上里夜空は勇者になり、魔道士でもある!   作:水甲

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13 友奈のために

夜空SIDE

 

僕らは勇者に変身し、樹海へと訪れた。それと同時に上空に浮かぶ天の神は巨大な炎を飛ばしてきた。

僕らはそれを回避すると

 

「あんた達は早く友奈の所へ!あいつの相手は私がやっとくから!私にはまだ満開がある!」

 

「夏凜……大丈夫なのか?」

 

「夜空、私を誰だと思ってるのよ?あんたのご先祖が残した鍛錬を最後までこなしたのよ!当代無双、三好夏凜!一世一代の大暴れを、とくと見よー!!」

 

夏凜が満開を発動し、天の神へと挑んでいく。夏凜一人でどうにかできる相手じゃない……ここは

 

「夜空さん!」

 

駆け出そうとしたが、突然樹に呼び止められ振り向いた瞬間、樹にキスをされた。

 

「樹……」

 

「夜空さん、お姉ちゃん……私も頑張るから……」

 

「樹……ここお願い出来る?」

 

「うん、お姉ちゃんたちは友奈さんのところに」

 

樹が自分からこんな事を言い出すなんてな……成長したな。僕はそっと樹を抱きしめると戦装束が真っ白に変わった。

 

「みんなで戻ったら……」

 

「はい……たくさん思い出を作りましょう」

 

「友奈を連れ戻してくるわ。絶対に無事でいるのよ」

 

樹から愛を受け取り、僕らは東郷の満開に乗って、友奈の元へと向かうのであった。

 

 

 

海凪SIDE

 

無数に降り注ぐ矢を夏凜が防ぐが、バリアを破って、夏凜の頬を掠めた

 

「バリアを……こいつのせいで!ふざけるなー!」

 

風の事故の大元である天の神に怒りをぶつけようとするが、無数の矢が夏凜に迫ってくる。だがその矢を園子が防いだ

 

「一人で前に出すぎちゃダメだよ、にぼっしー」

 

更に別方向から来たサソリ型の尻尾を樹が満開で防いだ

 

「皆で守りましょう。友奈さんが帰ってくるこの場所を……」

 

みんなが思い思いに戦っている。僕はただ見ているだけ……

 

『見ているだけで十分か?』

 

「十分なわけ……ないだろ……」

 

『なら行けば良いんじゃないのか?』

 

アスクがそう言うけど、僕は彼らを導くのに力を使ってしまい、戦う力はもう……

 

『戦う力はないって思ってるみたいだが、いいものが届いてきたぞ』

 

アスクがそう告げた瞬間、僕の近くに一人の少女が降り立った。彼女は……戦装束は少し違うけど……

 

「あっちだな……ってお前、何やってるんだ?こんな所で……」

 

「銀……」

 

「何で私の名前を?」

 

「いろいろ事情があってね……」

 

「もしかして、届けてほしいやつってお前のことか?」

 

銀は僕に四本のペンを渡してきた。これはヒカル達の……

 

「何か半透明の映像みたいなもので……四人の女の子が必要だっていうから……」

 

そっか、全く異世界でも僕のことを気にかけてくれて……

 

『ちゃんとお礼を言うのだな』

 

「あぁ……銀はみんなのところに……僕は後方支援をやるよ」

 

「よく分からないけど、味方って言うことでいいんだな。それだったら任せろ」

 

 

 

 

 

 

 

夜空SIDE

 

先へと進んでいくと空が割れ始め、真っ赤な空間が広がった。そこから無数の炎を纏った星屑が降ってくる

 

「シャドウシュート!!」

 

僕と東郷で撃ち落としていくが、数が多い。それに手数も足りない……どうすれば……

そう思った瞬間、いくつもの魔力弾が星屑を落としていく。

 

「おまたせ。夜空さん」

 

「私達も……一緒に戦うから」

 

「みんなの道は私らが切り開くよ!!」

 

なのは、フェイト、はやての三人が並び立っていた。樹海で動けるのは驚きだけど……

 

すると天の神は今度は見たことのないバーテックスを召喚し始めた。あれは前にホテルで遭遇した……

 

「疑似バーテックスだね」

 

「あれは……僕が生み出した……いや、というよりも僕が真似て作ったバーテックス」

 

「真似て?」

 

「ある世界で見たことがあってね。君は……いや僕らはそういったことは起きなかったからね」

 

起きなかったっていうのはよく分からないけど、疑似バーテックスの集団が僕らに迫ってくる中、今度は11の影が擬似バーテックスを粉砕していった。

 

「我ら守護騎士」

 

「ダチのために道を切り開く!」

 

「ここから先は通しません」

 

「道を防ぐならば……我らを倒してからにしろ!」

 

シグナム達守護騎士。それにリインフォース、リインの二人……

 

「元フォワードメンバー全員で力を合わせていくわよ」

 

「絶対に友奈を助けるためにね!」

 

「夜空さんたちは行ってください」

 

「ここは私達が!」

 

「補助は任せてね」

 

スバル達、それにアリシアも……みんなが助けに来てくれた……

 

「友奈の奴……こんな大勢に心配をかけて……」

 

「まぁしょうがないわよ」

 

「だからこそ必ず助けないと」

 

僕、先輩、東郷の三人で頷きあい、この場はなのはたちに任せて先へと進んでいった。

 

すると目の前に巨大な木の幹が壁になっていて道を塞いでいた。

 

「こんな壁……」

 

東郷が満開で破壊しようとするが、突然衝撃を受け、満開が解けてしまい僕らは地面に降りた。

 

「今のは……」

 

「見て、あそこ……」

 

先輩が指さした方には4つの影が立ちふさがっていた。あれって……でもどうして……

 

「人の作ったものをパクったな……」

 

「そうだね。多分だけど神樹様は過去か現代の勇者たちの記憶を読み取って生み出したかもね……」

 

「人型バーテックス……」

 

僕らの前には、以前戦った人型バーテックスがいた。いや、人型バーテックスと呼ぶべきなのか……

 

「天の神だけじゃなくって、神樹様まで……」

 

「ここは僕らが相手するよ」

 

陸都、赤嶺の二人が前に出た。二人だけでこいつらを倒せるのか?

 

「ふたりだけじゃ心配ね……夜空、東郷、道は作っておくから……任せたわよ!」

 

先輩は大剣を限界まで大きくし、壁を破壊した。僕と東郷は先輩の作った道を進もうとするが、人型バーテックスの一体が僕らに迫ってきた。

 

「まずい!」

 

「東郷!」

 

僕は東郷をかばおうとした瞬間、上から何かが降ってきて、人型バーテックスを地面に叩きつけた。

 

「間に合ったな」

 

僕らの前に現れたのは……

 

「空……さん」

 

「よぉ、夜空。元気そうだな」

 

どうして空さんが……こっちに来れないはずなのに……

 

「驚いてる暇があったら先へ進め。結城を救うのは僕がやるべきことじゃない。僕はここで道を作ってやる」

 

空さんがそういった瞬間、他の人型バーテックスが空さんに迫ってくる。だけど今度は2つの影が吹き飛ばした。一人は高嶋さん、もうひとりは……

 

「先にいけ!!」

 

「結城ちゃんを助けてね」

 

「高嶋さん……それにあなたは……」

 

僕と空さんの戦装束に似ているが、持っている武器は白い刀に生太刀をもった男だった。

 

「来たんだね。運命を変えた勇者が……」

 

「陸都だっけ?こうして会うのは初めてだな」

 

陸都の知り合いみたいだけど誰なんだ?するとどこからともなく声が聞こえてきた。

 

『さぁついにここに揃った!!運命を変えし、上里の勇者たちが!!』

 

「絶対、あの天の神、面白がってるだろ……」

 

謎の勇者が呆れた顔をしていた。天の神って……前に言っていた自由な天の神のことなのか?

 

「あんたは……」

 

「僕は……上里海!女神の勇者だよ」

 

 

 

 

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