根絶少女   作:栗山飛鳥

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・音無ミオ
根絶者にディフライドされている無表情・無感情の少女。高校2年生。
使用クランはもちろん「リンクジョーカー(根絶者)」
ロボットに興味は無いが、機械いじりは得意。

・鬼塚オウガ
ケガが原因でアメフト部を引退。ミオに誘われカードファイト部に入部した高校1年生。
熱いハートの持ち主。
使用クランは「スパイクブラザーズ」
スーパーロボット派。そもそもアニメはあまり見ないが、熱いストーリーならだいたい気に入りそう。

・藤村サキ
臆病で気の弱いメガネっ娘。深い知識を持つ高校1年生。
使用クランは「たちかぜ」
スーパーロボット派……と言うより、敵方の巨大怪獣とかに惹かれる。

・清水セイジ
驚異的なプレイング速度で対戦相手を翻弄する、最速のファイター。高校2年生。
使用クランは「アクアフォース」
リアルロボット派。宇宙空間における艦隊戦を大真面目に研究している。


Ex.33「蒼騎天嵐」

●序

 

オウガ「発売延期の荒波を乗り越えて! ついに発売『蒼騎天嵐』!!」

 

サキ「本編とえくすとらが並ぶ状況は地味に大変だったので、作者は助かったらしいけどね!」

 

ミオ「そんな『蒼騎天嵐』の収録クランは、アクアフォース、ノヴァグラップラー、グレートネイチャー、ぬばたまです」

 

オウガ「今回も収録クランに相応しいゲストを呼んでるぜ!」

 

ミオ「根絶少女本編におけるアクアフォース使い。最強チーム、天海学園の先鋒を務め、アリサさんと激戦を繰り広げた、清水セイジさんです」

 

セイジ「紹介に預かった清水セイジである! 本日はよろしくお願いする!!」

 

サキ「はわわ……アラシさんに続いて、セイジさんまでえくすとらに。緊張するよ……」

 

セイジ「そう固くなる必要はない。この場においては、お互いヴァンガードを愛するいちファイターにすぎないのだから」

 

サキ「セイジさん……」

 

オウガ「おお。アラシと違って、礼儀正しいし、紳士だ」

 

セイジ「あいつは一足先にえくすとらに出演していたのだったな。迷惑をかけた」

 

ミオ「それでは、そろそろカード解説をはじめましょうか」

 

セイジ「心得た」

 

 

●アクアフォース 『嵐を越える者 サヴァス』 『天羅水将 ランブロス』

 

サキ「それでは、さっそくアクアフォースから! セイジさん、お願いします!」

 

セイジ「サヴァスとランブロスは共に超越環境初期から登場し、末期まで活躍した強力な人気ユニットだ。今回も再登場にあたって、当時の活躍を再現できるような調整が成されている。

まず、サヴァスはレストしているリアガードが3枚以上いる場合、手札を1枚捨てることで、山札からランブロスにライドすることができる。その際、パワー+10000、ドライブ+1されるので、当時の超越と全く同じパラメータになるのがにくい演出だな。

サヴァスは自身がリアガードを1体レストしつつ、1体を除去できるスキルを持つので、他に用意すべきレスト要員は2体でいい。

今弾では、リアガードでもスキルを使えるサヴァスの他、『ケルピーライダー ニッキー』、『ケルピーライダー デニス』、『勇戦の水将 アギアス』がいる。

これだけいれば、3体レストの条件を満たせないことは少ないだろうが、1ターンに1回しかスキルを使えないデニスや、コストの重いアギアスなど、クセのあるユニットも多い。

このメンバーで不安な場合は、過去の弾から『逆浪の水将 タナシス』や『発光信号のペンギン兵』を採用してみるといいだろう。

そうしてめでたく超越することのできたランブロスは、登場時にレストしたユニットをすべてスタンドし、アタックした時、同じ縦列のユニット2体をスタンドさせ、相手がG3以上ならさらにパワー+5000する!

……元祖と比較すると、2段階くらい迫力が落ちているような気もするが、さすがに今の環境で完全再現は不可能だったのだろうな。

ターンエンド時には、ランブロスはサヴァスに戻り、サヴァスのギフトを再びゲットできる。

総じて、一度追いつめられると立て直しの効かない弱点はあるが、ひとたび波に乗れば相手を圧倒できる、実にアクアフォースらしいユニットと言えるだろう!

以上!!

参考になったかな?」

 

オウガ「ひとりで全部解説するなよ!?」

 

セイジ「すまぬ!!」

 

 

●『ドリフティング・フローフェンサー』 『翠緑の宝杖 エルビダ』 『バブルボール・コーパラル』 『ラジエート・アサルト』

 

ミオ「他の人にも解説を譲ってあげてくださいね」

 

セイジ「承知した!」

 

サキ(高校生ナンバーワンファイターが叱られてる……)

 

ミオ「気を取り直して次のカードにいきましょう」

 

サキ「は、はい! 前回に引き続き、今回もメイルストロームは強化をもらえています。名指ししているカードだけでも、充実の4枚!」

 

オウガ「今回はグローリーではないメイルストロームに焦点を当てているみたいだな」

 

セイジ「メイルストロームの弱点は、初動の遅さにあったからな。『蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム』は、ソウルに『メイルストローム』が無ければフィニッシャーとしての力を発揮しないし、『蒼嵐竜 メイルストローム』は、相手からしてみれば比較的対処のし易いユニットでもあった。

だが、そのメイルストロームさえ対処のしようがないほど強くなれば、メイルストローム⇒グローリーと、自然に繋ぎ易くなる。グローリーのフィニッシャー適正は今でもトップクラスだからな。

理にかなった強化と言えるだろう」

 

サキ「一番の注目は何と言っても『翠緑の宝杖 エルビダ』と『ラジエート・アサルト』ですね!

それぞれの持つ『ヒットした時の効果はヒットしていないくても発動する』効果のおかげで、3、4回目のアタックやブーストに参加させるだけで、メイルストロームが確定でスタンドします!」

 

オウガ「かなりヤケクソな強化だな!?」

 

セイジ「『ブレスストリーム・ドラゴン』であらかじめドライブ数を増やしておけば、トリプルドライブによる2回攻撃が可能になる。

もちろんブレスストリームが複数体いれば、ダブルクアドラプルドライブ、ダブルクインテットドライブも不可能ではない」

 

サキ「そこまでできれば、グローリーより強そうです……」

 

セイジ「これらのカードはメイルストローム本体のサポートのようにも見えるが、メイルストロームのサポートユニットにも、ヒット時に発動するスキルが多い。今弾の『バブルボール・コーパラル』や、前弾の『アナライズ・シューター』がそれにあたるな。

メイルストロームのついでに、それらのスキルも発動できるように動くのがベストだ」

 

ミオ「残る『ドリフティング・フローフェンサー』は、登場時の不確定サーチと、4回目以降のアタックでに高いパワーを発揮する、シンプルに強力なユニットです。蒼嵐デッキの総合力を底上げしてくれるカードとなるでしょう」

 

 

●ノヴァグラップラー 『メッチャバトラー ビクトール』

 

サキ「ノヴァグラップラーからはもちろん『メッチャバトラー ビクトール』が再登場です!」

 

ミオ「まずは登場時に山札の上から7枚見て、『メチャバトラー』を1枚スペリオルコールします」

 

サキ「もうひとつのスキルは、アタックした時にSB1&SB1でリアガードを1体スタンドさせ、そのリアガードが2回以上スタンドしているなら、ドライブ+1されます!」

 

オウガ「……うーん。何体もスタンドさせたり、大量展開したりしてる他のアクセル産VRと比べると地味じゃないか?」

 

セイジ「そうとも言い切れんぞ。ノヴァはリアガード重視のクラン。強力なリアガードを何度もアタックさせることで真価を発揮する。つまり、強力なリアガードさえいれば、ヴァンガードは最低限ユニットをスタンドさせて、ノヴァに足りないアドを稼いでくれればいい。

そう考えれば、リアガード1体をスタンドさせる能力を持ち、アクセルⅡを選んでいればライドするたびに2アドを稼げる可能性のあるビクトールはノヴァのコンセプトに十分合致していると言えよう」

 

サキ「つまり、ノヴァの強さを測りたければリアガードを見ろということですね」

 

セイジ「その通り。今回スタンドさせるべき筆頭のユニットは『メチャバトラー ドスレッジ』になるだろう。アタックするたび、以下のスキルが付与されていく」

 

1回・そのターン中、パワー+10000

2回・ソウルチャージ1

3回・そのターン中、パワー+10000、守護者封じ

 

セイジ「パワーは持続されるので以降も29000で殴り続けることができる。実際はトリプルドライブを経由しているはずなので、もっとパワーは伸びていることも多いだろう。『メチャバトラー』名称を持つので、ビクトールでも不確定ながらサーチもできるし、実質、こいつがビクトールの本体と言えるだろうな」

 

ミオ「スタンドさせるユニットについても、今弾で『メチャバトラー ガンバルガン』や『ホワイト・ハンク』が追加されています。いずれも非常に緩いコストでスタンドできるため、実際の攻撃回数は他のアクセルクランにひけは取らないでしょう」

 

サキ「過去弾にもお馴染みの『キックキック・タイフーン』がいますね。CBこそ消費しますが、パンプ能力まで持つ安定のユニットです」

 

 

●『ブラウ』

 

サキ「ノヴァが誇る人気ユニット! 蒼き装甲を纏いし銀河の闘士、ブラウクリューガーがついにスタンダード参戦です!!」

 

オウガ「うおおお! かっけえ!!」

 

サキ「『ブラウユンガー』⇒『ブラウパンツァー』⇒『ブラウクリューガー』とライドを重ね、ブラウをサーチしていくことで連携ライドを再現しているよ」

 

セイジ「到達点となる『シュテルン・ブラウクリューガー』のスキルも順に見ていこう。

まず、ソウルに『ブラウクリューガー』があれば、『ブラウ』を含むG3のパワーは+10000される。自身も含まれるので、単体22000でアタックできるな。

そして、できることならリアガードに『ギャラクシー・ブラウクリューガー』は出しておきたい」

 

オウガ「ギャラクシーもG3だから+10000されるんだな!」

 

ミオ「それだけではありません。シュテルンはアタック後に手札を2枚捨てることで、リアガードの『ギャラクシー・ブラウクリューガー』に換装(ライド)することができます」

 

オウガ「変形ッ! 合体ッ! ギャラクシイイ・ブラウクリュウウガアアッ!!!」

 

ミオ「そんな感じです」

 

セイジ「そうなのか?」

 

ミオ「ギャラクシーは、G3の『ブラウ』に+10000のパンプ能力はそのまま、アタック時にソウルからシュテルンを分離(コール)することができます。

つまり、シュテルンとギャラクシーの並びだけで、ギャラクシー(R)⇒シュテルン(V)⇒ギャラクシー(V)⇒シュテルン(R)の、ツインドライブ2回を含めた4回アタックが可能になるわけですね。

次のターン、シュテルンに再換装(ライド)することで、ギャラクシーは再びリアガードに分離(コール)されるので、毎ターンこのコンボを繰り返すことも容易です」

 

サキ「専用サポートの『モルゲンロート』を使えば、リアガードのシュテルンを手札に戻しておくこともできますよ!」

 

ミオ「アドバンテージ獲得能力にこそ差はあるものの、攻撃力とコンボの安定性は、あのヤスイエの上位互換とさえ言えるクオリティです」

 

オウガ「え? これってビクトールより強くね?」

 

ミオ「一概に強い弱いは言えませんが、ブラドブラックとグランギャロップのように、使用率ではRRR(ブラウ)の下剋上が発生してもおかしくないですね」

 

サキ「それにしても、ビクトールにしろ、ブラウにしろ、やっぱりノヴァは単なるアクセルよりもステージとの相性が良さそうですよね。

以前、アリサさんが言っていたように、ノヴァにステージをあげたかったです……」

 

オウガ「ペイルが舞台(ステージ)なら、ノヴァは舞台(リング)だな!」

 

 

●『気功闘仙 マスター・トルガ』

 

セイジ「ノヴァはビクトールとブラウだけではない! 今弾では『闘拳竜 ゴッドハンド・ドラゴン』も強化されている。その代表と言えるのが、この『気功闘仙 マスター・トルガ』だ」

 

オウガ「カメ!?」

 

セイジ「このカメは、G3版の『フュージング・ストライカー』や『光星戦士 シルバーフィスト』と言える、前トリガーの効果を+5000するスキルを持つ」

 

サキ「バトロイドだったりエイリアンだったり、相変わらず、ゴッドハンドのサポートカードは見た目に統一感が無いですね……」

 

セイジ「前トリガーがめくれた時にスタンドする能力も持つが、基本的に1度目のアタックは前トリガー適用前になるはずなので、そこまでパワーは高くない。強力なリアガードでブーストしてあげるか、リアガード潰しに終始することも多いだろう。

このスキルの真価は、ヴァンガードでも適用されることだ!」

 

サキ「サブヴァンガードとしても活躍できるということですね!」

 

セイジ「ただし、ツインドライブの1枚目で前トリガーがめくれてしまったら、その時点でドライブ-1が適用される。

理想は、

 

1度目のアタックは2回目のドライブチェックで前トリガー⇒2度目のアタックでも前トリガー

 

となるだろう。

かなり運任せになるうえに、『グリット・ベンガル』も利用しにくいな。

同じG3のゴッドハンドサポートである『パワードトルーパー シング』も優秀なユニットなので、どのような配分で採用するかはファイターの好みにも依るだろう」

 

オウガ「んー? それを聞いている限りだと、そこまでゴッドハンドは強化されていないような……」

 

セイジ「そうだな。だが、今弾のG2RRRである『ホワイト・ハンク』は、実のところビクトールやブラウ以上に、ゴッドハンドと相性がいい」

 

ミオ「ゴッドハンドは本体やサポートカードが軒並みCBを消費するので、『キックキック・タイフーン』と相性がいいにも関わらず共存が難しかったですが、手札1枚でユニットをスタンドできる『ホワイト・ハンク』なら、コスト配分に悩まされる心配はありませんね」

 

セイジ「せいぜい20000~30000前後を推移するであろうビクトールやブラウのリアガードと違って、ゴッドハンドのリアガードは、時に容易にパワー50000を越える。パワーの高さはスタンドの価値に直結する。

カメに『ホワイト・ハンク』を加えたゴッドハンドは、第三勢力と呼ぶに相応しい存在感を放っているぞ」

 

 

●『ブルート・ザ・ビースト』

 

オウガ「CB2で好きなG3を山札からスペリオルコールできるぜ!」

 

サキ「フレーバーに反して、意外と小細工寄り!」

 

オウガ「何でもサーチできるのは魅力っちゃあ魅力だけど、さすがにコストが重すぎるかな。

今弾なら、ブラウでギャラクシーをサーチする手段として使えそうなのに、肝心のギャラクシーのコストが払えなくなりそうだぜ」

 

セイジ「小細工ができないというフレーバーではなく、小細工をしても大したことないというフレーバーなのかも知れないな」

 

 

●グレートネイチャー 『名物博士 ビッグベリー』

 

セイジ「登場するたびに見た目とイラストレーターが変わることに定評のある名物博士が、今回も装いを新たに登場だ!

見た目こそ変化したが、能力はこれぞグレートネイチャーと言うべきものに仕上がっている」

 

オウガ「え? 見た感じグレネらしい抽選効果は無いっすけど」

 

サキ「甘いなぁー、オウガ君。今でこそ抽選とかギャンブル要素が超楽しいとか言っているグレートネイチャーだけど、昔は退却デメリットを伴うパンプと、退却した時に発動するスキルを組み合わせるテクニカルなクランだったんだよ」

 

オウガ「へえー……ていうか、お前、だんだん口調がアリサ先輩に似てきてないか!?」

 

サキ「え!? そ、そうかな?」

 

ミオ「ベテランなのを鼻にかけた感じはそっくりですね」

 

サキ「うっ……。レギュラーメンバーの中で、古参ファイター視点で語れるのは私だけになっちゃったし、代わりが必要かなって頑張りすぎちゃったのはあります……。

まあそもそも、ビッグベリーが活躍していた頃の私は、ファイターですらなかったんですけどね……」

 

オウガ「いや。いいと思うぜ!」

 

サキ「そ、そうかな? オウガ君がそう言うなら……」

 

セイジ「話をビッグベリーに戻すぞ!」

 

サキ(空気読め、最速ファイター!!)

 

セイジ「まずは上のスキル! 各バトルフェイズかエンドフェイズに、カードの能力でリアガードが退却した時にドローできる。

これ単体では何の意味も成さず、もうひとつの能力も退却に関連したものでは無いが……」

 

ミオ「今弾には、パンプと退却デメリットを付与するユニットと、退却時に発動するスキルを持ったユニットが多数収録されています。これらのユニットを組み合わせて、高パワーでアタックしつつ、デメリットをビッグベリーで補填して相手ターンに備えるわけですね」

 

セイジ「もうひとつのスキルは、アタック時にパワー20000のユニットを1体スタンドさせる」

 

サキ「達成(サクセス)!!」

 

セイジ「そして、ソウルにG3があれば、パワー20000以上のユニットすべてがスタンドする」

 

オウガ「!?」

 

セイジ「今弾のグレネのスペックなら、前列の全ユニットがスタンドしてもおかしくない。必然、パワーは20000を越えているわけで、ガード要求値も高い」

 

オウガ「そ、そんなのどうやって防げって言うんすか!?」

 

セイジ「正直に言おう。ビッグベリーに2ターン目を渡したら負けだ!」

 

サキ「ですが、ビッグベリーは相手ターンに備えてカードをため込むタイプのユニット。速攻し返すのも至難ですね……」

 

オウガ「打つ手なし!?」

 

セイジ「とは言え、相手の手札さえ削れば、その分だけビッグベリー側も思うように展開とパンプができなくなる。速攻し返すというのは、悪い選択肢ではない。

もっとも、こちらの守備を手薄にしてしまっては意味が無いので、手札を減らさずに速攻できるゴールドパラディンや、むらくもなど、限られたデッキに許された対抗策だが」

 

ミオ「シラユキは割と天敵ですしね」

 

サキ「ほんとだ!」

 

セイジ「ビッグベリー単体で使っても強いことには違い無いが、ソウルにG3が入るまでは、やや凡庸な印象がある。

デッキビルドに自信のあるファイターは、はむすけデッキとの混合デッキを試してみてもいいかも知れないな」

 

サキ「『鉛筆英雄 はむすけ』を経由して、ビッグベリーにライドするわけですね」

 

オウガ「アクセルサークル3つから始動するビッグベリーは、危険な香りしかしないぜ!!」

 

セイジ「他にも『はむすけの学友 ロケット鉛筆のはむどん』を使えば、最速でソウルにG3を置くこともできる。アドと高いパワーを両立する『はむすけの学友 赤青鉛筆のはむひこ』など、総じてはむすけ関連のカードとは相性がいいぞ」

 

ミオ「ともあれ、『ソードトルーパー エクィテス』は強いという作者の主張が、斜め上の方向性で証明されそうですね」

 

 

●『黒漆の聖賢師 イザベル』

 

サキ「抽選スキルの究極系、イザベルが早くもリメイクです!

代名詞と言える、『両方の可能性を掴み取る』スキルはそのまま、さらにとんでもないスキルが追加されていますよ!」

 

ミオ「まずは、登場時に山札の上から3枚見て、望む順番でデッキトップに置きます。

オラクルのようなトリガー操作としてはもちろん、相手がG2で『両方を行う』スキルが適用されていない段階でも、ある程度狙った抽選スキルを発動することが可能になります。

今弾に収録されている『ラブラブ・ドッター』や、旧イザベルは、めくるカードの質も要求されるので、最後まで無駄にならないスキルですね」

 

サキ「この効果はV/R兼用です。基本的に再ライドしていきたいユニットなので、リアガードで使う機会はあまり無いかも知れませんが、3枚めくって1枚もトリガーが無かった場合は、抽選スキルで山札を掘り進めてリアガードで再チャレンジ! という使い方はできそうです」

 

オウガ「大本命はもうひとつの効果だ! CB1することで『登場時』を含むスキルをひとつ、もう一度発動することができるぜ!!」

 

サキ「本命はアドと高打点を兼ね備えた旧イザベルだけど、『ラブラブ・ドッター』もそれによく似たスキルを持ってるよ」

 

セイジ「さらに相手のヴァンガードがG3なら、前列のユニットが+10000される!

旧イザベルの弱点だった動き出しの遅さがまったく改善されていない点は気になるところだが、それを補って余りあるスペックは与えられている」

 

サキ「パワー、アドバンテージ獲得、連続攻撃、トリガー操作。何でもできて、それらがすべてにおいて高水準。ピークだけ見れば、最強のユニットと言っても過言ではないのかも知れませんね!」

 

 

●『ひたむき助手 ミニベリー』

 

サキ「ひたむきどころか、フレーバーがいいわけがましいんですけど!?」

 

セイジ「こちらもイラストが変わっているな……」

 

 

●『ブラシャー・インコ』

 

オウガ「ブ、ブラジャー!?」

 

サキ「……ブラシャーだよ」

 

オウガ「なにい!?」

 

セイジ「なんという煩悩チェッカー」

 

サキ「……うん。オウガ君も男の子だもんね」

 

ミオ「はい。オウガさんはいたって正常です」

 

オウガ「女性陣のやさしさが目にしみるぜ、チキショウ!」

 

セイジ「鬼塚君が勇み足を踏んでくれたところで、解説といこうか」

 

ミオ「はい。登場時、CB1することで山札から7枚めくって、G3を1枚手札に加えます。さらにパワーも+3000されます」

 

サキ「めくる枚数が1枚増えて、パンプ値が3000減った『マシニング・マンティス』!?」

 

ミオ「有り体に言えばそうですね。アリサさんがいたら大騒ぎしていたところですが、最後にしっかり『ターン終了時、このユニットを退却させる』のデメリットが」

 

セイジ「とは言え、ビッグベリーならその一文もメリットに転ずる。総じて、マンティスのようにどんなデッキでも採用できるカードではないが、ビッグベリー軸ならマンティス以上の働きをしてくれるだろう」

 

サキ「ビッグベリー軸なら『メジャード・フォッサ』と『スプール・メリー』4投はほぼ確定だろうけど、残り1枠を取れるかな?」

 

 

●『バキューミング・トータス』

 

ミオ「登場時、手札をすべて捨てて」

 

オウガ「お?」

 

ミオ「CB1支払って」

 

オウガ「おお!?」

 

ミオ「トリガー率まで下げて」

 

オウガ「おおお!!!」

 

ミオ「パワー+20000」

 

オウガ「それで!?」

 

ミオ「以上です」

 

オウガ「なんでだよ!!」

 

サキ「仮に守護者封じがあったとしても足りないスペックですよねー」

 

セイジ「そしてイラストの右隅では、はむひこが吸われかけているぞ」

 

サキ「ホントだ!!」

 

 

 

●オーダーカード 『幻霊写本 ファンサイクロペディア』

 

ミオ「グレートネイチャーと相性がいいと噂のオーダーカードです。このタイミングで紹介しておきましょう」

 

オウガ「本、2冊目!」

 

セイジ「早くもネタ切れか?」

 

サキ「CB1とSB1でリアガードを+5000して、ターン終了時に強化したユニットを退却。1枚引きます。確かに動きはグレートネイチャー的ですね」

 

オウガ「ビッグベリーで使えばエンド時に2枚ドローか!」

 

ミオ「このカードと、対象になったリアガードとで、ディスアドバンテージも2枚ですが」

 

オウガ「ぐっ……」

 

セイジ「グレートネイチャーと相性がいいというか、せいぜいグレートネイチャーでしか使えないと言った方が正しいな。

それもグレートネイチャーなら、もっと上手くパンプも退却もできるはずだ。わざわざこんな割高な怪しい本に頼る必要は無いだろう」

 

サキ「ペイル、ダクイレと同時期に出た『ソウルバレット・ルーレット』に近いものを感じますよねー」

 

 

●ぬばたま 『魔忍竜 シラヌイ“朧”』『忍竜 シラヌイ』

 

サキ「ヴァンガードの歴史を通して見てもトップクラスに異質なスキル、対戦相手のユニットを操る『支配』の使い手、『魔忍竜 シラヌイ“朧”』がスタンダードにも登場です!

果たして、どのように『支配』を再現しているのでしょうか!」

 

セイジ「ふふ。逸る気持ちも分かるが、まずは順序立てて『忍竜 シラヌイ』から見ていこうか」

 

ミオ「はい。シラヌイは手札を1枚捨てることで、山札から『魔忍竜 シラヌイ“朧”』にライドし直すことができます」

 

オウガ「いきなり退場するのかよ!」

 

ミオ「ライド事故軽減に貢献してくれるのはもちろんですが、これは魔忍竜のスキルの布石にもなっているんですよ。

手札は1枚消費されますが、プロテクトⅠを選んでいれば魔忍竜のギフトで即座に補填されますね。完全ガードが2枚確保できるので、守備も厚くできます。そこまで完全ガードが必要ない状況であれば、最初のプロテクトをコストにすればいいでしょう。

変わったところでは、『忍獣 コクシガラス』のコストを1ターンで賄うこともできます」

 

セイジ「そして、いよいよ“朧”の出番だ。“朧”は手札を1枚捨て、CB1することで、相手のリアガードかドロップゾーンのカードをバインドし、『支配の仮面』トークンをコールする」

 

オウガ「しはいのかめん?」

 

セイジ「『支配の仮面』は、バインドしたユニットのグレード、パワー、★、能力、すべてをコピーし、中央後列からアタックできる!」

 

オウガ「マジかよ!!」

 

セイジ「特筆すべきは、『支配』ではごく一部の自動能力しか使えなかったのに対し、『支配の仮面』ならあらゆる能力を、条件やコストを満たしている限り自由に使えるということだな」

 

サキ「ルール的には『支配』よりずっとシンプルなんですけどね。何だか不思議です」

 

セイジ「この『支配の仮面』と朧には、まだ秘密が隠されている。ソウルの『シラヌイ』が2枚以上なら、魔忍竜のパワーは+15000され、『支配の仮面』のアタック時にドライブチェックが適用されるようになる。G3を支配すれば、ツインドライブだ」

 

オウガ「マ ジ か よ!!!!」

 

サキ「だから『忍竜 シラヌイ』を経由して朧にライドした方が得なんですね!」

 

セイジ「その通り。ちなみに『忍竜 シラヌイ』はリアガードからソウルインできるスキルも所持している。G3にライドする段階で、手札にシラヌイが2枚あれば最速で条件が満たされるわけだな。『忍獣 カタリギツネ』や、ぬばたま得意の手札交換でデッキを回していくといい」

 

ミオ「しかし、最速で条件を達成できたとしても悩ましいスキルですね、これは。リアガードをバインドした方が得には違いないのですが、中盤以降はドロップゾーンの方が選択肢が増えてそうで……」

 

セイジ「なお、ドライブチェックを得るという都合上、連続攻撃できるリアガードを支配するととんでもないことになる。G3でスタンドできるディアマンテスなどを支配できたなら祭りだな。

一方で、条件やコストがクラン特性に紐づいているユニットは旨味が少ない」

 

ミオ「ダークイレギュラーズの条件に多いソウル10枚などは、ぬばたまではほぼ達成不可能ですからね」

 

 

●『忍獣 カタリギツネ』

 

オウガ「しれっとパドミニの上位互換じゃねーか」

 

サキ「ぬばたまなら、相手の手札枚数を参照したり、いくらでも独自効果にできたのにね……」

 

 

●『忍竜 ゲンカイ』

 

サキ「シラヌイと、暁・ハンゾウ。トークンを扱うぬばたまの2台VRを手厚くサポートしてくれるユニットです!」

 

オウガ「まずは全てのトークンのパワーを+5000する効果!

後列にズラッとトークンを並べるハンゾウはもちろん、G2以下をコピーする場合、ヴァンガードにアタックが届かなくなる懸念のある『支配の仮面』を強化してくれるのも嬉しいな!」

 

サキ「もうひとつのスキルは、登場時、リアガード1体にブーストを与えるよ!

『妖魔変幻』トークンにブーストを与えてもいいし、G3にブーストを与えても強い。

自分を対象にしなかったら、何故かソウルチャージ!」

 

オウガ「なんで!?」

 

 

●『忍獣 ギュウマドー』

 

セイジ「手札のユニット引きずり出し、支配する。かつてのシラヌイの戦い方を彷彿とさせるユニットだな」

 

サキ「はい! CB1で相手に手札から1枚コールさせ、その自動能力の発動も禁じます!」

 

セイジ「対戦相手からすれば、非常に悩ましい選択だ。シラヌイに利用されやすいユニットはコールしたくないが、登場時能力持ちをコールするのももったいない。トリガーをコールすれば、ガード値は激減するし、後に持て余してしまう可能性も高い」

 

サキ「暁・ハンゾウとの相性も抜群ですし、ジャミョウで手札4枚にしてから追い打ちできる貴重なハンデスでもありますね」

 

セイジ「そもそも、コールさせているとは言え、手札を消費させていることには違い無いからな。ぬばたまのムーブとは根本的に相性がいい。

相手の盤面が埋まっていればディスアドを押し付けることもできるし、ファイナルターンを狙うのであれば、相手のガード値を削るという目的は完遂されている」

 

オウガ「これだけで十分すぎるくらい強いのに、簡単にパワーも+5000されるぜ!」

 

ミオ「ちなみにレアリティはコモンです」

 

オウガ「RRRだと思ってた!!」

 

サキ「うん。そのくらいの地力はあるよね……」

 

 

●『忍獣 ヤミヤマネコ』

 

サキ「手札から捨てるだけでソウルチャージて……」

 

オウガ「さっきからぬばたまのソウルチャージが緩すぎる!!」

 

セイジ「ぬばたまは優秀な手札交換ユニットを多く抱えるクランだ。カタリギツネも追加されたし、2体のシラヌイも手札コストを必要とするスキルを持つ。発動機会には困らないだろう」

 

サキ「コストとしても優秀ですが、リアガードでも無条件で11000ブーストです!」

 

オウガ「捨てるのがもったいない!!」

 

ミオ「ちなみにレアリティはコモンです」

 

オウガ「ぬばたまのコモンすごくね!?」

 

セイジ「あえて難点を挙げるなら、ソウルチャージ要員は『忍竜 ゲンカイ』という安定択があることだが」

 

オウガ「いっそのこと、ゲンカイと一緒にソウルチャージしまくれば、ジェネシスのスキル1~2発や、ダクイレのソウル5~6枚程度を条件とするスキルなら賄えるんじゃないすかね」

 

セイジ「ふむ。なるほどな。先に挙げた弱点をソウルチャージを充実させることで補う、か」

 

ミオ「デッキ構築段階では何を支配できるか分からない以上、ソウルチャージは充実しておくに越したことはないでしょうね」

 

 

●『忍獣 ゾクヒヒ』

 

サキ「これ、何気にすごいですよ!? コモンのG3でギフトすらありませんが、できることは敵味方2枚までの暁・ハンゾウです!」

 

セイジ「ハンゾウのような、相手がG3という縛りが無いので、ハンゾウの前座に向いているな。ギフトが無い点も、プロテクトならば許容範囲だ」

 

オウガ「トークンを利用する必要も無いので、デッキ構築の自由度も高いし、そのままでも十分デッキを組めるスペックじゃね?」

 

サキ「敵味方合計4枚バウンスできなければハンデスできないんだけど、その弱点も『忍獣 ギュウマドー』が補ってくれるんだよね。

そのギュウマドーをバウンスすることで、コストが続く限りコンボが成立するし。もう一体戻すユニットはサクラフブキが安定かな」

 

 

●終

 

サキ「セイジさん、今日はありがとうございました! ……って、もういない!?」

 

ミオ「最後の解説が終わったと同時に帰りましたよ」

 

オウガ「とことん無駄の無い人だなぁ……」

 

サキ「今日は私達も帰りますか」

 

ミオ「そうですね。お疲れ様でした」

 

サキ「読者の皆様も、またお会いしましょう!」

 

オウガ「またなー!」




分離・合体機構は機械に生まれた者の永遠の憧れだ。
              ――マシニング・ビートアトラス

ブラウクリューガーは、やっぱりかっこいいですね。
次は11月の本編でお会いできれば幸いです!
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