成り行き任せのポケモン世界   作:バックパサー

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第64話:迷い路を行きて

 

 

 

 ここまでのスケジュール管理の失敗によって、7つ目のジムバッジを賭けたニビジム挑戦は、突破を急ぐあまりかつてない強行軍となった。何せ、ニビシティ到着のその日の内にジムトレーナー戦に挑み、翌日にはジムリーダーに挑むという電光石火っぷり。いつもはやっていた事前情報収集も全くと言っていいほどやっていない。

 

運良くジム挑戦者の登録に余裕があったため成立したものではあるが、その様は夏休み残り2、3日で積まれたままの課題を一気呵成に片付けに掛かる子供そのもの。本来ならもう少し腰を据えてかかりたかったところを、オツキミ山崩落事故とそれに伴う遠回りの結果、僅かながらも残っていた日程的な余裕がほぼほぼ削り切られてしまったが故の突撃強行だった。

本当にサカキさんは余計なことを…

 

前哨戦はシンプルにジムトレーナーとの連戦で、これは特に問題無く突破し翌日の本番へと駒を進めた。その本番、ジムリーダー戦はヤマブキジム同様の4-4のシングルバトル。そして結果は4-0のストレート勝ち。まあ、いわタイプのニビジムに対して、こちらはサンドパン・サナギラス・ラフレシア・ハッサムと主力面子が軒並みいわタイプをカモに出来る上、レベル的な問題も全くない。ちょっとしたスパイスとして添えるヤドンを加えて、即席のいわタイプ絶殺部隊の出来上がり。トドメに初手ラフレシアで油断も隙も全く無い布陣だ。イワーク・ゴローン・サイホーンとワンパンして、ラストのゴローニャは夢の世界へご招待からのヤドンの経験値へと昇華した。

 

こういう状況も考慮していたので、正直な話「ぶっつけ本番でも問題ない」という楽観的で大甘な見通しで強行軍をやったワケなんだが、その大甘な目論見通りに7つ目のジムバッジ・グレーバッジはすんなり俺の手中に納まった。一安心。なお、ハナダジムがそうであったように、やはりジムリーダーはまだ原作キャラであるタケシではなかったことは報告しておく。

 

 

 

原作的には初期に訪れる街と言うこともあって、ニビシティには他に目玉となる施設が少ない。一応ニビ科学博物館という【ひみつのコハク】(プテラ引換券)を手に入れられる施設はあるが、このポケモンリーグ挑戦登録の〆切という期日が迫っている現実の前には路端の石ころ同然。そもそも貰えるはずもないので、展示物には多少興味はあるけどわざわざ行くほどの価値はない。原作に無かった点では、後はオツキミ山に登る登山客向けの施設が目立つ程度だ。

 

そういうワケなので、ジムバッジを手に入れた今、もうニビシティに用はない。ジム戦後ポケセンへ戻った俺は、テキパキと部屋を引き払い、昼ご飯もそこそこにトキワシティへと蜻蛉返りするべく、トキワの森へ2日連続となる踏破に挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 トキワの森は、カントー地方屈指の広大な森林地帯。その広大さは、西はセキエイ高原の麓まで、東はオツキミ山の麓、トキワシティの東側一帯まで、2つの街を外界から隔絶するように東西に長く横たわっている。その深緑の傘の下には、日中でも日差しが届き辛く薄暗い世界が広がっており、原作程極端ではないにせよ、地形に沿って右に左にグネグネと曲がりくねった道が続く。慣れるか相応の装備がないと方向感覚も覚束ず、毎年一定数の遭難者を出してるというこれ以上ない実績も加味して、天然の迷路と呼ばれる所以となっている。

 

ただ、トキワシティ-ニビシティ間は空路を使わない限り必ずこの森林地帯を踏破する必要があり、その関係上、道そのものはちゃんと整備されてはいる。なので、野生ポケモンに襲われて道を逸れるとか、余程のことがない限り遭難するようなことはほとんどない。

 

まあ、いきなり森の中に放り出された人間もここにいたりするワケなのだが…

 

 

 

このトキワの森を切り開いて作られた道、街灯は無いし、世に言うところの険道、酷道と呼ばれる道に近しいような場所も所々あるものの、それでも無いよりは断然マシというもの。

 

それに仮に迷ったとしても、今の俺には心強い仲間たちがいる。

 

スピアー…俺の相棒にしてエース。出会った当初はビードルだったが、数日間に及ぶ互いに命を懸けた生存競争に始まり、その後は共に艱難辛苦を乗り越え、今では自信を持って声高々に相棒と呼ぶに相応しい成長を遂げた頼れるパートナー。

 

 

「そんじゃスピアー、帰るぞ。着いて来い!」

「スピィ!」

 

 

いわタイプが相手と言うことで今回は出番がなかったスピアーを外に出し、一緒に風を切って森林の中を伸びる道を進んでいく。行きは考えが回らなかったが、スピアーは数か月ぶりの帰郷である。

 

トキワの森が広大な森林地帯であるとはいっても、南北に縦断かつ自転車があるのなら、走破には半日もあれば十分だということは昨日俺自身が実証済み。今日中、それも陽が沈むまでにトキワシティへ帰還することを目標に、昼ご飯もそこそこでニビシティを飛び出したが、この調子なら夕方頃にはトキワシティに帰れそうだ。

 

 

「スピアー、懐かしいか?」

「スピャッ!」

 

 

トキワの森は俺にとってこの世界におけるスポーン地点であり、トラウマのような場所だが、スピアーにとっては生まれ故郷。やはり嬉しいのだろうか、どことなく返事する鳴き声も弾んでいるように思える。

 

周囲にびっしりと林立する木々の葉も色付き始めており、秋の足音と共に、俺がトキワシティを旅立ってからの時間経過を感じさせる。思い返せば陽が暮れるのも幾分早くなった。

 

そして、そんな時期にこの場所にいることは同時に、最後にして最大の目標となる強敵との戦いが眼前に迫っている、その段階まで来れたことの証でもある。トキワシティに戻れば、8つ目のジムバッジを賭けて、そして俺自身の未来を賭けて、この旅の集大成として、ジムリーダーとしてのサカキさんに挑むことになる。

 

 

「…勝てるかな?サカキさんに」

 

 

これまでのジムリーダー相手とは異なり、今回立ち塞がる壁の大きさを、俺は嫌というほどによく理解している。丸々3年間、直接指導を受けてきたんだ。しかもこれまで何度か戦いもしたが、そのいずれもが惨敗、もしくは手を抜かれた上での惜敗。その強さは身に染みている。DNAレベルで叩き込まれていると言っても過言ではない。

 

トキワシティにサヨナラバイバイしてからここまで、原作同様にカントー地方各地を巡ってジムリーダーに挑み、勝利を掴んできた。仲間も増え、強くなった実感はあるし、実際戦力面の充実っぷりは火を見るよりも明らか。それでも、サカキさんに勝てるかと言われると…

 

 

「…キッツいなぁ」

 

 

マイナス思考のサイクルに、ついつい弱気な発言がこぼれてしまう。

 

実際、考えれば考える程に俺にとって悪条件が思い浮かぶ。ポケモンのレベルはほぼ間違いなく向こうが上。純粋な種族値(スペック)も向こうが上。タイプ相性もラフレシア、相手次第ではサンドパン・ハッサムもいけるが、他の主力級はかなり分が悪い。補助火力でサナギラス、サポート役でドガースが精々と言ったところか。

 

こうして見ると、ヤドン・コイキングの育成が間に合ってないのが痛すぎる。それぞれヤドラン・ギャラドスに進化させられていれば、厳しいながらももっと幅広い選択が出来ていたはず。今から育成しようとしても、充てられる時間も決して多くはない。レベルが上のヤドンだけでも戦力化出来ればなんとか…後悔先に立たず、だな。

 

 

「スピ、スピィッ!」

 

「ん?どうしたスピa…おーっとぉッ!」

 

 

並走するスピアーが発した鋭い鳴き声に「何だ?」と思えば、目の前に突然茂みが現れる。考え事をしながら自転車を走らせていたせいか、道路脇の茂みに危うく突っ込みそうになっていた。

 

慌ててハンドルを切って、間一髪で痛い思いをしないで済んだ。危ない危ない。やっぱ運転中は運転に集中しないと駄目だわ。

 

 

「すまん、助かったスピアー。考え事してたわ」

 

「スピッ!」

 

「しっかりしろ、ってか?返す言葉もない」

 

 

ちゃんと前見て運転しろという意味か、はたまたちょっとアンニュイな感じになってしまったのを見破られたか、「しっかりしろ」と喝を入れられた。そんな気がした。

 

 

「スピ、スピィーッ!」

 

「…俺が何とかする、かな?ハハッ、流石は相棒。頼もしいねぇ」

 

 

立て続けに威勢良く何かを捲し立てるスピアー。「絶対勝つ!俺が何とかする!気合い入れろ!」と、スピアーの様子から察するにそんなところだろう。良い相棒を持ったと、素直に思うわ。

 

スピアーは相棒でエース。うちの面子の中で一番鍛えられてるのは間違いなくスピアーだ。それは仲間が増えた今も変わりはない。サカキさんのポケモンとの対戦経験だって、主力が相手だったかどうかはさておき、十分ある。

 

ただ、サカキさんが使って来ると想定しているサイドン、ニド夫婦なんかは、スピアー単体ではどうしようもない。そういうのを技構成や戦術でどうにかするのがトレーナーの腕だと言われるかもしれないが、タイプ相性、レベル差、種族値、経験と、ほぼ何から何まで向こうが上である。せめて"ドリルライナー"、それか"ギガインパクト・とどめばり"辺りでもあればまだ戦い様はあるんだが、現状では如何ともし難い。

 

しかし、エース兼相棒をこの大一番で手持ちから外すのは如何なものか…

 

 

 

…いや、もう一度思い出せ。俺がサカキさんに挑む理由は何だ?何のための半年間だった?ジムバッジをすべて集めるため?ポケモンリーグに出場するため?否、この世界で独力で生きていくための力、術を手に入れるため、そのための半年間、ここまでの旅路だったはずだ。

 

武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて候…どんなに悪い評価をされようとも、勝利する事こそが最も大事なことである…戦国時代の武将・朝倉宗滴の言葉だ。今の俺には、サカキさんに勝つことこそが一番重要なことであり、そのための最善を尽くすことが求められている。サカキさんに勝ってこそ、俺は自信を持って一本立ちすることが出来る。そして、未来に待っているであろうロケット団という呪縛を振り払うことが出来る。そのはずなんだ。

 

 

「…そうだよな、そのために今まで頑張って来たんだもんな」

 

 

サカキさんに勝つ。その目標を、気概を、覚悟を、再確認する。

 

 

「スピアー…絶対勝つぞ、サカキさんに。何が何でも」

 

「スッピィ!」

 

 

このままであれば、スピアーには応援しててもらうことになるだろう。心の中で「申し訳ない」と思いながらも、それもまた勝利への覚悟、必要なことと割り切る。

 

とりあえず、トキワシティに戻ったらまずはヤドンの戦力化が急務だ。あと5ぐらい上げられれば、ある程度計算出来るかもしれん。ヤドランにまで出来れば言うことはない。トキワジムの皆さん、協力してくれるだろうか?

 

それと、今は単体での戦闘を考えた技構成…所謂旅パ的な構成にしている部分が多いが、そろそろ本格的にガチパ仕様にすることが必要かもしれない。技構成と…持ち物もそう。TCP社だけでなく、天下のシルフカンパニーなんかからも、様々な効果を持つアイテムがちょっとずつ世に出回り始めている。いずれも原作にあったアイテムだ。

 

幸い、実弾(かね)はまだ幾分か余裕がある。大体はあの地獄の夏季休暇旅行でオーレ地方の悪漢相手に稼いだ賞金だ。こればかりはシャドー様々だな。

 

そういうワケなので、技マシンも持ち物も、今の仲間たち、知識、俺が持つ出来る限りの手を尽くす。最悪、手持ちの残弾全部吐き出すことになろうとも、サカキさんだけは絶対に倒す。

 

そして、勝利することが出来たその暁には…

 

 

 

でも時代の先取りは流石に自重

 

 

 

 

 

 

 

来るこの旅の最終関門にして、事実上の最終決戦へ思いを巡らせながら、鬱蒼とした先の見えないこの道を進んでいく。今は何も見えずとも、1~2時間も走れば、その先にはトキワシティの懐かしい景色、見知った街並みが待っている。

 

何も見えないのは未来も同じ。俺の行く道の先に待っているのは、明るく美しく素晴らしい景色か、それとも陰鬱で出口の見えない暗闇か…不安は募るが、己の運命は己の手で切り開くものでもある。ならば、俺は俺のやってきたことを信じ、仲間を信じ、駆け抜けるだけだ。

 

気付いた頃には心の中の弱気は消え去り、ペダルを漕ぐ足にも自然と力が入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…そして数日後。

 

 

 

「これより、ジムリーダー・サカキとチャレンジャー・マサヒデによるジム戦を行います!」

 

 

決戦の時、来たれり。

 

こっちの世界にやって来て3年。幾度となく努力の汗と無力さへの涙、鬼畜な指導者への不平不満と罵詈雑言を垂れ流した懐かしき場所、トキワジム。そのメインフィールドに俺は立っている。

 

見据えた先には、黒スーツに短いオールバックヘアーの男。胸元にRの文字が無いこと以外、原作における姿格好そのままのジムリーダー・サカキさん。あの地獄のオーレ旅行絡み以降は会っておらず、この日が約2カ月ぶりの再会となる。

 

レッドさんだとか、ワタルさんだとか、大誤算…もとい、ダイゴさんだとか、ポケモン世界におけるラスボスは数多く存在するが、俺にとっての紛うことなきラスボスは現状この人しかありえん。

 

 

 

「サカキさん、約束通りジムバッジ7つ、集めて来ましたよ」

 

「クク…期待はしていた。だが、本当に1年と経たずに私と戦うところまで来るか。こればかりは褒めてやるしかないな」

 

 

そう静かに笑うサカキさん。相変わらず王者と言うか、ラスボスの風格が溢れ出ている。それはもうシロガネ山のレッドさん顔負けのラスボスっぷりである。もう前に立ってるだけでちびりそうになる。いや、実際にはちびらんけどな。

 

大体、ここで気迫負けしてちゃ、この先には進めないとも思う。

 

 

「それはモチロン、サカキさんに勝つのが最終目標ですから」

 

「ほう、ポケモンリーグ優勝ではなく…か?」

 

「ええ」

 

「…フッ、私が最終目標か。であるのならば、トキワジムリーダーとして、恥ずかしいバトルは見せられんな。全力で相手をしよう。お前の半年の成果、見せてもらおうか」

 

「はい、よろしくお願いします…っ!」

 

 

それを境にお互いフィールドの端へ移動。バトル開始の合図を待つことになる。

 

 

「試合に先立ち、レギュレーションを確認します!使用するポケモンは互いに5体、持ち物はあり、ポケモンの交代はチャレンジャーにのみ認められます!」

 

 

試合のルールは事前に確認済み。まあ、当然か。

 

旅の総仕上げ、半年の集大成、最終決戦…色んな表現を並べて強い決意を持って臨むこの運命の一戦。トキワシティに戻ってから、どのポケモンたちを連れていくか、どう戦うかを一晩じっくりと熟考し、考えを整理し、数日かけてしっかり調整。その後、調整結果を見て戦略の練り直しを行ってから最終調整。

 

そうして組み上げた対サカキさん用パーティが、これだ…!

 

 

・キュウコン ♀ Lv49

持ち物:きあいのハチマキ

特性:もらいび

ワザ:かえんほうしゃ ソーラービーム

   あやしいひかり にほんばれ

 

・ラフレシア ♀ Lv52

持ち物:きせきのタネ

特性:ようりょくそ

ワザ:ギガドレイン ヘドロばくだん

   ねむりごな にほんばれ

 

・ハッサム ♂ Lv49

持ち物:ピントレンズ

特性:テクニシャン

ワザ:れんぞくぎり メタルクロー(バレパン)

   すなあらし こうそくいどう

 

・サナギラス ♂ Lv50

持ち物:きあいのハチマキ

特性:だっぴ

ワザ:いわなだれ かみくだく

   すなあらし じしん

 

・サンドパン ♂ Lv52

持ち物:ひかりのこな

特性:すながくれ

ワザ:じしん かげぶんしん

   すなあらし つるぎのまい

 

 

 

…以上!見ての通り、キュウコンとラフレシア、サンドパンとサナギラスという晴れと砂嵐の天候2つを軸に、じめんタイプと複合して持ってるポケモンが多いいわタイプを意識してハッサムを添えた形。地面タイプ相手に相性の悪い攻撃技は、基本的に補助技と入れ替えてある。当然、技マシンも大盤振る舞いだ。おかげで素寒貧…とまではいかないが、かなり懐はお寒くなり申した。まあ、これも必要な出費だ…そう信じる。

 

あとは晴れ軸から行くか、砂軸から行くかの選択。これも勝負の行方を左右する重要なポイントだと見る。

 

原作において、ジムリーダーとしてのサカキさんが使うポケモンは、ニド夫婦にサイホーン系統とダグトリオ。ここで例えば、サイホーンvsラフレシアなんて展開になれば、文句なしに選出勝ちだ。しかし、ニド夫婦vsラフレシアなんて対面になったらどうだろう?絶対的に不利な対面ではないが、苦しい戦いを強いられるだろう。サカキさんが相手ならばなおのこと、一手先を取れるかどうかは重い。

 

それと、サカキさんは原作で他にガルーラ、ペルシアン、後々の作品でゴローニャやらサンドパン、ドンカラスなんかも使っていたが、いつもではないがジムリーダーであるサカキさんを見てきた身としては、じめんタイプではないポケモンの使用は除外して良いと考えている。

 

例外的に、どこぞのお騒がせな電気ジムリーダーのようなのもいることはいる。環境に問題があったとは言え、状況次第では「コイツが俺の切り札だ」とか言って、電気ジムなのにオクタン繰り出してきたりするあの絵面は中々にシュールだったな。

 

が、サカキさんの使うポケモンは想定の範囲を外れることはないハズだ。もしもサカキさんにそんなことをされたら…うむ、今回は運が無かったと割り切るとするかー。切り替えて再挑戦だ、再挑戦。

 

 

 

なお、あれだけ戦力化を急いだヤドンだが、結局育成が間に合わず、最終メンバーからは外す形になってしまった。ポケモンリーグに向けてトレーナーたちが最後の追い込みに入っている時期なため、ジムトレーナーの皆さんは多忙を極めており、とてもではないが練習相手をしてもらえるような状況じゃなかった。シカタナイネ。

 

なので、結局はスピアー以外の早い時期から主力を張った面子が揃い踏みする構成になった。スピアーはお守り兼応援団長として、入ったボールを首からぶら下げている。

 

 

 

 

 

「両者、準備はよろしいか?」

 

 

まあ、選出に関しては完全なジャンケンの出たとこ勝負。すでにこっちの先発は決めているから、後はシミュレートした通りに動かせるかどうかさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では…バトル開始ィッ!」

 

「キュウコン、ゴーッ!」

「いけ、サンドパン」

 

 

 

vsトキワジムリーダー・サカキ。この世界の命運…を賭けているかもしれないし、そうじゃないかもしれない、けど少なくとも俺の今後を左右しうる運命の一戦だ。

 

さあ、腹括っていくぞ!

 

 

 




お待たせしました、vsサカキ戦の開幕です。スピアーを組み込むかどうか、結構悩みましたが本気で勝つなら?と考えた結果、泣く泣くベンチウォーマーをやってもらうことにしました。エースなのにこの大一番にベンチ待機…まあ、彼には別の活躍の舞台を用意して埋め合わせしましょう。

技・持ち物構成に関しては、パイラコロシアムの準優勝賞金をほぼ注ぎ込んで、第2世代の状況で可能な限りの地面対策という感じでしょうか。どこに売ってたのか?と言われると…まあ、トキワシティは陸路だとジョウトと一番近いし、(たぶん)ロケット団もいるし、ある程度は流入していたんでしょう。たぶん。
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