根絶少女   作:栗山飛鳥

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・音無ミオ
根絶者にディフライドされている無表情・無感情の少女。高校2年生。
使用クランはもちろん「リンクジョーカー(根絶者)」
ゾンビに興味は無いが、発酵はしてみたいと思ってる。

・天道アリサ
いつでも元気いっぱい。明るく楽しいミオの先輩。高校3年生。
使用クランは「メガコロニー」
ゾンビは嫌いではないが、なるのは嫌。

・鬼塚オウガ
ケガが原因でアメフト部を引退。ミオに誘われカードファイト部に入部した高校1年生。
初心者だが、熱いハートの持ち主。
使用クランは「スパイクブラザーズ」
ホラー系は苦手なので、ゾンビも嫌い。

・藤村サキ
臆病で気の弱いメガネっ娘。ファイトは初心者だが、知識は深い高校1年生。
使用クランは「たちかぜ」
ホラー映画が好きなので、ゾンビも嫌いではない。

・葵アラシ
賭けファイトを楽しむ、背は低いが豪快で危険なファイター。
天性の勘を持つ高校2年生。
使用クランは「グランブルー」
もちろんゾンビは大好き。


Ex.30「蝶魔月影」

●はじめに

 

???「ククク……ようやくこの時が来よったか。

永きに渡りし我が宿願、ついに成就せり!

グランブルー、1年と47日ぶりに強化なり!!

司会進行は、この『氷獄の死霊術師 コキュートス』が特別に務めてやろう。

光栄に思うがいい、命などという枷に縛られたる哀れな愚民ども……」

 

アリサ「やかましいわっ!!」

 

こっきゅん「むう? アリサごときが何用だ」

 

アリサ「あんたの宿願は復讐でしょ!?

それに、頼まなくてもいつもグランブルー関係の話題には顔突っ込んでくるでしょうが、あんたは!」

 

ミオ「それどころか『デッキ切れ』や『ドロップゾーンからスペリオルコール』といったキーワードにも反応してきますけど」

 

アリサ「あと、1年1か月なんて短い方だからね!? こちとら1年と9か月放置も経験しとんのじゃあ!!」

 

サキ「これが噂に聞くメガコロ冬の時代……」

 

オウガ「そんなわけで、『蝶魔月影』の『えくすとら』をはじめるぜー」

 

ミオ「収録クランはペイルムーン、ダークイレギュラーズ、むらくも……」

 

こっきゅん「そして、グランブルーなり!!」

 

アリサ「はいはい。そんなわけで、今回も『蝶魔月影』に相応しいゲストを呼んでるよー。

2年生編に入って大活躍! 根絶少女が誇るグランブルー使い!」

 

オウガ「!?」

 

アリサ「最強チーム、天海学園の2年生! 葵アラシ君でーす!!」

 

アラシ「よぉよぉ、お招きありがとう。今日はよろしくなぁ」

 

オウガ「……てめー、何しに来やがった」

 

アラシ「あ? 話、聞いてなかったのか? 俺は呼ばれたから来たんだよ。安心しな。仕事はちゃんとするぜ」

 

オウガ「ぐぐぐ……」

 

アラシ「おー! コキュートスじゃねーか」

 

こっきゅん「む?」

 

サキ「え? おふたりは知り合いだったんですか?」

 

アラシ「いんや。初対面だぜ?」

 

サキ「じゃ、じゃあ、何でもっと驚かないんですか!? 本物のコキュートスなんですよ!?」

 

アラシ「え? そりゃ実在してるだろ。コキュートスくらい。何なら惑星クレイだってあると信じてるぜ、俺は」

 

サキ「さ、さすがに超高校生級の人は感性からして違いますね……。でも、素敵な考え方だと思います」

 

アラシ「なぁ、コキュートスよぉ。ここではこっきゅんだっけ? 人類滅ぼすのは構わねーけど、グランブルー使いのよしみで、俺だけ見逃してくんねーかな?」

 

サキ「と思ったらゲスかった!!」

 

こっきゅん「よかろう。この世界から生命を駆逐したのち、貴様はゾンビにしてやろう」

 

アラシ「そっちかー。ま、いいけどよ」

 

オウガ「いいのかよ!?」

 

アラシ「いや、グランブルー使いは、誰もが一度は憧れるだろ、ゾンビ」

 

サキ「そうかなあ……?」

 

アリサ「何だかとんでもないゲストを呼んじゃった気がするけど、そろそろ『えくすとら』を始めましょ!」

 

ミオ「もちろん根絶者も、この世界には実在していますよ」

 

アリサ「対抗しなくていいからね!?」

 

 

●ペイルムーン 「仮面の奇術師 ハリー」

 

アリサ「ショタコンの心を鷲掴み! 年下好きのお姉さんにはたまらない、ヤンチャボーイな若きマジシャン! ハリーがスタンダードでも堂々開演!」

 

ミオ「ハリー最大の特徴は、アクセルサークルをステージという特別なサークルにしてしまう点です。

これまでに追加されたアクセルサークルや、新たに得られるアクセルサークルもすべてステージとして統合され、ステージにいるユニットは置かれているすべてのアクセルに応じたパワーを得ます」

 

オウガ「……それって損じゃないすか? たしかにパワーは一点に集中できるかも知れませんけど、攻撃回数が減っちまいますよね?」

 

アラシ「はっ! まだまだ甘ぇなあ、鬼塚オウガぁ!」

 

オウガ「あ!?」

 

アラシ「ペイルムーンはリアガードとソウルのユニットを入れ替えてのアタックを得意とするクラン。もともとアクセルサークルなんか無くても、連続攻撃はできてたんだよ。

むしろ欲しかったのはフォースサークル。フォースを一点に集中させて、そこを起点にユニットを入れ替えていく方が効率的っつー話だ」

 

オウガ「ぐ。な、なるほど……」

 

ミオ「アラシさんのおっしゃる通り、アクセルサークルをいわば追加のフォースサークルとして扱うハリーのスキルは、ペイルムーンの動きに合致しています。

既存のカードを例に挙げるなら、『ナイトメアドール ありす』をステージに置いてアタック。パワー9000のユニットをコールして再アタック。この動きは、たとえアクセルⅡサークルが4つあっても17000→14000の2回攻撃にしかなりませんが、アクセルⅡサークル4つで構成されたステージがあれば32000→29000で2回攻撃ができるというわけです」

 

オウガ「すげえ!」

 

アリサ「同じことはリアガードをその場でスタンドさせるノヴァにも言えるのよねー。ノヴァにもステージ作ってあげられないかしら」

 

ミオ「副次効果として、サークルが際限無く増えないので手札が減りにくいのもメリットと言えるでしょう」

 

アリサ「サークルが増えたからって全部埋めてたら、アクセルⅡでもすぐ手札が尽きちゃうもんね」

 

ミオ「ハリーのスキルはこれだけでは終わりません。CB1と手札1枚のコストで、『奇術人形』を2体、または4体までスペリオルコールして、+5000します」

 

オウガ「まぎあどーる?」

 

アラシ「はっ! お前、何も知らねぇんだな?」

 

オウガ「う、うるせえ! 俺みたいな賑やかしが『えくすとら』には必要なんだよ!」

 

ミオ「『奇術人形』はハリー専用のユニットです。ガーディアンサークルから退却した時、ソウルに置かれる共通効果と、ハリーのスキルでコールされた時に発動する固有の登場時効果で構成されています」

 

サキ「総数が少ないのでまとめてました。こんな感じです」

 

・G2

『奇術人形 プラーナ』⇒自身とヴァンガードに+10000

『奇術人形 ルナテック・ドラゴン』⇒相手のリアガードをソウルに置く

 

・G1

『奇術人形 ダークサイド・ミラーマスター』⇒カウンターチャージ

『奇術人形 フライング・ペリュトン』⇒1ドロー

 

アリサ「厄介なのはG2の2体よねえ。インターセプトでもソウルに逃げるから、何度でも使いまわされちゃう。毎ターン累計20000のパンプと除去喰らってちゃたまんないし、相手にした場合はリアガードを先に潰すべきかな。特に、この2体がいる状況で5000~10000要求のアタックはやるだけ損よ!」

 

サキ「ちなみにこれらのユニットは、ハリーと同時期に活躍した往年の名ユニットが元になっています」

 

アリサ「これって当時のペイルムーンファンはどう感じてるんだろうね? 単純に復活して嬉しいものなのか、哀れな姿に涙してるのか」

 

ミオ「とりあえず『ワーカロイド』になったことで、一部ナイトメアドールとシナジーはするようになりました」

 

アリサ「そうだけど!」

 

 

●「伝承鳩 ポップ」「スターリーポップ・ドラゴン」

 

アリサ「ここまでで十分強そうなハリーなんだけど、まだまだ全力の50%よ。残り50%を支えるユニットが、このポップ君!」

 

ミオ「『伝承鳩 ポップ』は、登場時にドロップゾーンから『奇術人形』をソウルに戻します」

 

オウガ「相手に『奇術人形』を除去されても、これで回収ができるわけだな!」

 

アリサ「本当にすごいのはここからよ。このユニットがステージでアタックしたバトル終了時! ポップを手札に戻してCB1することで、ドラゴンにどどーんと大変身!!」

 

オウガ「おおっ!! ……って、パワー0じゃねーか!!」

 

アリサ「あんた、本当に賑やかしが板についてきてるわね……」

 

ミオ「この『スターリーポップ・ドラゴン』ですが、もちろん単なるパワー0ではありません。

まず、登場時にイマジナリーギフト・アクセルを1つ得ることができます」

 

オウガ「そうか。そもそもステージの上だから、その分だけパワーは上がるよな」

 

ミオ「そして、リアガードの『奇術人形』の種類の数だけパワー+5000されます。現存する奇術人形は4種類なので、最高+20000ですね」

 

オウガ「これならパワー20000くらいは安定して狙えそうだな!」

 

アラシ「それだけじゃねえぜ! パワーが40000以上になったら★+1と守護者封じも発動だ!

アタック終了時、このユニットは退却しちまうが、ポップは手札に戻ってるので損はねえ。やむにやまれずポップをガードに使ったとかでもしない限り、毎ターンこのムーブが楽しめるぜ」

 

オウガ「すげーな。……これまでアクセルⅡ前提で話してたけど、これってアクセルⅠ選んじゃダメなのか?」

 

アラシ「お、初めてイイコト言ったな」

 

オウガ「うるせー」

 

アリサ「アクセルⅡでパワー+40000を目指すのは、初期段階だと、よっぽど運がよくないと難しいわね。

けど、ステージをアクセルⅠで構成すれば、ステージの強化効率は単純に倍! スターリーポップ初登場時点で、ステージだけでパワー20000は担保されるから、あと20000! 『奇術人形』4体か、『奇術人形』4体+トリガーで達成よ!」

 

オウガ「それなら十分狙えそうだぜ!」

 

アラシ「脳死でアクセルⅡばっか選ぶんじゃなく、アクセルⅠという選択肢も頭の片隅に置いておくべきだな。『奇術人形』4種とポップが揃ってんのにアクセルⅠを選ばないのは、勝ちをみすみす捨ててるようなもんだぜ」

 

アリサ「ハリーの考察はここまで! なんだけど、ステージにはまだまだ利用価値があるのよねー」

 

ミオ「はい。ハリーから他のユニットにライドしても、ステージはそのまま残ります。つまり、ハリー以外のヴァンガードでステージを利用することもできるわけです」

 

オウガ「マジかよ、おもしれー!」

 

ミオ「ポップのギミックも、ハリーではなくステージに依存しているので、そのまま楽しむことができます」

 

アリサ「シンプルに行くなら、元祖VRの『ゴールデン・ビーストテイマー』ね。アタック時にソウルからスペリオルコールできるから、スターリーポップのアタック後に、もう1回ソウルからポップを呼び出すことだってできちゃう!」

 

ミオ「作者のオススメは『ヴィジブル・ソングスター』です。リアガードさえ並べば、ステージ上での4回を含めた7回攻撃を単体で行うことができます。コストも重く、最後には退却してしまうポップとの相性はよくありませんが、最後の締めくくりとしてポップを出すだけでも。そもそもポップを利用せずとも、ステージさえ育っていれば十分すぎるほど強力でしょう」

 

アリサ「イラストも綺麗だし、スキルも独自性があるし、作者が密かに注目していたカードのうちのひとつだけど、いよいよ花開く時が来たかな?」

 

アラシ「何の変哲も無かったカードが、新たなカードで輝きだす。こういうのを見つけた瞬間がたまんねぇよな!」

 

 

●『マスカレード・バニー』

 

アリサ「で! こいつだけ何で人形化してないの!?」

 

 

●『銀の茨の竜女皇 ヴィーナス・ルキエ』

 

アリサ「世の男性諸君のM心をくすぐる女王様! 『銀の茨の竜女皇 ヴィーナス・ルキエ』、無印ルキエに続いて、スタンダードにて再演!」

 

サキ「前回のルキエは『銀の茨の獣使い ドリアーヌ』とのコンボが強力すぎたために、ドリアーヌが制限されてしまいました」

 

アリサ「ならばとばかりに生まれ変わったヴィーナス・ルキエは、ドリアーヌのスキルを内蔵しちゃった! それって、制限した意味あるの!?」

 

ミオ「パンプ能力は旧ルキエを踏襲していて、前列すべてにユニットがいるなら、前列ユニット+5000されます」

 

アリサ「リアガードへの強化値は上がってるけど、ヴァンガードの強化値は落ちてるわね。やや前トリガー向きのスペックになったかしら」

 

サキ「ヴィーナス・ルキエのスキルは、ここからが本番です! CB1と手札を1枚捨てることで、前列にソウルから好きなだけ『銀の茨』ユニットをスペリオルコールできます。

ルキエと比較して、コストこそ落ちましたが、相応に単体で盤面を埋めることもできなくなりました」

 

アリサ「しかし! このスキルには続きが!」

 

サキ「はい! ターン終了時、リアガードを4枚以上すべてソウルに置くことで、イマジナリーギフト・アクセルを得ることができます!」

 

アリサ「ドリアーヌは手札にG3を加えさせることで、次への布石を打つことができたけど、こちらはアクセルの現物支給!

アクセルⅡを選べば当然ドローもついてくるので、ドリアーヌほど派手じゃないけど守りを固めることもできるわね」

 

サキ「守りで手札を使い切ったとしても、盤面を揃えて反撃できる点はルキエと同じですしね。コストが低下したおかげで3点止めにも対応し易くなりました」

 

アリサ「ルキエはより美しく! より攻撃的に進化した!

ハリーをアクセルの異端児とするならば、ヴィーナス・ルキエは実にアクセルらしいアクセル! 横にズラリと並べて、手数で圧倒しちゃおう!」

 

アラシ「ちなみにドリアーヌは『銀の茨』をほとんど指定していないから、ハリーとも相性がいいんだぜ、と」

 

 

●『フェスブライト・エスケイパー』 『テンプティング・フープスター』

 

アリサ「祝! 祝砲竜強化!」

 

ミオ「『フェスブライト・エスケイパー』は、リアガードからソウルインした際、ソウルをすべて吐き出したうえでスペリオルコールされます。

高パワーで追撃できるようになるうえ、ソウルが0枚になるので祝砲竜に再ライドできずとも、次のターンも確実に連続攻撃を行うことができます」

 

アラシ「『フェスブライト・エスケイパー』が生き残ってりゃ、コンボも再び成立するし、いい強化だよな」

 

サキ「難点は2枚以上展開していても、コールできる『フェスブライト・エスケイパー』は1体のみになるという点ですね。祝砲竜でアタックする前には絶対に引いておきたいカードですが、4枚採用するか、採用枚数を削るかは悩ましいです」

 

ミオ「『テンプティング・フープスター』は、登場時に1枚以上、すべてソウルブラストして、ヴァンガードのパワーを+10000します。」

 

アリサ「祝砲竜がしっかり回ってる場合、基本的にソウルは0枚のはずだから、こっちは少し使いにくいかもね。

+10000自体は祝砲竜が物凄く欲しい要素ではあるんだけど。他にソウルチャージできるユニットと組み合わせる余裕はあるかしら?」

 

サキ「どちらも祝砲竜を指定しているわけではないので、他のデッキにも採用できるかも知れませんよ。

ヴァンガードのパワーが控えめなペイルムーンにとって、+10000は勝負を決めたい場面では必要になるかも知れませんし」

 

ミオ「『フェスブライト・エスケイパー』は、先に挙げた『ヴィジブル・ソングスター』との相性も抜群です。CB5あれば最大10回攻撃が可能になりますし。CB4で9回攻撃、CB3で8回攻撃でも十分な脅威となるでしょう」

 

アリサ「リアガードからソウルインなんてペイルムーンでは日常茶飯事だから、今後も思わぬところで活躍しそうよね、こっちは」

 

 

●ダークイレギュラーズ 『シャルハロート・ヴァンピーア』

 

アリサ「妖しくも美しき邪悪なるヴァンパイア! その退廃的な魅力に惹かれて、血を吸われたい女子多数! 『シャルハロート・ヴァンピーア』、スタンダードの大地に再臨!」

 

オウガ「さっきから何なんすか、そのノリは」

 

アリサ「いやー、せっかく美男美女で揃ったパックだし。VRにメカやドラゴンがいないパックって、とても貴重よ?」

 

ミオ「『シャルハロート・ヴァンピーア』は、ソウルに応じた前列パンプ能力を持ちます。

ソウル1枚につき+1000と、効率は悪くありませんが、永続スキルではなく、バトルフェイズ開始時に発動する自動スキルのため、バトルフェイズ中のソウルチャージは数えない他、デスアンカーとの兼ね合いも悪いので注意が必要です」

 

サキ「もうひとつのスキルはリアガードのスタンドです。アタック時にCB1で1体スタンド! ソウルが13枚以上ならさらにもう1体!」

 

アリサ「え!? シャルハロートなのにソウルチャージも無ければ、誰も犠牲にしないの!? 罪、灌ぎ済み!?」

 

アラシ「とっくに夜明けへと進んでんじゃね?」

 

オウガ「ヴァンガードがソウルチャージできないデッキで、ソウルを13枚揃えるのは大変そうだなあ……」

 

ミオ「そう感じる場合は『深魔幻皇 ブルブファス』と一緒にデッキに入れてみるといいでしょう。ブルブファスは序盤に強く、ソウルチャージができ、手札まで増やせるので、安定してシャルハロートに繋ぐことができます」

 

アラシ「ブルブファスも決定打が足りなかったところだし、互いにとってメリットになるわな」

 

こっきゅん「手札を10枚近く抱えながらデッキ切れする哀れな魔王であったな」

 

アラシ「お前が言うなよ!?」

 

アリサ「うーん。でもさー。強いのは分かるんだけど、ソウルチャージや、犠牲を払わない点も含めて、あまりにもシャルハロートらしくなくない?

シャルハロートなら、敵味方問わず全体除去しつつ、パワー+30000、★+1して、守護者ではガードできないとか言い出しても許される枠だったと思うのよ。

せっかく一点突破型で強く設定できるキャラクターなのに、アクセル連中やフォース連中と同じ連パンになっちゃったのは、正直残念かなぁ」

 

ミオ「作者はダクイレに押しつぶされてきた側ですが、だからこその拘りもあるみたいですね」

 

 

●『忌まわしき者 ジル・ド・レイ』

 

アリサ「こっちもあんまり忌まわしくない!」

 

アラシ「昔と比べると丸くなったよなあ」

 

ミオ「アタック時に除去ができるので、シャルハロートならそのスキルを2回発動させることができます。

ユニットの展開もできるため、手堅くシャルハロートをサポートしてくれている印象ですね」

 

アラシ「似た役割なら『ナンバー・オブ・テラー』もいるぜ。アタック時に1捨ての2ドローができるから、シャルハロートなら2捨て4ドローだな」

 

ミオ「これらのカードを採用する場合、どちらもソウル10枚という制限があるうえに、ソウルチャージする能力を持たないのが難点です。シャルハロートのソウル13枚はもちろん、両者のソウル10枚すら満たせないということにならないよう、注意してデッキ構築してください」

 

 

●『インフリクト・スタンパー』『ブレミッシュ・スパイア』

 

アリサ「ブルブファスで吸収できる★2のダークイレギュラーズがついに登場!! さあ、あなたはどっちを選ぶ?」

 

アラシ「いや、どっちも選ばねえだろ」

 

アリサ「そんな!?」

 

サキ「『インフリクト・スタンパー』は、ブルブファスとは言え、安定してソウルに3枚送りこめるわけでもないですし、ブルブファスデッキのG3は激戦区です。

『ブレミッシュ・スパイア』はパワーが低すぎて。パワー15000の★3は除去を捨ててでも狙うほどでは……」

 

アラシ「G2で、安定してパワー20000、★2を達成できるユニットが登場したら考えてやるよ」

 

アリサ「そんなの普通に殴らせるわよ!」

 

 

●『プログノス・ドライ』

 

サキ「これ面白いですよね? これまでトリガー予知と言えばオラクルやジェネシスでしたけど、超能力者を擁するダークイレギュラーズができてもおかしくないですし」

 

アリサ「どこぞの引トリガーが、フレーバーでバリバリ予知してるしねー」

 

サキ「デッキトップかソウルかを選べるのも、ダークイレギュラーズらしくて好印象です。使い減りもしないので、残しておくと危険なユニットになるかも知れませんね」

 

アラシ「天啓とは何だったのかと思えるくらいには高性能だよな」

 

 

●オーダーカード 『ソウルバレット・ルーレット』

 

ミオ「ここで小休止。オーダーカードの紹介です」

 

アリサ「ペイル、ダクイレ収録パックに相応しい、ソウルに関するオーダーね」

 

サキ「CB1してSC1、SCされたカードと同名のカードが2枚以上あるなら1枚ドローですね」

 

アリサ「……弱くない?」

 

アラシ「もともとソウルチャージが得意なダクイレやペイルで使うようなカードじゃねーわな。ソウルチャージが苦手なクランで、どうしてもソウルが欲しい場合か。

つっても、どんなクランにもだいたい1枚は使いにくいソウルチャージくらいあるもんなんだけどな」

 

アリサ「再ライドでもソウルは増やせるしね。

ドローの条件を満たせそうなのが、ダクイレとペイルくらいというのがまた……。あとはデッキトップ操作のできるオラクルくらい?」

 

アラシ「オーダーで1枚消費してるの忘れてるコスト設定だよな。3枚くらいドローしてくれねえと、割に合わねえよ」

 

ミオ「ところで、クイックシールド以外のブリッツオーダーは、いつ登場するのでしょうか」

 

アリサ「こっちはもう未来に目を向けてる!」

 

 

●グランブルー 『夜霧の吸血姫 ナイトローゼ』

 

こっきゅん「もう待てぬ。グランブルーを始めよ」

 

アリサ「えー。ゲストがいるから最後にしたいんだけど」

 

オウガ「俺はいつでも構わねえぜ」

 

アリサ「しょうがないなあ。

ちょっと抜けてる頼れる姉御! 永遠不滅の黒髪美少女! 『夜霧の吸血姫 ナイトローゼ』、スタンダードの夜に舞う!」

 

サキ「そのスキルは……何というか、ものすごく豪快です。

アタックかブーストしたユニットのパワーを+5000し、バトル終了時にそれらのユニットを退却させちゃいます!」

 

アリサ「大虐殺!!」

 

アラシ「ギャハハ! おもしれぇな、オイ!」

 

オウガ「大ウケ!?」

 

サキ「もうひとつのスキルは、アタック時、縦一列にドロップゾーンからユニットをスペリオルコールします。

……まあ、その復活したユニットも、すぐナイトローゼに消されてしまうのですが」

 

アリサ「上の効果で亡霊を再現して、下の効果で『霧幻の海賊王 ナイトローゼ』を再現してるわけね。なかなか粋なデザインじゃない」

 

アラシ「こんなスキルでも、グランブルーの展開力は半端ねぇからな。毎ターン盤面を埋めながらアタックもできるんだぜ。

……とは言え、さすがに防御力は落ちるし、初心者にオススメはできねえな。

そんな時に便利なのは、過去のVRである『魔の海域の王 バスカーク』や『氷獄の死霊術師 コキュートス(こっきゅん)』だ。

展開力のあるそれらのカードで、手札、盤面、ドロップを整えつつ、機を見てナイトローゼにライドする。

バスカークやこっきゅんには決定力が不足していたから、ちょうどいい。

ま、さっきのブルブファスとシャルハロートの関係みたいなモンだわな」

 

サキ「単体でも強い、過去のカードも生かせるってデザインは、どちらもよくできてますよね」

 

アラシ「ナイトローゼの最終目標は、基本的にはスカルドラゴンの4連続アタックだ。

それをするには、ドロップゾーンにスカルドラゴン2、ネグロボーン2、コロンバール1が最低限必要になる。

それらを揃えるのにナイトローゼじゃ間に合わねぇ可能性もあるが、本気で守備に徹すればスサノオ並みにしぶとく、デッキを削るのも得意なこっきゅんなら余裕だ。

もちろん、スカルドラゴンのパワーもナイトローゼ単体で使うよりさらに上がるしな。

こっきゅんとナイトローゼの混合デッキはマジにアリだと思うぜ」

 

アリサ「よかったわね、こっきゅん! あんたも強化されたみたいよ」

 

こっきゅん「……断る!」

 

アリサ「え?」

 

こっきゅん「何故、この偉大なる死霊術師である我が、ナイトローゼごとき小娘の力を借りねばならぬのだ?」

 

アリサ「め、めんどい……」

 

アラシ「ま、それもひとつの愛さな」

 

アリサ「自己愛だけどね!?」

 

 

●『七海覇王 ナイトミスト』

 

アリサ「元祖イケメンユニットと言えば、彼をおいて他にない! 死霊と悪党を率いるカリスマ船長! 『七海覇王 ナイトミスト』! スタンダードに黄泉帰り!」

 

アラシ「今回の『七海』は、新たに作られた『財宝』マーカーを利用したギミックが用意されているぜ。

見ようによっちゃ、強力だがシンプルなスキルで構成されているナイトローゼよりも凝って作られてるのかもな」

 

ミオ「『七海』ユニットは共通能力として、アタックがヒットしたら『財宝』マーカーを得る能力を持っています。

『財宝』自体に特別な効果はありませんが、七海覇王は『財宝』マーカーの数に応じてスキルを獲得していくことができます」

 

サキ「財宝マーカー1つで、『七海』のリアガードは後列からアタックとインターセプトができるようになります。いきなり強力ですね!」

 

アラシ「よっぽど運が悪くねぇ限り、七海覇王にライド時点でこれは達成されているだろうからな。ある意味これが七海覇王のメイン能力と言ってもいい。

ただし、『七海』はデッキの全ノーマルユニットを『七海』で構成できるほど数がいるわけじゃねえ。十分起こり得るレベルの『運が悪い』ではあるし、『七海』に展開力のあるユニットも少ないので、リアガード5体すべてを即『七海』で埋めることができるのは、逆に『運がいい』レベルだ。

いきなり6体アタックなんて夢見ず、まずは他のユニットでブーストしながらコツコツと財宝を稼いでいくべきじゃねえかな」

 

オウガ「財宝マーカー3つで、全『七海』に+5000だぜ!」

 

アラシ「ここまで来りゃリアガードも揃ってるだろうし、七海覇王も単体17000、G1ユニットも単体13000でアタックできるようになる。折り返し地点に見えるが、実際は最終目標の財宝6枚まで待ったなしの状況だぜ」

 

ミオ「その財宝6つで、七海覇王のアタック時に全『七海』リアガードがスタンドします」

 

アラシ「こうなりゃ、おおむね勝ちだな。相手も財宝を渡さないため手札を消費してるだろうし、多少トリガーが乗ったところで、+5000されている『七海』ユニットで今度はブーストしてやれば、大抵の攻撃はまだまだ通る」

 

ミオ「つまり、『七海』は6点ダメージを目指すのではなく、財宝6つを目指すファイトを心がければいいということですね」

 

アラシ「理解が早くて助かるね。ま、見ての通りヴァンガードへのアタックだけで財宝6つを狙おうとすると、財宝が6つ貯まった時点で、そもそも相手は死んでるからな。リアガードを積極的に潰して、相手の手を止めつつ財宝稼ぎが基本になるだろうぜ。特にインターセプトできるユニットや、ガード要求値が変わってくるユニットは積極的に狙うといいぜ」

 

 

●『七海暴掠 ナイトスピネル』

 

アリサ「ここからはまず、他の『七海』ユニットに焦点を当てて、『七海』の戦い方をもう少し詳しく掘り下げていきましょう」

 

アラシ「『七海暴掠 ナイトスピネル』は、ボードアドバンテージを取れる唯一の『七海』だ。事前に山札を削ることもできるが、さっきも言ったように『七海』は数が少ない。これで『七海』を落とすなんて夢見ず、ちゃんと『七海』がドロップゾーンにいる時に使いてえな。

そこさえ気をつければ、基本は七海版『キャプテン・ナイトミスト』だ。盤面を『七海』で埋める助けになってくれるだろうよ」

 

 

●『七海剣豪 スラッシュ・シェイド』

 

アラシ「『七海』のメインアタッカーだな。『財宝』マーカーがあれば単体24000でアタックができる。特にパワー9000のリアガードを狙えば25000要求だ。七海屈指の稼ぎ頭となってくれそうだぜ」

 

ミオ「ちなみにマーカーであれば何でもいいので、プロテクトⅡマーカーでもパンプされます」

 

サキ「では、ギフトはプロテクトⅡを選んだ方がいいのでしょうか?」

 

アラシ「相手にもよるが、七海覇王はプロテクトⅠでも再ライドしている余裕はあんまねえし、それがいいかもな。特にスラッシュ・シェイドが複数枚あるのに財宝が1つしか無いなんて場合は、プロテクトⅡを選ぶべきだろうな」

 

 

●『七海操舵手 ナイトクロウ』

 

アラシ「七海の超貴重なアドバンテージ源だ。こいつは七海のキーカードだと断言してやるぜ」

 

サキ「? けど、スキルはサムライスピリットと変わらないですよね? アドバンテージにはならないんじゃないですか?」

 

アラシ「何度も言ってるが、『七海』にはアドバンテージを稼げるユニットがほとんどいねえ。『七海』自体の数も少ねえ。

つまり、『七海』以外のカードでアドバンテージを取っていくことになるんだが、『七海』で『七海』以外のユニットは大して役に立たねえ。

『ダンシング・カットラス』や、『キャプテン・ナイトミスト』が蘇生させたユニットをナイトクロウに変えて、はじめて『七海』ではアドバンテージと呼べるんだぜ」

 

ミオ「となると『七海』では、ソウルやドロップゾーンにも気を使わなければなりませんね」

 

アラシ「先行取れたら『伊達男 ロマリオ』なんかは、意地でもライドしたいユニットだな」

 

 

●『七海呪術師 レイスチューター』

 

アラシ「『七海』の守りの要だな。財宝があれば後列からインターセプトできるし、プロテクトサークルにいれば20000インターセプトだ。

とは言え、攻めを重視した『七海』のコンセプトからは若干ズレてるし、『スラッシュ・シェイド』がいるならマーカーはそちらに譲った方がいい」

 

アリサ「ちょっぴり『七海』の数合わせ感」

 

アラシ「プロテクトⅡをメインにするなら、『七海』以外のデッキでもワンチャンあるかもな」

 

 

●『七海見習い ナイトランナー』

 

アラシ「蘇生が自身をバインドしての墓地回収になっただけで、注意点はほとんどナイトスピネルと変わらねえ。

単体ではG0なのもあってやや微妙だが、一部のカードとのシナジーが非常に強ぇ。特に『スケルトンの航海士』との相性は抜群だ」

 

アリサ「『スケルトンの航海士』のスキルで、航海士とナイトランナーをレストして5枚ドロップ。

さらに、ナイトランナーをバインドして2枚ドロップ。ドロップゾーンに7枚のカードを送りつつ、そこから1枚回収できるというわけね」

 

ミオ「その中でナイトクロウも落ちれば、航海士をナイトクロウにすることも可能ですね」

 

アラシ「ああ。漠然と投入するのでなく、構築段階でコンボを意識して入れるカードだな」

 

 

●『海賊剣士 コロンバール』

 

アリサ「初見では誰もが度肝を抜かれる、ただ強ユニット!! CB1でデッキからドロップゾーンにカードを置き、ドロップから1体をスペリオルコール!」

 

オウガ「それって、デッキから好きなユニットをスペリオルコールしてんのと変わらねーじゃねーか!!」

 

アリサ「わざわざドロップを経由してくれるから、『細波のバンシー』を落として蘇生して1ドローとかできるし」

 

アラシ「蘇生させたいユニットが既にドロップにいる状況なら、もっとすげえぜ。

カットラスを落として、さらにカットラスも自身のスキルで蘇生させたりな。

『七海』でだって、ナイトクロウを落としつつ他の『七海』を蘇生。あとはコロンバールをナイトクロウにすれば、『七海』が一気に2体並ぶぜ」

 

オウガ「おー。ナイトクロウがキーカードだって意味が分かってきたぜ」

 

アリサ「このままだと『キャプテン・ナイトミスト』の上位互換になっちゃうから、同名スキル1ターンの1回の制限がついてるわ。ほぼほぼ上位互換なのに、キャプテンとの併用を考えないとならないのは面白い調整ね」

 

オウガ「グランブルーは展開力には困ってねえし、サークルも増えないから、何も考えずに4投でも大抵は問題無いんだけどな。1ターンに1回ずつ使えるだけで十分だわ、こんなモン」

 

 

●『お化けのとみー兄弟』

 

アリサ「どうせドロップ10枚で+5000でしょと思ってたら、まさかの5枚。+5000の時点でリアガードではロマリオの上位互換だったのに、そこまでする!?」

 

アラシ「今回で選択肢は増えたものの、永続的に高い数値でブーストできるユニットが少なく、ドロップゾーンのカードを増やすことに意義のあるグランブルーにとって、このサイクル自体が相性いいしな」

 

サキ「比較対象は、やっぱり役割の近いロマリオでしょうか」

 

アラシ「だな。プロテクトのグランブルーにとって、+4000と+5000の差はデカい。戦力としてならとみー兄弟の圧勝だが」

 

こっきゅん「ロマリオはソウルを増やすことができる。特にG3ユニットをソウルに投入できるユニットは貴重なり。『バイオレント・フランガー』こそ、けして贖えぬ罪を背負いし咎人のみが送られる牢獄へと封印されてしまったが……」

 

アリサ「アイツは罪を犯す前に牢獄入りさせられたんだけどね!?」

 

こっきゅん「我の、ソウルのG3の数に応じてユニットを蘇生させるスキルは健在よ」

 

アラシ「実際、初手で2体蘇生できるか、3体蘇生できるかは違うわな」

 

アリサ「こっきゅん軸なら、ロマリオもアリってことかあ」

 

アラシ「前にも言ったが、『七海』もソウルとドロップは重要だからな。とみー兄弟よりは、こっちだと思うぜ」

 

アリサ「なるほどね。って、……だんだんロマリオの考察になってきてるし!」

 

アラシ「基本的にはとみー兄弟でおk」

 

 

●『狭霧のバンシー』

 

アリサ「圧倒的『洒落男 アルヴァーロ』の上位互換!! アルヴァーロだって悪いカードじゃないのに!」

 

アラシ「ナイトローゼで戦う場合、特にナイトローゼに即ライドするタイプの速攻デッキには必須だな。他にも『サムライスピリット』のコストにすることでドローできたり、なかなかの芸達者だぜ」

 

こっきゅん「そして、バンシー初のG2でもある」

 

アリサ「あ、本当だ!」

 

ミオ「バンシー=G0~G1が染みついていた作者は、はじめG1だと勘違いしていたくらいですからね」

 

サキ「むしろ、結構初期からいるシリーズなのに、未だにG2すらいなかったことが驚きですけど」

 

アリサ「このままG3バンシーも欲しいよね。作者も含めて、バンシー単でデッキを組みたい人は結構いそうなんだけど」

 

 

●『スケルトンの海賊船長』

 

アリサ「そんなこと言ってたら、出た! スケルトン初のG3!!

種族的な意味の『スケルトン』じゃなく、あくまで『スケルトンの~』名称ね。

基本的には下働きだったスケルトンから、船長にまで出世する者が現れるなんて……なんだか泣けてきた」

 

サキ「派手に着飾っているようで、バスカークとかと比べると質素なんですよね。たぶん、船長のなかでは下っ端なのではないかと思います」

 

アリサ「こうなると、威張り腐ってるのも可愛く見えてくるよね。

さて、そんな海賊船長だけど、能力はほぼほぼ劣化版こっきゅん。バスカークにも遠く及ばない感じがまた……」

 

アラシ「とは言え、バスカークやこっきゅんのように、取り急ぎドロップ10枚を目指す必要も無いし、蘇らせたユニットを強化できるのは両者に無い利点だぜ。最序盤からダメージを稼ぎ易い点は、ナイトローゼへの繋ぎとして合格だ。

単体34000の『ストームライド・ゴーストシップ』や、単体22000の『細波のバンシー』を毎ターン呼べるのは楽しそうだし、今後、グランブルーに強力なヒット時能力が増えるようなら、さらに評価は上がるぜ」

 

アリサ「目指せ、スケルトンの海賊王!!」

 

 

●『倦怠の呪術師 ネグロレイジー』

 

アリサ「あ、これ強そう!

ドロップゾーンからノーコストでグレード0を1体スペリオルコール!」

 

アラシ「ユニットの質より量を優先したいナイトローゼじゃ必須だし、バスカークやこっきゅんでも、ライド直後から展開するには結構手札を吐かないとならねえ。それが嫌な時、空きサークルをとりあえず埋めといてくれるユニットだな。どうせタダで出てきたユニットだから、最終的に潰すのも惜しくねえ」

 

サキ「蘇生させたい筆頭はファーストヴァンガードでしょうか。トリガーよりパワーが1000高いですから、12000のヴァンガードをブーストして、ぴったりフォースに届くパワーが出せるようになります!」

 

アリサ「またグルナッシュがこき使われそうな予感!!」

 

オウガ「ソウルにいるファーストヴァンガードを落とす方法を考えておいた方がよさそうだな」

 

ミオ「G2の段階で落としたいのなら『海賊剣士 コロンバール』と『細波のバンシー』のコンボが、どんなデッキでも安定して投入できそうですね」

 

サキ「『サムライ・スピリット』ならドロップゾーンにいるだけでソウルを使えますし、ネグロレイジーとの相性も抜群です」

 

アラシ「グランブルーは優秀なG0も多いから、そっちにも注目だな。

『お化けのちゃっぴー』は登場時にパワーとガードを+10000するG0だ。20000ガードしながらドロップに送りつつ、ネグロレイジーで蘇生させる動きは単純に強ぇぜ。レイジーを多めに採用する場合は、併せての採用を考えてみるといい。

あとは『七海見習い ナイトランナー』か。バインドされちまう点は相性は悪いが、『スケルトンの航海士』を採用するなら巻き添えになって落ちるナイトランナーも1~2枚はあるだろうさ」

 

 

●『粉骨の呪術師 ネグロボーン』

 

アラシ「ドロップゾーンにある限り、手札1枚を墓地の1枚に変換してスペリオルコールできるぜ。

序盤に『細波のバンシー』を蘇生させてアドを稼いでもいいし、状況に応じたユニットをスペリオルコールしてももちろん強いんだが、スカルドラゴンを手札からポンと出せるという点が強すぎるんで、基本はそればっかになりそうだな。

スカルドラゴン2パン→ナイトローゼアタック時、スカルドラゴンとコロンバール蘇生→コロンバールでスカルドラゴン蘇生→スカルドラゴン2パン

の流れはマジでヤベえぜ!」

 

ミオ「山札も2枚増えるので、ギリギリまでデッキを消費していても、コンボが成立する点も魅力ですね」

 

アリサ「ドロップゾーンに2枚は確保しておいて、余った分を他のユニットで消費する感じになるのかなぁ」

 

 

●『パーラメント・シェイド』

 

アリサ「ナイトローゼを持ってない人へ贈る大技枠! G3を3枚ソウルブラストすると、とんでもないことが!!」

 

サキ「ロマリオでG3をソウルインしてショートカットするのは大前提になりそうですね。あとは2ターン再ライドしながら耐えればいいだけので、こっきゅんならギリギリ達成できそうです!」

 

アラシ「『グリード・シェイド』がいるので、再ライドの難易度も高くはないだろうが、バスカークや海賊船長をサブヴァンガードにしたり、ドロップゾーンから再ライドできる『逆心の呪術師 ネグロブリーチ』を採用しておくと安心だな」

 

アリサ「G3を3枚ソウルブラストしたアタック時、『パーラメント・シェイド』は敵味方問わず全リアガードを退却! さらにドロップゾーンから好きなユニットを5枚スペリオルコールして、全ユニットのパワー+10000!

もちろんこっちでも、スカルドラゴン4パンはできるわよ」

 

オウガ「総パワーはナイトローゼより高くなりそうだし、相手のユニットは全滅、こっちのユニットは居残るので、継戦能力も高そうだな!」

 

アリサ「コストをとにかく重くすることで、カタログスペックだけならVRをも越えてきた最強のコモン!!

今後、ソウルにG3を仕込めるカードが増えるならチャンスあるかもね」

 

 

●むらくも 『看破の忍鬼 ヤスイエ』

 

アリサ「クールでストイックな和服男子! 一転、戦闘時は鬼の力で苛烈になる二面性も大きな魅力! 『看破の忍鬼 ヤスイエ』、スタンダードの舞台に只今参上……」

 

???「ちょっと待ったぁ!!」

 

アリサ「へ!?」

 

ユキ「ちょっとアリサ! なんでむらくも回なのに私を呼んでくれないの!? 7月の『えくすとら』には呼んでくれるって約束したでしょう!?」

 

アリサ「ユ、ユキ!? あ、あー……本編で初登場したばっかりのクランが、パックですぐ強化されるって珍しいから、嬉しくてついアラシ君を呼んじゃったと言うか……」

 

アラシ「人のせいにすんなよ」

 

ユキ「ミオもよ!? アリサはともかく、あなたが約束を忘れることなんてないでしょう!?」

 

ミオ「むらくもの番になれば、勝手に現れると思っていたので」

 

ユキ「薄情!?」

 

ミオ「信頼していたと言ってください」

 

アリサ「ごめんね、ユキ。お詫びに、むらくもは全カード解説させてあげるから。ね?」

 

ユキ「許す」

 

ミオ「現金ですね」

 

サキ「あの、ミオさん……こちらの着物の方は?」

 

ユキ「あら、響星の新入生かしら? 私は響星学園の卒業生、元カードファイト部所属の白河ミユキよ。ユキと呼んでちょうだいな」

 

アリサ「今更、カッコつけたところで……」

 

オウガ「ユキ先輩! よろしくお願いしゃーす!!」

 

ユキ「あらあら、元気がいいわねえ。よろしくね」

 

アリサ「じゃ、改めてヤスイエの解説からお願いねー」

 

ユキ「はいはい。

ヤスイエ第一の効果は、いきなりマンダラロードの上位互換とも言うべき効果よ。

コストと分身できる数こそ同じだけれど、起動能力となったことで毎ターン使えるようになっているし、ユニットを展開してから増やせるようにもなっているわ。

さらに分身先のユニットをデッキだけでなく、ドロップゾーンからも選べるようになったの。単体除去を受けても分身元が生き残っていれば弾切れは無いし、分身させたいユニットを必ずしも4積みする必要がなくなったから、デッキ構築にも幅が出たわね」

 

アリサ「『特務』のおかげもあるけど、マンダラロードもまだまだ現役だったのにねー」

 

サキ「マンダラロードと見た目に大きな違いは無いのに、影響力は段違いなんですね」

 

ユキ「第二の効果は、ヴァンガードの連続攻撃よ。アタック終了後、手札2枚をコストに、ドロップゾーンから『伏魔忍鬼 ヤスイエ・テンマ』にドライブ-1してスペリオルライドできるわ。

テンマもギフトを持っているからアクセルサークルも増えるし、アクセルⅡを選べば手札コストもドライブチェックと併せて帳消しに。

無駄を削ぎ落としたことで、カウンターコストもソウルも必要としない点が大きな魅力となっているわね。

一方で、それによる弊害も多く発生しているわ。まず致命的とも言える点が、ヤスイエもテンマもパワーが12000しかないので、相手がフォースの時点で、ブーストしなかった方のアタックが通らなくなるの」

 

アリサ「コストくらい払うから、+5000してよって感じよねー」

 

ユキ「それだけじゃないわ。スペリオルライド先のヤスイエ・テンマなんだけど、はっきり言ってヤスイエの下位互換なのよね……」

 

アリサ「テンマなのに!?」

 

ユキ「一応、テンマならではの良さはあるし、それは後から解説したいのだけれど……少なくとも分身効果だけで見るなら、1体しか指定できなくなっていて弱体化が著しいのよ。

破格のコスト設定に見えるヤスイエの連続攻撃は、つまるところ弱体化しながら放つ諸刃の剣なの」

 

オウガ「せめて、どうにかしてヤスイエのアタックを2回通す方法は無いんすかね?」

 

ユキ「使い勝手で言えば『口寄せの忍鬼 ジライヤ』がいいかしら。CB1は重たいけれども、強化値も+10000と大きくて、アタックをしっかり通してくれるわよ。

後は、むらくもなら欠かすことのできない『夢幻の風花 シラユキ』ね。強化ではなく、相手を弱体化させるという都合上、ヤスイエ単体でもアタックを2度通せるようになる点から相性は抜群よ。ヤスイエはソウルも増えやすいし、ここでも攻めに守りに大活躍してくれそうなカードよね」

 

アラシ「1枚制限の名はダテじゃねえな!」

 

ユキ「他にもヤスイエと相性のよい既存カードを紹介しておきましょう。

それは先に名前も出た『特務』の面々よ。マンダラロードと相性のよかった『特務』が、ヤスイエとの相性も悪いわけがないわね。

特にヤスイエでは『特務忍獣 ウィーズルイエロー』も有効活用できるわよ」

 

アリサ「あの『特務』にインターセプトを与えるという、『特務』の方向性と真っ向から対立していたあの子が!?」

 

ユキ「解説ありがとう。まず、レッドで以下のように布陣するわね」

 

ホワイト ヤスイエ ホワイト

ホワイト イエロー ホワイト

 

アリサ「ふむふむ」

 

ユキ「前列のホワイトをインターセプトで退却させた次のターン、ヤスイエで後列の2体を分身させると……」

 

アリサ「あっ! ヤスイエのスキルはドロップゾーンからでもスペリオルコールできるから!」

 

ユキ「ええ。10000インターセプトができるホワイトが無限に呼べるのよ」

 

こっきゅん「このコンボを『特務ゾンビの術』と名付けよう」

 

ユキ「お好きなように」

 

 

●『伏魔忍鬼 ヤスイエ・テンマ』

 

オウガ「ヤスイエのスペリオルライド先にもなっているユニットすね」

 

ユキ「ええ。ヤスイエの効果でスペリオルライドする分には不足だけれども、単体で見たらとても面白い動きのできるユニットなの。

まず、むらくもの基本的な戦術として、あえてリアガード用のユニットにライドするというものがあるわ」

 

オウガ「へ?」

 

アリサ「そのユニットを何度も分身させて、強力なリアガード用のG3による波状攻撃で攻めていく戦い方ね」

 

ユキ「ええ。その動きを単体で完結させてしまったのが、このヤスイエ・テンマよ。

まず、リアガード時の能力からあえて解説するわね。アタック時に、パワー+10000。バトル終了時、このユニットを退却させ、相手リアガードも1体山札の下へと除去するの」

 

オウガ「強力とは思いますけど、あまり好き好んで手札から出したいユニットというほどでは無いっすね」

 

アリサ「スカルドラゴンに近いデメリットを抱えている割にはって思っちゃうよね」

 

アラシ「ヤスイエの連続攻撃は、手札かドロップにテンマが1枚ありゃ成立するし、ヤスイエはサーチも豊富だから、『いかにしてテンマを手札に加えるか』よりは『どこまでテンマを削れるか』に焦点を置いてデッキ構築した方がいいかも知れねえなぁ」

 

ユキ「じゃあ、次はヴァンガードでの能力よ。とは言え、さっきも言ったように1体しか指定できなくなったヤスイエなのだけれど。

ただ、この能力で毎ターン、テンマ自身を分身させてあげれば……」

 

オウガ「毎ターン、22000のリアガードで殴りつつ除去ができる!」

 

ユキ「そうよ。この動きだけは、リアガードでは単体12000でしかないヤスイエにはマネのできない芸当なの。

せめて除去はいらないから、1体指定したユニットを2体まで分身させてくれたらと思わざるを得ないわ……」

 

アリサ「毎ターン、22000で殴れるユニットを2体スペコして、ターンエンド時には帰っていく。ゴウマみたいな動きができたのにねえ。テンマだけど」

 

 

●『魔爪の忍鬼 ヨイトギ』

 

ユキ「……何これ?」

 

アリサ「コロンバールが実質山札から誰でもスペリオルコールとか言ってるのに……」

 

ユキ「ウチはウチ、よそはよそ! と、いつもの私なら言っているところだけれど、さすがにこれは庇いきれないわねえ。

コストは重い。強化も限定的なうえ、その数値も半端。

極めつけは『手札から登場した時、~』の一文。

むらくもの強みって、ユニット単体では他のクランに劣っていても、数で押せる点にあると思うのよね。

これまでの分身ユニットは、自身をスペリオルコールした後、その分身先も同じスキルを使えるから、コストと同名ユニットが尽きない限り、延々と同じユニットをスペリオルコールし続けることができたの。細部や手段に違いはあれど、むらくもの分身ユニットは、ほとんどがそういう風にデザインされているわ。

でも、このユニットはむらくもの伝統を真っ向から否定している。その代価が『山札かドロップゾーンから~』の一文では、あまりにも割に合わないわ。

正直に言って、スペルハウンド、ミッドナイトクロウはおろか、ブラッディミストにすら劣ってるわよ」

 

アリサ「一番ツメが甘いのは本人だよねー」

 

ユキ「詰めの段階に届いているかも怪しいですけどね」

 

 

●『関門の忍鬼 アタカ』

 

アリサ「もはやお馴染み、G1RRRサイクルのむらくも版! さて、むらくもでの評価は!?」

 

ユキ「G3サーチの効果については、言うことはないわね。

何と言ってもむらくもは、1枚制限がかけられるほどのシラユキがいるのだから。

それが手札に加えやすくなった点は、単なるライド安定化以上の意味を持つわね」

 

アリサ「じゃあパンプの方はー?」

 

ユキ「他の同系ユニットと比較すると、やや厳しい条件という印象かしら。

確かにむらくもなら容易に満たせる条件ではあるけれど、それには何らかのコストは伴うし、例えば決闘龍のような条件の達成が難しいようなデッキもあるわ。

けど、速攻性はあるし、そういう点ではむらくもらしいわね。

惜しむらくは、むらくもは既に10000以上のブーストも多いから、数値面ではあまり魅力を感じない点かしら」

 

サキ「最大値17000のサンジーを筆頭に、特務も3体いれば14000ですからね」

 

アリサ「『忍竜 リグルバイター』に関しては、完全下位互換にされちゃってるのよね。これまでも普通に使えるカードだったのにね」

 

サキ「最近、既存カードの上位互換が多いですよね。昔はほとんどそんなカードは出さなかったのに……」

 

 

●『決闘龍 ZANTETHU』『バックワード・アレスター』

 

アリサ「なんだかんだむらくもが強化されるたびに登場する決闘龍サポート!」

 

ユキ「今回のはすごいわよ。まずは自らダメージを受けることで、山札から『アレスター』2体をスペリオルコールする効果!」

 

アリサ「ハラキリ!」

 

ユキ「この効果は、ヴァンガードが決闘龍である指定こそあれど、リアガードでも発動できるわ。ダメージが2でも、手札に『アレスター』が無くとも、このカードがあれば、速やかにダメージを3まで運びつつ、『アレスター』を用意することで、ZANBAKUのライド&スタンド封じが完成するわ」

 

アリサ「うわー。そんな簡単に実現できていいコンボだったっけ?」

 

ユキ「ふふふ。もちろん今でも効く相手には決定的に効くスキルではあるわ。攻撃時に効果を発動できるメサイアや、そもそも本体が攻撃することに意義があるオーバーロードにとっては致命的な損害を与えることができるわね。

ただ、この効果は相手がツインドライブできない前提で設定されている効果。例えば、スサノオなんかは本体がアタックせずともツインドライブ相当の手札を得ることができるので、スタンド封じされているターンも堪えることができるわ。そういったヴァンガードが相手だと、こちらが手札、カウンターコスト、ダメージと、消費が激しい分、厳しい戦いになるでしょうね」

 

アリサ「有利不利がはっきりしてきているから、大会みたいな長期戦じゃ勝ちきれなくなっている可能性はあるわけね」

 

ユキ「とは言え、ZANTETHUも、単なるスタンド封じのサポートでは終わらないわ。ヴァンガードにおいては、全『アレスター』に+5000する効果もあるの。

ZANBAKUデッキにおいては、スタンド封じ後、速やかにトドメを刺すフィニッシャーとして運用できる他、ZANGEKIの繋ぎにしてもピッタリよ」

 

アリサ「けど、『アレスター』にG1はいないんじゃ……」

 

ユキ「そのために新しく登場したのが『バックワード・アレスター』よ。『アレスター』初となるG1で、レフトかライトの『アレスター』をブーストすることで、+10000とソウルチャージをしてくれるわ。

ZANTETHU、レフト、バックワード、すべての強化値を合計すれば、そのパワーは42000にまで達するわ」

 

アリサ「もうZANTETHUだけで勝てるんじゃない!?」

 

ユキ「そうね。決闘龍サポートとしてデザインされているユニットだけど、わざわざZANBAKUだけを狙う必要は無いわ。ダメージとソウルを効率よく稼ぐことができるので『忍妖 オーガスパイダー』や『知略の兵法 剛腕の書』みたいな大技も自然に使うことができるわよ。

『オーガスパイダー』は決闘龍では無いけれど、ライトやセントラルは決闘龍に依らず効果を使えるので、大量ドローした後も、しっかりと場を繋ぐことができるわ。

『知略の兵法 剛腕の書』はZANTETHUのまま発動できるオーダーカードなのが魅力ね。ドロー枚数こそオーガスパイダーには劣るけれど、パワーの低いZANTETHUにとって、+10000の強化は序盤から終盤まで役立つわ。

今後、『知略の兵法 剛腕の書』以上に重いオーダーが登場しても、ZANTETHUなら扱えそうね」

 

ミオ「ここまで強力なら、他のむらくものサブヴァンガードとしても運用できそうですね」

 

ユキ「そうね。むらくもはCBやソウルがあればあるほどパワーは伸びるし、連続攻撃もできるようになるわ。

ZANTETHUは3点止めに強いから、そういった動きが得意なデッキが流行るようであれば、ZANTETHUを経由してダメージとソウルを稼ぎつつ、本命にライドして一気にコスト消費して攻める。なんて動きもできるわね。

ライトとバックワードが数枚あれば機能するから、デッキもそこまで圧迫しないわよ」

 

ミオ「むしろ、もともとセントラルと相性のいい侍大将デッキなら、セントラルをサーチする手段としても使えそうですね」

 

アリサ「総じて無限の可能性を秘めた、決闘龍サポートに留まらないむらくもの傑物! あなたならどう使う?」

 

 

●『藤花の忍鬼 タケヒメ』

 

ユキ「ヤスイエのサポートカードね。……なんでこういうカードをオニバヤシとかにしてくれなかったのかしら」

 

アリサ「他のクランは、過去に活躍したカードが続々とリメイクされてるのにねー」

 

ユキ「そんなイマイチ釈然としないタケヒメのスキルは、ライド時、リアガード時、両方でヤスイエを手厚くサポート。

まずライド時は、デッキの上から7枚を見て、ヤスイエ名称のカードを1枚手札に加えるわ。

単純にアドバンテージを得られるので、先行で『特務忍獣 ウィーズルレッド』を使う場合でも、手札を2枚残せるようになったのが強みね」

 

サキ「こういう細かいところでも『特務』とは相性がよくなっているんですね」

 

ユキ「リアガードでは『ヤスイエ』のヴァンガード登場時に、CB1でユニットを1体分身させることができるわ。テンマがバトルフェイズ中に生み出したアクセルサークルを、即座に有効活用ができるわね。

ただし、この分身はドロップゾーンからしか分身先を指定できない、特殊な分身である点は注意してね」

 

オウガ「ややこしっ!」

 

ユキ「分身させたいユニットの筆頭候補であるテンマは、ドロップゾーンに2枚なければ分身させてあげることができないわ。コストも重いし、活躍させてあげられるのは終盤になりがちかしら」

 

 

●『妖刀の忍鬼 マサムラ』

 

サキ「むらくもの★守護者ですね」

 

ユキ「むらくもは引トリガーに頼らずともアドバンテージを稼ぐことができるし、攻撃的なクランでもあるから、比較的★守護者を採用し易いクランではあるわね。けど、分身には元手が必要な以上、引トリガーも捨て難い。このあたりはファイターの好みで決めて構わないと思うわ。

けど、個人的に『特務』では★守護者の採用をオススメするわ」

 

サキ「手札消費の激しい『特務』でこそ、引トリガーが欲しい気もしますけど」

 

ユキ「けれど、引トリガーでアドバンテージが取れるかは運次第。また、レッドを使えば手札が1~2枚になってしまう『特務』では、完全ガードのコストすら支払えない状況が出てくるわ。その点、1枚で機能する★守護者は『特務』と相性がいいの。

『特務』は攻撃的なデッキなので、★12枚構築も、前と★を混ぜ合わせた構築もしっくりくるわ」

 

 

●『荒技の忍鬼 マスナリ』

 

アリサ「荒技すぎる!!」

 

ユキ「さすがに現状のむらくもで、これを実現するのは難しいかしら。実現したとしても最大4体しかスタンドできないのでは、割に合わないわね。

実現の可能性が一番高いのも、割に合うのも、侍大将かしら」

 

アラシ「侍大将で『忍妖 ダンガンニュードー』をできる限りソウルに送って、次のターン、侍大将のスキルでマスナリを呼びつつ、全ユニットの名称を『侍大将 HYU-GA』に変更するって感じか」

 

アリサ「御大将って、そこまで頑張らないと勝てないデッキだったっけ!?」

 

アラシ「いんや」

 

 

●『忍竜 プランブレイム』

 

アリサ「こっちも御大将サポートね。しかも、メオーマル持ってない人向けっぽい」

 

ユキ「けれど、効率は圧倒的に劣っているし、侍大将とコストも被っているわね。せめて、メオーマルの弱点であったアタック時というタイミングを改善してくれていればよかったのだけど、それすら同じ。

メオーマルを持っていないにしても、もう少しマシが選択肢はあるはずよ……」

 

 

●『能面の忍鬼 アワズ』

 

ユキ「デッキを圧縮しつつ、他のユニットに成り代われるユニットね。テンマをドロップゾーンに落とすことで、ヤスイエやタケヒメのサポートもできるわよ。

シラユキをドロップゾーンに落として、レイニィマダムで疑似的にサーチしたり、特務の名を得ることで強化してあげたり、工夫次第できることはいくらでもある、面白いユニットよ」

 

アリサ「何よりも同名カードが欲しかったヒャッキヴォーグとは、ヒャッキヴォーグをデッキから落とさないとならない都合上、相性最悪なのが残念ね」

 

 

●『吹笛の忍鬼 カドツグ』

 

ユキ「方向性はタケヒメとほとんど同じ。バトルフェイズ中にできたアクセルサークルを有効活用できるユニットね。

こちらはブーストしたユニットをデッキから分身させることができるので、ドロップゾーンの状態に依らない反面、上書きもできず、手札コストが必要なのも難点ね。

前トリガーとも少し噛み合わないし、ライド時の効果も無いし、基本的には5枚目以降のタケヒメになるかしら。

状況さえ整えば、

タケヒメでテンマをスペリオルコール→テンマでアタック→テンマ退却→空いたサークルにカドツグのブーストしたユニットをスペリオルコール

なんていう、更なる連続攻撃の布石にもなってくれるわよ」

 

アリサ「ここまで連続攻撃推奨してるなら、最初っからテンマの方に、登場時効果としてユニットをスペリオルコールするスキルを与えてくれたらよかったのにね」

 

 

●『隠密魔竜 ヴィアメルフドウ』

 

アリサ「不動どころか、1ターンすら場に残らない!!」

 

 

●『忍竜 アドバスパイク』 『忍竜 シュラトグロ』

 

ユキ「よく見ると、シュラトグロはアドバスパイクが成長した姿なのね」

 

アリサ「あ、ほんとだ。何でFVとバニラにこんな小ネタを……」

 

 

●『不触の忍鬼 クニナガ』

 

アリサ「同名ユニットがいるなら云々を一番有効活用できるのは御大将なのに、相手ターンに有効なスキル出されても!」

 

 

●『毬歌の忍鬼 ミヤギク』

 

アリサ「ものすごく今更感溢れる、レストして手札交換できるユニット……」

 

ユキ「ドローが先だし、2枚以上必要の無い本人を捨てることでオマケがついてくる点は理に適っているわ。それにしても今更ですけどね」

 

アラシ「今のむらくもで捨てたいのは、どっちか言うとG3だしな。速攻が主体のむらくもで、悠長にユニットをレストさせて手札交換する機会もそんなねぇだろ」

 

 

●『無尽の忍鬼 トキツネ』

 

アリサ「一見、悪くないように見えるわね」

 

ユキ「では、他の同系カードと、同名ユニットが並んだ場合のパワーを比較してみましょう」

 

・1枚のみ

トキツネ→5000

サンジー→7000

ホワイト→10000

 

・2枚

トキツネ→10000

サンジー→12000

ホワイト→12000

 

・3枚

トキツネ→15000

サンジー→17000

ホワイト→14000

 

・4枚

トキツネ→20000

サンジー→17000

ホワイト→16000

 

アリサ「ああっ! 何だか微妙にどこにも届かない感!」

 

ユキ「4体いて、はじめて同系ユニットと差別化ができる感じね。極み付けに「無尽の忍鬼 トキツネ」の数を指定しているから、侍大将でも強化してあげられないわ」

 

 

●おわりに

 

アリサ「ふーっ、終わったぁ。アラシ君、今日はお疲れ様。ユキもありがとね」

 

アラシ「おう。また呼んでくれて構わねえぜ」

 

ユキ「まったくもう。次ははじめから呼んでよね」

 

アリサ「だって、人が多すぎるんだもん。ただでさえレギュラーが4人なのに、何故かこっきゅんまでいるし。さすがに7人は回しきれないわよ。作者が」

 

こっきゅん「ふむ……。少し間引くか」

 

アリサ「……へ?」

 

こっきゅん「ゾンビーム!!」

 

アリサ「ギャアアアア!!」

 

ユキ「ああっ、アリサが!」

 

アリサ「ソンビー!!」

 

ユキ「ゾンビになってしまったわ! ……この流れも久しぶりねえ」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

オウガ&サキ「…………!!」

 

ミオ「お二人とも大丈夫ですよ。これはアリサさんの持ちネタみたいなものですので」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

オウガ「あ、そうなんすか」

 

サキ「それなら安心ですね」

 

ユキ「あらあら。若い子は、受け入れるのが早いわねえ」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

アラシ「…………」

 

オウガ「お前は、少し羨ましそうな目で見てんじゃねーよ!」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

こっきゅん「これで人が減って回しやすくなったであろう」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

ミオ「むしろ、アリサさんのセリフ数が無駄に増えて、うっとうしくなっていますが」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

ユキ「さて。次回の本編は、いよいよアリサの引退回よ」

 

ミオ「この流れでそれを言いますか」

 

アリサ「ゾンビー!!」

 

サキ「それでは次回も!」

 

オウガ「よろしくお願いしゃーす!」

 

こっきゅん「さらばだ……」

 

アリサ「ゾンビー!!」




・白河ミユキ
大人びており、ミステリアスな雰囲気を漂わせる大学1年生。
使用クランは「むらくも」
ゾンビに興味は無いが、妖怪は好き。


ようやく「蝶魔月影」の「えくすとら」をお届けすることができました。
久しぶりにユキも出せて、個人的には楽しく書けましたが、いかがでしたでしょうか。

本文でツッコむタイミングを逃しましたが、ヤスイエのフレーバーテキストが別人すぎると思います。

それでは、次回は9月の本編でお会いしましょう。
「虚幻竜刻」発売の方が早いですが、えくすとらはその一週間後になると思われますので。
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