「・・・以上が外交団の報告の全てです」
「なるほど、日本が覇権を求める恐れはあるか?」
「いいえ、日本はいわば眠る猛獣です。危害を加えない限り眠り続けますが、ひとたび目覚めると自らを攻撃する物を食い千切ります」
「結果論だがレイフォルとの国交樹立に一役買ってくれた恩はある。日本とは友好的な関係を結んで行こう」
「陛下、失礼ながら申し上げたい事が」
「何だ?」
「日本、ムー、そして我が国の科学技術文明で同盟を結ぶのはいかがですか?」
「それをしては他の国が警戒するだろう、却下だ。しかし同盟まではいかなくとも技術交流程度は行いたい」
皇帝グラルークスのその言葉に全員が頷く。
「これで此度の会議は終了とする。日本の兵器について軍の報告がまとまり次第次の会議を開く、心するように」
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そして一週間後、軍の報告が行われる事となった。
「結論から申し上げますと、仮に戦争になった場合。100%敗北します」
「まず戦闘機の飛行速度は時速900㎞以上が基本で、最大で音速の2倍に到達します。更に搭載するするロケット弾はミサイルと呼ばれ、目標が避けても経路を修正しながら向かって来る為に回避は不可能です」
「さらに攻撃ヘリコプターは戦車に対し完全な優位を取って攻撃可能で、こちらもミサイルを搭載します。爆撃機の航続距離は6000㎞以上の距離を飛行可能でペイロードは15tに及びます」
「そして軍艦ですが、日本も潜水艦を保有しておりその航続距離は無限です。動力に原子力機関と言う物を搭載しており、10年に1度の燃料補給で次の補給まで機関を全力で稼働する事が出来ます。弾薬や食料の補給は必要になりますが海水から酸素を製造する装置を搭載している為、航行中に浮上する必要はありません」
「巡洋艦や駆逐艦もミサイルを搭載し、100㎞離れて戦闘を行えます。そして搭載する砲は目標の進路、速度、自身の進路、速度、砲弾の速度、弾道を計算する事で飛行目標にすら命中します」
「更に50を超える目標を同時追尾し、25を超える目標と同時交戦が可能です。そしてデータリンクシステムと言う物で艦隊内の僚艦と連携し、同じ目標に攻撃する事がありません」
「そして戦車等は性能が我が国のそれを凌駕していること以外に特筆すべき点はありませんが、対抗は不可能です」
「なるほど、つまり日本は我が国を含めたこの世界のどの国よりも高い軍事力を持つ訳だな? ならばやはり日本とは友好的に接するべきだ」