日本国召喚 二次   作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz

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十四話

 中央暦1642年4月22日=============

 

 この日、神聖ミリシアル帝国の港町カルトアルパスには張り詰めた空気が漂っていた。本日行われる先進11ヵ国会議にて万が一にも何らかの事態が発生し、参加国の使節団が被害を受ければ列強筆頭のメンツが丸潰れとなってしまうからだ。

 

「アガルタ法国の使節団が来ました、魔法船団5、民間船2」

「了解、第一文明圏エリアへと誘導せよ」

 

 港湾管理責任者のブロンズは仕事をしながら期待に胸を膨らませていた、日本風の表現をするならば軍事オタクである彼にとってこのイベントは毎回楽しみな物であったからだ。特に今年は第三文明圏の列強国を占領した大日本帝国が招待されている事もあり、どんな艦隊が訪れるのかを楽しみにしていた。

 

「日本が来ました、巡洋艦4、小型艦6、民間船1です」

「了解・・・そうだな、第三文明圏エリアへ誘導せよ」

「日本の船から通信です、間も無くもう1隻来るのでそれまで港外で待機してもよろしいか? との事です」

「何? 何かのトラブルがあったのか? まあいい、ただし5分経過したら到着しなくても入港するように伝えろ」

「はっ」

 

 その後数十秒すると水平線の向こうに影が見える、それは船とは思えないほど速く近づいてくると空中に浮いている事が解った。

 

「何だあれは!」

「日本から通信です! 到着したので桟橋に案内して欲しいとの事」

「あれは日本の軍艦なのか・・・誘導を開始しろ」

 

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 「これより先進11ヵ国会議を開催します」

 

 会場に会議を始めるアナウンスが流れる。

 

「最初の議題は大日本帝国を列強として承認に賛成するか否か、です」

「賛成、ムーは日本にはその資格があると判断する」

「賛成、神聖ミリシアル帝国も同じく資格ありと判断する」

「レイフォルも賛成する。列強を打ち破った以上当然だ」

「エモール王国も賛成する」

 

 この時点で日本の列強参加は確定したような物だった。列強の全てが賛成した為に反対する事は難しくなったからだ。当然全ての参加国が賛成を示す。

 

「全参加国一致で賛成、大日本帝国を列強として承認致します」

「続いて各国毎に議題を発表して下さい、最初は神聖ミリシアル帝国です」

「我々が発表する議題は・・・・・」

 

 次々に各国が議題を発表して行き、遂に日本の番がくる。

 

「日本が発表する議題は、第二文明圏の西に現れたグラ・バルカス帝国がこの会議へ参加する事の承認に賛成するか否か、です。彼の国は少なくともパーパルディア皇国より強大な国家と我が国は認識しており、仮に戦争になった場合は我が国はパーパルディア程は楽観視出来ません」

「だが文明圏外国だろう? そこまで警戒する物か?」

「お忘れですか? 我々大日本帝国も場所だけで区別するならば文明圏外国です。我が国は突如この世界に転移して来ました、そしてグラ・バルカス帝国も同様に異なる世界からこの世界へ転移して来たと確認が取れています」

「ムーは日本の発言を支持する、我が国も1万年以上前にこの世界に転移して来た国だ。それも日本と同じ世界からな。一度前例が有る以上二度、三度と起きてもおかしくはないし、そうでなくても彼の国の兵器は我が国に劣らない」

「レイフォルもグラ・バルカス帝国の会議への参加は賛成だ、転移云々はともかく強大な国力をもつ国家だと言うのは間違いない」

「では決議を取ります、グラバルカス帝国の先進11ヵ国会議参加に賛成の方は挙手をお願いします」

「賛成多数でグラ・バルカス帝国の先進11ヵ国会議参加は可決されました、次回の会議から参加国として持ち回りでの参加を承認します」

 

 日本が最重要事項と位置づけていたグラ・バルカス帝国の会議参加はムー、そして意外にもレイフォルの後押しもあり可決された。議題発表は日本が最後の為、夜に開かれる晩餐会まで各国の交流が行われる。

 

 日本の使節団に神聖ミリシアル帝国の国旗を服に着けた集団がやって来た。

 

「初めまして日本の方々、私は神聖ミリシアル帝国外務大臣のペクラスと申します」

「おお、こちらこそ初めまして、私は大日本帝国外務大臣の川立総司と申します」

「入港する際に見えた巨大な天の浮舟は何ですか?」

「あれは我が国の最新鋭飛行軍艦、富嶽です。最近実用試験を終えたそうで、此度の派遣艦隊が初任務です」

「そうですか、如何なる魔導が使われているやら」

「さあ? あいにく私は技術に疎い物でして」

「そうですか、では他の参加国の所に向かうのでそれでは」

 

 そう言って彼らは離れて行く。日本の使節団もムーの使節団を見つけ、話しかけた。

 

「初めまして、私は大日本帝国外務大臣の川立総司と申します」

「こちらこそ、ムー国外務大臣モガと言います。あの空中に浮いた船は何なのですか?」

「あれは飛行船と言う航空機で、100年近く前に開発された技術を元に最新技術で再製造した物です」

「何と! 純粋科学技術なのですか?」

「製造するだけならば科学技術のみで可能です」

「それはそれは、いい事を聞きました」

「原理等は我が国で発売されている本に掲載されている場合もあります」

「はは、暫くは日本への旅行者が増えそうですな」

「犯罪さえ起こさなければ旅行者や留学者は大歓迎ですよ」

 

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