ってくる気がするのよね」

 

サキ「かげろうはカードを引けるユニットが少ないので、引トリガーが欲しいイメージですけど」

 

アリサ「たしかにかげろうはアドを得るのが苦手よ。けど、オーバーロードの場合はたとえ展開ができなくても……」

 

タツミ「単騎で敵を撃滅できる攻撃力がある!」

 

アリサ「そう! そして、そういうユニットには★12構成がよく似合う!」

 

ミオ「そもそもアドが取れないということは、完全ガードのコストを捻出するのも難しいということですしね」

 

アリサ「うん。だから、対戦相手によって多少ムラがあっても、1枚で大半のアタックを捌ける★守護者の方が、引守護者よりも潜在的にはアドになる気がするのよね。

完ガ必須な、ヴァルケリオンやクロノファングなんかと当たっても、動き出す前に倒せるのはまさしくオバロの特権!」

 

ミオ「同じことはグランギャロップにも言えそうですね」

 

アリサ「そうだね。まとめると『★守護者は前のめりなヴァンガード特化デッキでも使えそう』かな?

★守護者、今も色々と考察できる面白いカードよねー」

 

 

●リンクジョーカー 『オルターエゴ・メサイア』

 

サキ「いよいよリンクジョーカーですよ、ミオさんっ! って、あれ、いない?」

 

アリサ「あー、ミオちゃんはメサイアが嫌い……っていうか、苦手?

何かメサイアが怖いみたいで、メサイアの話題になると隠れちゃうのよねー」

 

オウガ「かっこいいのになー」

 

サキ「とりあえず『オルターエゴ・メサイア』ですね。

ええと、まずはSB1でドロップゾーンから別名ユニットを2体呪縛カードとして置きます」

 

アリサ「いきなりどこぞの死霊術師の立場が危ういこと書いてあるわねー」

 

こっきゅん「そんなわけがあるか」

 

アリサ「来ると思ったわ!」

 

サキ「きゃああああっ!?」

 

タツミ「わああああっ!!」

 

アリサ「あ、初対面が2人も。

……えーと、この人は近所のコスプレ大好きおじさんよ。 オーケー?」

 

オウガ「説明が適当になってるっすね」

 

サキ「よ、よかったです。本物のコキュートスかと思いました……」

 

タツミ「す、すごいクオリティですね」

 

アリサ「どうにか誤魔化せたわね」

 

オウガ「そもそも近所のおじさんが学校に入り込んでる状況もよくないと思うんすけど」

 

こっきゅん「我が誰であるかなど些細なことよ。近いうちに全ての人類が、滅びという名の罰を以って我が名を知ることになるのだからな。

だが、我がメサイアごときに劣っているなどとは無知蒙昧が過ぎて片腹痛いぞ、天道アリサよ」

 

アリサ「むっ。だってSB1でドロップゾーンから2体、メサイアにとっては実質スペリオルコールできるのよ?」

 

こっきゅん「では、メサイアはどうやってそのドロップゾーンにカードを用意する?」

 

アリサ「あっ……」

 

サキ「SBで1枚は確保できるとは言え、もう1枚はドロップに無い可能性すらありますね……」

 

こっきゅん「その点、我はドロップゾーンに4枚ものカードを事前に準備することができる。蘇生するユニットの数ばかりが、死霊術の本質ではないぞ?」

 

アリサ「くっ。それのせいで、しょっちゅうデッキ切れしてるくせに」

 

サキ「メ、メサイアに話を戻しましょう。

もう一つの効果はメサイアらしいアタック時の解呪です。『ハーモニクス・メサイア』と比較して、ドロー効果が無く、パンプ値もやや低めですが、コストも無く、何よりソウルにG3という制限が無くなっているので、取り回しや速攻性は大幅にアップしています」

 

アリサ「ブレードマスターと言い、そんなのばっかしねー」

 

サキ「手札を増やせるのは、相手ターンの守りにも大きく関わってくるので、オルターエゴで盤面を整えたら、ハーモニクスにライドし直すのは有効だと思います」

 

アリサ「メサイア8枚構成はアリってことね」

 

 

●『創世機神 ヴォルコゲーデ』

 

ミオ「『創世機神 ヴォルコゲーデ』はG4 パワー30000の規格外ユニットです」

 

アリサ「ミオちゃん!? いつの間に!」

 

オウガ「どこに行ってたんすか?」

 

ミオ「突然雷に打たれたと思ったら、私は異世界に転生していました。けっしてメサイアが怖くて、隠れていたわけではありませんよ」

 

アリサ「言い訳が苦しい!」

 

ミオ「私は異世界では貴族の令嬢で、6人の根絶者から同時に求婚されるというユートピアでした」

 

アリサ「ディストピア!!」

 

ミオ「私は悩み抜いた末にヲクシズを選んだところで、地球に戻されてしまったというだけの話です」

 

アリサ「残り5匹が気になるけど! とりあえず、ヴォルコゲーデに話を戻そうか!?」

 

ミオ「はい。まずはあえてデメリットから説明しましょう。

このカードはライドできない。G4ですし、これは当然ですね」

 

アリサ「ライドできたら、ギーゼと同レベルになっちゃう!」

 

ミオ「もうひとつは、登場時に退却してしまう効果です」

 

アリサ「見た目の割に虚弱体質!?」

 

サキ「フレーバー的には、存在しない扱いになっているだけだとは思いますけど……」

 

ミオ「つまり、G4だからと言って、ブラントリンガーや、超越環境でもコールはできないということです」

 

アリサ「その2つなら許してあげてもいいんじゃないって気はするけどねー。特に星骸は、直接的な強化はもらえなかったわけだし」

 

オウガ「そんなユニットを、どうやってリアガードサークルに出せばいいんすか?」

 

ミオ「呪縛カードとして置いてしまえばいいだけです。呪縛カードとして置かれた時はもちろん、解呪時もコールしたとはみなされません」

 

オウガ「あっ、なるほど!」

 

ミオ「ドロップゾーンからは『酷白斬激 ジャクト』。手札からは『弑逆の猛撃 ガストーラ』。山札からは『非業の連刃 アクリート』。

これらは一例ですが、一通りの領域からユニットを呪縛カードとして置くことのできるユニットは揃っているので、特化すればヴォルコゲーデを出すことは容易でしょう」

 

アリサ「ミオちゃんはあえてスルーしてるんだろうけど、メサイアももちろんOKだからねー」

 

サキ「オルターエゴを使う場合は、スカルドラゴンよろしくガードに使って、ドロップゾーンにあらかじめ送りこんでおくのがいいかも知れませんね!」

 

アリサ「そんな回りくどいやり方で、ようやく出てきたヴォルコゲーデ! もちろんパワー30000ってだけで十分な戦力なんだけど、さらなるスキルが!」

 

ミオ「はい。アタック時に自身を呪縛して、他のユニットを+10000できます。もちろんターン終了時には解呪されるので、次のターンに攻撃できないというデメリットにはならないので安心してください」

 

アリサ「メサイアの場合、この呪縛が連続攻撃の布石にもなってくれるのよ。

ヴォルコゲーデでアタック→メサイアで解呪→ヴォルコゲーデで再アタック

のコンボは、シンプルかつ非常に強力なので、呪縛状態で出したヴォルコゲーデは、『水神護符 “呪浄渦洗”』で即解呪してしまってもいいんじゃないかな。

うーん。護符、本当に便利!」

 

 

●根絶者 『選考の根絶者 ヰドガ』

 

アリサ「いよいよ根絶者の考察よ! ささ、ミオちゃん! 心ゆくまでどうぞ!

まずは『選考の根絶者 ヰドガ』から!」

 

ミオ「かっこいいです」

 

アリサ「…………え?」

 

タツミ「…………それだけ?」

 

ミオ「それ以上、何を語るべきことがあるのですか? 強くて、かわいくて、かっこいい。それが根絶者です」

 

アリサ「あ、う、うん。そうだね……」

 

タツミ(この人、根絶者が関わると割とポンコツだよね……)

 

アリサ「え、えーと! ヰドガは簡単に言うと簡易グレイドールみたいな感じね。手札コストは必要だし、裏でバインド(バニッシュデリート)もできないけれど、G3からライドせずともデリートできるのが最大の強みね。

繋ぎからフィニッシャーまで、総じてサブヴァンガード適正にすぐれた根絶者……かな?」

 

ミオ「……それだけでは50点ですね。ヰドガの真の魅力はリアガード時の能力と言えるでしょう」

 

タツミ(人の解説にはケチつけるのかよ!)

 

オウガ(め、めんどくせえ……)

 

ミオ「まず根絶者が現環境で置かれている状況を簡単にまとめましょうか。

根絶者の特徴は、CB1~2の消費でヴァンガードをデリートできることです。それは言い換えれば、相手ヴァンガードのパワーを0にしてしまえるということ。さらに言えば、前列ユニットを+12000~13000しているのと、ほぼ同意と言えるでしょう」

 

アリサ「まあ、ガード要求値だけで言えばそうよね」

 

ミオ「その数値は、根絶者の登場当時は非常に強力でした。ですが、今の環境はどうでしょう。その程度のパンプはありふれているんですよね。今弾で言えば、CB1で前列を+10000できるブラドブラックがいい例でしょうか」

 

アリサ「つまり、根絶者をパワー目的で使うのは時代遅れということ?」

 

ミオ「そうです。ですが、それだけがデリートではありません。

デリートは相手ターンまで持続するので、相手がライドできなければパワー0、スキル無しのヴァンガードで1ターンを過ごさなければならなくなります。

今の環境においては、これこそが根絶者の価値と言えるでしょう」

 

アリサ「けど、だいたい再ライドされちゃうよね」

 

ミオ「それはそうですね。ですが、最近のユニットは『ソウルにG3がある時』や『G3からライドした時』などの条件が省かれる傾向にあります」

 

タツミ「今弾の“The X”とかがそうだよね!」

 

ミオ「はい。乗り切りのユニットが増えた分、今の環境は、ほんの少しだけ再ライドが軽視されがちな環境と言えるでしょう。これは根絶者にとっては追い風です。

ただ、私が今回主題として取り上げたいのは、『再ライドされてしまった時』ではなく『再ライドされなかった時』に、いかに相手を追い詰めるか、です」

 

アリサ「え? そんなの再ライドされなかった時点で勝ち確じゃないの?」

 

ミオ「まったくちがいますね。

デリートした後、相手が再ライドできなかったと仮定して、想像してみてください。

相手のヴァンガードのパワーは0。スキルも使えないので、リアガードのパワーも伸びない公算が高いです。つまり、そのターンのアタックは少ない手札でガードできる絶好のチャンスなのです。

ですが、実際にガードできるシチュエーションは多くありません。

何故だか分かりますか? タツミさん」

 

タツミ「え? えっと…………あ! デリートにはカウンターコストが必要だから、だよね?」

 

ミオ「大正解です。グレイドールやヰドガでもCB1。グレイヲンの場合、CB2も必要とします。

自分のダメージが全て裏の場合、相手はリアガードを攻撃してコストを与えないプレイングも可能です。

その場合、次のターンのデリートができなくなってしまい、みすみす反撃のチャンスを与えることになってしまいます。

そんな状況に予防線を張ることのできるユニットこそ『選考の根絶者 ヰドガ』であり、そのスキルなのです」

 

タツミ「ヰドガのリアガードでのスキルは、相手ターンのエンドフェイズ時にデリートを解除させなくするスキルだね」

 

ミオ「はい。ある意味、次のデリートをSB1で予約するスキルと言えます。これがあれば安心してデリートされた相手のアタックを防ぐことができ、次のターンも高パワーによるアタックが継続できます。ここまで決まって、アリサさんの言う勝ち確となるのではないでしょうか。

総じて『選考の根絶者 ヰドガ』とは、根絶者が根絶者として戦い抜くために必須のスキルを備えつつ、グレイドールの役割も兼任できる、時流に合致した新時代の根絶者と言えるでしょう。

ちなみに、似たスキルは『噛み砕く根絶者 バルヲル』も使えますが、同時採用も一考の余地があります。

再ライドされるのが確定している状況でもない限り、常にスキルを仕掛けておいて、相手が立ち行かなくなる状況を待ち構える。

それが根絶者……特に根絶者単で組む場合における理想の戦い方と言えるのではないでしょうか」

 

アリサ「ありがとう、ミオちゃん! 次からもその調子でお願いね!?」

 

 

●『模作の根絶者 バヲン』

 

オウガ「パワー0!?」

 

ミオ「はい。G3のギフト無しでパワー0。私達の常識を覆すユニットですが、それにはもちろん納得のできる理由があります。

『模作の根絶者 バヲン』は、バトルフェイズの開始時、相手ヴァンガードのパワーを模倣します」

 

オウガ「え? それって……」

 

ミオ「『将軍 ザイフリート』のスキルが3度使われていようと、バヲンもパワー43000で迎えうてるということです」

 

オウガ「どっひゃー!!」

 

ミオ「ヴァンガードにパワーを集中させることが前提の、星詠や次元ロボにとっては天敵とも言えるユニットです。

『妖魔忍竜・暁 ハンゾウ』のような、主力となるスキルのついでにパンプされてしまうユニットや、『銀の茨の竜使い ルキエ』のような、永続能力や自動能力で勝手にパワーが上がってしまうユニットなどにも有利ですね。

『クロノタイガー・リベリオン』などの前列強化や、『夢幻の風花 シラユキ』などの弱体化も、無効化したも同然です。

他にも一撃目のパワーが高くなりがちな『ノーライフキング・デスアンカー』など、ユニット単位で言えば、存在意義が否定されるような例は枚挙に暇がありません」

 

サキ「あれ、でも……」

 

ミオ「そうです。その一方で、サキさんの『餓竜 ギガレックス』のようなバトルフェイズ中にパワーを上げるユニットや、トリガーによる強化に対しては、完全に無力です。

どんな相手に有効で、どんな相手に無意味なのか、VRに絞ってリスト化してみました」

 

アリサ「根絶者だけ手厚いわね!?」

 

 

・とても有効(ライド~メインフェイズ中にVがパンプされがちなユニット):21種類

ブレードマスター、星詠、クラレットソード、コーラル、パシフィカ、イザベル

アルボロス、ガンニングコレオ、ブルブファス、ルキエ、ガントレッド、次元ロボ

こっきゅん、メサイアニック・ロード・ブラスター、決闘竜、ヌーベルバーグ

エンド・オブ・ステージ、レオパルド、デスアンカー、バスカーク、インペリアル・ドーター

 

・やや有効(ライド~メインフェイズ中に自分も含めた前列パンプされがちなユニット):11種類

アーシャ、クロノタイガー、ヴァンキッシャー、メイルストローム、アルフレッド

セシリア、ザラキエル、ファントム・ブラスター

ゴールデン・ビーストテイマー、ザイフリート、スパークヘラクレス

 

・無意味、苦手(Vがパンプされない。バトルフェイズ中にVがパンプされる。パンプ先をコントロールし易いユニット):32種類

“The X”、グランギャロップ、アルトマイル、ネクステージ、レヴォン、アグラヴェイル、エルゴディエル、ゴッドハンド

アンガーブレーダー、ブルスパイク、モルドレッド、侍大将、ガンスロッド、ツクヨミ、エイゼル、ジャミョウ

スピニング・ヴァリアント、獣神、ブラントリンガー、CP、ガスト・ブラスター、根絶者、ダンタリアン、メイガス

マガツ、デトニクス、ヒミコ、ミステリーフレア、エクスカルペイト、ギガレックス、ウォーターフォウル、パーフェクトライザー

 

 

ミオ「ちなみに、このリストはあくまでVRのスキルのみを参照しています。例えば、『深魔幻皇 ブルブファス』に対しては有利としていますが、『ドリーン・ザ・スラスター』にブーストされた場合、結局、莫大なガード要求をされてしまう可能性は残されています。

また、パンプ値に焦点を当てているので、『抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴン』の永続スキルにはバヲンが有効でも、前列除去の起動スキルは、アドを稼げないバヲンにとって、かなり苦手なスキルでしょう。

実際、バヲンが徹頭徹尾有利に戦える相手というのは、全体の3分の1にちょっと満たないイメージですね」

 

アリサ「うーん。ちょっと微妙なラインかしら。一介のRとしては破格の扱いではあるんだけど」

 

オウガ「そんなバヲンすけど、どうやって使えばいいんすか?」

 

ミオ「まず想定されるのが、本命への繋ぎですね。

リンクジョーカーには『波動する根絶者 グレイドール』をはじめとして、『シュヴァルツシルト・ドラゴン』や『遊星骸王者 ブラントリンガー』など、G3を経由しなければ本領を発揮できないユニットが多くいます」

 

アリサ「『ハーモニクス・メサイア』もね!?」

 

ミオ「ギフトを所持していないのは、繋ぎとしては致命的ですが、その分、一部の敵には特効とも言える効き目を発揮します」

 

アリサ「時には、ただの繋ぎが相手を制圧してしまうことすらあるわけね」

 

ミオ「はい。環境にバヲンで有利に戦えるデッキが増えるようなら、一考の余地があるかと」

 

オウガ「上の66種類が大会で均等に使われているわけではないっすからね」

 

ミオ「もしくは、ブレイクライドや超越など、どのクランも一定以上のパワー上昇が約束されるシステムが導入されれば大チャンスです」

 

アリサ「かと言ってPスタンで使ったら、こっちのパワーも15000+0になっちゃうから気をつけてね!」

 

ミオ「ちなみに、ノヴァのエクストラアタックはパワー0で受けなければなりません」

 

オウガ「致命的!!」

 

アリサ「初のパワー0だけに、色々とオモシロ現象が起きるわね!?」

 

ミオ「デッキ構築に話を戻しますが、バヲンを軸にしたデッキも組めると思います。その場合、左右に『創世機神 ヴォルコゲーデ』は配置したいところです」

 

アリサ「バヲンはもちろん堅い。リアガードも堅い。相手は誰にもアタックできなくなるというわけね」

 

ミオ「はい。バヲンのパワー不足も解消できますし、バヲンにとって他に欲しいカードも無いので、ヴォルコゲーデに特化したデッキとするのがよいでしょうね」

 

アリサ「それにしても……このユニットって、根絶者に属してるけど、ぶっちゃけ、根絶者と相性悪いよね?」

 

ミオ「そこに気づいてしまいましたか。

そうです。普通のデッキであれば、バヲンはリアにコールしても、12000~13000のパワーは担保されるのですが、根絶者でデリートしてしまった場合、パワーは0のままです」

 

オウガ「また致命的!!」

 

アリサ「相手が強いほど強いというのは、どちらか言うと星骸の特性よねー」

 

ミオ「トリガーで攻めてくる相手に強い星骸と、パワーで押してくる相手に強いバヲン。互いに得意とする範囲が分かれているので、星骸に混ぜてみるのも悪くないと思いますね」

 

 

●『難渋の根絶者 ガーヱ』

 

ミオ「アタックがヒットした時、CB1と手札1枚をコストに、相手に手札を1枚捨てなければノーマルライドできなくする制限を与えます」

 

サキ「対戦相手としては、デリート解除のためにライドしようと思ったら手札1枚の消費がかさんでしまうわけですね」

 

ミオ「そうですね。とは言え、こちらも手札を捨てているので結果としては痛み分け。根絶者にとって、CB1も手札1枚も貴重なので、正直、こちらが損な取引になる可能性が大です。

ただ、別にデリートされていなくとも今は再ライドが当たり前の環境です。根絶者より手札アドを稼ぎ易い、他のリンクジョーカーで使われる分には、嫌らしいカードになるのではないでしょうか」

 

アリサ「メサイアとかね」

 

ミオ「……あくまでメサイアが根絶者よりアドバンテージを稼ぎやすいだけであって、根絶者がメサイアに劣っているわけではありませんので、それだけは誤解しないでくださいね?」

 

アリサ「わかってる! わかってるから!」

 

ミオ「このカード最大の強みは、G1→G2、G2→G3への、ゲーム上せざるを得ないライドにも制限がかかることです。序盤に展開することができれば、対戦相手は防ごうが受けようが手札を1枚失うことになる、脅威のユニットになります。

総じて、根絶者サポートに見せかけた、序盤で相手の出鼻を挫くためのユニットと言えるでしょう」

 

アリサ(ミオちゃんが嫌がるから口には出さないけど、手札をドロップゾーンに落とせるから『オルターエゴ・メサイア』とは特に相性がいいのよね。相手に手札消費を押しつけつつ、自分はヴォルコゲーデをドロップに送り込む、なんてプレイングはなかなか意地が悪そう……)

 

ミオ「なお、根絶者でヒット時能力が欲しいなら、『迅速な根絶者 ギアリ』や『驕慢の根絶者 ゴウガヰ』がオススメです。特にゴウガヰはあまり使われている印象の無いカードですが、使ってみると根絶者ではなかなか便利なカードですよ」

 

タツミ「他の根絶者のマーケティングまでしだした!」

 

 

●『招き入れる根絶者 ファルヲン』

 

アリサ「今弾の根絶者の中で、唯一の復帰ユニット! 『招き入れる根絶者 ファルヲン』がスタンダードに復活!!

決して以外な人(?)選ではないけれど、ヲクシズやグレイヱンドに先んじての登場は意外よね」

 

ミオ「これもファルヲンのかわいさの賜物です。その愛らしさは、もはやワールドワイドと言っても過言ではありません」

 

アリサ「それは過言じゃないかな!?」

 

ミオ「そんな根絶者使いにとって永遠のアイドル。ファルヲンのスキルですが、ヴァンガードがデリートされた時、ノーコストで蘇るという、シンプルにして非常に強力な能力です」

 

アリサ「デザインとしては、ヰドガやガーヱのコストにしてねって感じなのかな」

 

ミオ「そうですね。ですが、どちらも手札コストが帳消しになったところで、さして使いやすくなるわけではありません。

できる限り、ライドしてSBとして消費するか、ガードに使うなど、自然な動きでドロップに送り込みたいところです」

 

タツミ「かげろうのような除去クランにとっては厄介な効果だよね」

 

ミオ「そうですね。ブレードマスターがどれだけヤンチャしようと、次のターンにはドロップのファルヲンがまとめて帰ってくるのは、なかなか楽しい光景になるでしょう。

除去と言えば、バインドや、裏でバインド(バニッシュデリート)や、デッキに戻すなども多いので、過信は禁物ですが。

いずれにしろ、アド稼ぎが致命的に苦手な根絶者にとって、ノーコストでアドバンテージを稼ぎつつ、保険にもなってくれる、必須ユニットであることは間違いありません。

さあ、ファルヲンを称える祈りを皆で捧げましょう」

 

アリサ「変な宗教みたいになってきた!」

 

ミオ「根絶せよー」

 

 

●『不磨の根絶者 ゼグラヲ』

 

アリサ「こちらもドロップゾーンから蘇る系のユニットよ。ゼグラヲはリアから退却したら、ドロップのG0を2枚バインドすることで即時復活!

コストの都合上、序盤の蘇生は難しいし、何度も除去されるとコストが追い付かないことがあるかも」

 

ミオ「基本的にはファルヲンの方が使いやすいですが、ファルヲンと一緒に採用して除去にメタを張るのも一興かと。

ともあれ、前回からいるアルバとエルロに加え、このカードとファルヲンの登場で、根絶者の方向性が完全に定まったと言えるでしょう」

 

アリサ「旧スタンダードでは、ランダム要素のあるスペリオルコールでワラワラわいてくるイメージだったけど、今回は何度除去されても再生する生命力がテーマみたいね。

前ほど大量展開はできないけれど、いざ展開されたらなかなか盤面を離れない! 今回もエイリアンらしい特性をもらったんじゃない?」

 

ミオ「そうですね。あとはなるかみ(バインド)がもう少しおとなしくなってくれれば、言うことはないのですが」

 

こっきゅん「うむ」

 

 

●『緊縮の根絶者 ヰゲルマ』

 

アリサ「いずれかのファイターが山札からカードを探した時、ソウルブラストを強制する妨害効果! CBの妨害は女王陛下(グレドーラ)をはじめとしていくつかあったけど、ソウルの妨害はこれが初! ……よね?」

 

オウガ「山札から探すカードって、どんなのがあるんすかね?」

 

ミオ「今弾で言うと『白色矮星のレディバトラー』などの、G1のRRRサイクルですね。G3を山札から探す効果を共通して持っており、採用率も非常に高い傾向にあるユニットなので、今後、全クラン最低でも4枚は、山札からカードを探すユニットが投入される環境になることが予想されます」

 

サキ「最低限の活躍は保証されているわけですね!」

 

ミオ「ソウルを重要視するクランやユニットにとっては、この1体が致命的になり得ます。

特にダークイレギュラーズやペイルムーンは、採用率の高い強力なユニットほど、山札からカードを探してソウルに送る傾向がありますので……」

 

オウガ「ソウルチャージした端からソウルブラストさせられる無限ループ!」

 

アリサ「座布団が一転して賽の河原に……」

 

ミオ「1体でも強力ですが、2体、3体と並べるほど、その効果は増していきます。並のデッキなら一瞬でソウルは枯渇。前述した2デッキは、もはや立ち行かなくなることでしょう。

効く相手にはとにかく効く効果ですが、反面、ソウルを必要としなかったり、山札からカードを探すユニットがあまり採用されていなかったりするデッキには、ほとんど何もしてくれません。その点は、バヲンに通じるものがある根絶者ですね」

 

アリサ「遊●戯●王みたいに、誰もがみんな山札からサーチしてくれるわけじゃないもんねー」

 

サキ「伏字の意味がないですよ!?」

 

アリサ「●★●★●みたいに、誰もがみんな山札からサーチしてくれるわけじゃないもんねー」

 

サキ「今度は何がなんだかわからなくなった!」

 

ミオ「そして、弱点がもうひとつ。それはパワーが低すぎることです」

 

オウガ「けど、そこはデリートでカバーできるんじゃないすか?」

 

ミオ「甘いですね。敵のパワーを減らせる根絶者だからこそ、パワーラインに妥協は許されません。せっかく相手を弱体化させたのに、こちらも大した布陣を組めないのであれば、何の意味もありませんから。

パワーは低いが、しっかり展開できる系のデッキを使った方がマシです。

これは根絶者に限らず、全体強化にCBを使うデッキすべてに言えることなのですが、コストを使うなら最低でも20000要求、できれば25000要求を意識してパワーラインを組んでください」

 

オウガ「? どういうことっすか?」

 

アリサ「相手にガードさせる場合、カードを2枚使わせたいってことね」

 

ミオ「そうです。自分がアドを稼げない分、相手にディスアドを押し付けてこそというわけです。

20000要求であれば1枚で防げるカードは治トリガーのみ。25000要求であればほぼ確実に2枚の消費を強要させることができます」

 

サキ「最近は30000ガードの★守護者も登場してしまいましたけどね……」

 

ミオ「そうですね。今のところは、4枚しかない守護者を使わせたのなら、それはそれでよしと前向きに考えるしかありません」

 

アリサ「やっぱ強いよねー、アレ」

 

ミオ「さて、オウガさん。

それを踏まえた上で、デリートされた相手に、ヰゲルマがブーストして25000要求のラインを作ることはできるでしょうか。ひとまずスキルは無視して、元々の値だけで考えてくださって構いません」

 

オウガ「えーっと……相手のパワーはデリートされて0だから、20000のパワーラインが作れたらOKってことだよな。

ヰゲルマのパワーは6000で、G3のパワーは13000だから……げっ、19000にしかならねえ!」

 

ミオ「そうです。こちらにヰゲルマがいるだけで、25000要求が難しくなるのです。

一応、根絶者にも14000でアタックできるギヴンやアルバがいますが、決して安定するスキルではありませんしね。

根絶者に限定しなければ、選択肢は増えるのですが、そこは割愛させて頂きます。ここはあくまで本格的な考察なんてものではなく、根絶コメディの娯楽小説ですから」

 

サキ「根絶コメディ……?」

 

ミオ「結論としてヰゲルマは、特定の相手にはめっぽう強いものの、根絶者のスタンスとは対極にあるパワーがネックとなるユニットです。

よって、根絶者における採用はよく考える必要があるものの、パワーに寄らずじっくり戦えるデッキには向いています。

そして、リンクジョーカーは元来、そういうクランです。厄介なサーチやソウルブラストが環境に増えたと感じてきたら、シュヴァルツシルトや星骸に加えてみるのもいいかも知れませんね」

 

アリサ「もちろんメサイアにもね!」

 

 

●終

 

アリサ「いやー、ともあれ根絶者が収録されてよかったわね!」

 

ミオ「はい」

 

アリサ「正直なところ、1年経っても主人公のデッキがまったく強化されなかったらどうしようかと思ってたわよ。作者が」

 

オウガ「ギリギリセーフっすね」

 

サキ「次回の根絶少女本編は、いよいよヴァンガード甲子園地区予選編となります! ミオさんのデッキがどのように強化されるのか、読者の皆様はお楽しみにしていて頂ければ幸いです」

 

アリサ「じゃ、今日はそろそろお開きにしましょうか! タツミ君、今日は来てくれてありがとうね」

 

タツミ「いえ。僕の方こそ、呼んで頂いてありがとうございました。ただ……」

 

ミオ「なんでしょう?」

 

タツミ「今後、本編で僕の出番ってあるのかな?」

 

ミオ「…………」

 

タツミ「何で目を逸らすの!?」

 

ミオ「冗談です。ネタバレにもなりますし、確約もできませんが、今後一切出番が無いということにだけはしないつもりだそうですよ」

 

アリサ「かげろうファンの皆は、楽しみに待っててねー」

 

オウガ「んじゃ、今日はこのへんで!」

 

タツミ「またねー!」




スサノオは強かったです。
むらくもやクラレットソードでもなかなか落としきれず、勝てたのは明らかに有利なコレオや星骸くらいでした。
さすがにあそこまでドローされるとアクセルでもキツイですね。
というか、コレオも楽というわけではなかったです。

次回は7月4日前後に7月本編の更新を予定しており、えくすとらでも示唆したように、銀華竜炎のカードを加えた、主人公の新デッキがお披露目となります。
お楽しみにして頂ければ幸いです。
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