根絶少女   作:栗山飛鳥

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Ex.53「Vクランコレクション Vol.4」

●序

 

ミオ「Vol.4から読み始めた方、よろしくお願い致します。Vol.3から続けてきた方、お疲れ様です。

ここからVクランコレクションVol.4編となります」

 

サキ「ゲストはVol.3に引き続き、御厨ムドウ“Я”さんです!」

 

ムドウЯ「よろしく頼む」

 

レイ「それじゃ、さっそく! Vol.4スタート!!」

 

 

●エンジェルフェザー 《粛清の守護天使 レミエル》

①V:バトルフェイズ開始時、カウンターチャージ。ダメージゾーンにある表のカードと別名のリアガードすべてを呪縛。リアガード2枚につき、相手リアガード1枚退却、このユニットのパワー+20000

②V:このユニットがアタックした時、G3をソウルブラストすることで、ドライブ+1。相手はCB2してよく、しなければ手札からGにコールする時、自ダメージゾーンの枚数以上同時にコールしない限りコールできない

 

サキ「呪縛がコストではなく、純粋にデメリットになっている珍しいЯユニットです! そしてそのデメリットは軽減することが可能! うまくダメージゾーンを調整すれば、Яユニットでありながら、ユニットを呪縛することなく運用することもできますよ!」

 

レイ「呪縛に抗っている感があってエモいよねー。アモンとか自らЯを望んだユニット以外は、こういう方がらしいかも」

 

サキ「革新的な①の効果とは裏腹に、②は最近見なくなったG3のソウルブラストです!」

 

レイ「コストこそ懐かしだけど、効果は今時のトンデモ!! 平然とガードに4~5枚要求させるよ!!

だけど、対戦相手はコストを支払うことで回避できるし、ドライブ+1こそあれど★は増えないので、プレッシャーには欠けるかも。

★は多めに入れとこう!」

 

サキ「前身のレミエルと直接の関係は無いけれど、ダメージゾーンとリアガードの名称を揃えるという動きは共通しているので、共存は容易ですね。

手数のレミエル、一点突破のレミエル“Я”と役割分担も取れているので、序盤はレミエルでダメージを詰め、“Я”でトドメを刺したり、対戦相手のデッキタイプに合わせて有利な方に乗り換えたり、戦術の幅が広がりますよ」

 

 

●シャドウパラディン 《撃退者 レイジングフォール・ドラゴン“Я”》

①V:撃退者を呪縛することで、撃退者3枚のパワー+5000

②V:呪縛カード1枚につき、このコストは1減る。アタックしたバトル終了時、CB3、手札から3枚捨てることで、スタンドしているリアガード2枚まで選び呪縛する。呪縛カードが2枚以上か、ダメージゾーンが5枚なら、このユニットをスタンド。

 

レイ「あのレイジングフォームがЯ!? 旧作にいなかったЯユニットの象徴的存在!!」

 

ムドウЯ「レイジングフォームとの兼ね合いのため、色々とオプションが書いてあるが、レイジングフォール単体としてやることは単純だ。

①のスキルで後列の3体を呪縛⇒②のスキルがノーコストで使えるようになるので、Vで2回殴る⇒残りの2体でさらに殴る。

初見では勘違いしがちだが、②の2体呪縛はコストではないので、わざわざ適用する必要は無い。かく言う作者も最初は勘違いしていた」

 

レイ「まあ、仮に②の呪縛がコストだったとしても、全然弱くは見えないんだけどね!」

 

サキ「レイジングフォームと組み合わせることで、さらに強くなるんですよね?」

 

ムドウЯ「そうだな。それはダメージが4点以下の場合と、5点の場合で、さらに動きが異なる。

4点以下の場合は

レイジングフォームで殴る⇒後列の撃退者3体を退却させ、レイジングフォールにスペリオルライド⇒レイジングフォールで殴る⇒2体呪縛して、レイジングフォールをスタンド⇒殴る

のVによる3回攻撃だ」

 

レイ「あ、②の2体呪縛はここで使うんだね!」

 

ムドウЯ「5点の場合は

レイジングフォームで殴る⇒後列の撃退者3体を退却させ、レイジングフォールにスペリオルライド⇒レイジングフォールで殴る⇒ダメージ5なのでレイジングフォールがスタンド⇒殴る⇒左右でも殴る

のV3回、R2回の5回攻撃になる」

 

レイ「アルティメットブレイク!!!!!」

 

ムドウЯ「テキストこそ汚くなったものの、レイジングフォームとの連携は完璧に取れており、単体でも機能する。デザインとしては完璧だ」

 

ミオ「弱点らしい弱点と言えば、本体には無く、コストとなる撃退者の質でしょうか。ある程度改善はされてきましたが、まだまだタレント不足なのは否めません」

 

レイ「撃退者だけで固めるよりも、ネヴァンやアビサルをブン回した方が絶対に強いもんねー」

 

ムドウЯ「むしろ、あえて撃退者を小粒にすることで許されている効果な感があるな、このカードは」

 

 

●ゴールドパラディン「救国の獅子 グランドエイゼル・シザーズ」

①V:手札からエイゼルを含むカードをソウルに置くことで、ソウルにあるG3「エイゼル」の能力をすべて得る

②V:相手のヴァンガードがG3以上で、ソウルのG3が2枚以上ならCB1することでドライブ+1、相手はヴァンガードの自動能力を発動できない。呪縛カードをすべて解呪。

 

レイ「呪縛の鎖を断ち切る鋏! Vスタンにおける4枚目のエイゼル、グランドエイゼル・シザーズがついに登場!!」

 

サキ「グランドエイゼルは、オバロXのように、ソウルにある『エイゼル』の効果をコピーします! それも、すべて!!」

 

レイ「究極形体になったグランドエイゼルは、アタック時に手札から1枚コールし、パワー+15000しつつ守護者封じ、ドライブチェックでは山札の上から2枚見て、そのうちの1枚をスペコするバケモノに!!

全員がVRなだけあって、もうムチャクチャ!!」

 

ムドウЯ「理想を言うなら、

先攻2ターン目or後攻3ターン目にブロンドエイゼルの効果でスペリオルライド⇒レーブンヘアードの効果でスペリオルライド⇒次のターンに、グランドエイゼルにライド⇒グランドエイゼルの効果でプラチナエイゼルをソウルイン

の流れで、相手がG3にライドするかしないかの段階でグランドエイゼルは完成する。

必要パーツが多すぎるので、そこまで完璧に決まることは稀だろうが、一か所くらい欠けてもでも十分すぎるほど強い。

最低限の目標はブロンドエイゼルのスペリオルライドだ。これができなければ、②の適用も遅れるからな」

 

レイ「②も色々とすごいことが書いてある! もはやVスタンでは珍しくもないトリプルドライブなんだけど、エイゼルの場合は毛色が違う! プラチナエイゼルのトリガー操作&スペリオルコールが3回適用されるからね!!!」

 

サキ「そこにエイゼルのノーコストで手札からスペリオルコールする効果も加わってくるわけですからね……。全クランの中でもアタック回数は随一なんじゃないでしょうか」

 

レイ「ブロンドエイゼルやレーブンヘアードのスペリオルライドに成功していたら、その分だけアクセルサークルも増えているわけだしね……」

 

ムドウЯ「それだけではない。エイゼルはゴールドパラディンなので、パーシヴァルでさらにアクセルサークルは増える」

 

レイ「そうだった!!!」

 

ムドウЯ「いち早くG3にライドできるエイゼルは、ある意味グルグウィントよりもパーシヴァルを上手く扱えるユニットだと言える。

これまではスペリオルライド後のカードパワーがそれほどでも無かったから見逃されていたが、こうなるとどうだろうな。ただでさえG3を多く積むデッキなので、そこにパーシヴァルまで加わるとライドやガードが安定しなくなる懸念もあるが。ブロンドエイゼルのスぺライからパーシヴァルが決まるだけで相当有利なので、グランドエイゼルの枚数を抑えるという選択肢もあるか……」

 

レイ「話が逸れたけど、②の効果はまだまだ続くんだよね。

ヴァンガードが自動能力を発動できなくなり、ユニットすべてを解呪!!

解呪はグランドエイゼルだしわかるんだけど、自動能力うんぬんって……?」

 

ミオ「カードが解呪されても、カオスブレイカーが効果を発動することができなくなります」

 

レイ「それか!! って、エイゼルのアクセル地獄に一番対抗できそうなユニットだったのに!!」

 

ミオ「それ以外にも、《創世英雄 ゼロ》などの変則的なガードを防ぐことができます。レーブンヘアードの守護者封じは、そういったスキルを苦手としているので、この点から見ても噛み合ったスキルですね」

 

レイ「弱点が無さすぎる!!」

 

ミオ「あえて弱点らしい弱点を挙げるとするならば、これだけエイゼルが寄り集まっていながら、リアガードのパンプは一切せず、ゴールドパラディンにはパワーを出せるユニットも少ないため、相手のトリガー次第ではアタックが止まってしまう点でしょうか。

《マジェスティ・ロードブラスター》や《ブレイドウイング・レジー》など、基準値を越えたパワーを持つユニットとは戦いにくいでしょう」

 

レイ「そっか。そういうのは自動能力封じでも止められないんだ」

 

ムドウЯ「まあ、現実はプラチナエイゼルの効果で2、3枚前トリガーを引いて、パワー不足も解消されるのだろうが」

 

レイ「弱点が無さすぎる!!!!」

 

 

●《軍竜 ラプトル・カーネル》

①V:このユニットがアタックした時、CB1、リアガードを1枚以上退却させることで、このコストで退却させたユニット1枚につきパワー+5000。このコストで5枚以上退却させ、相手のヴァンガードがG3以上なら、バトル終了時、このユニットをスタンド

②V:バトルフェイズ中に登場したユニットのパワー+5000

 

サキ「ギガレックスと並んで作者の好きなたちかぜユニット、ラプトル・カーネルがついに出撃です!!

もう、ヴェロキラプトルというモチーフがたまらないんですよね! スピノドライバーとか、ギガノブレイザーとか、レックスのようなメジャーどころをはずしたユニットが、もう大好物なんですよ! 私も、作者も!」

 

アリサ「わかるわー。メガコロもカブトクワガタばっかだから、たまにヴェノムスティンガーみたいなユニットが出てくると、それだけでテンション上がるのよねー」

 

サキ「なんでまだいるんですか?」

 

アリサ「ひどい!」

 

サキ「そして、そんな作者のひねくれ根性を真正面から叩き壊す、ギガレックスの暴力的なカッコよさ! 本当にこの2匹は最高ですー」

 

レイ(サキちゃんが作者に乗っ取られかけてる……)

 

サキ「そんな作者がこよなく愛するラプトル・カーネルですが、作者の贔屓目なしに超強力です!!

ユニットを5体退却させることによるヴァンガードのスタンド!!」

 

レイ「グラトニードグマ!!!」

 

ミオ「何の因果か、構図もそっくりです」

 

サキ「特筆すべき点は、捕食者としての役割がラプトル・カーネル1体で完結していることです!!

手札に捕食者ばかりで餌がいない。逆に、手札が餌ばかりで捕食者がいないという、たちかぜでありがちな事故の心配が、ラプトル・カーネルにはありません!

デッキに必要なカードは餌のみです!!

こと安定性においては、他のたちかぜを大きくリードしていると言えるでしょう!」

 

ムドウЯ「一点補足しておくと、餌となるユニットは基本的にはパワーが高くない。

隠し味として《掃討竜 スイーパー・アクロカント》などのアタッカーもデッキに少量加えておくと、よりおいしくラプトルデッキを味わえるだろう」

 

 

●ノヴァグラップラー《最凶獣神 エシックス・バスター“Я”》

①V:リアガードがアタックした時、このユニットがスタンドしているなら、そのユニットを呪縛

②V:このユニットがアタックした時、パワー+5000。バトル終了時、手札から1枚捨てることで、呪縛カード3枚を解呪し、退却。3枚退却させたら、このユニットをスタンド

③V:このユニットのアタックがヒットした時、「獣神 エシックス・バスター」をソウルブラストすることで、ドライブ+1

 

レイ「なんだかいきなりとんでもないデメリットで書き出してるけど、要約するとリアガードのアタック3回を、ヴァンガードのアタック1回に変換するユニットって感じかな」

 

サキ「エクストラアタックは後列からでもアタックできるので、それを上手くつかうことで、前列を呪縛させずに呪縛カードを増やせるよ。

このカードを使う上でとっても重要なテクニックだから覚えておいてね」

 

ミオ「②にターン1回の制限は無いので、呪縛カードを6枚準備することができれば、2度目のスタンドも可能です。理論上は3度目、4度目も可能ですが、現実的には3度が限界でしょう。それもかなりの引き運は必要ですが」

 

レイ「エシックス・バスターのブレイクライドによるエクストラアタックと併せて、相手が泣くまでヴァンガードで殴り続けるラッシュがエシックス・バスター“Я”の真骨頂!!

それから……えっと……」

 

サキ「…………」

 

ミオ「…………」

 

レイ「……ごめん。そろそろ核心に触れていいかな?」

 

ミオ「どうぞ」

 

レイ「やってること、レイジングフォームとモロ被りだよね」

 

ミオ「モロ被りですね」

 

レイ「それも、レイジングフォームの方が、より高い水準でそれをこなしてるよね」

 

ミオ「こなしてますね」

 

レイ「3体を呪縛させなきゃならない点はまったく一緒で、こちらはアタック回数を犠牲にしている(エクストラアタックを使う場合はコストも必要!)のに、向こうは基本アタック回数に変化無し! 何故かパンプまでしてくれる!

一方、こちらは呪縛させたユニットを最終的に退却させるというおまけ付き! 手札コストこそ向こうの方が多いけど、消費で言えばまったく釣り合ってない!

特定のユニットと組み合わせることでアタック回数が増加するところまで一緒!

ていうかアクセルの強みはアタックの手数なのに、それを放棄しちゃってるんだもん。アタックの質で勝負しても、フォースに勝てるわけないじゃん!」

 

サキ「Vで3回殴るより、Vで1回、Rで6回殴る方が強い場面だって多いよね……」

 

レイ「ヴァンガードの質で負けてても、リアガードでカバーできるのがこのゲームなんだけど、エシックス・バスター“Я”はそれすらさせてくれないから、本当に救いようがない!

とまあ、カタログスペック上はレイジングフォームの下位互換ではあるんだけど、そもそも互換先が強すぎるだけで、このユニットが弱いと断じるのは早計かな」

 

 

●リンクジョーカー 《星輝兵 ネビュラロード・ドラゴン》

①V:ソウルブラスト1、「星輝兵」1枚を退却させることで、相手は自分リアガードを1枚えらび呪縛する。相手後列にリアガードがいないなら、ドライブ+1。呪縛しなかったら、相手は山札の上から1枚をユニットのいないRに呪縛カードとして置く。

②V:相手のヴァンガードがG3以上なら相手の呪縛カード1枚につき「星輝兵」のパワー+5000

 

レイ「リンクジョーカーからはまたしても星輝兵が! これでカオスブレイカーから3連続! いい加減、他のカテゴリも追加してくれないかな!?」

 

ミオ「根絶者とか根絶者とか根絶者ですね」

 

サキ「ネビュラロードは、呪縛カードを力(パンプ)に変える、攻撃的なリンクジョーカーのユニットです!

呪縛カードを前列に置きたがるファイターはそうそういないので、呪縛カードは後列に溜まりがちですが、そうなればまさしくネビュラロードの思うツボ! 高水準のパンプを得られ、後列リアガードがいなくればドライブまで+1されちゃいます!」

 

ムドウЯ「とはいえ本人の呪縛効率はかなり悪く、できる限り他のカードと組み合わせたい。

お馴染みのジルコニウムは、同様に呪縛カードが後列に置かれることで力を発揮する。

先行の場合は力を発揮しないので、インフィニットゼロを経由するのもいい。

後はバルヲルで呪縛カードをΩ呪縛してしまうかだな」

 

ミオ「バルヲル様、です」

 

ムドウЯ「黙れ」

 

レイ「まあ攻撃的っても、最終的にフォースを大量に得られるカオスブレイカーも、大概攻撃的だったんだよねー」

 

ムドウЯ「ならば、カオスブレイカーでフォースを大量に得てから、フィニッシャーとしてネビュラロードに再ライドするといい。カオスブレイカーのフォースと、ネビュラロードのパンプが合わさり、納得のパワーが出せることだろう」

 

 

●ダークイレギュラーズ 《魔界侯爵 アモン》

①V:リアガードと手札から1枚ずつソウルに多くことで、相手はリアガードと手札とドロップから2枚ずつ選びソウルに置く。ソウルに6枚置かなかったらドライブ+1

②V/R:自分と相手のソウル6枚につき、このユニットのパワー+5000。Vにいるならパワー+10000

③V:相手のソウル6枚につき★+1

 

レイ「長き沈黙を破り、巨悪のカリスマ、魔王の中の魔王、アモン様がついに 降 臨 !」

 

サキ「相手のあらゆる領域からカードをソウルに送り込む姿は迫力満点です!

再序盤であれば、リアガードやドロップには2枚以上のカードが無いことも多いので、ドライブ+1も狙えますね。

相手がG2以下であることによる制限もかからないので、かなり先行有利のカードではないでしょうか?」

 

アリサ(2枚ハンデスという最大の特徴は同じで、先攻でも★が乗って、ドライブも+1されてノーコストって、割とギラファが泣くレベルよね?)

 

レイ「それ以降にドライブ+1を適用したい場合、手札とドロップは期待しにくいので、狙うはリアガード!!

《ファンタズマ・エクゼキューター》や《グウィン・ザ・リッパー》などで相手リアガードが1枚になるまで除去しちゃおう!

メガコロの時には弱点として挙げた、盤面にカードが残りにくいという環境が、アモンにとっては追い風だよ!」

 

ムドウЯ「アモンはカウンターコストもソウルコストも一切要求してこないという部下思いな一面も持っている。コストを要求するカードの自由度はかなり高い。

特に抜群の相性を誇るのがCB1でソウルから回収できる《ドッペル・ヴァンピーア》で、これ1~2枚で延々とアモンのコストを賄うことができる。

採用しておくべきカードとなるだろう」

 

レイ「相手がG2でも容赦しない極悪さと、融通の利く燃費のよさを併せ持つ、単体で見れば完璧なアモン様!

問題は相手にソウルを与えてしまう点が、どれほど相手に利するか、だよね」

 

ムドウЯ「上手いファイターなら、使えるソウルの総量をデッキ構築の時点で計算して組んでいるはずなので、必要以上にソウルを消費するカードを入れているパターンは少ない。

よってあまり気にする必要は無いと見ている。

だが、何事も例外があり、それがとにかく手札に加えておきたいパワーカードであるならフル投入されている恐れもある。シラユキなどはその代表格だ。その場合、強力なカードをソウルを気にすることなく連打されることになるため、厳しい戦いを強いられる。

また、最近はめっきり見なくなったソウルのG3を参照する類のカードも高速化・安定化させてしまう。

こっきゅんがいきなり4~5枚展開してきたり、御大将がいきなり全体除去してきたり、グローリー・メイルストロームやZANGEKIがいきなり強力な制限を仕掛けてきたり、思わぬ古いカードに苦戦させられることもあるかも知れんな」

 

レイ「相手が《ブレイドウイング・レジー》の場合、途轍もない勢いで滅びの翼が増えていくことに!」

 

 

●ギアクロニクル 《スチームメイデン エルル》 《スチームメイデン アルル》 《スチームメイデン イルル》

①V:ドロップから1枚バインドすることで、バインドゾーンから「スチームメイデン」を1枚スペリオルコール

②V:「スチームメイデン」のリアガードがアタックしたバトル終了時、そのユニットをバインドすることで、バインドゾーンからバインドされたカードのグレード+1のカードをスペリオルコール。G1をスペリオルコールしたらカウンターチャージ。

③V/R:バインドゾーン1枚につき、このユニットのパワー+1000。Vにいるなら+3000

 

レイ「ギアクロニクルからはなんと! 《スチームメイデン エルル》が時を越えてやってきた!!

人気があることは知ってたけど、めぼしい能力の無かったV要員からの大出世!!

設定上の存在だったエルル達の姉妹も登場し、ついでに『スチームメイデン』もカテゴリ化!!」

 

ミオ「『スチームメイデン』はグランブルーの『お化け』をちょうど逆にしたような動きで戦います」

 

レイ「手札から直接コールするか、①の効果でG0の《スチームメイデン ウルル》をスペリオルコールすることでコンボ始動!

ウルル(G0)⇒イルル(G1)⇒アルル(G2)⇒エルル(G3)

とアタックを繋いでいこう!」

 

ムドウЯ「オルルはどうした?」

 

レイ「知らないよ!」

 

ミオ「スペリオルコールのたびにグレードが増加し、パワーも上がっていくので、お化けと違い、初撃でいきなりダメージトリガーを引かれて、残りのアタックが軒並み通らなくなった。というリスクが低下しています。

プロテクトだったあちらと違って、こちらはフォースというのもあり、連続攻撃を確実に通していくという点においては『お化け』以上と言えるでしょう」

 

サキ「コンボを完遂するには、バインドゾーンに4種類のスチームメイデン姉妹がそれぞれ必要となります。

それぞれの効果を勘案すれば、ドロップに2枚、バインドゾーンに2枚あればOKなんですけど、それでもなかなか大変そうな条件です」

 

レイ「基本的にはミステリーフレア軸のカードが応用できるけど、それ以上にスピード感が要求されるので、ドロップからバインドするナブーやリビットよりは、手札から直接バインドできるロストブレイクやリノベイトウイングの方が優先度高そうかな。この2枚はデッキの回転に貢献してくれるのも魅力だよ。

《歌舞優楽の時空巨兵》はアド損こそするものの、相手にガーディアンを2枚以上コールできないガード制限を与えるので、連続攻撃を得意とする『スチームメイデン』とは相性抜群!!

こんなところかな?」

 

ムドウЯ「……それだけか?」

 

レイ「え、なに?」

 

ムドウЯ「……では、ここまでが正攻法。ここからは、よりコンボの成功率を上げるための裏技だ。とは言え、難しいことではない。

ファーストヴァンガードをウルルにする。

それだけだ。

あとはソウルのウルルをソウルブラストするだけで、ドロップにウルルを用意できる。イルルでソウルブラストするのが、展開面でも絵面的にも理想だな」

 

レイ「ええ? けど、それだとドローもできないし、トリガー率も下がっちゃうんじゃない? それも治トリガー」

 

ムドウЯ「たしかにドローできないのは痛手だが、それだけだ。

治トリガー率を下げることは、スチームメイデンにおいてはメリットに繋がる部分もある」

 

レイ「そうなの?」

 

ムドウЯ「エルルはコンボの完遂にカウンターコストを2必要とする。序盤に治トリガーを引いてしまい、ダメージが1のままエルルのターンを迎えてしまうとコンボが完遂できなくなる。

治トリガーのリスクを抑えることで、攻撃面の安定性を底上げするわけだな。

それ以外にもメリットがあり、ウルルを確実に調達できるので、残り3枚の治トリガーは治ガーディアンを採用できる。結果的にこちらの構築の方が必要以上のダメージは抑えやすくなるわけだ。

この程度のことも紹介できないようでは、ギアクロニクル使いの名がすたるな。時任レイ」

 

レイ「むむむ……」

 

ムドウЯ「ついでにもうひとつ。

最後に繋ぐG3の『スチームメイデン』は、別にエルルである必要は無い。

2枚目以降のエルルがあるなら、再ライドしてフォースを増やした方が、よっぽど攻撃面に寄与してくれる。

よって、同じG3の『スチームメイデン エンギルサ』も少数採用しておくといい。

・G3『スチームメイデン』の水増し

・エルルへの再ライドの安定化

の2点に貢献してくれるだろう。

エルルのバインドは、先のことを考えなくていいファイナルターンで十分だ。その時にはバインドゾーンのカードも溜まっているだろうしな」

 

 

●グランブルー 《氷獄の冥王 コキュートス“Я”》

①ドロップ:「コキュートス」を含むヴァンガードがG3以上のヴァンガードにアタックしたバトル終了時、このターン1回目のバトルなら、CB1、手札から4枚捨てることで、あなたのリアガードすべてを呪縛する。その後、呪縛カードが5枚なら、このユニットにライドし、ソウルのG3カード1枚につき、呪縛カードを1枚選び解呪し、このユニットのパワー+10000

②V:アタックされた時、リアガードを3枚退却させることで、ドロップ10枚につき、そのバトル中パワー+10000

 

レイ「襲い掛かってきたリンクジョーカーを難なく蹴散らしたものの、落ちてる骸をうっかり触れてしまったことで“Я”してしまった、全“Я”ユニットの中でも屈指の情けない“Я”経緯を持つコキュートスが、Vスタンの世界でもついにうっかリバース!!

……って、何じゃこりゃ!?」

 

ムドウЯ「……これはひどいな」

 

レイ「と、とりあえず順番に解説していこっか……」

 

>CB1、手札から4枚捨てることで~

 

レイ「まずここだよね? やってることはスタンダードな再ライドによるVスタンドなんだけど……手札4枚って何?

10年間、様々なVスタンドを見てきたけど、手札4枚なんてコスト初めて見たよ?

これまで2枚がほとんど。多くても3枚だった手札コストが、何で最新カードになって増えてるの?

こういうところをインフレしなよ」

 

ムドウ「ちなみに同じようにドロップからスペリオルライドできるヤスイエは、カウンターコスト消費無しの、手札2枚のドライブ-1だ。

ヤスイエとこきゅЯの動きは何かと似ているが、比較すると笑えるくらいにこきゅ側が弱いぞ」

 

>あなたのリアガードすべてを呪縛する。

 

レイ「ならばせめて強力なオプションがついてくるかと思いきや、いきなりデメリットから始まった。《狭霧のバンシー》がパンプしてようと、前身のこっきゅんがトリガーを引いていようと全て帳消し!

もちろんこっきゅんも“Я”にスペリオルライドされるので、本体にトリガー乗せても意味無し!

意味あるのは、引トリガー、治トリガーの独自効果部分と、アタックがヒットした時の★くらい!」

 

>ソウルのG3カード1枚につき、呪縛カードを1枚選び解呪

 

レイ「もちろんさすがに解呪はしてくれるんだけど、ソウルのG3につき1枚という激渋査定!

普通に使えば初動で1枚。ロマリオにライドできていて、ようやく2枚!!

ブーストはまず期待できないので、単体火力に優れた《不死竜 スカルドラゴン》や《ストームライド・ゴーストシップ》は必須!」

 

>アタックされた時、リアガードを3枚退却させることで、ドロップ10枚につき、そのバトル中パワー+10000

 

レイ「リアガード3枚退却って何? たしかにこっきゅんはグランブルーの中でも展開力に特化したユニットだけど、さすがに信頼されすぎでない?

スペリオルライドの効果と合わせて前後ターン7枚のディスアドって前代未聞だよ? もはや効果を使えば使うほど損をするレベルなんだけど」

 

ムドウЯ「展開できるからと言って、その分、コストを重くされたら、まったく意味が無いのだがな」

 

レイ「こきゅЯ自体は一切展開できる効果を持たないから、こきゅに再ライドできなければ、その展開力すら失うんだけどね! 正直、手札4枚捨てた上で再ライド札は残しておけとかできる自信無いよ?

是が非でも《狭霧のバンシー》と組み合わせたい効果ではあるけれど、前述の通り、こきゅЯと《狭霧のバンシー》の相性は最悪。どうしても使いたければ後列に置くしかない!

ちなみにこちらも前述の通り、前列はスカルドラゴンかゴーストシップに強制されているようなものなので、1体でも除去されたら、この効果自体が使えないよ!

それらでもなければ前列はインターセプトできる《グリード・シェイド》あたりだろうから、なおさらこんなスキルのコストにする必要性がない!」」

 

ムドウЯ「これだけのコスト……というかリスクを背負わせて、得られる報酬はガード値+10000だ」

 

レイ「他のクランには、コストは必要なものの2枚の消費で完全ガードしたり、山札から2枚ガードに使えるユニットとかいるんだけどね。3000年後には、盾をひょいと掲げるだけで同じことできる女の子もいるよ?」

 

ムドウЯ「終盤であれば+20000にもなるが、そんな状況はグランブルーにとってデッキアウト寸前、待った無しの状況だ。少なくともこっきゅんのスキルを使っている余裕は絶対に無い。

この時点で、グランブルーを使ったこともない、グランブルーに欠片も興味も無い人間がデザインしたカードだということが透けて見えるな」

 

レイ「それどころか、アタシはテストプレイすらしてないと思うよ?

実際こきゅЯって、動きだけで言えば、

こきゅで展開⇒こきゅЯで連続攻撃⇒こきゅЯで展開したユニットをコストに守る⇒こきゅに再ライドして展開

と、いかにも机上の空論で作ったかのように綺麗。

けど実際に使ってみれば、トリガーの振り先がいなくなるな、とか、こきゅの展開力と比較してもコストが重すぎるな、とかすぐ気付けるハズなんだよね。

むしろテストプレイしていて、これでOKと判断したなら、そいつらはマジでヤバい。

だからアタシは、テストプレイなんてしてないことを願ってるよ。今回は時間が無かっただけってね。

そのしわ寄せがグランブルーに来たのは、作者の心情を代弁するなら本気で不愉快なんだけど。

こきゅЯって、グランブルーにとって割と革命的なユニットだったんだけどね?」

 

ムドウЯ「開発期間が半年あるのでバランスはしっかり調整できますと豪語していたがな」

 

レイ「もう忘れたよ、そんな戯言」

 

ムドウЯ「一応、最後にフォローしておくが、ロマリオ⇒こきゅ⇒こきゅЯと経由するだけで、次のターンには《パーラメント・シェイド》が使える。これだけが唯一の存在意義と言えるだろう」

 

 

●《死海の呪術士 ネグロボルト》

①V:ライドフェイズ開始時かメインフェイズ開始時、ドロップのトリガーではないカードをすべてバインドする

②V;このユニットがアタックした時、ドロップ10枚につき、このユニットの★+1、前列すべてのパワー+20000

③V:ドロップ10枚につき、シールド値+5000

 

レイ「ならばせめてネグロボルトはマトモであってほしいという願いも踏みにじられた!! もう1行目の時点で論外!!

他の効果はバインドゾーンを数えるのかなと思いきや、計上するのはドロップという、完全完璧何のフォローもしようが無い、グランブルーにとって致命的とも言えるデメリット!!

『ドロップ10枚につき~』とか、ドロップ20枚貯めればいかにも★+2、前列+40000できますよ的に書いてるけど、まず無理でしょ!?

開発チームにグランブルーの知識が無いのは知ってたけど、トリガーって16枚しかデッキに入らないことも知らないのかな? ヴァンガードはじめて1週間?

それともトリガー16枚ドロップに落としてから、《スケルトンの航海士》でも使えって!?」

 

ムドウЯ「なお山札の消費は考えないものとする」

 

レイ「①のデメリットが無くて、ようやく戦えるレベルのヴァンガードだよね? どうせ3回しか殴れないんだし」

 

ムドウЯ「まあそれなら面白いカードにはなっただろうな」

 

レイ「アタシ、このカードをデザインした人は、ヌラをデザインした人と同じだと思ってるよ。

1行目からデメリットを書き連ねる無神経さもそうだけど、『今までに無かった新しい効果』を『クラン特性を無視した効果』と履き違えているあたりがソックリ。

むらくもが同名カードを並べることを拒否されたら大半のカードがバニラになるように、グランブルーだってドロップを封印されたら大半のカードはバニラになるのは目に見えてるんだけど。

そんなカードでデッキを組んで。使ってて面白いと思った?

これ作った人、はっきり言ってセンス無いよ。

消費者の立場から厳しいことを言わせてもらえば、このカードをデザインした人は即刻辞めてほしいかな」

 

 

●《不死竜 グールドラゴン》

①バインドゾーン:CB1、リアガードを1枚退却させることで、バインドゾーンから他のノーマルユニットを6枚まで山札に戻す。4枚以上戻したら、このカードをコール

②R:このユニットがヴァンガードにアタックした時、SB1、他のリアガードを退却させることで、相手のリアガードを1枚退却

 

レイ「主も主なら、部下も部下だった。

令和の時代に、パワー9000になって、しょうもない除去能力を得た、バインドゾーンからしか出てこれない旧《キャプテン・ナイトミスト》って何ごと?

カウンターコストも、リアガードの退却も絶対にいらないでしょ!?」

 

ムドウЯ「デッキのトリガー率も下げてくれるぞ」

 

レイ「やったね!」

 

 

●グレートネイチャー 《双筆の闘士 ポラリス》

①V:このユニットがアタックしたバトル終了時、CB1することで、リアガード1枚はこのユニットと同じパワーを得る。そのユニットのパワーが50000以上なら、そのユニットをスタンド。そのユニットのパワーが70000以上で、相手のVがG3以上なら、さらにこのユニットをスタンドし、パワー+15000。

 

レイ「ポラリスの刃は3度煌めく! アジアサーキット編の強敵もリメイクだよ!」

 

ミオ「ポラリスはアタック終了時に自身のパワーを他のユニットに与えることができます」

 

レイ「ギュノスラの御先祖様かな? クマだし」

 

サキ「さらにパワーが50000以上なら、そのリアガードをスタンド! パワーが70000以上ならポラリスまでスタンドしちゃいます! 条件こそあれど、コストだけ見れば歴代最強レベルで軽いVスタンドですね」

 

ムドウЯ「対戦相手もこれにはクマった」

 

レイ「パワー50000をスタンドさせるだけならビッグベリーでもできるというか、ビッグベリーの下位互換もいいとこなので、是が非でもパワー70000を目指したい!

必要なのは、単体でパワーを出せるユニットと、そのユニットやヴァンガードに高いパワーを割り振れるユニット!」

 

サキ「単体で高いパワーを出せるユニットと言えば……」

 

ムドウЯ「《バキューミング・トータス》」

 

レイ「え? 誰だっけ、それ」

 

ムドウЯ「CB1、手札をすべて捨てることでパワー+20000。合計パワーは32000だ」

 

レイ「できるかっ!! ……いや、けどなりふり構わず勝ちにいかないとならないターンじゃ、悪い選択肢じゃないのかな」

 

ムドウЯ「次点が、CB1の抽選効果で、ノーマルユニットがめくれれば+15000されるイザベルの27000だな」

 

レイ「う、うーん……。こっちは悪いカードじゃないけど、抽選頼みになるのはちょっと怖いかな」

 

ムドウЯ「しれっとトータスさんをディスるのはやめろ」

 

ミオ「安定性を求めるなら、《アンバーズ・トライアングラー》の22000ですね。ポラリスでスタンドさせる候補は、必然的にアクセルサークルに置かれることになるので、後列にユニットがいないという条件は自然に満たされます。アタックがヒットすれば、自身にパワー+10000を振ることもでき、合計パワーはアクセルサークルのパンプを除いて32000になります」

 

レイ「やっぱりトータスさんいらなくない!?」

 

サキ「アクセルサークルのパンプも計上されるなら、アクセルⅠを選択するのもよさそうですね!」

 

ミオ「トライアングラーは、V以外のユニットにアタックがヒットしてもパワー+10000を振れるので、ポラリスをスタンドさせたいだけならトライアングラーはリアガードを狙うことも一考に値します」

 

ムドウЯ「パワーを振ることのできるユニットなら、《歴史学者 ブッシュベック》、《はむすけの学友 ロケット鉛筆のはむどん》、《メジャード・フォッサ》、《歴史学者 ブッシュベック》がパワー+10000でタイだな。

特にはむどんは自身もパワー+10000されるので、ポラリスをブーストするユニットをパンプし、このユニットをポラリスの対象にすれば、実質的にパワー32000として扱うこともできる」

 

ミオ「G3をソウルブラストする必要はありますが、《鈍重知恵袋 もるもどん》も前列ユニットをポラリスごとパンプすることができます」

 

レイ「G3に偏ってるのは気になるけど、けっこう種類は多いみたいだね! これならパワー70000も非現実的なラインじゃないのかな?」

 

ムドウЯ「ポラリスをブーストするユニットも選定する必要があるな。安定して13000でブーストできる《ひたむき助手 ミニベリー》がもちろん最有力候補だが、リアガードのパワー70000を狙いたいだけなら12000ブーストの《シルバー・ウルフ》も正直変わらん。ミニベリー4枚だけに頼るのはリスクが大きいので、併せて採用しておくと安定性が増すだろう」

 

ミオ「トリガーにも注意が必要です。前トリガーであればポラリスも、スタンドさせる候補もまとめて+10000されるので、非常に相性がいいです。

ポラリスをブーストするのがミニベリーかシルバー・ウルフで、アクセルⅡサークルにパワー22000のユニットがいれば、前1枚でパワー70000達成です」

 

レイ「達成(サクセス)!!」

 

ムドウЯ「……思うのだが」

 

レイ「何?」

 

ムドウЯ「ポラリスの刃、2度しか煌いていなくないか?」

 

レイ「……!! ほ、ほら、ポラリスでスタンドさせるユニットも、リアガードのポラリスにしたら……!!」

 

ムドウЯ「それだとポラリスの刃が4度煌めくのだが」

 

レイ「…………」

 

ムドウЯ「これはクマった」

 

 

●《真理の守護者 ロックス》

①V:手札から1枚ソウルに置くことで、山札の上から3枚公開し、G3すべてを手札に加え、残りを捨てる。このコストでG3を置いたら、このユニットは「G3ユニットすべてのパワー+5000」を得る

②V:ターン終了時、G3のリアガードを2枚退却。退却させたユニット1枚につき、1枚引き、相手ユニット1枚退却

 

レイ「ポラリスに続いてロックスも爆進!! これでチームSITジニアスのエースユニットがVスタンに勢揃い!」

 

ムドウЯ「何の脈絡も無く、グレートネイチャーとは何の関係も無いG3を推し始めたロックス。これはクズカードの気配しかしないな……と思いきや」

 

レイ「グレートネイチャーのG3は粒揃いも粒揃い!!

ぶっちゃけ、G3の扱いに長けたディメポやメガコロよりもリアガード用G3の質がいい! リアガード重視クランの面目躍如!」

 

サキ「ディメンジョンポリスのG3はV用のカードが多いし、メガコロニーもライドを繰り返すデザインのカードが多いからね」

 

レイ「①の効果でアドバンテージを稼ぎつつパンプし、②の効果で守りを固める!

デッキの中身がG3だらけになるので見た目よりは脆いだろうけど、テキストだけ見れば超優秀!!

何より、これらの動きに一切のコストを要求しないどころか、むしろ毎ターンソウルが増えていく!!

グレートネイチャーが誇る優秀なリアガード達のスキルをブン回し放題で、点止めにも強い!!」

 

ムドウЯ「これはすごいゾウ」

 

サキ「ここからは、ロックスと相性のいいG3を順番に見ていきましょう!」

 

 

・《特別名誉博士 シャノアール》

 

レイ「グレネの優秀なG3と言えば、まずはこれ!!」

 

サキ「抽選によるパンプと引き換えにユニットを退却させてしまうユニットですが、パンプを与えたユニットをロックスで処理すれば何一つ損はありません! 実にグレートネイチャーらしい戦い方ですね!」

 

ムドウЯ「特筆すべきはトリガーを抽選した際の、他のユニットを後列からアタックできるようにする効果だ。デッキがG3で溢れるロックスは、ブーストできるユニットが少なく、後列を持て余しがちだ。このユニットであれば、後列にもG3を置いておくことで連続攻撃の布石にできる。アクセルにしては少ないロックスの手数を補うことができる必須カードと言えるだろう」

 

 

・《アンバーズ・トライアングラー》

 

レイ「こちらももはや説明不要! ポラリスでもさんざん持ち上げたグレネの雄!」

 

ムドウЯ「アクセルサークルに置いてももちろん強いが、G1の少ないロックスでは、通常のサークルに置くことも視野に入る。ドライブチェックでブーストできるカードを引いたら、このユニットはロックスで退却させればいい」

 

レイ「ただでさえ優秀なカードで、ロックスとの相性も抜群ときた! この子の融通が効きすぎてるだけかも知れないけど!」

 

 

・《黒漆の聖賢師 イザベル》

 

レイ「①の効果はロックスの重要なアドバンテージ源! けど、どれだけG3をデッキに入れても失敗の可能性はつきまとう……。

Dスタンのように確定ライドがあるわけじゃなし、トリガーだって16枚入ってるからね」

 

ムドウЯ「そんな①の成功率を高めるカードというわけだな。G3が1枚以上あればロックスのスキルを使えばいいし、トリガーが多ければロックスの効果は使わず普通に殴っても元は取れるだろう。

パワーの低さは気にかかるが、少しでも安定性を高めるために採用しておきたいカードと言える」

 

 

・《鈍重知恵袋 もるもどん》

 

レイ「毎ターンソウルを補充できるのがロックスの特徴だけど、そのソウルはG3でもある!!!

G3のソウルブラストを要求するこのカードも大活躍!

1ターンに1回制限も無いので、コストが許す限り重ねがけすることだって!

ロックスの長所を生かしつつ、火力不足という短所も補うベストパートナー!!」

 

 

・《カルチャー・ゴリラ》

 

レイ「ソウルブラスト5という莫大なコストを要求する代わり、パワー25000以上のユニットすべてをスタンドさせる、リアガードになったビッグベリー!! 何故か全体除去までついてくる!!」

 

ムドウЯ「ロックスがソウルを補充できるので、ファイト終盤には安定してスキルを発動できる。もるもどんとは選択式のフィニッシャーになるだろうな」

 

サキ「抽選スキルにはなりますが、《アフレイティッド・リーマ》でさらにソウルチャージを狙っても面白いですよ! 相手がG3になる前に放たれるゴリラのスキルは迫力満点です!」

 

レイ「ゴリラもそうだけど、相手がG3じゃなくてもスキルに制限がかからないロックスも偉いよねー。

最近、このスキルに『相手がG3以上なら』の制限いる!? って首傾げることも多いのに」

 

 

●ネオネクタール《茨百合の銃士 セシリア“Я”》

①V:このユニットがアタックした時、CB1、リアガードを2枚退却させることで、山札の上から5枚見て、その中から2枚スペリオルコール

②V/前列のR:なんかごちゃごちゃ書いてる

 

レイ「ビーナストラップは!?」

 

ムドウЯ「レフィアレードと言い、メガネっ娘に厳しいブシロード」

 

サキ「とばしちゃいましょう!」

 

レイ「さすがに2度もそれはできないけど……あんまり書くことが無いのも事実。

作者が要約を放棄するほど、レイジングフォールも真っ青なごちゃついたテキストしてるけど、要するにVとRにセシリア“Я”がいれば、リアガードで4回以上殴れるわ、Vもスタンドするわのお祭り騒ぎ。

たとえ“Я”してないセシリアにライドしてしまっても、銃士お得意の坊主めくりで“Я”をスペコすることでフォロー可能。爆発力と安定性を兼ね備えているという意味ではサロメとどっこいどっこいで、めちゃくちゃ強い。

だらだら長いテキストがすべてを物語ってると言うか。そこに何か付け足す必要なんてないんだよね。

噛めば噛むほど味が出るポラリスやロックスの後で、これはキツイ。ただでさえ最後のクランで、もう作者はバテバテなのに」

 

ムドウЯ「美人だ」

 

レイ「そういう付け足しもいらないからね!?」

 

 

●《深翠の主 マスター・ウィステリア》

①V/R:CB1、手札から1枚捨てることで、プラントを2枚コール。他のユニットを1枚選び、山札からそれと同名カードを手札に加える

②V/R:このユニットがアタックした時、ユニットを1枚選び、同名ユニットのパワー+5000。このユニットがVにいるならパワー+10000。

 

レイ「最後を飾るは、ブレイクライド環境で特にパッとしなかった印象のマスター・ウィステリア!! 大丈夫!?」

 

ムドウЯ「安心しろ。今回のウィステリアは優秀だ。①の効果はヴァンガードを対象にすることもできる。つまり、このユニットをコールした時点で次のターンの再ライドが確定する」

 

レイ「ほんとだ! ウィステリア、偉い!」

 

ムドウЯ「一応、Vでのスキルも持っているのでピックアップしたが、基本はリアで輝くカードだ。肝心の①のスキルが自身を対象にできないからな。

これにライドするくらいなら、アルボロス・ドラゴンやスタンドピオニーの隣にこのユニットをコールした方がよっぽど強い」

 

レイ「あらゆる軸を強化できるカードなのに、自分だけは強化できなかった……!!」

 

 

●終

 

レイ「終わったー!! で、ここからが総評なんだけど……」

 

ムドウЯ「今回は酷かったな」

 

サキ「容赦無し!!」

 

ムドウЯ「まず、Vスタンドが多すぎる……とは言え、それは構わない。

ヴァンガードはルールがシンプルな分、インフレのさせ方が限られている。

リアガードでのアタックが、回数もパワーも行くところまで行ってしまったから、もうVをスタンドさせるしかないというのは理解できる。

そもそもがバランスを取ることが困難になってスタン落ちさせられた魔境だからな、Vスタンも」

 

サキ「ルールがシンプルなのもヴァンガードの魅力だと思うんですけど、そのせいでカードがすぐに強くなりすぎてしまうという弊害があるんですね」

 

ムドウЯ「ああ。だから過剰なインフレにとやかく言うつもりはあまりない。

問題はその見せ方だ。

レイジングフォール“Я”、エシックス・バスター“Я”、コキュートス“Я”

この3体は、デザインの稚拙さを象徴するカードだと思っている。

いずれも3~5体以上のRを呪縛して、Vを1~2回スタンドさせる。

子供だましのようにやり方の細部を変えているだけで、本質的にはまったく同じだ。

そのくせ、レイジングフォールは後列を1体呪縛するだけで前列に+5000され、エシックス・バスターとコキュートスは理不尽なレベルでアタックを放棄させられる。

半年かけて、この程度のカードしか作れなかったのか?」

 

レイ「開発の言う『バランス』が、『全24クランを少しでも平等に戦えるよう努力する』ことじゃなく『開発が勝たせたいクランを勝たせる』という意味なら、もうヴァンガードを続ける意味も無いよね。半年かけて作った、単なる出来レースだもん」

 

ムドウЯ「最悪、強さに差をつけるとしても、レイジングフォールとはまったく違う動きをして、『エシックス・バスター強えー』『コキュートス強えー』と気持ちよく騙されたかったな。そういう意味での『見せ方』だ。

現状では誰が見ても、エシックス・バスターとコキュートスは、レイジングフォールの下位互換だろう」

 

サキ「と、とは言え、評価できる点もあったんですよね?」

 

ムドウЯ「ああ。これは作者の好みなのだが《ブレイジングフレア・ドラゴン》や《真理の守護者 ロックス》などの、メインとなるユニット以外にもヴァンガード用のG3が増えたことは悪くない」

 

ミオ「そのおかげで、えくすとらで書くことも増えましたが」

 

ムドウЯ「それはまあ、嬉しい悲鳴だな」

 

レイ「人によっては、そんなものより優秀なリアガードが欲しかったっていう人もいそうだけど」

 

ムドウЯ「だから作者の好みだと言った。

前回は環境を変えるほどのヴァンガードはいなかった印象だが、今回は間違いなく変わる。そういった点を評価する者もいるだろう。

ただ、作者にとっては期待外れだった。

今回の酷評は、言ってしまえばそれだけの話だ」

 

サキ「要するに、作者の意見など気にせず、皆さんは思い思いにヴァンガードを楽しんでください!! ということですね!」

 

ムドウ「そうだ」

 

ミオ「結論も出たところで、そろそろお開きにしましょうか」

 

サキ「はい!」

 

ムドウ「さらばだ」




Vol.3から読んでくださった皆様、お疲れさまです。
4だけでも結構な量ではありますが……。

なお、ぬばたまマガツは、マガツがむらくもで一番好きなユニットだった自分にとって、今でも納得いかないため省略しました。
ご了承ください。

それでは、いよいよラスト2話!!
次回は2月の本編でお会いしましょう!

リリカルのえくすとらも、2月中には公開を予定しています!
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