日本国召喚 二次   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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十一話

 中央暦1640年12月2日

 

 レイフォル 首都レイフォリア 王城

 

「何? 新たな国が国交を結びに来た?」

 

 報告を受けそう言ったのはレイフォルの皇帝、レイリアだった。

 

「はい、グラ・バルカス帝国と言う文明圏外国です」

「いつも通りパガンダに向かうよう指示すれば良いのでは?」

「待て、その国の外交官を謁見の間に呼ぶんだ。くれぐれも失礼の無い様にな」

「何故文明圏外の国にそのような事を」

「忘れたのか、第三文明圏の列強パーパルディアはその文明圏外国である日本に滅ぼされたのだ。文明圏外に我々を超える文明が存在する可能性はある」

「確かに・・・」

 

 

 

 グラ・バルカス帝国外交団は戸惑っていた、外交窓口では軽く扱われていたにも関わらず、後から来た職員が謝りながら皇帝への謁見を頼んできたからだ。

 

「よくぞ参られた、グラ・バルカスの外交団諸君。この度は連絡の不備で不快な思いをさせてすまない」

「大丈夫です、しかし何故このように扱いが変わったのですか?」

「それは、かなり長い話になるが。まず我々が確認している範囲の国で一定以上の文明を持つ国が集まった範囲を文明圏と呼んでおり、それ以外を文明圏外と呼んでいる。文明圏外の国は技術も国民のレベルも低く、文明圏の国は見下している事が多い。ここまではよろしいか?」

「問題ありません」

「しかし我が国より大きな力を持つ国が文明圏外の国に滅ぼされる事態が起きたのだ。その国は日本と言い、元々別の世界に居てこの世界に転移したと証言している。これが本当かは置いておくが、文明圏外にも文明圏の国を超える国家の存在の可能性を証明する事例であるのは事実だ」

「つまりグラ・バルカスが、日本の様な文明圏外の強大国家と言う可能性を危惧した訳ですか」

「そういう事だ。とりあえず国交を結ぶ準備段階の会談を始めるとしようか」

 

 

 

 

 

「何とか国交樹立が成功したな」

「だが仮に日本が存在していなかったら我が国は見下された対応をされていた事を考えると、日本が存在していた事は天に感謝だ」

「だがその日本も転移国家か、接触するべきだろうな」

 

 

 

 日本 首相官邸

 

「新たな転移国家?」

「はいグラ・バルカス帝国と言うそうで、レイフォルに接触したようです」

「それで、どうなった」

「レイフォル皇帝が地球基準で一般的なレベルの扱いをした様で、直ぐに戦争と言う事にはならないと思われます」

「何故だ? 我が国が向かった時はかなり軽く扱われていたが」

「おそらく我が国が文明圏外にあるにも関わらず列強の一つを占領した事実から、文明圏外にも強大な国家は存在しうると考えを改めたようです。頭の切り替えがかなり速いですね」

 

 

 

 中央暦1641年2月1日

 

 レイフォルと国交を結んだグラ・バルカス帝国は第二文明圏の国々と国交を結んで行き、第一文明圏と第三文明圏への外交団を出発させていた。

 その旅路もかなり経った頃、巡洋艦レオの船室で外交団が会話していた。

 

「間も無く第三文明圏か、最初に向かうのはアルタラス王国だったな?」

「はい、その後ロデニウス大陸のクワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア国に向かいます」

「日本が最後? その四ヶ国は日本の影響下だろう、日本のメンツを潰す事にはならないか?」

「いえ、ムーの大使に聞いた所日本はそう言う事に拘らず、むしろ恩や人情を大事にするようです。また差別主義を非常に嫌悪しているとも聞いています」

「よく解らんな、国にとってメンツは大事だろう」

「まあそれは国交を結んでから聞いて行きましょうよ」

 

 

 

 在アルタラス王国日本軍ルパイル基地所属の哨戒機である東海はアルタラス王国南西方向の哨戒任務を行っていた。

 

「レーダーに反応、120m級2隻、170m級1隻です」

「また海賊か? にしてはデカいし多いな」

「逆探に反応!」

「何だと、もしかしてそろそろ来るグラ・バルカス帝国の外交団か?」

「本部に報告しますね。こちら東海031番機、船舶より電波の照射を受けました。探査用です」

「その船は確認しているか?」

「今、向かっています」

「見えた! 赤に白い十字、グラ・バルカスです!」

 

 

 

 

「レーダーに反応、単機です」

「ワイバーンか?」

「速度・・・700は超えています、ワイバーンではありません」

「700㎞/h! 我が国の戦闘機より100㎞/h以上も速いではないか!」

「おそらく日本の飛行機だろう、第三文明圏は第二文明圏より遅れているそうだ。日本以外の国がこれほどの性能の物を保有しているとは思えない」

「航空機発見、国章は赤い丸、日本軍機の様です」

「非常に速い、これでは我が国の戦闘機が撃墜する事は現実的に不可能だろうな」

「日本軍機、離れて行きます」

 

 

 東海とグラ・バルカス艦隊の接触の翌日、在アルタラス王国日本軍アーラ海軍基地から巡洋艦1隻、駆逐艦1隻がグラ・バルカス艦隊の臨検と出迎えをするために出港して行った。巡洋艦古鷹の食堂では艦長と兵士が会話している。

 

「艦長、グラ・バルカスの軍艦ってどんな見た目なんでしょうね?」

「空軍からの連絡では昔のウチの艦に似ているらしいぞ、170m級の奴は阿賀野型に似てたそうだ」

「てことはもしかして性能も似てたりして」

「速度や航続距離は何とも言えんが、武装に関してはそうは変わらないだろう」

「大和もあったりするんですかね?」

「そんな事より、無礼をしないようにしておけ。もし戦争になったら最前線基地はここだからな」

「艦長、レーダーに3隻の艦影が確認されました」

「解った、直ぐに艦橋に向かう」

 

 

 

「レーダーに反応、2隻です」

「日本が迎えにでも来たか? とりあえず反応のする方向の見張りを厳にしろ、国旗が見えたら国を教えてくれ」

「無線が来ました」

「こちら日本海軍巡洋艦古鷹、グラ・バルカス帝国の艦隊か?」

「そうだ、アルタラス王国まで外交団を乗せて来ている」

「座礁を防ぐ為に合流と同行を要請する」

「こちらとしても問題無い、水深は8m以上が望ましいが大丈夫か?」

「そうなると案内出来る場所が限られる、アルタラス王国の主要な港は水深5mが一般的で、それ以上の水深の埠頭は我が国の企業が占有料を払って使用していて使用不可だ」

「駆逐艦はその水深で大丈夫だ、沖で外交団を乗せ換えた後に入港させる」

 

 

 

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