「迷子の迷子の子猫く~ん、どっこかな~?」
その日、みんなで迷子猫を探していた。
「見つからないわねぇ…ちょっと樹、猫語で呼び出してみて」
「え…!?にゃ…にゃ~、にゃ~!」
「もっと!!もっと獣になって…!!」
「いいよ~!いっつんいいよ~!」
樹が猫の真似をしてるけど、そんなので出てくるわけ無いだろ。というか東郷と園子は撮ってるし……
「東郷、園子、後でその写真を売ってください」
「夜空、あんた……思ってること言ってるからね」
「夜空さん……」
あれ?本音が出てた?いや、だって可愛すぎだろ……
「あ、いたー!」
友奈が猫を見つけ、捕まえようとするが、猫は友奈を避けていった。
「子猫発見で依頼クリアね」
これで依頼は終わりだけど、何故か友奈は浮かない顔をしていた。最近、友奈の様子がおかしいけど……何かあったのか?それに陸都や赤嶺も出かけたっきり帰ってこない。何だか僕の知らない所で何かが起きてるのか?
それからみんなでカラオケに行ったときも、友奈はずっとボッーとしているだけだった。
友奈SIDE
一人で夕日を見ている時、夏凜ちゃんが声をかけてきた。
「友奈、話いいかしら?」
夏凜ちゃんが私に煮干しを渡してきた。私はそれを加え
「なに?夏凛ちゃん?」
近くの港で私たちは話をすることになったのだけど……
「友奈、あのね………」
「夏凛ちゃんは寒くないのー?」
「あ…悪い。場所を変えようか」
「ううん、大丈夫!こうすれば…」
私は夏凛ちゃんに寄り添った。夏凛ちゃんのおかげなのか辛かった体が少し楽になった。
「友奈、年末辺りからおかしいわよ。絶対何かあったでしょ?私が力になる。話を聞かせてくれない?」
「なんともないよ」
伝えたい。全部伝えたいよ……でも伝えたら夏凜ちゃんがひどい目にあってしまう
「…どんな悩みだろうと、私は受け止めるから!友奈のことなんだから!!」
「夏凛ちゃん……」
「力になるわ。私は友奈のために何だってしてあげたい!そう思える友達を持てたことが私は嬉しいの。何があったの?友奈」
「本当に…なんでもないんだ」
「……そう」
夏凛ちゃん私の肩を掴みながら、泣きそうになっていた。
「悩んだら…悩んだら相談じゃなかったの?私、友達の力になりたかった…」
夏凜ちゃんはそのまま走り去ってしまった。私は追いかけようとするけど、体が辛くて追いかけられなかった。
「ごめん、ごめんね……夏凜ちゃん……」
東郷SIDE
夜、自室でプロジェクターを使って撮った映像や写真を見返していた。そしてあることに気がついた。
(やはり、どう考えても最近の友奈ちゃんの様子はおかしい…)
私は初詣の時の映像を写した。これは友奈ちゃんがおみくじで大吉を引いた時の……
『あ、大吉だぁ!あはは、やったぁ』
「違う…!大吉を引いたなら、友奈ちゃんはもっと弾けるように喜ぶはず…!なのに、なぜそんなに切ない顔をしているの……」
きっとこれは何かが起きている。
「私達に言えない何かが起きているに違いない!」
私は勇者に変身し、外へと飛び出した。
「だったら、私が真相を確かめる!」
精霊の青坊主が飛び出し、部屋の様子を見てもらった。まだ電気がついているから起きている。もし寝ていたら、侵入を……
『対象は睡眠中。侵入可能であります』
青坊主のハンドサインを確認し、私もサインを送り返した。
『了解、その場で待機せよ』
サインを送り、ベランダに降り立った私は更にサインを送った
『中に侵入し、鍵を開けなさい』
鍵を開けてもらい、私は友奈ちゃんの部屋に入った。友奈ちゃんは電気をつけたまま眠っている。こんなことなかったのに……部屋の様子を見渡すとあることに気がついた。
「あ…あれは…!!友奈ちゃんが中学入学の時4月3日にご両親に買ってもらったけれど、手に取ることはなかったという百科事典の位置がズレている…!」
百科事典を取り出すと中に一冊の本が入った。それは勇者御記と書かれている。
「ど、どうしてこんなものが……」
友奈ちゃんの方を見るとずっとうなされている。私は外に出てみんなに連絡しようとすると、
「美森ちゃん」
「ここにいたんだ」
「何か不法侵入しとるみたいやけど……」
そこにはなのは、フェイト、はやての三人がいた。どうしてこの世界に?
するとなのはは私の持っている勇者御記を見た
「それに全部書かれてるの?」
「全部って……?」
「空からもしかしたらかなりやばいことが起きてるって聞いたの。だからそれが何なのか知るために、そして解決するために私達が来たの」
「やばいことが起きている……これからみんなに連絡を入れます。みんな、友奈ちゃんの異変に気がついてるはずですから」
夜空SIDE
東郷に呼び出された僕ら、陸都や赤嶺の二人も帰ってきたので一緒に連れてきたけど……なのはたちも来ていた。話を聞く限りだと空さんが一番最初に異変に気がついたみたいだ。
「これを友奈が書いたってことか………」
「最近友奈ちゃんの様子がおかしかった、その原因が書かれていると思うんです」
「私もゆーゆが心配になって調べてみたんよ。最近、実は大赦に行ってたんだ。論を先に言うと、ゆうゆの様子がおかしいのはね…ゆーゆが天の神の祟りに苦しめられているからなんだ…大赦の調べで、この祟りはゆーゆ自身が話したり書いたりすると伝染する…それがわかったの。だから、この日記は非常に危険な物なんだ…それでも見る?」
「見るわ、友奈ちゃんが心配だもの!」
「じゃあ読んでみよう、ゆーゆの御記を!」
僕らは友奈が書いた御記を読み始めるのであった。そこに書かれた真実は、僕はひどく後悔することになるのであった。