成り行き任せのポケモン世界   作:バックパサー

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第8話:表裏一体の思惑

 

~ポケモン世界9日目~

 

 

「……」

 

 

 みなさん、おはようございます。津田政秀です。ポケモン世界での生活も9日目の朝になりました。カーテンの隙間から差し込む日差しがまぶしいです。今日はこちらでは初めてとなるベッドの上からお送りしています。

 

いやー、昨日は大変でした。助けてくれた男の方は、まさかまさかのトキワジムのジムリーダー・サカキだったのですから。いきなり階段の上から突き落とされたような気分になりましたよ、ええ……とてもびっくりしました。

 

 

…まあ、それはそうとして、今自分がいるのはおっさん…もとい、サカキ…さんの会社の持ち物だという建物の一室。あのあと、サカキさんに連れられて街に辿り着いた俺は、そのまま直でここに連れて来られた。「部屋は用意しておいたから好きにしてていい」と言われ、戦々恐々としながらも、テレビがあり本があり風呂があり、食事もサカキさんの部下だという方に用意してもらい、結局何だかんだで一晩寛いでしまった。

 

一週間ぶりに食べる食事は、それはもう美味しかった。パンにサラダにシチュー、飲み物にはオレンのみ100%ジュース…ホント、久しぶりに腹一杯になるまで食べた。

 

 

テレビでやってた番組も新鮮で実に面白かった。ポケモンを使ったバラエティに、ポケモンの情報番組。中でも特に興味深かったのは、ポケモンマスターの資格を持つトレーナーたちによるカントーマスターズリーグ公式戦の中継だ。サイドン、ウインディ、ラフレシアにカビゴン…よく鍛えられたポケモンたちにより演出された迫力ある戦闘中継は、実に見応えのあるものだった。

 

…そしてがっかりした部分もあり、何と言うか…動きの指示はすごい正確だったり緻密だったりするんだけど、戦術そのものがすっごい雑だった。簡単に言えば手持ち全員ほぼフルアタ構成という脳筋プレイしてた。フルアタラッキーにはラッキーパンチでクリティカルヒットをくらった気分だ…ダメージは皆無に等しいが。やるにしても、せめてハピナスに進化してからやれよっていう。

 

それにカイリキーとかフーディンとか、確かに全員が種族値的に強いポケモンを多く使ってるんだけど、いくら何でもカイリキーに"はかいこうせん"、フーディンに"れいとう・かみなり・ほのおのパンチ"はないわ。使うなら逆だろ普通…あ、ただしこの世界がGBA版までの世界なら話は別だが。

 

そして、最後にポケモンに持たせる持ち物がないのも大きい。オボンのみやフィラのみなど、体力回復効果のある木の実を持たせることすらしていない。『持ち物?何それ美味しいの?』とでも言わんばかりだ。

 

 

 

 ああ、そうそう。サカキさんに会えたおかげで現在地もようやく判明した。当初の予想通り、俺が今までいた場所は【トキワの森】だったらしい。そして、今いるここは【トキワシティ】。ゲームでは赤緑青ピカチュウ版と金銀クリスタル版、及びそれらのリメイク版で冒険することが出来たカントー地方の都市。特に赤緑系列の作品ではさよならバイバイしてから最初に訪れる都市であると同時に、8個目のジムバッジを求めて最後に挑むことになるトキワジムが存在する都市でもある。始まりの町の中に実はラスボスがいたという感じ。

 

地理的には北を俺が今まで彷徨ってたトキワの森があり、森を越えると【ニビシティ】、南は始まりの町【マサラタウン】と繋がっており、西へ向かうと、年に一度ポケモンマスターの資格を持たないトレーナーたちが集まり最強を決める大会が開かれる【セキエイ高原】と、その道中に立ちはだかる【チャンピオンロード】という名の洞窟があり、さらに西へ行けば金銀クリスタル版でレッドさんが待ち受けていることで有名な、お隣ジョウト地方の霊峰【シロガネ山】へ辿り着く。

 

 

…そう、ゲームでシナリオの最終目標だったポケモンリーグは、この世界ではアマチュアの全国大会…現実で言うところの夏の甲子園のようなものであるらしい。で、優勝者には賞金などと一緒に特典として四天王と呼ばれるポケモンマスターたちに挑戦出来る権利が与えられる。

 

そもそもポケモンマスターとは何かと言うと、俺はテニスやゴルフなど、個人競技のプロスポーツ選手のようなものであるという風に解釈した。雑誌の情報によれば、ポケモンマスターは年に何度か、大体1大会一か月程度の日程で行われる公式戦…すなわちマスターズリーグでの勝利数を競う。その中で年間通しての成績上位のマスターたちで年間王者決定戦が行われる。四天王とは、そんなマスターズリーグにおいて数年の間、常に上位に君臨し続けた怪物級のポケモンマスターたちに与えられる称号であり地位である…とのこと。好成績を残し続けるトレーナーには、企業がスポンサーに着いたり、応援団が出来たりもするようだ。

 

で、そのポケモンリーグに参加するための唯一つの条件が、ゲームの通りカントー各地に8ヶ所存在するポケモンジム。そこにいるポケモン協会が任命した8人のジムリーダーと戦い、8つのジムバッジを集めること。ジムごとに使用するポケモンのタイプは決まっており、ジムリーダーは全員が何らかのタイプのエキスパート。そして、そんな8人のジムリーダーの内の1人が、昨日出会ったサカキさん…と言うワケだ。

 

ちなみに、昨日俺を保護した時に「これも職務の内」とサカキさんは言っていたが、自然環境の保全・維持を図ったり、管轄内の治安維持を行うなど、ポケモン協会からジムリーダーに委ねられている権限は結構多岐に渡るようだ。で、その中には俺のような迷子を救助・保護したりすることも含まれている…と。

 

 

 

 

 

『コンコンコン』

 

「おはよう、起きてるかな?」

 

「あ、はい。起きてます」

 

 

寝起きのままボーっとしていたところ、軽快に響くノックの音。声の主は、昨日サカキさんの指示を受けてアレコレと俺の世話をしてくれた部下の人だ。

 

 

「朝食用意出来たから、部屋の前に置いとくね。冷めないうちにどうぞ」

 

「はい、ありがとうございます!いただきます!」

 

 

ドアを開け、食事のトレーを持って再び中へ。今日の朝食はトーストにベーコンエッグ、牛乳も付いてる。匂いだけでも腹が減ってくる。いや、ホント昨日までと比べて天と地の差を感じるね。ああ、生きててよかった。

 

速攻で食事を平らげ、昨日読むことが出来なかった雑誌を読みふける。有名なトレーナーの特集記事、今流行のアイテム、前回の公式戦の試合結果と解説・評価…見ていてとてもワクワクした気分になれる。

 

 

ただ、同時に俺の中ではここまで集めた情報から、違和感のようなものを感じていた。どこがどうおかしいとは言えないんだが、何と言うか、あちこちでピースが抜けてしまっているパズルを見ているような…もどかしい感覚だ。

 

 

 

 

『コンコンコン』

「…!はい!」

 

 

考え込んでいる内に、再びドアがノックされる。

 

 

「朝食は終わったみたいだね。ボスが呼んでるから、着いて来てくれるかい」

 

「…!…分かりました、今行きます」

 

 

さっきの部下の人から、サカキさんが呼んでると言われ、思わず身構えてしまう。サカキさんは前述の通りトキワジムのジムリーダーだが、同時にもう一つ、悪の犯罪組織・ロケット団のボスという裏の顔を持っている。

 

ロケット団とは世界征服を最終的な目標として、ポケモンの乱獲・密漁・違法売買など、カントー・ジョウト地方で陰日向に暗躍するポケモンマフィア。金儲けのためにポケモンを利用し、時には平然と傷つけ殺したりするなど、各地で悪事を働く危険な集団だ。ゲームでも各地で主人公の前に現れ、悪行を行っている様子が描かれたり、言及されたりしていた。

 

そして、サカキさんはそんな危険な組織において最も恐ろしい存在と言える。ゲームではロケット団のボスとして2回、ジムリーダーとして1回の計3回、主人公の前に強力な相手として立ちはだかる。

 

 

 

…で、俺は昨日そんな恐ろしい存在に幸か不幸か捕まってしまったワケでして。良い人オーラというか、昨日会った時はたぶん、いわゆる表の顔だったのだと思う。でも、俺は彼が持つ裏の顔を知識として知ってしまっている。会った時に色々と顔に出ないか心配です。とは言え今後のこともあるし、今はスピアーのこともお願いしちゃってるから行かないわけにもいかんのだよなぁ。ハァ…

 

…気は進まんが、行きますか。

 

 

 

 

 

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「ボス、例の少年を連れて来ました」

 

「入れ」

 

 

 俺が案内された部屋は1階の応接室。部下の人に先導されて中へ入ると、そこには如何にも高級そうな肘掛け椅子に腰かけたサカキさんの姿が。すっげぇ様になってんなぁ…流石は悪のカリスマと呼ばれるだけはある。

 

 

「御苦労だった、下がっていいぞ」

 

「は!」

 

 

部下の人が退出し、部屋には俺とサカキさんの二人が…って、部下の人出てっちゃうの!?空気が重いんですけど、すっごい気まずいんですけど、一人にしないでお願いだから!

 

…なんて願いも空しく、無情にも入口の扉が閉められる。残されたのは精神年齢24歳、見た目は小学生の平凡な一般人と悪のカリスマ。やばい、面と向かい合うとすごい緊張する。就職の時に受けた面接が何倍も甘っちょろく思っちゃうぐらいやばい。ただただやばい。

 

 

 

「…さて、朝早くから呼び出してすまなかったな、マサヒデ。昨日はよく眠れたかな?」

 

「は、はい。久しぶりにぐっすり寝ることが出来ました」

 

「それは結構。何か足りないものはなかったかな?あれば用意させるが」

 

「い、いえ、大丈夫です!御世話になってる身でそんな…」

 

「ふ、子供がそう遠慮する必要はない。親元に帰れる日まで無事に預かる、それもジムリーダーたる私の役目だ」

 

 

サカキさんの問い掛けに、一つ一つどもりながらも答えていく。もはや話の内容云々よりも、如何にして俺が裏の顔を知っているのを悟らせないようにするかに心を砕く。対するサカキさんは俺の心中など知ったことかとばかりに続けていく。

 

 

「…で、君のことについてだが、今部下に調べさせている。数日の内には結果が出るとは思うが…正直に言って、進捗状況はあまり芳しくない」

 

「そうですか…スイマセン、お手数お掛けします…」

 

「…本当に、君は子供らしくないな」

 

 

やはり、俺が住んでいた場所は、日本という国はこのポケモン世界には存在しない可能性が高い…か。覚悟はしていたが、いざ現実として突きつけられると堪えるな。

 

俺の反応を見ていたサカキさんは…苦笑しているように見える。

 

 

「…?どういうことでしょう?」

 

「そういう反応の事を言っているのだがな…今にしても、昨日にしても」

 

 

いやまあ、こんな形でも中身は24歳ですから。社会的立場が上の人間に遜る(へりくだ)のは、脊髄反射レベルで刷り込まれてますんでどうしようもないです。

 

 

 

「まあ、こちらも出来る限りのことはさせてもらう。暗い話は一旦ここまでにしよう。今日の本題はこちらだからな」

 

 

そう言ってサカキさんが取り出し、机の上に置いたのは、上半分が赤、下半分が白の球形の物体。間違いない、これは…

 

 

「モ、モンスターボール!」

 

「ほう?初めて子供らしい顔を見た気がするな」

 

 

いやだって、モンスターボールですよモンスターボール!ポケモンを捕獲するために必須の重要アイテムですよ!まさしくポケモン世界を代表する、ポケモンファンとしては是非手に入れてみたい、使ってみたいアイテムじゃないですか!その現物を前にすれば、つい興奮しちゃうのも仕方ないと思うの。

 

でも、抑えるべきは抑えるべきなので…

 

 

「…う、あの…前いたところでは、触ることすら出来ませんでしたから、つい…」

 

 

…なんて、言い訳をしてみる。まあ、嘘は言ってない。別に間違いじゃないから。ポケモン自体が架空の存在だっただけだから。

 

 

「子供には触らせない…か。御両親は厳格な方だったようだな」

 

「は、はい」

 

 

いえ、比較的放任主義な共働き世帯でしたが。まあ、そんなことは口に出さない。

 

 

「説明はするまでもないと思うが、これにスピアーが入っている。本来はトレーナーカードの提示が必須だが…今回は私の権限で君に渡そう」

 

 

昨日、ここに連れて来られた後に俺はスピアーをサカキさんに預けていた。「トレーナー登録がないポケモンを無暗に建物内に入れることは好ましいことではない」と言われ、心細かったが素直に従っておいた形だ。何かされるんじゃないか心配だったが、無事帰って来てよかった。

 

サカキさんからモンスターボールを震える手で受け取る。感動の瞬間だ。ポケモンでやってみたかったことの一つ、「いけ!○○」と叫びながらモンスターボールからポケモンを出す…あとでやってみよう。

 

 

「ありがとうございます!」

 

「いやいい。君の腕前は昨日見せてもらったし、スピアーもかなり君に懐いている。持っていても問題はないと判断した。ただ、問題行動だけは慎んでくれ。それと、すまないが情報がまとまるまでしばらくはここで生活してもらう」

 

「分かりました」

 

「では、すまないが私はこれで失礼する。ジムリーダーというのも中々に忙しい仕事でね」

 

「いえ、わざわざありがとうございました!」

 

 

外で待機していた部下の人に「あとは任せる」と告げて、サカキさんは去って行った。

 

 

「フー…」

 

 

プレッシャーから解放され、大きく溜息を一つ。この先どうなるかは分からんけど…まあ、なるようになるか。とりあえずはスピアーだ。

 

 

「すいません、スピアーを出してやりたいんですが…」

 

「それなら、中庭に案内しよう。その後は僕も仕事に戻るから、何かあれば事務室まで来てね」

 

「はい」

 

 

 

 

その後、中庭に誰もいなかったのをいいことに、色んなポーズでモンスターボールを投げてスピアーを出すという遊びを延々と行っていた。だってやってみたかったんだから仕方ないじゃない。

 

なお、しばらくして様子を見に来た部下の人に変なポーズとってたところを見られて苦笑された。冷静になって、すごく恥ずかしくなった。しにたい。

 

だから、昼からは部屋に籠って本を読んでテレビ見て過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~同日夜・トキワジム~

 

 

 

『コンコンコン』

「遅くに失礼します、ボス。言われていた件について、いくつかご報告が」

 

「…入れ」

 

 

 

 トキワジム・ジムリーダーの私室。今日一日のジムリーダーとしての仕事を終え、本業の確認作業を行っていた部屋の主・サカキは、部下からの報告を受けていた。

 

 

「まず、例の少年の件ですが、トキワシティ、及びマサラタウン周辺にて彼に該当する行方不明者の捜索願い等は出されておりません。また、ニビジムにも問い合わせてみましたが『該当するような案件はなかった』との報告がきております。ハナダ・ヤマブキ・タマムシの各ジムからの報告も同様です」

 

「…この調子だと、他のジムにも情報はなさそうだな」

 

「また、戸籍情報なども洗ってみましたが、彼の名前・身体的特徴と合致するものはありませんでした。出身地だという地名も存在していません。得られた情報は皆無と言っていい状況です」

 

「…ふむ、つまり彼は」

 

「はい、考えられる可能性としては、カントー地方以外の出身か、名前などでウソを言っているか、そうでなければ戸籍が無い等の可能性があります。ただ、それでも足取りに関する情報が一切掴めなかったというのは異常です」

 

 

昨日、マサヒデと名乗る身元不明の少年を保護し連れ帰ったサカキ。彼はそれに関連して、幾つかの指示を部下たちに出していた。大雑把に言えば「少年に該当する行方不明者の確認」と「少年の身元の特定」だった。

 

その進捗状況の報告を持ってきた部下の報告をまとめれば、『ツダマサヒデ』という少年の情報は皆無。それどころか、この世に何一つとして存在しない存在とも言えた。

 

 

「悲劇の少年か、嘘つき少年か、影無き少年、か…」

 

 

サカキは少年が嘘をついているとは思っていなかった。何やら隠し事はあるようだが、嘘がつけるような人間ではないと、僅かなコミュニケーションの中でその本質に近い部分を見抜いていた。そして、サカキはそんな少年に対して思いの外興味を惹かれていた。

 

あの時、あそこにいたのは仕事とは言え、本当に偶然だった。ジムリーダーとして、トキワの子供たちに簡単なレクチャーをすることは何度もあったが、それから見ると、あのピカチュウとの戦闘の中で彼が見せた勝負の才能とポケモンの知識。それは、あの年代の子供としては明らかに異常・異質。トップトレーナーの中に混じっても、互角以上に渡り合えるのではないかと思わせるほどのものであった。

 

そして、その興味は彼が部下に出していたもう一つの指示に関する報告により、さらに大きなものとなる。

 

 

 

「それから、現地の実働部隊からの報告です。『まひ状態のポケモンに対しクラボのみを与えたところ、昨日ボスが言われたとおり立ちどころに状態が回復した。採取を行い、より詳しい科学的な調査を行う』とのことです」

 

「…!」

 

 

クラボのみ…各地に自生する木から取れる木の実の一つだが、こんな効果があることは全く知られていなかった。なのに昨日、彼は当然のようにまひ状態を治すと言い切り、実際に与えられたスピアーの麻痺は彼と話している間に治っていた。彼は一体どこでそんな知識を身に着けた?

 

 

 

報告が終わり、部下が退出する。再び静寂に包まれた部屋の中で一人、サカキは心の中で笑う。『これは、面白い拾い物をしたかもしれない』と。

 

情報が一切存在しない謎の少年、年齢不相応に豊富な知識、子供らしくない口調と態度。そして、バトルで見せた勝負の才……あれは磨けば光る。サカキはそう確信した。彼を磨き上げたとき、その輝きはどこまで届くのか…1人のポケモントレーナーとして、指導者として興味は尽きなかった。

 

 

 

「(恐らく、今後も彼に繋がるような情報は出てこないだろう。そうなれば、自分が保護責任者となってトレーナーズスクールに通わせてみてもいいかもしれない。戸籍、トレーナーカードはどうとでも出来る。場合によっては、俺自身が直接手解きをしてやってもいい。

 

 

 

 

…それに、何を隠しているのかは知らないが、物になれば都合のいい手駒になるやもしれん)」

 

 

 

 

 

そこに、ロケット団ボスとしての打算を加えながら、サカキは少年の今後に対する段取りを組んでいく。

 

人知れず自分の未来が決められてしまっていたことを彼が知るのは、ずっとずっと先の話。

 

 

 

 

 




 

 はい、独自設定がニョキニョキ生えてきた第8話でした。ポケモンリーグの設定に関しては、アニメとかを参考に一晩で思い付きました。矛盾があっても生暖かくスルーしてこっそり指摘していただけると助かりますデス。

あと、読んでいて感付かれた方も多いかもしれませんが、主人公の知識とサカキ…と言うか、ポケモンに関する世界の常識には大きな隔たりがあります。その理由はタグでほぼネタバレしてますが、今後の話で話題にすることにはなると思います。


さて、それはそうと生きる為に全力を尽くした結果、サカキ様に無事気に入られてしまった主人公。無戸籍と言うのもサカキ様的には魅力だった模様。主人公の行く末に暗雲が立ち込み始めるが、彼はそれに気付かない。気付けない。ここから彼は光ある未来を掴むことが出来るのか?次回へ続く!
 
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