デジモンアドベンチャー02AS ~呪いのドラゴン~ 作:疾風のナイト
ある日、卵から孵化した不思議な生物は別の姿になり、愛菜とのコミュニケーションができるようになる。
コミュニケーションの結果、不思議な生物はデジモンであること、さらにデジモンはデジタルワールド特有の生物であることが判明する。
その一方、何故、デジタルワールドのデジモンが現実世界に出現したのか、その理由は分からずじまいであった。
その頃、現実世界の東京では1人の男が邪な陰謀を企てており、デジタルワールドのダークエリアではアヌビモンが事態の推移を見守っていた。
様々な想いや陰謀が交錯している中、現実世界とデジタルワールドを結ぶ物語は信仰する。
電子世界のデジタルワールドの冥界とも呼べるダークエリア。ダークエリアの出入口において、1体のデジモンの姿があった。
そのデジモンについてであるが、ダークエリアでも重要な立場にあり、同時に消滅したデジモンの今後を司る役割を担っているアヌビモンであった。
そのようなアヌビモンの視界には現在、ある場所の映像が映し出されている。但し、この映像はデジタルワールドのものではない。暑い時空の壁を隔てて存在している現実世界のものであった。
アヌビモンの目の前に映し出されている映像。それは幼年期のデジモンが人間の女性と一緒に生活している映像であった。
「今のところ特に問題はないようだな」
目の前に映し出されている映像を目の当たりにして、そのように判断しているアヌビモン。
映像として映し出されている幼年期のデジモンと人間の女性の様子。そのような2人の様子は実に楽しそうであり、まるで親子あるいは年の離れた姉弟のようでもあった。
「だが、油断は禁物だな」
その一方で警戒心を緩めないでいるアヌビモン。確かに現時点で問題は起こっていないが、何時、問題が起こっても何の不思議ではない。
さらに言えば、デジタルワールドに悪意が存在しているのと同様、現実世界においても悪意は存在している。例えば、映像に映し出されている幼年期のデジモンを利用しようと企む輩がいてもおかしくはないのだ。
「本来であれば、私はこういうことをすることは良くないのだが……」
そのように言った後、ある決心をするアヌビモン。本来であれば、アヌビモン自身、中立を堅持しなければならない立場である。
だが、今は状況が状況である。杓子定規的な対応、四角四面な思考をしていては対処することができない問題も存在する。だからこそ、アヌビモンはあえて行動を起こすのであった。
すると突然、不思議な呪文の詠唱を開始するアヌビモン。それと同時にアヌビモンの両手には紫色の光が発せられる。
さらに両手の1つに合わせることにより、2つの光を1つに凝縮させるアヌビモン。その途端、アヌビモンの周囲には眩い紫の閃光が発せられる。
眩い紫の閃光が消失した後、自身の両手を確認しているアヌビモン。そのようなアヌビモンの両手の中にはある物が出現していた。
アヌビモンの両手の中に出現した物の正体、それはアメジストを彷彿とさせる紫色の8面体の結晶であった。
当然のことであるが、この結晶がアヌビモンの呪文詠唱を発端として、発生した紫色の光が凝縮することで誕生した産物であることは言うまでもないことであった。
次の瞬間、アヌビモンの両手に出現したばかりであるが、急に光の粒と化して消失してしまう8面体の結晶。その様子を静かに見守っているアヌビモン。
「願わくば、この力が正しき方向に使われることを望む……」
紫色の8面体の結晶が消失した後、冷静な表情を維持したまま、そのように呟いているアヌビモン。
送り出された力がどのように使われるのか、それはまだ誰にも分からない。ただ、アヌビモンは信じることしかなかった。
日本の山陰地方の街中に建っている1件のアパート。幸いにも街中に立地しているため、通勤や買い物には便利な立地条件であった。
そのようなアパートで生活している愛菜。元々、愛菜は実家から離れて、1人暮らしを営んでいたが、今は状況が違っていた。
数日前、愛菜の部屋に設置されたパソコンより、この現実世界に現れたデジタルワールドのデジモン。最初は卵の状態であったが、時間の経過を経ることにより、今は幼年期のバドモンまでに成長していた。
このため、愛菜はデジモンのバドモンと一緒に生活をしていた。デジモンと他の動物達の最大の相違点、それはデジモンが人間の言語を理解して、さらにはコミュニケーションを図ることが可能という点である。
人間とデジモンの双方によるコミュニケーションが可能であるため、ペットに見られる主従的な関係ではなく、対等な関係を築くことを実現していた。
従って、人間の愛菜とデジモンのバドモンは主人とペットという関係ではなく、同じ屋根の下で暮らす同居人の関係に近いものがあった。事実、バドモンは簡単な者であれば、愛菜の家事を積極的に手伝っていた。
そして現在、愛菜とバドモンの2人であるが、食事後の団欒の時間を一緒に過ごしていた。今日は愛菜の仕事が休みであるため、のんびりと過ごすことができる。
リビングで一緒にテレビを見ている愛菜とバドモン。そうした時、部屋に置かれたパソコンに異変が起こる。当然のことであるが、反射的にパソコンの方に向かって、視線を向けている愛菜とバドモン。
「まさか、またデジタルワールドが関係しているの?」
異変が起こっているパソコンを目の当たりして、そのような言葉を発している愛菜。この時、愛菜の脳裏ではデジモンの卵こと、デジタマが部屋に出現した時のことを思い出していた。
「多分、そうだと思う」
愛菜の言葉を肯定してみせるバドモン。確証はないが、かなりの確率でデジタルワールドが関わっていることだろう。
デジタルワールドは全てが電子情報で構築されている世界である。このため、デジタルワールドを結ぶゲートとして、大量の情報を保有しているパソコンがその役目を担うことがあった。
しばしの間、パソコンの様子をじっと見守っている愛菜とバドモンの2人。そうした時であった。
突然、パソコンの画面から紫色の光が発せられたかと思えば、光の消失と同時に愛菜とバドモンの目の前で何かが出現する。
不思議な紫色の光と同時に実体化した物の正体、それはアメジストにも似た8面体の結晶であった。呆然としている愛菜とバドモンであるが、異変はそれだけでは終わらない。
「綺麗……」
実体化した紫色の8面体の結晶を見て、率直な感想を漏らしている愛菜。このような美しい結晶はそうはお目にかかれないだろう。
実体化した8面体の結晶であるが、愛菜の所有するスマートフォンに向かっていく。その動きはまるで結晶自体が自らの意思を持っているかのようだ。
さらに紫色の8面体の結晶は極小の粒子と化したと思えば、愛菜のスマートフォンと一体化を遂げる。
このようにして、誕生したものであるが、基本的にはスマートフォンの形状をしているが、裏側に紫色の8面体が埋め込まれているのが特徴であった。
「これは……セント・アメジスト……」
愛菜のスマートフォンに埋め込められた結晶を見た途端、驚きの表情と共にそのようなことを言っているバドモン。
「これが何か知っているの?」
「うん、少しは……」
愛菜からの質問に対して、そのように答えているバドモン。さらにバドモンはセント・アメジストについての詳細を語る。
バドモンからの説明によれば、セント・アメジストはデジタルワールドに伝わる伝説の宝玉の1つであり、所有者には強大な力が授けられると言う。
「そうなの。このアメジストが……」
バドモンから話を聞いた後、今一度、スマートフォンに埋め込まれたセント・アメジストを眺めている愛菜。バドモンの話を疑う訳ではないが、このアメジストに強大な力が眠っているとは思えなかった。
経緯はどうであれ、セント・アメジストを入手した愛菜。この時、愛菜はこのアメジストがデジタルワールドからの贈り物であることはまだ知らなかった。
日本の何処かにある建物の部屋の中、必要最低限の物しか置いていないため、この部屋は殺風景であった。しかも、照明を作動させていないため、非常に暗い状況である。
暗い部屋の中、机に置かれているパソコンと向かい合っている1人の男。部屋そのものが全体的に暗いため、男の全貌は分からないが、病的な様子を醸し出していることだけは確かである。
「ついに動き出したか……」
パソコンの画面と向かい合う中、そのように呟いている男。この時、パソコンの画面が切り替わり、何かが男の目の前に映し出される。
すると、パソコンの画面に映し出された者、それは悪魔のような風貌、血のように紅い身体、身体中に彫り込まれた文様が特徴的な怪物であった。
「旦那、俺が行ってこようか?」
パソコンに映し出された途端、目の前にいるだろう男に向かって、そう言っている不気味な文様を施された紅色の怪物。
「いいだろう。ただ、くれぐれも周囲に気づかれるなよ」
「分かった。分かった」
それだけ言った後、不気味な文様を施された紅色の怪物の姿は消えて、病的な男のパソコンの画面も元に戻る。
「さて、どうなるか……」
気味な文様を施された紅色の怪物に指示を終えた後、病的な男はそのような言葉を発している。まるで今後の展開が楽しみで仕方がないといった様子である。
このようにして、病的な男の手で差し向けられた悪意。この悪意こそが戦い火種になることは言うまでもないことであった。
日が西の彼方に沈んだ頃、愛菜とバドモンの2人は海岸の砂浜において、夜の海の景色を眺めていた。
愛菜とバドモンの2人は気分転換のため、ドライブで色々な場所を訪れており、最後の締め括りとして、夜の砂浜海岸を訪れていたのだ。
「ねぇ、愛菜お姉ちゃん。あれは何?」
そう言った後、バドモンが指し示している先にあるもの、それは照明を点けている漁船であった。
「あれはイカ釣り漁船よ」
バドモンの質問にそう答えた後、イカ釣り漁船について、簡単な説明をしている愛菜。一方、愛菜の話を聞いて、感心しているバドモン。
「そろそろ、帰りましょうか?」
「うん」
愛菜からの呼びかけに対して、そのように返事をしているバドモン。そして、愛菜とバドモンの2人はその場から立ち上った後、駐車場に停車している愛菜の自動車に向かおうとした時であった。
「待ちな」
すると突然、何者かが帰ろうとしている愛菜とバドモンのことを呼び止める。気がつけば、愛菜とバドモンの目の前には、何者かが立ち塞がっているのであった。
愛菜とバドモン前に立ち塞がった者の正体、それは悪魔のような容姿、紅色の身体、身体中に彫り込まれた不気味な文様が特徴的な怪物であった。
当然のことであるが、この怪物もまた、デジモンであることを愛菜とバドモンは直感的に悟っていた。
「オレの名前はブギーモン」
自らのことをブギーモンと名乗っている。ブギーモンの詳細であるが、成熟期の魔人型デジモンである。
「人間の女。このデジモンを置いていけ」
さらに目の前にいる愛菜に向かって、自身の要求を突きつけるブギーモン。どうやら、ブギーモンは愛菜の隣にいるバドモンに用事があるらしい。
「愛奈お姉ちゃん、僕は嫌だよ」
そのような言葉と共に身体を震わせているバドモン。そのようなバドモンは今、ブギーモンに対する嫌悪感と恐怖心を抱いていた。
「貴方にバドモンを渡すことはできません」
傍にいるバドモンの意思を確認した後、目の前にいるブギーモンに対して、明確な拒否の姿勢を示している愛菜。
「そうか、邪魔するならば、お前を始末するだけだ」
そのように言った後、邪魔者である愛菜に向かって、三叉の槍を構えているブギーモン。今、ブギーモンは愛菜に対する明確な殺意を抱いていた。
「っ!貴方には屈しません!」
殺意を抱いているブギーモンに対して、毅然とした態度で応対する愛菜。そのような愛菜には恐怖の感情はなかった。
それどころか、バドモンのことを何としても守らなければならない。そういった想いが愛菜の身体を動かしていた。
だが、残念なことに今の愛菜は丸腰の状態である。バドモンを守れるだけの力が欲しい。心の中でそのように願った時であった。
突然、愛菜の所有しているスマートフォンから紫色の光が発せられる。否、正確に言えば、スマートフォンに埋め込まれたセント・アメジストが光を発しているのだ。
次の瞬間、セント・アメジストの光を全身に浴びる愛菜。やがて、この光は愛菜の身体を包み込んでいく。
紫色の光に包まれる中、愛菜はボディコンを思わせる紫色の衣装に身を包み、同時に身体の各部には軽量化された防具が装着され、その上で頭部には耳当てのようなヘッドギアが装着される。なお、ウェーブのかかった長い髪であるが、急に現れたリボンによって1つに纏められる。
そして、愛菜が着用している紫色の衣装の胸元部分と耳当ての両端部分には、それぞれにアメジストのような宝玉が埋め込まれている。まるで愛菜の力の源であるかのようだ。
それと同時に愛菜の左手には弓が装備されている。そんな愛菜の左手に装備されている弓、それは単なる弓ではなかった。
愛菜の弓は柄を除く部分が鋭い刀と化しており、このために遠距離だけではなく、同時に接近戦にも対応が可能であった。
独特のデザインをしている紫色の衣装を着用した上、鋭利な刀と一体化している弓を装備している愛菜。そんな愛菜の姿はまるで戦う覚悟を決めた狩人のようでもあった。
「さぁ、勝負です」
目の前のブギーモンに向かって、毅然とした態度で宣戦布告をした後、弓を構えている愛菜。そのような愛菜の表情には一切迷いがなかった。
「邪魔するんだったら始末してやる」
あくまでも戦う姿勢を貫く姿勢を見せる愛菜に対して、そのように言っているブギーモン。そのようなブギーモンの胸中では、戦いへの喜びと愛菜への憎悪が渦巻いていた。
突然、目の前に現れたブギーモン。戦う力を手にした愛菜。夜の砂浜海岸を舞台に愛菜とブギーモンの戦闘が開始されるのであった。
夜の砂浜海岸で開始された愛菜とブギーモンとの戦闘。早速、愛菜を始末するため、ブギーモンは行動を開始する。
「おらよっ!」
戦闘が開始された途端、手にした三叉の槍で攻撃を仕掛けるブギーモン。当然のことであるが、この攻撃をまともに受ければ、致命傷は免れないだろう。
ブギーモンの攻撃に対応するため、すぐに後ろに退いている愛菜。素早い愛菜の判断と行動により、ブギーモンの攻撃から難を逃れることができた。
「私の身体能力が上がってる……?」
自身の動きを目の当たりにして、そのような言葉を漏らしている愛菜。愛菜自身の身体能力が格段に向上しているのだ。
そうでなければ、今頃、愛菜はブギーモンによる槍の攻撃の餌食になっていたことであろう。改めて、気を引き締め直している愛菜。
今一度、目の前に立ち塞がるブギーモンを観察している愛菜。相手を観察することにより、愛菜は次の一手を考えようとしているのだ。
ブギーモンの武器は三叉の槍。これは愛菜の装備している弓よりもリーチが長い。このため、愛菜は迂闊に接近することが難しい状況であった。
同時にブギーモンの身体に刻み込まれている不気味な文様。これは魔法あるいは呪術の類なのだろうか。デジモンが存在しているのだ。魔法や呪術が存在していても不思議ではない。
そして何よりも余裕に満ちたブギーモンの態度。この態度は完全に相手を侮っており、愛菜のことを格下であると認識している態度であった。
「(これでいく!)」
次の瞬間、愛菜の中で次の一手が導き出される。それと同時に愛菜は後方へと跳び上がった後、ゆっくりと地面に着地してみせる。
「何だぁ?逃げてるつもりか?」
愛菜の行動を嘲笑しているブギーモン。この時、ブギーモンは愛菜の行動が逃げの行動であると思っていた。
だが、愛菜の思惑は別のところにあった。ブギーモンとの距離を置いた後、全ての意識を集中させている愛菜。それと同時に衣装に埋め込まれた宝玉が一瞬だけ発光する。
すると、愛菜が左手で握り締めた弓からは光の弦が出現したかと思えば、さらに右手には弓と対を成す光の矢が出現する。
「おいおい、この攻撃で俺を倒すつもりか?」
愛菜の行動を目の当たりにして、呆れた様子をしているブギーモン。同時に当のブギーモンは攻撃を回避しようとしなければ、防御しようとする素振りさえも見せない。
「(やっぱり、ブギーモンは私のことを完全に侮っているわ)」
ブギーモンの態度を観察した結果、そのような確信を抱いている愛菜。これまでの間、愛菜は銀行員の窓口業務として、様々な利用客を相手にしてきたため、利用客がどのようなことを考えているのか、そのことを把握するように努めてきた。
この点、ブギーモンの態度は非常に分かりやすい。そしてまた、ブギーモンが慢心している今こそ、愛菜にとっては絶好の好機であることは言うまでもないことであった。
完全に相手を侮っているブギーモンに対して、構えた弓に光の矢を番えている愛菜。それと同時に愛菜の衣服に埋め込まれたアメジストのような宝玉が発光する。
そして、弓に発生した光の弦を限界まで絞った後、標的であるブギーモンに向かって、愛菜は光の矢を勢いよく発射してみせる。
まるで風のような時が過ぎ去った後、ブギーモンの胸部には先程の光の矢が突き刺さっていた。それと同時にその場で膝を突いてしまうブギーモン。
「ぐはっ!?ば、馬鹿な……」
砂浜で膝を突いた状態のまま、苦しみ悶えているブギーモン。愛菜の発射した光の矢の攻撃力はブギーモンの予想を上回っており、同時にブギーモンの弱点である部位を貫いていたのだ。
「はっ……はぁっ……」
苦しみ悶えている最中、ブギーモンの身体は粒子化を始めていく。しかも、粒子化の速度は時間の経過に従って徐々に速まっていく。
「俺がやられるだと!?」
この時、自身が完全に慢心した状態のまま、愛菜との戦いに臨んだことを後悔するブギーモン。
もしも、ブギーモンが一切慢心することなく、全力で戦いに臨んでいれば、愛菜は負けていたことだろう。
だが、実際にはブギーモン自身、自らの力に溺れ、全力で戦うことを放棄していた。愛菜のことを侮っていたことが仇になったのだ。
最早、今更、後悔したところで完全に後の祭りである。ブギーモンは戦いに敗北しただけではなく、自らの生命を落とすことになってしまったのだ。
「おのれぇぇぇっ!」
愛菜に対する怨嗟の叫びを上げている中、ブギーモンは完全に粒子化して消滅する。それは同時に愛菜がブギーモンとの戦闘に勝利したことを意味していた。
ブギーモンとの戦闘が終了した後、バドモンが待っている場所に戻る愛菜。それと同時に愛菜の服装も元の服装に戻る。
「愛菜お姉ちゃん、凄い!凄い!」
愛菜が戻ってきた途端、称賛の言葉を贈るバドモン。まだ幼いバドモンからしてみれば、ブギーモンと戦っている愛菜の姿はカッコよく見えたのだ。
「有り難う」
目の前で喜んでいるバドモンに対して、感謝の言葉を述べている愛菜。ただ、愛菜には気になることがあった。
突然、襲ってきたブギーモンの目的は何だったのか。さらにセント・アメジストから授けられた戦う力、あれは何だったのだろうか。様々な疑問が愛菜の中で渦巻いている。
セント・アメジストの導きにより、戦う力を手に入れ、ブギーモンを倒すことに成功した愛菜。それは同時に愛菜の戦いが幕を切って落とされたことを意味していた。
つづく
補足
名前:ブギーモン
種族:魔人型デジモン
属性:ウィルス
進化レベル:成熟期
必殺技:デスクラッシュ
真紅の体色と悪魔のような容姿が特徴的な成熟期の魔人型デジモン。身体には邪な呪文の刺青が彫り込まれており、その分だけ、呪文を使用することが可能である。また、正々堂々と戦うことはせず、暗い場所から襲うという姑息な手段を好む。必殺技は右手に装備した三叉の槍で敵の急所を貫通する「デスクラッシュ」
今回はこの物語で初めての戦闘回になります。
まだバドモンが幼年期であるため、愛菜が戦うことになりました。
さて、愛菜の装備類についてですが、これは成人対象のゲーム「守護聖女プリズムセイバー」に登場したキャラクターの装備をデジモン風に落とし込んでいます。
また、戦闘描写についてですが、こちらは「仮面ライダー鎧武」に登場するライダーの戦闘描写を参考にしています。
今回の戦闘について、ブギーモンが倒されていますが、これは完全に慢心していたことが原因です。最初から油断せずに戦っていれば、愛菜はブギーモンに勝てなかったともいます。
逆に相手の慢心を読み取り、今までの人生経験を活かしたからこそ、愛菜は戦闘に勝利することができました。
とは言うものの、愛菜自身、戦闘経験は皆無であり、元の実力自体も突出している訳ではありません。
このため、今後の戦闘のことを考慮すれば。何かしらの訓練を受けることは必須になるかと思います。