成り行き任せのポケモン世界   作:バックパサー

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第78話:それぞれの第一歩(1)

 

 

 

 

 

「ヨロシク、マサヒデさん!」

 

 

 ついにこの時が来てしまったか…トレーナーカードを確認してその名前に後頭部を殴られたような衝撃を受け、同名の別人であってくれという細やかな願いも、今目の前に挑戦者として立つ彼の姿に木っ端微塵。心の内でその現実と言う名の苦い感情(あじ)を噛み締める。

 

しかし、ジムリーダー代行としてそんなことは表情に出せない。苦々しい思いはおくびにも出さず、にこやかにその少年と相対する。

 

生意気で自意識過剰、人を小馬鹿にしたようなクソガキそのもの、だけど気さくでどこか人懐こさも感じさせる、茶髪のツンツン頭が特徴の少年。

 

 

「新人がジムトレーナー戦を突破したと聞いて、有望株か?とは思っていたが…グリーン君だったか」

 

「おう!なんたって、オレ様は天才だからな!ジムトレーナーぐらい、楽勝だぜ!」

 

 

彼の名はグリーン。オーキド博士の孫であり、原作主人公…この世界ではレッドのライバルとなるキャラクター。そんな彼が今、記憶の中にあるゲームでの彼の姿そのままの格好で、俺の眼前に立っている。

 

かつてジムを巡った際にサカキさんのお使いでオーキド博士を訪ねた際に知り合い、以降オーキド博士とポケモン図鑑の絡み等もあって定期的に交流があり、その縁で彼やレッド、姉・ナナミとも時折交流があった。

 

途中、ナナミがコンテスト出場を目指してホウエン地方に旅立って行ったりと出来事はあったが、多分に俺の影響っぽいのは…まあ、原作的にも元々いずれそうなる感じだったし、大きな影響はないっしょ。

 

 

「しかし、君もジムに挑む年齢になったか。それも、初挑戦でここまで来るか…」

 

 

原作、ゲームの知識があるので勘違いしていたところはあるが、ジム初挑戦でジムリーダー挑戦まで漕ぎ着ける新人トレーナーというのは決して多くない。そのことも加味すれば、彼は普通にトレーナーとして将来有望で優秀なんだろう。原作どおり。

 

 

「時の流れは早いなぁ」

 

「マサヒデさん、オーキドのじーさんみてーなこと言うな」

 

「はは…」

 

 

つい口に出してしまったぼやきに、グリーンからそう返されて、思わず遠い目をしながら苦笑い。実際問題中身はいい年したおっさんだしな。ただ、それが仕方ないと思えるぐらいに頭を抱えたくなる現実がそこにはある。

 

 

「と言うことは、レッド君も?」

 

「ん?ああ、レッドのヤローも俺の後にポケモンリーグ目指して動き出してるはずさ。ま、オレ様の方が早いし強いけどな!」

 

「はは、そうか…」

 

 

グリーンがジム戦に挑むということは、レッドもまたジム戦に挑むということ。それはつまり、この世界が原作における時間軸に突入したことを意味する。おそらく数か月後には、ゲーム内でロケット団が引き起こした最大の事件…ヤマブキシルフカンパニー本社ビル襲撃事件が起こると考えていいはずだ。

 

出来ればこの時期が来るまでにカントー外に高飛びを…とは前々から思っていたし、考えてもいた。まあ、結果は御覧の通り、実力つけるためにシロガネ山で山籠もりしてたら、なんやかんやでジムリ代行を押し付けられて…で、忙しさと義務感に流されて、気付けばものの見事に逃げ遅れてしまった。

 

俺としては関与…は出来ればしたくないのだが、ジムリーダー代行ともなると、そうも言ってられないとは思っている。無関与というのも「それは道義的にどうなんだ?」という思いもある。それで何が出来るか?と言われると…

 

一応、ナツメさんとはそれなりの頻度で情報共有をしているのだが…最後に会ったのは約1ヶ月前のこと。シーズン開幕を目前に控えたその日、俺はナツメさんから遥々ヤマブキシティまで呼び出されていた。安心と信頼のトキワ-ヤマブキ間直通の瞬間移動便での送り迎え付きだ。難点として、時々ナツメさんの迎え(フーディン)が事前連絡なしで襲来・拉致されることがある。

 

そんなお茶会での会話が…確か、こんな感じだった。

 

 

 

 

 

 

~回想~

 

 

「…タマムシシティやハナダシティでは、ロケット団絡みの事件、検挙される人数がここ数か月ジワジワ増えているわね」

 

「活動を活発化させている、と言えそうでしょうか」

 

「ん…まあ、そうなんじゃないかしら」

 

「ヤマブキシティはどうなんですか?」

 

「通達は出しているけれど…通達前と比べて目に見える変化はないわね。それどころか、ここ1~2ヶ月に限れば減ってすらいるわ」

 

「それは…いや、だからこそ、か?」

 

「嵐の前の静けさ、ということね。大きな事を起こす前の、息を潜めている状態…」

 

「…ですね。或いは、警察やポケモン協会の目をヤマブキから遠ざけたいのかもしれません。どちらにせよ、水面下で動いている可能性は高いと思います。それに先日、クチバシティに豪華客船サント・アンヌ号の寄港が決まったというニュースがありました」

 

「へぇ…それが、あなたの言う【原作知識】での物語の始まりの合図?」

 

「俺の知る物語の中でも、サント・アンヌ号のクチバ寄港はありました。そして、事件が起きたのは船がクチバを去った後。合図と言っていいかはわかりませんが、事件までもうあまり時間はないと考えてよいと思います」

 

「ふぅん…」

 

 

 

 

 

 

 

…以上。参加者は当然ナツメさんと俺の2人だけ。ミステリアスな美女と2人きりで秘密のお茶会とでも言えば、男として心揺さぶられる響きがあるが、ちゃんとお茶会の体は成しているものの、中身は真面目な話し合いだ。それに、俺自身の女性経験の少なさもあって、毎回どうにも落ち着かない心地になる。そんで毎回のようにナツメさんに揶揄われる。

 

まあ、俺の童貞エピソードはともかくとして、ここのところニュースで話題に上がる頻度が多くなったと感じていたロケット団。その体感は間違いではなく、統計の上でもロケット団が絡む事件や、末端の団員(と思われる)の検挙数がヤマブキシティ近郊の街を中心に増加しているようだった。

 

その一方で、ロケット団…というよりはサカキさんにとって本命であるはずのシルフカンパニー、延いてはヤマブキシティでは増えておらず、逆に減少傾向だという。

 

その時は「おかしい。これはどうしたことだ?」と首を傾げたが、大きな動きをする前の力をためている状態で、その関係で活動が低調なように見えているだけ…というのは、十分にあり得る話だった。高く飛ぶには助走をつけたりしゃがんだりする必要があるのと同じことだ。

 

また、もう一つの可能性として、本命であるヤマブキシティから警察などの注意を逸らすための欺瞞・陽動として、近隣都市で活発に動きを見せている。そして、その2つを同時に行っているという線もある。

 

豪華客船サント・アンヌ号のクチバシティ寄港のニュースも無視出来ない。サント・アンヌ号は原作でもクチバシティの港に寄港しており、主人公はマサキからパーティへの招待チケットを譲られたことで、出港を目前に控えたこの船に乗り込むことになる。

 

ゲーム進行度としては多くてバッジ3つの時期の話になり、原作通りに進むのなら、このサント・アンヌ号の寄港と出港は、一つのマイルストーンと言えた。

 

原作知識から判断すると、ロケット団のシルフカンパニー襲撃事件まで残された時間は多くない。その事実を前にしても、ナツメさんは顔色一つ変えないで優雅な所作でティーカップを口に運んでいた。ジムリーダーらしく肝が据わっている…と言うより、どこか面白がって見ているように感じるのは、俺の気のせいだろうか?あの人ちゃんと話は聞いてくれてるのに、どこか他人事みたいに思ってるような節があるんだよなぁ…

 

ここまで色々とゲロッたんだから、原作よりは対応が良くなる…と思いたいんだけど、ちょっと心配にはなっている。

 

 

「…ヒデさん!」

 

「…ん。すまない、ちょっと考え事をしていた」

 

「バトルを前に集中出来てないんじゃねーの?それとも、オレ様にビビった?」

 

「…は、言ったな?そんなワケあるもんかよ」

 

 

ジムリーダー代行がジム戦を前に集中力を切らすなんて、格好がつかないな。どの道、事件に直接対応するのはナツメさんだろうし、ジムリーダーとして最低限の責務は果たしてくれると信じよう。

 

ロケット団のことより、今はこの目の前の挑戦者。俺が果たすべきジムリーダー代行としての役割は、この目の前に立つ少年のトレーナーとしての才能を、知識を、実力を見定めることだ。

 

 

「それよりも、早くバトルしようぜ!俺様の実力、見せてやるよ!」

 

「…そうだな。トキワジムリーダー代行として、君が上のステージに進めるトレーナーかどうか、確かめさせてもらおう!」

 

「よぉーっし!マサヒデさんに勝って、まずはバッジ1つだ!勝ってアイツに自慢してやるぜ!」

 

 

 

「これより、ジムリーダー代行・マサヒデと、チャレンジャー・グリーンによるジム戦を行います!使用ポケモンは2体。持ち物はあり、ポケモン交代はチャレンジャーにのみ認められます!両者、準備はよろしいか!?」

 

「オレ様はいつでもいーぜ!」

 

「同じく」

 

「では…バトル開始ッ!」

 

 

さあ…原作ライバルの実力、見せてもらおうか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼニガメ、みずでっぽうだ!」

「ジェニィィーッ!」

 

「ギュィ…!」

 

「…そこまで!サンド戦闘不能!よって勝者、チャレンジャー・グリーン!」

 

 

…なんて、意気込んだはいいけど、最後はサンドがゼニガメに押し流されて試合終了。バッジ0個のトレーナー用のポケモン相手とは言え、見事にバッジを奪われてしまった。

 

 

「よくやったぜ、ゼニガメ!」

「ゼニゼニ~♪」

 

「お見事」

 

 

旅に出たばかりでバッジを持ってない駆け出しの状態だが、基本的な知識は抑えているし、ポケモンもそれなりに育てられている。バトルにも勝ったし、十分に合格点を出して良いだろう。さすがは原作ライバルと言ったところ。

 

 

「ポケモンの知識、戦い方、駆け出しのトレーナーとしては十分合格だよ…はい、これが俺に勝った証、グリーンバッジだ。受け取ってくれ」

 

「やりー!やっぱオレって天才?」

 

「初挑戦で突破出来るんだ。大したもんさ」

 

 

バッジを受け取って、パートナーであるゼニガメと一緒に勝利の喜びを全身で爆発させているグリーン。初々しさに満ち溢れたその様子を眺めながら、「そう言えば、バッジと名前同じだな~…」なんて、しょうもないことを考えている俺。

 

原作プレイ勢だから感覚がマヒしている部分もあるが、初挑戦・初勝利が出来るトレーナーと言うのは思いの外多くない。そう考えれば、グリーンがトレーナーとしての高い才能を持っていることが十分に伺える。

 

まあ、君のライバルはもっと凄いんだろうけど。てか、相棒ゼニガメなのね。ということは、レッドはヒトカゲを選んだのかな?

 

 

「次のジムはニビシティ?それとも、グレンタウン?」

 

「ニビシティだな!」

 

 

となると、やはり原作どおりかな。レッドとはハナダシティで再会する形になるのだろう。相棒もゼニガメだし、ニビジムまでは楽に行けそうだな。

 

 

「そうか。ニビシティに行くなら、トキワの森を越えなきゃいけない。傷薬と毒消し、あと一応麻痺直しも、しっかり数を揃えてから向かうことを強く勧めるよ」

 

「おう!」

 

 

トキワの森を攻略するとなると、厄介なのが毒状態にしてくるビードル系統。さらにトキワの森自体がかなり広めのダンジョンなこともあって、体力と状態異常の回復手段は多いに越したことはない。ここは原作内でも言及があったな。

 

加えてゲームとは違って、キャタピー・ビードル・ピカチュウ系統以外のポケモンも生息している。ナゾノクサとかコンパンとか。だから、原作以上に事前準備が大切だ。

 

 

「あと、くれぐれも迷子にだけはならんでくれよ?」

 

 

遭難者が出た時に捜索しなきゃならんの俺の仕事になるから。

 

 

「当たり前だろ!オレ様がそんな子供みたいなこと、するわけないじゃん!」

 

「そうかい」

 

 

グリーンは俺の忠告に対して、「心外な!」とでも言わんばかりに抗議の声を上げる。

 

とは言っても、踏み入った人間が迷ってしまって、何日かしてから自力脱出、ないしは救出されることは時々ある。遭難となると極稀に仏さんを拝まなきゃいけないこともある。実際去年も一件あったし。

 

 

「何にせよ、食料なんかも多少多めに持って行っときな。何があるか分からんから」

 

「おう」

 

 

 

ニビシティまでの道は一応整備されているし、原作的にも迷うことはないとは思うが、オーキド博士やナナミさんとかの見知った人たちにそういう報告をする必要がないように気を付けてほしい。当然、俺もよろしくない気分になるし。

 

 

 

…そう思い返すと、本当に俺は運が良かったんだとしみじみと身につまされる。ありがとうスピアー。あとサカキさん。

 

 

「さて、グリーン君が突破して来たんだし、案外レッド君も今日中に来たりしてな」

 

「おっと!そいつはうかうかしてらんねーな!」

 

 

何気なくそう呟いたら、レッドを引き合いに出したことでか、グリーンが鋭く反応見せた。

 

 

「アイツよりも先に全部のジムを制覇してやるのさ。何つったってオレ様は天才。最強になって、ポケモンリーグの頂点に立つ男だからな!じゃ、そう言うワケで、マサヒデさんバイビー!」

 

 

それだけ言い残すと、グリーンは全速力で去っていった。お騒がせというか、お調子者、ビッグマウスっぷりは原作通りだな。

 

 

「お疲れ、マサヒデ。良い勝負だったわ」

 

 

グリーンと入れ替わるように、観戦席にいたアンズがフィールドに下りてきた。

 

 

「ああ…と言っても、スクールを出たばかりの新人相手だ。セキチクジムの後継者・アンズさんには物足りないバトルだったろ」

 

「そんなことはないわ。あたいもいずれは父上の跡を継いでジムリーダーにならなきゃいけない身。どこぞの誰かさんの轍を踏まないためにも、参考になる勝負だったんじゃないかしら?」

 

「…言ってくれるじゃないか」

 

 

手加減下手で問題になったのは事実だから、何も言い返せないんだよなぁ…くそ、アンズのくせに生意気だ。

 

 

「それにしても、騒がしい子だったね。嵐みたい」

 

「ハハ、だよな。でも、筋は良いだろ?」

 

「確かに結構有望株かもね。スクールの初等部卒業したてなんでしょ?」

 

「アイツ、オーキド博士の孫なんだよね」

 

「え、そうなの!?」

 

「マジマジ」

 

「へぇ~…あ、それはそうと、そろそろいい時間じゃない?」

 

「ん?ああ、確かに…」

 

 

そう言ってアンズが指し示したのは時計。見れば、2つの針が揃って真上を向きつつあった。つまり正午…昼飯・昼休憩の時間だ。その時間がもう目前に迫っていた。

 

近くにいたジムスタッフを捉まえて、挑戦者の状況について確認する。

 

 

「他に控えてる挑戦者は?」

 

「えっと…うん、今はいないね。さっきの少年が最後だよ」

 

 

なるほどなるほど…この時間で挑戦者がいないなら、定時までに挑戦権を得る奴はおらんだろ。んじゃいっか。

 

 

「了解。じゃあ、ちょっと早いけど昼休憩にしますか」

 

 

というワケで、挑戦者もいないことだし、バトル後のフィールド整備をするジムのスタッフにも整備が終わり次第昼休憩に入るように指示を出して、少し早めの昼休みに突入だ。

 

 

「さーって、飯食いに行くとするかねー。あ、アンズはどうするんだ?」

 

「あ、じゃああたい掛け蕎麦!」

 

「…奢れってか」

 

「いいじゃない、昼餉ぐらい。ジムリーダーなんだし、お金持ってるでしょ」

 

 

さも当然のように昼飯を(たか)ろうとするアンズ。キョウさんからも小遣い貰ってんだろ。確かにたかが1人分の昼飯代ぐらい、ポンと出せるだけの金はあるけどさぁ…それに、さっきの勝利で報奨金も出てるんだが。

 

まあ、俺の場合半分以上サカキさんにおんぶに抱っこだったから微妙だけど、どこで金がかかるかは分からんからな。絞れる出費は絞るに越したことはない。

 

 

「…はぁ、分かった分かった」

 

「やった」

 

「俺に圧倒的に負け越している哀れな忍者娘に、ジムリーダーとして昼食を恵んでしんぜようじゃあないか。掛け蕎麦じゃなくても、好きなもん頼んでいいぞ」

 

 

仕方がない。これから約半年間の過酷な闘いの日々に向かう友人への餞別だと思うとしよう。何と言ったって、俺は懐が深いからネ。

 

 

「だから一言二言余計なのよ!男らしくないわ!」

 

「はっはっは、知ったこっちゃないねぇ」

 

「ムカつくんだけど!見てなさいよ、次全力で戦う時は完膚なきまでに叩きのめしてあげるから!」

 

 

そう言われちゃあ仕方ない。もうそろそろ数年越しの計画…アンズ龍舞ギャラ6タテ計画が、実行可能な段階まで来つつある。次に対戦する時を楽しみにしておくがいいさ。

 

 

「どーぞどーぞ、やれるもんならなー」

 

「ムキィー!あんたには2度と勝たせてやんない!」

 

「はいはい。ほれ、イクゾー」

 

 

それはこちらの台詞だと、キーキー騒ぐアンズを宥め賺して煽り散らしながら、近くの定食屋へ。アンズとは何回か一緒に飯食ったことはあるが、セキチクシティ(むこう)でばかりでトキワシティ(こっち)で一緒になるのは初めてな気がする。

 

何だかんだ言いはしたが、数年来の友人の挑戦は応援するさ。これぐらいならお安い御用だ。多少なりとも英気を養って、ジム完全制覇とリーグ優勝目差して頑張って欲しい。でも、そうなると最終的に、セキエイ大会でレッドとグリーンともぶつかることになるのか?どうなるんだろうな。

 

レッドと言えば、グリーンがジムに来たということは、近い内に彼も来るんだろう。今日の午後か、それとも明日か…駆け出しとは言え、原点にして頂点とも呼ばれる初代主人公との対戦は、楽しみでもあり、怖くもある。そして、原作ではトキワジムはこの時期サカキさんが不在だったせいで閉まっていたワケなんだが…徐々に、俺がいることでの原作との乖離・改変が明るみに出つつあるような気がする。

 

大筋で原作通りに進むのか、はたまた原作を逸脱したオリジナル展開を進むのか…具体的にはシルフカンパニー襲撃事件とかが起きないパターンがあり得たりするのか…この先どうなるかは分からんが、俺としては備えるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

…まあ、ヤマブキシティの出来事にトキワジムリーダー代行の俺がどこまで関われるか、事件発生から解決までのところで関われる時間的な猶予があるのか、だいぶ怪しいところではあるんだけど。

イヤーザンネンダナー(棒)

 

なお、何だかんだ言いながらもアンズはシレッと一番高い定食を頼んで、キレイに平らげると次なる目的地…グレンタウンに向けて旅立って行った。一食で4000円吹っ飛ぶとか、特上のうな重か居酒屋でコース料理か何か?別にいいけども。金ならあるし…

 

そして、レッドはその日の内には来なかった。さながらデートの約束の時間を待っているかの如き心持ちでドキドキしながら待ったものの、約束当日にドタキャンをくらったかのような気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

…我ながらキッショ。

 

 

 

 

 

 




 
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