気がついたら牢屋にいた件について   作:たそたそ

8 / 9
墓王の剣と剣舞

祭祀場まで帰ってくることが出来た俺に、ひとつの問題が浮上した。それは…墓王の剣が使えないことだ。

 

帰ってきた俺は墓王の剣を装備して、振るってみた。

 

そうしたらへなちょこな斬撃を放つことになり、近くにいた青ニート二鼻で笑われることになった。許せねえ。

 

そんな青ニートのことは置いといて、これはかなり死活問題である。

 

墓王の剣の必要能力値は筋力24、技量13である。

 

大して俺のステータスは筋力14、技量11である。

 

技量11である。

 

俺不器用じゃん!!!!!

 

と、言うことでレベルをあげなくてはならない。しかも筋力もあと1はないと、たしか両手持ちで使うことすら出来ないし…

 

手に入れてやっとこさ無双ができると思ったのに…レベルをあげるか。

 

その前に、剣舞の方を試してみよう。

 

奇跡を記録スロットにぶち込んで、拾ったタリスマンを装備!

 

では…行くぞ!墓王の剣舞!

 

ズギャギャギャーンッ!

 

うおおおおッすげぇ!!!!俺、奇跡使ってる!!!

 

お母さんお父さん、俺、異世界で奇跡を使います…!

 

感動もひとしお、青ニートから凄まじい視線を感じる。

 

まあ気にしないけど。

 

とりあえず、武器は拾った。奇跡も使えた。そろそろ先へ進むか…いざ、不司教区へ!

 

おっと、その前に装備を整えるかな。

 

基本的には盾で受けて、攻撃を繰り返せば序盤は切り抜けられるはず。

 

左手には塔のカイトシールド、タリスマン。

 

右手にはブロードソード。

 

そして騎士一式を装備する。

 

多少重くはあるが、生存第一で行こう。

 

戦いになれなくちゃいけないからな。

 

アイテムスロットにはエスト瓶と帰還の骨片をつけて、アイテム欄は人間性を1番上にしよう。

 

準備完了!それじゃ行くか…重い…

 

階段を昇った先に亡者が2人。そのうち、軽装の方を誘い出す。

 

軽装亡者はいきなり飛び込み攻撃をしてくるが、しっかりと盾を構えて攻撃に耐え、逆に斬撃を浴びせて倒す。

 

倒した瞬間、階段を昇った先の階段から軽装亡者が飛び降りてきた。

 

そいつは近づいてから攻撃をしてきたが、さっきと同じように盾を構えてしっかりと攻撃を受けてから反撃で倒すことに成功。

 

軽装亡者に比べると、やや装備の整っている兵士猛者相手にする。

 

軽装亡者よりも力強い攻撃に若干驚くが、やはり先程同じように処理をした。

残りも同じようなので割愛する。

 

火炎壺は熱いことをここに記す。

 

亡者どもを倒した俺は、犠牲の指輪を取りに行くことにした。

 

まずは装備を外して身軽になり、犠牲の指輪がある場所まで続く道に飛び込む。

 

その後、足場の狭いところを行くが…手汗がやばい。

 

落ちたら死ぬところで、命綱なしで歩くのがこんなにも怖いとは思わなかった。

 

これから先、同じようなことは多いだろう。

 

俺は恐怖に耐えて進む。

 

無事に犠牲の指輪を入手し、俺は大ネズミのいるところまで戻ることが出来た。

 

大ネズミは俺に背を向けているため、ブロードソードを両手持ちにしてザクザク斬らせてもらう。

 

卑怯とは思うまい。

 

俺は大ネズミのいた所を通り過ぎ、階段を昇る。

 

亡者が2人いる。

 

剣持ちと斧持ちだ。

 

剣持ちは即座に飛びかかってきたが、受け止め斬り倒す。

 

斧持ちはゆっくりとした動きで飛びかかってきたので、間で避けた俺は背後に向かい、バックスタブをした。

 

恐らく、バックスタブにはゲーム要素が強かったようで、俺がバックスタブを入れる時、不自然に直立したように見えた。

 

もしかしたら、ゲーム要素が強いバックスタブには無敵時間が存在するのかもしれない。

 

俺はその先にいる亡者2人で試してみた。

 

悠長に火炎壺を投げてくる亡者の脇をくぐりぬけ、バックスタブをする。

 

家の中から出てきた亡者は俺に攻撃を加え…

 

ザクッいてえっ

 

普段よりかはおそらくダメージは減っているが、一応ダメージを食らうことになった。

 

なんていうか、ダクソ2…?

たしかあの世界ではバックスタブをしている最中も攻撃をくらったはず。

 

そうなると、ダクソ2が1番現実に近いものだったのかもしれないな。

 

検証は終わった。

 

俺は近場にある人間性を回収し、白い霧をくぐった。

 

階段を昇った先、やつが来た。

 

ドラゴンのヘルカイトだ。

 

凄まじい地響き、盾で構えていたがそれでも揺らぐほどの風圧。

 

人間が勝つことの出来ないと思わせる程の大きさ。

 

やつらゲーム通り、こっちを見ることなく飛び去っていった。

 

先へ進む。

 

亡者3人とボウガン兵1人、計4人の相手だ。

 

亡者2人は一気に襲いかかってくるが、余裕を持って縦で受けて斬撃をお返しする。

 

だが、その時ボウガン兵の放った矢がこっちまで来ており、俺の胸に命中してしまう。

 

ぐっ…痛みはあるし、衝撃も凄かったが戦えないほどではない。

 

俺はそのまま2人を斬りつけて倒す。

 

3人目の亡者がやってきた。

 

盾で受けて攻撃。

 

すかさずボウガン兵が矢を放ってくるが、しっかりと盾で受けて、横に歩きながらスタミナを回復する。

 

その後、3人目の亡者を危なげなく倒し、ボウガン兵も距離を詰めて倒すことができた。

 

篝火を灯し…休息はしない。

 

先にショップに行く必要があるからだ。

 

少しだけ、名残惜しく感じるが歩みを進める。

 

槍持ち2人…常にガードしているが、やってみたい事がある。

 

それは、盾でガードしながら奇跡を使うことだ。

 

俺の持っている墓王の剣舞は、地面に叩きつけることで発動することが出来る。

 

ゲーム時代にはできない事だったが、今ならできるのではないだろうか。

 

やってみよう。

 

槍持ち2人は俺を睨みつつ、ジリジリと迫ってくる。

 

俺は広場から多少下がり、通路におびき寄せる。

 

槍持ち2人が入ってきた時に発動を確認。

 

盾を構えつつ腕を大きく振りかぶり…地面に叩き込むッ!!!

 

墓王の剣舞は発動し、槍持ち2人は吹き飛び、息絶える。

 

成功した!!!これは、大きく戦略の幅を広げることが出来る!

 

俺はこの成功を心から喜び、商人の元へ進む。

 

もちろん、斧持ちは倒していく。

 

やつが自分から出てきたところを強攻撃で一撃だ。

 

「おう、あんた」

「どうやら、まともみたいだな…?」

「だったら、俺のお客様だ」

「ソウルと交換だ。いいものを揃えてるぜ」

「イヒヒヒヒヒッ」

 

多少、不気味ではあるが…ゲームと同じように、皮肉屋の雰囲気を強く感じる。

 

「…ここ最近で何かあったことはあるか?」

 

「そうだな…」

「こらへんも、最近は物騒でなあ」

「この下にゃあ、ちょっと前から、山羊頭のデーモンが住みついてやがるし」

「上は上で、でっかい飛竜やら、最近では牛頭のデーモンまで現れるらしい」

「あんたも、せいぜい死に場所を選んでおいた方がいいぜ」

「イヒヒヒヒヒッ」

「あん?もう話なんざねえよ、用がないならとっととかえってくんな」

 

「そうか…ありがとう」

買わせてもら…の前に1回ソウル砕いておくか。

 

んーと、故も知らぬ不死の大きなソウル2つと…故も知らぬ不死のソウル4つ砕いてっと、ん?ソウル2805もあるじゃあないか…

 

これ買うよりもレベル上げた方がいいな。

 

「また今度買うことにするよ」

 

「フン」

「なんだ、冷やかしかよ…」

「終わっちまえ屑が」

 

・・・めっちゃボロくそ言うやん。1発蹴ったろか??

 

まあいい、篝火に行ってレベルをあげよう。

 

お、丁度レベルが3つあがるな。

 

筋力14→筋力15

 

技量11→技量13

 

おお!ついに墓王の剣が振るえるように!!

 

なってないじゃん!!!!!

 

アッレー、両手持ちで1,5倍にならなかったっけなぁ…ってうっかりしてたけど、普通に足りないじゃん。

 

22,5だよ!!!必要能力値24だから、あと1レベルかぁ…

 

今持ってるのは372ソウルで、次のレベルが847か…んまあ、すぐだな。

 

ちょっと不死を狩ってこよう。

 

よし、狩り終わり…広場3体、ボウガン兵1体、槍持ち2体でギリギリレベル上げられる量が稼げたな。

 

墓王の剣舞使うのが楽しくて槍持ちに使ってたら、運悪く1発も当たらなくて滅多刺しにされたことを除けばオッケーだな。

 

痛かった。

 

ではレベルアップ…

 

よっしゃー!振るえるようなったぞ!!!!

 

ふふ、血が滾るぜ…そこな亡者、試し斬りにしてくれようぞ!

 

つっよwwwwwwwwwこの武器やっべぇwwwwww

 

初めて墓王の剣で1週目した気分になったわwww

 

うーん、マジでこの武器、シャレにならないくらい強いな。

 

今まで2発は必要だったけど、これならワンパンだしな。

 

多少重くて、モーション遅いのは仕方ないが…鎧着て強靭度があるし、ある程度はゴリ押しで殴れるな。

 

勝ったな、これはもう完璧なくらい俺の勝ちだわ…

 

その後、俺はウッキウキの気分で強化クラブと、あまりのソウルで木の矢を購入した。(悪口は言われなかった。ずっとそうしろやハゲ)

 

墓王の剣を使う目標は達成出来たし、次は不死街のアイテムを回収しよう。




気が向いたらまた書きます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。