IS 夏の恋した花と折野《凍結》   作:ユーベル

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プロローグ~春と焔~

悲しい……。

 

 

 

 

学園の皆も友達も姉さんも死んでしまった。

 

 

 

 

残ったのは”彼女”と”私”だけ。

 

 

 

??1「おい!”イチカ”」

??2「やあ、”マドカ”。見ての通りだよ」

マドカ「それじゃあ、姉さんも!!」

イチカ「うん、この通り首だけ。後は何も残っていない」

マドカ「そんな……」

 

 

 

 

それは突然だった。

 

 

 

 

何時もの日常、何時もの訓練、何時もの授業。

 

 

 

 

そこに突如現れた非日常。

 

 

 

 

”彼女”の組織の過激派が起こした最悪の事件。

 

 

 

 

IS学園襲撃事件。

 

 

 

 

”私”は鹵獲されかけたISのコアを機体の情報と共に捕食した。

 

 

 

 

襲撃者に対しても同じ事をした。

 

 

 

 

その場に残るのは鉄の塊と貸したISだけ。

 

 

 

 

そして”私”は世界に干渉し全ての事象情報を書き換えた。

 

 

 

 

 

”全て滅んでしまえ”

 

、と。

 

 

 

 

その結果がこれ。

 

 

 

 

”私”と”彼女”以外生きて動けるモノが何も無い土地。

 

 

 

 

かつて日本と呼ばれた土地。

 

 

 

 

今ではただの荒野。

 

 

 

 

そういえば何時からだっけ?

 

 

 

 

皆の心がバラバラになっていったのは。

 

 

 

 

まあいいや。

 

 

 

 

今度はバラバラにならないようにそれぞれの欠片を強固な”絆”という鉄筋とセメントで固めましょう。

 

 

 

 

其の為には…。

 

 

 

 

 

イチカ「過去に行かなくちゃ」

マドカ「え?」

イチカ「ねえ?一緒に過去へ行かない?」

マドカ「何だと?」

イチカ「姉の温もりを知っている”私”と姉の温もりを知らない”貴女”。元を辿れば同じ姉さんの『寂しい』と言う気持ちから生まれた私達。でもその姉さんはもう居ない。だったら同じ思いから生まれた私達2人で一緒に生きましょう。そして新しい生を始めましょう」

マドカ「そんな事が出来るのか?」

イチカ「今の私になら」

マドカ「なら、”姉さん”と呼んでも良いか?」

イチカ「貴女が望むなら私は貴女の”姉さん”になる。”チフユ姉さん”にはなれないけど、それでも良い?」

マドカ「かまわない。これから宜しく頼む、”イチカ姉さん”」

イチカ「宜しくね”マドカ”」

 

 

 

 

さあ過去へ、私たちの始まりのときへ生きましょう。

 

 

 

 

うふふ。

 

 

 

 

イチカ「そうだ、私たちの名前も変えましょう?」

マドカ「それは良いけど何故だ?」

イチカ「”イチカ”と”マドカ”が2人も居ては可笑しいでしょ?それに新たな『家族』となるのだし、これは姉である私からの最初のプレゼントよ”折野ホムラ”。これからは”千春姉さん”と呼んでね」

マドカ「はい、”千春姉さん”」

 

 

 

 

世界を一度破壊した黒のイチカ(千春)。

自身の真実を知らない無垢なる白のイチカ(一夏)。

同じ思いから生まれた同一の存在でありながら対極の2人が出会うとき、物語は加速し、運命の歯車が回り始める。

たとえそれが破壊と再生を孕んだ物語だったとしても。

さあ、物語を…物語を始めましょう。

デタラメを入れて…語りを遮りながら…ゆっくりと一つ一つ…風変わりな出来事を打ち出して…可笑しな物語を…歪んだ国の物語を育みましょう。

可笑しな物語を紡ぎましょう。

誰もが望む結末を迎えるために私達と言う異物(イレギュラー)を投げ込みましょう。

そして、世界を破壊し、再生し、修正しましょう。

だからこそ、変わりやすくも暖かな”春”に始まり、暑き”夏”となる。

準備の時期たる”秋”を越え、冷たき”冬”となる。

”春””夏””秋””冬”一巡りの”マドカ”は一つの”ホムラ”とな り、破壊と再生を誘う”月”となる。

漆黒の”千春”と純白の”一夏”。

濃紺にして 紅蓮の”千秋”と赤白き”千冬”。

群青の”ホムラ”と深き青の”マドカ”。

三つの対極 が交わる時、物語は加速する。

そして、”夏“は一輪の”花“に恋をする。

さあ、この世界がどういう未来を迎え、どのような結末を迎えるのか見守る事にしよう。

さあ、物語を…物語を始めましょう。

デタラメを入れて…語りを遮りながら… ゆっくりと一つ一つ…風変わりな出来事を打ち出して…可笑しな物語を…歪んだ国の物語を育みましょう。

可笑しな物語を紡ぎましょう。

誰もが望む結末を迎えるために私達と言う異物(イレギュラー)を投げ込みましょう。

そして、世界を破壊し、再生し、修正しましょう。

何通りも在るクソッタレな運命を打ち壊して、バットエンドでは無くハッピーエンドを迎えられるように。

 

next to be continued

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