もう一つ、自分が書いている話があるんですが、艦これもダクソも下火になってきている上に色々言われましたので、こっちをメインに書くことにします。要望があれば向こうも書くかも
ちなみにグラブル歴8ヶ月の新人騎空士ですねぇ!
改めて、宜しくお願い致します(真面目)
ここはとある空域。団長であるグランとロゼッタがたまたま同じ部屋にいて話しているときにユグドラシルが入ってきたのだ。
「あ、ユグドラシル。おはよう」
「おはよう、ユグドラシル。今日も良い天気ね」
「――――――――♪」
「ねぇ、ユグドラシル。最近随分と機嫌が良さそうだけれど、何かあったの?」
「――――――――?」クビカシゲ
「いえ、端から見ていたら最近、ずっと幸せそうだったから何かあったのかって思っただけよ」
「あ、この前ビィがオイラの好きなリンゴでジュース作ったからあげるぜって言ってたから、その時からじゃないかな?」
「あら、そんなことがあったのね。」
「そうそう、たしかー...思い出した。この前の買い出しに僕とビィとユグドラシルで行ったんだよ。そして商店街を通ってるときにリンゴ専門店ってのがあってさ。」
「そういう店もあるのね...。続けて?」
「うん、そこで色々なリンゴの試食が出来たんだけど、ビィが張り切って全種類食べたんだよ。そこでいつもカタリナが買ってきてくれているリンゴより美味しいものがあったらしくてさ。」
「あぁ、いつも林檎がいっぱいあると思ってたらカタリナが買ってきてたのね。あの子はビィが好きだから喜んでもらおうとしてるのね。」
「かもね。僕もビィが好きなんだけど、あこまでビィが喜んでいるの初めて見てさ、思わず僕も幸せになれたしさ。」
「団長さんもビィが好きなのね、昔から一緒にいてもふとしたことで好きになるのはよくあることだから。」
「そうそう、そういう意味ではロゼッタのことも好きだよ」
「ありがとう、私も団長さんの事が好きよ」
「ははっ、ロゼッタからそういうことを言われるとなんだか照れる...ユグドラシル?」
「――――――――――」
「あぁ、ごめんなさい。三人でいるのにずっと二人だけで会話してたら寂しいものね。」
「――――――――――――」
「え、違う?」
「リンゴの話をしていたからきっとまたリンゴのジュースが飲みたくなったんじゃないかな?」
「あぁ、かもしれないわね。団長さん、もし良かったら作ってきてもらえないかしら?」
「うん!それぐらいお安いご用だよ!」
「今は...確かジータちゃんがキッチンを使ってるはずだけど。恋人だからってイチャイチャしたりしないようにね?」
「ははっ、分かっているよ。きっとカタリナもいるだろうし、お姉様と一緒じゃないと嫌ですわって言ってヴィーラも一緒にいるさ」
「かもしれないわね。私達はここで待ってるわ」
「うん、じゃ、今作ってくるからユグドラシルも待っててね」ドアガチャ
「――――――――――――」
ロゼッタ達がいる部屋に戻ろうとしたとき、ロゼッタの悲鳴と何かが潰れる音がした。
その悲鳴や音はロゼッタ達がいた部屋からだった。
「ロゼッタ!だいじょ...う...」
言葉を失った。床には大量の血と何かの肉片。そして薔薇が落ちていた。
誰かが立っていた。ロゼッタを殺した奴だろうか。
足下からゆっくりと顔を上げていくと...。
「...ユグドラシル?」
「――――――――――――♪」
幸せそうな笑顔を浮かべて、ユグドラシルがそこに立っていた。
「ね、ねぇ...。ロゼッタは、ど、どこ?」
「――――――――――――?」
不思議そうに首をかしげ、まるでここにゴミがありますよ、とでもいう感じで肉塊に指を指した。
ゆっくりと、可愛らしくペタペタと足音を鳴らしてこちらへ向かってくる。
こんな状況で無ければきっと見惚れていたかのような笑顔と共に。
「――――――――♪」
キュッと、袖を掴まれる。その手は実際には血には濡れていないものの、目には血で濡れたように見えた。
「う、うわぁ!!!」
パシンッと、綺麗な音が響く。
目の前の彼女は信じられない、とでもいうような表情を作り、首を振って、また笑顔を浮かべて僕に寄り添ってきた。
「ね、ねぇ、ユグドラシル...これは、わ、悪い、悪い夢...だよね?」
無言でどんどんと僕に向かって歩いてくる。
普段の鈴のような声もなく、ゆっくりと。目の前に恋人がいるから甘えに行こうとでもいうような雰囲気で。
それに反して僕の身体と脚は後ろに下がっていく。
「――――――――?」
どうして逃げるの?
目がそういう風に僕に訴えかけてきたような気がした。
「な、なんでロゼッタを、こ、ころ、殺した...の?」
「――――――――――――」
無言でゆっくりと。ペタペタと足音を鳴らして。
ドン、という音が僕の背中から聞こえたと同時にこれ以上身体も脚も動かなくなった。
「――――――――――――?」
なんで逃げるの?
「――――――――――――――――♪」
ゆっくりと微笑んで、僕の頭を抱きしめて、撫でてくれる。
その手は温かくて、今僕が見ているものは悪夢で。
「あぁ、夢だったんだ...。」
「――――――――♪」
こくり、と柔らかい笑顔で頷いてくれる。
きっと、僕はまだベッドの上で、ルリアやビィと一緒に寝ていて、悪夢を見ている最中に彼女が助けにきてくれたんだ...。
「...ごめんね、ユグドラシル...眠く...なっ...て,,,」
「――――――――――――」
瞼に手をそっと寄せて、目を閉じてくれた。
今も誰かの悲鳴が聞こえているけれど。これは夢。
夢から助けてくれた彼女は、きっと...。
「おやすみ...ユグドラシル...」
そう言って眠りについたグランの傍には、今も同じ船に乗っていた者を殺しながら笑顔を浮かべていたユグドラシルがいた。
その瞳には深い、深い闇を伴いながら。
ある日、大型船が突然墜落するのを見かけた人がいた。
シェロカルテが大急ぎでその船を救出に向かい、成功したが中には沢山の死体と血が。
そして、同じ船に乗っていたはずの顔なじみのグランと、星晶獣のユグドラシルがいなかった。
彼女は全空域に彼を探すよう手配をしたが、見つかることは無かった。
1928文字。書くとわりかし大変でしたが、見てみると少ないもんですね。
わりと頭の中でポンポン話が浮かび上がったので楽に書けましたが、もう一つの方が大変でしたね...。
ユグは独占型だと嬉しいなって...
不定期更新ですが、また宜しくお願いします。
リクエストなどがありましたら、是非感想にでも。