大日本同盟   作:一般読者

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旅順要塞

『空からは喪失感が降ってきた、海からは絶望感がやって来た』





第三部 極東ロシア攻略完了!

 

極東には一時の平和が訪れていた。

 

樺太、ウラジオストクを占領した大同盟陸軍は沿岸州を占領、東清鉄道の線路を走れる車両を待っていた。

 

さらに第4方北方面軍第が極東ロシア攻略作戦のためベーリング海を北上していた。

 

3月

第12・13師団はカムチャッカ半島を占領し西進を続けていた。

樺太、ウラジオストク攻略部隊は第六北方方面軍第23・24師団と交代し本土で休養していた。代わりに来た第23・24師団はようやく完成した車両を使用して東清鉄道を一路西へ進んでいた。(このとき使用された車両はディーゼルエンジンを積んだ車両が使用された)

 

4月

極東ロシア攻略作戦は東清鉄道、シベリア鉄道を使用して進められたため開戦2カ月でバイカル湖以東のほぼ全域を抑えていた。

そうした中、旅順などの要塞は一向に補給と増援が来ないことにいら立っていていた。そして4月18日大同盟陸・空・海軍による攻略作戦が開始された。

 

 

18日明朝 旅順要塞

 

「ん?」

 

「どうした?」

 

「なんだか甲高い音が聞こえたんだが」

 

「気のせいだろ、疲れているんじゃないのか?この頃まともに寝てないんだろう?」

 

「たぶんそうだろう、だけれども休むわけにはいかないだろう?」

 

「そうだ『ドォォォォォォン』なっ、なんだ?」

 

「敵の攻撃か?」

 

「分からん、とにかく行こう」

 

「おう!」

 

 

 

旅順上空

 

『こちら“夜鷹”目標の撃破を確認』

 

「了解、帰投する。全機高度を上ろ」

 

『大鷲1了解』

 

『大鷲2了解』

 

『大鷲3了解』

 

『大鷲4了解』

 

 

彼らは扶桑州大同盟空軍嘉手納基地より飛来したステルス重爆撃機“彗星”である。彼らは嘉手納基地を飛び立ち八洲州嘉手納上空にて航空自衛隊の給油機より給油され旅順要塞を爆撃した後奉天要塞を爆撃しようとしていた。

 

「こちら大鷲1、迎撃機が上がってこないから安心してできましたよ」

 

『確かにな、だがそれも今のうちだろう40年後には確実に迎撃機が上がってくるさ』

 

『そうそう、でもそのころには俺たちは退役だろ?』

 

「もしかしたら、どこかで教官でもしているかもな」

 

『おいおいそのころには定年だよ』

 

『俺たちに定年なんてあったか?』

 

「もしかしたら無線式の戦闘機とかの操縦士じゃないのか?」

 

『こら、お前らまだ作戦中だぞ!』

 

雲の上はおおむね平和であった

 

 

旅順要塞

 

『空からは喪失感が降ってきた、海からは絶望感がやって来た』

 

屈強なるロシア帝国兵にそこまで言わしめたのは大同盟陸軍第1方面軍第1並びに第2師団であった。彼らは大和州から第1艦隊の護衛付きで八洲州佐世保港に寄港。

 

爆撃機“彗星”の発進と同時に出港。綿密な作戦スケジュールにより爆撃終了直後に旅順へ上陸を開始、爆撃による混乱が残っているうちに要塞の後方より87式戦車の一斉砲撃や護衛の第1艦隊所属船の支援砲撃を受けながら要塞へと接近。

 

砲撃が止むと同時に対テロ訓練による成果を見せまいと訓練道理の動きを再現した。事前爆撃や支援砲撃、閃光音響手榴弾の多用により日本側の被害は戦死13名、死傷者20名に抑えられた。

 

旅順要塞攻略の報せを受けてた。総司令部は奉天要塞の攻略を先延ばしにし、奉天要塞には陸上部隊の砲撃と爆撃機“彗星”による爆撃が続けられた。そうした中大日本同盟外務省は大同盟陸軍特殊諜報部3課に協力を要請。

諜報部1課は国内、2課は国外そして3課は転移間もなくの状態でどことも関わりがない状態の国に潜入しその国の内情を調べ上げ、戦争状態に陥った時などに相手側の首脳陣と接触するのが任務となっていた。

 

早速ロシア帝国首相セルゲイ・ブィッテ氏に接触することが決定された。しかしそれは旅順・奉天両要塞の攻略が終わり。両要塞陥落の報せがニコライ二世の元に届くころに決定された。

 





当時としては最新鋭と言える旅順要塞を失ったロシア帝国。

しかし敵は内部にも存在していた…



次回『日露講和』
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