む…どうやら寝ていたらしいな…ああ、やっぱり牢屋の中にいるのか…恐らく俺も不死人になっていると思うが、寝ること自体は出来るんだな。疲れたらこれからも寝ることにしよう。
さて…お?上から物音がするな…お!おお!!きたきたきたきた!オスカー!!やっとここから出られるのか!
オスカーは既に事切れている亡者を投げ入れてきた
おお、アイテムってこんな感じなんだな…白いモヤモヤ…まさにゲームと同じ感じだな…もしここがリアルよりなら、亡者の体を漁らなければいけなかったのかと思うと助かる仕様だな。
っと、よし、鍵を入手した。これで出られる…
鍵穴に鍵をぶすっとな!
よーし!牢屋から脱出~!この時を待っていたぜ!とりあえず向こうのはしご登って篝火をつけるか…
うわぁ、はぐれデーモンやべえな…めちゃくちゃこええよ…威圧感が半端ねえ…目を合わせたら殺されそうだし合わせないようにしよう…
よし、篝火までついたし、BONFIRELIT(ネイティブ)するか!手をかざせばいいのかな?
次の瞬間、篝火は勢いよく火を灯した。
おおおお、俺BONFIRELITしちゃったよ…感動で手と足が震えるね!
とりあえず座ってみるか…俺は篝火から目を離すことが出来なかった。恐らくこの体が火を、帰る場所を探しているからだろう…俺は帰ることが出来るのか…火を継いだら…
悩んでいても仕方ないか、よし!不死院のデーモンを倒すか!!
俺は名残惜しさを感じつつも篝火を離れた。大きな扉に向かって歩き始める。
うーむ、なかなかいいサイズなことで…力いっぱい押せば行けるのか?…いっせーのせッ!うおおおお!!!開けえぇぇ!!開いたああ!!そこまで力いらんわこれ!なんかわからんけど開けるわ!もしかしてゲームの仕様的な部分があるのか…?まあ、いいか。進めるし…
さて、不死院のデーモンはっと…あー、いるね。めちゃくちゃ下見てるわ…俺が中央に近づいたら降りてくるのかな。そうと決まれば…黒い火炎壺投げるか!
俺は黒い火炎壺が使えるようにセットした。牢屋に居る時は気が動転していたせいであまり気にしていなかったが、この世界でもゲームの装備画面が脳内に現れるみたいだ。いちいちこの画面で装備しないと行けないのかあとで確かめておかなければ。
よし、準備万端、正々堂々よろしく頼むぜ不死院のデーモンよぉ
ドゴン!!!とてつもない音と土煙が俺を襲う…こわっそりゃこんな巨体が落ちてきたら、2回目に来た時に床が崩れてるのもうなずけるわ…
とりあえず不死院のデーモンはこっちを見て様子見してるな、いまのうちだ、くらえ黒い火炎壺!!
黒い火炎壺が不死院のデーモンに当たった瞬間、不死院のデーモンは叫び声を上げた。
おっけーおっけー、怯んでるよな?反撃来る前にさっさと投げるか…オラァ!オラァ!あとに2個!!!くらえ!!
立て続けに黒い火炎壺をくらう不死院のデーモン、だが不死院のデーモンも黙ってくらっている訳にはいかないと、怯んでいるにもかかわらず、苦し紛れに”デーモンの大槌を投げてきた”
ヘェア!?なんだその攻撃!?ゲーム時代になかったじゃねえか!!やばいやばい避けねえとやべえ!でも体が、動かねえ…!せめて衝撃に備えるだけでも…!
ドゴーン!!
いっ…これは…痛い…!!ああああ!痛い痛い痛い!!もし車に轢かれたとしてもここまでの痛みはないんじゃないかと思うような痛みが俺を襲う。
死ぬ、死んじゃう…死んでしまう…!死にたくねえ!死にたくねえよ!俺は不死人だからきっと死んでも蘇ることは出来る…でも、いやだ…死にたくはないんだ…!!
そんなことを考えているうちに、不死院のデーモンはこちらに歩み寄ってくる。恐怖を増長させるかのような、ゆっくりな歩みで…
く、くそ!!どうにかしねえと…と、とりあえずこの大槌をどけねえと…!そこで俺は右腕がだらんとした様子で動かないことに気がついた…だあああ!最悪!よりにもよって、利き腕が使えなくなるのかよ!!くっそ!ぜってえ許さねえ…死んでもやらねえ…!
俺はどうにかして大槌をどかそうと左腕で押したりもする。 だが、だめだ…どうすればいいんだ…歯はガチガチと音を鳴らし、背中は冷や汗やら血やらで気持ちが悪い…あ、ああ!そうだ、もしかりにこの世界がローリングだってゲームのような感じだとしたら…やつが大槌をとる時に抜けられるんじゃないのか…?やるしかねえ…それしか、道がねえんだ…!!!幸いなことに不死院のデーモンは俺の事を虫の息と思って、舐めてやがる…目にものを見せてやるよ…!
不死院のデーモンはもう目の前まできた。デーモンの大槌をとり…寝転がっている俺に向かって…振り下ろす!!!
ドガーン!!!そこには…床が血に濡れているだけで、誰もいなかった。
もしかりに自分が不死院のデーモンの立場だったら、武器くらいは投げるかなと思います。
何もせずに死ぬくらいなら武器でも投げて一矢報いてやるって精神ですね。窮鼠猫を噛む的な…不死院のデーモンくんもそんな感じです。