大日本同盟   作:一般読者

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「安全保障会議での日本代表の発言は、徐々に向上していた世界経済に重大な衝撃を与え、止めをさした」時のアメリカ合衆国大統領は自身の伝記にこう残している。



第三部 日本の切り札と罠

 

 

 

米国 ホワイトハウス

 

大統領

『昨夜の日本代表の言葉未だ世間には流れていないがもし流れたら大変なことになる。

かといって流さなくても日本人の帰国は止まらない・・・そしてすぐに合衆国民にばれる、武力でならばいけるが、それでは来期の大統領選で落選するだろう、ならばどうすれば・・・』アメリカ大統領はまさしく頭を抱えていた。

 

 

 

一方日本では

 

大同盟総理官邸

 

官房長官

「総理本当によかったのでしょうか・・・」

 

総理

「官房長官、計画はすでに第2段階が完了している、今更変更はできまい」

 

官房長官

「そうですよね」

 

総理

「それではそろそろ第3段階への移行準備を、それと記者団は来ているな?」

 

官房長官

「もちろんです、総理からの大事な発表があると謳えばいくらでも食いついてきますよ」

 

総理

「うむ、そうだなではそろそろ行こうか」

 

官房長官

「ええ」

 

 

記者会見場

 

記者A

「昨夜の会議で何があったのですか」

 

総理

「今進めている再軍備と徴兵制度復活について文句を言われましてな、だから海外にいる全日本人の引き上げと在日外国人の国外退去命令を多国籍企業には即時撤退を命じました。」

 

記者B

「総理!それはいったいどういう考えのもとの行動ですか?!」

 

総理

「すみませんが今日答えられるのはこれだけです」

 

記者会見は騒動のうちに終了した。

 

 

 

翌朝

 

ホワイトハウス

 

「大統領!大変です」

 

大統領

「何だね、奥さんが急死でもしたのか?」

 

「いえ、それはそれで大変なのですが・・・これを見てください」

 

大統領

「今日の朝刊?これのどこが・・・何!」

 

『全日本人に帰国命令!日系企業が総撤退!昨夜の会議で何が?!』

 

大統領

「どういうことだ、どこから漏れた!」

 

「日本の首相が昨夜記者会見を開き安全保障会議であったことを発表したのです」

 

大統領

「何ということを・・・」

 

「早く閣僚を集め会議を開きましょう、事は急を要します」

 

大統領

「そうだな、急がなくては」

 

このような驚愕と焦りは世界各国で見られた。

 

 

 

大同盟総理官邸

 

「総理、他国は想定道理の動きをしています」

 

総理

「そうか、在外日本人たちの帰国状況は?」

 

「あと3日はかかると」

 

総理

「そうか(あと3日か・・・さて世界はどう動く?)」

 

 

この日世界経済は日本企業の株価の暴落によって取引が全面ストップするところまで来ていた、この状況で誰も日本企業の株を買わないと思っていたがある時を境に急に上昇し始めた。これこそ日本の計画であった。

 

 

 

事は2年前にさかのぼる・・・

 

「始めまして、首相の片山有朋です」

 

「日本国首相、衛藤克彦ですよろしく」

 

彼らの会談は秘密裏に行われた。

 

片山は大同盟の現状について説明しこの世界の日本に協力してほしい有無を伝えた。

衛藤は最初大同盟について評価しかねていたが話を聞いてゆくにつれて『あちらだけでなくこちら側にも莫大な利益がある』と確信し始めていた。

密談は数時間続き一応の結果を見せた、だがここで話し合われた事が世界を混乱へと導くことになる。

 

 

 

時は戻って

 

総理

「(予想道理か・・・ならばこのまま計画道理に)さてと、浦部君か?ああ、そうだ。そろそろ株価が暴落し取引がストップするだろう、日系企業の株の買い占めを開始してくれ」

 

浦部財務大臣

「分かりました」

 

総理

「さて、あとは時が来るのを待つだけだ」

 

コンコン

 

???

「総理、楠田です」

 

総理

「入りなさい。国防大臣の君が来たということは・・・」

 

楠田国防大臣

「はい、陸海空3軍とも即応体制が整いました」

 

総理

「そうか、これでいつでも動けるな」

 

楠田

「ええ、そうですね。 後、例の新型戦闘機ですが量産体制に入りましたが全面配備には最低でも2ヵ月はかかります」

 

総理

「今の配備状況は?」

 

楠田

「即応集団にはすでに配備されていますが、他はまだまったく」

 

総理

「八八八八艦隊計画はどうか」

 

楠田

「そちらは、大半が艤装を完了し、訓練に入っております、すべて終わるにはあと1カ月ほどかかります」

 

総理

「1ヶ月か、もう少し早めることはできんのか?」

 

楠田

「いえ訓練を含めて1カ月なので乗組員は同型艦から流用すればもう少し早くなります」

 

総理

「ならば、そうしてくれ、一刻も早く戦力にしたいのでな」

 

楠田「分かりました」

 

 

ここで『八八八八艦隊計画』について説明しよう。この艦隊計画は

『|日本武尊{{やまとたける}}』級戦艦4隻

50口径50.8cm   65口径15cm砲   35mmCIWS   巡航ミサイル

ハープーン  シースパロー

 『ヴォルケンクラッツァー』級戦艦4隻

60口径56cm砲 荷電粒子砲   60口径46cm砲   152mm速射砲

35mmCIWS 波動砲

『信長』級航空母艦4隻

15cm65口径 単装高角砲   12cm65口径 連装高角砲

35mmCIWS  艦載機 30機

 『ムスペルヘイム』級航空母艦4隻

60口径30.5cm砲   35mmCIWS   40mmバルカン砲

艦載機 40機

 『やまと』級イージス艦8隻

  45口径46.0cm   152mm速射砲  アスロック  ハープーン

シースパロー

 『|亀天{{きってん}}』級潜水艦8隻

    防秘

計32隻からなる大艦隊である

すべての艦艇は核融合炉を使用している。

この艦隊の建造は大同盟各地のドックにて行われこの世界の日本に配備される予定であった。

 

 

 

総理

(八八八八艦隊の完成も近いがほかの国がいったいどう動くのか・・・)

 

トゥルゥゥ トゥルゥゥ

 

総理

「私だ」

 

浦部財務大臣

「総理、日系企業の株の買い占めに成功しました」

 

総理

「そうか、これでほかの国がどう出るかだな」

 

浦部

「はい、やはり何らかの動きがあるでしょう」

 

総理

「だがもはや止まることはできないからな」

 

浦部

「分かりました」

 

総理

「さてと・・・官房長官か? 私だ、閣僚会議を開く。皆を集めてくれ」

 

 

 

時は少しさかのぼって

 

白い家

 

「大統領、やはり日系企業の株価が急落しています」

 

大統領

「とうとう始まったか・・・世界恐慌の始まりだ」

 

「どんどん下がっていきます、ん?・・・なっ! だ、大統領!!」

 

大統領

「どうした!」

 

「株価が急に上がっていきます」

 

大統領

「買っているのはどこのどいつだ!?」

 

「大統領、日本が日系企業の株をどんどん買っていきます」

 

 

 

その後も株の買占めは続き数秒前まで紙くず同然だったものが一瞬にして何百倍にもなった、その時大統領はなぜ日本があの事を公開したのかを瞬時に理解した。

 

 

大統領

「そうか、そういうことだったのか!」

 

「どうしたのですか?!」

 

大統領

「どうして日本があの事を公開したのかがわかったぞ、やつらは意図的に日系企業の株を急落させすべて国のものにしてしまった。そうかこれが狙いだったのか」

 

「正攻法で民間企業を国営企業にしてしまう、だがこんなことして奴らは戦争でもする気なのでしょうか?」

 

大統領

「わからん、だが必ず裏があるはずだ。急いで調べさせろ!」

 

「はっ」

 

大統領

「(日本は何を考えておる、そうだ奴らはたしかあのとき・・・【現時点を持ってわが日本国は大同盟と同盟を結び第4の日本国となります】・・・なるほど大同盟か!)「わたしだ、すぐに大同盟について調べ上げろ! 今すぐに、だ! いいな!」

 

 

日本によって日系企業の株が買い占められてから早1ヶ月が経った。

 

 

一か月後

白い家

 

「大統領、大同盟についてですが2015年に太平洋に突如現れその2年後日本と同盟を結び今に至ります、大同盟領内に侵入を試みましたが国交がないとの理由で追い返されました。

しばらくねばったのですが向こう(大同盟)の海軍が来ましてあきらめるしかありませんでした。あとこれがその時隠し撮りした大同盟海軍の船の写真です」

 

大統領

「1か月かけて分かったことがこれだけだとは、」

 

「それにそろそろ国民も限界です」

 

今の合衆国は日系企業が全面撤退したために大量の失業者であふれていた。

 

大統領

「大恐慌は防げたがこれでは何も変わっていないではないか!」

 

「各地で反政府デモが起こり治安は最悪です」

 

大統領

「なぜ、クビにした日本ではなくて我々を責めるのだ」

 

「すべてはあの時の会議から始まっていたのでしょうな」

 

大統領

「今の日本は極東一の強国・・・」

 

ばん!!

「大統領!!」

 

大統領

「うるさいぞ!少しは静かにしろ!!」

 

「日本にて在日朝鮮人が暴動を起こしたようです!」

 

大統領

「だからなんだ!」

 

「日本はこれに対して警察ではなく軍を用いて鎮圧しています」

 

大統領

「なに?」

 

このとき大統領は直感的に今がチャンスだと思った。

 

大統領

「今すぐ軍にいつでも動けるように準備させろ」

 

「は? 軍に、ですか」

 

大統領

「そうだ、早くしろ」

 

「はっ」

 

大統領

(これであの憎い日本を・・・)

 

 

 

だが彼は知らなかった、これが日本の仕掛けた罠だということに。

 

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